No.59 タミヤ1/10 RC BBX ドライバーフィギュア

2023年11月完成

今回のご依頼は1/10電動ラジコンカーのフィギュア製作です。

ガンガン走行させる目的でのご依頼ですので、凝った塗装やディティールアップは無しで走行中に見栄えがする程度の基本的な塗装と組み立てのみを行いました。

電動ラジコンカーは昔、タミヤのタイレルP34を持っていました。この頃のタミヤはRCカーでもスケールキット並みのリアリティを追求していたようで、プラスチックボディを採用していたため、あちこちにぶつけてあっという間にボディがボロボロになってしまいました。(T ^ T)

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は全5点。ラジコン用フィギュアなので、胴体部は上げ底でハンドルは上部のみを接着と、極めてシンプルな構成です。

仮組み

1/20のF1ドライバーのように顔はヘルメットと一体。ネジ止めとスナップフィットで接着剤なしでも組み立て可能です。

組み立て・下地処理

組み立て

ヘルメット前後はビス留めになっていますが、接着線を消すためにきちんと接着します。

頭部の塗装

肌塗装

頭部は顔部分から塗装開始。ガイアカラーのノーツフレッシュをエアブラシで塗装。

顔の細部塗装

目と肌のシャドー部をエナメル塗料で筆塗りしました。

下地塗装

顔の部分をマスキングして、シルバーの下地にブラックを塗装します。

本塗装

ヘルメットをシルバーで塗装。乾燥してからオートクリアーでコーティング。

身体の塗装

基本塗装

まず、ベースの黒部分を塗装。マスキングをしてから赤部分をサフピンク→シャインレッドで塗装しました。

細部塗装①

細部はエナメル塗料で筆塗り。シートベルトはブルーで塗装しますが、その前にホワイトで下地塗装。

細部塗装②

下地のホワイトの上にブルーを塗装。純色に近いカラーは透けやすいので、下地塗装をしておくと発色がキレイになります。仕上げに金具をシルバーで塗装。

No.35 ハセガワ 1/35 メカトロウィーゴ ウォーム&クール 東雲研究所ver.

2023年11月完成

次の依頼品はハセガワの1/35 メカトロウィーゴ。模型屋に行くとよく見かけるので、存在自体は知っていました。ロボットといってもMSやCAのようにビームライフルやミサイルで戦うものではないのでスルーしていましたが、一部では根強い人気があるようです。

今回の依頼品はあらゐけいいち氏原作漫画の「日常」とコラボした「東雲研究所ver.」で、かわいいイラスト入りのパッケージの中には「メカトロウィーゴ」2体と「はかせ」「なの」「阪本さん」のフィギュアが付属しています。

メカトロウィーゴ クール

子供用で武装がないためサイズが小さいですが、胴体部がほぼコクピット空間で内燃機関を積んでいない点など「装甲騎兵ボトムズ」に登場するATと設計思想がかなり似ています。

メカトロウィーゴ ウォーム(コクピット開状態)

胴体はほぼコクピット空間で内燃機関はありません。おそらく背中のバッテリーから電力を供給し、手足に設置された超小型モーターで関節を可動させるという設定なのでしょう。ファンシーなデザインですが、現在の科学技術の延長で実現可能な設計になっています。

はかせ・阪本さん・なの

オマケの1/20 はかせ

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

メカトロウィーゴのパーツ数は約70点×2体。1/35というのでスコープドックくらいかと思いましたが、子供用ロボットなので、一回り小さく(ツヴァークくらいか?)手足が細くて細かい部品が多いです。

メカトロウィーゴ

仮組み

接着剤なしで組み立て可能。パーツごとにうまく色分けされており、無塗装でもほほイラスト通りに仕上がります。「ウォーム」と「クール」は成形色以外は全く同じです。

腕関節

ヒジの可動はこのくらいが限度。腕にロール軸がないのでポージングが限られます。ポリキャップは肩関節のみで、ヒジや手首は軟質プラの組み合わせなので折れないように注意が必要です。

足関節

腰が解放式なのでモモは360度可動しますが、ヒザと足首の可動はこのくらいが限度です。モモつけ根と足首のみポリキャップ+ボールジョイント式です。

バイザー開閉

肩の内側に仕込まれたポリキャップでバイザー部が開閉可能。まるで、ボトムズのATみたいです。(^∇^)

コクピットハッチ開閉

バイザーと同軸で胸のハッチがガバッと開いてコクピット解放。中の2本のレバーで操縦します。まるで、ボトムズの(以下略)

塗装①

今回は成形色を生かして部分塗装のみのご依頼です。

①口?:ホワイト ②テールライト:ダークグレー ③シート:オレンジ ④ツメ:ブラックグレー

塗装②

足の細部塗装は発色を良くするために下地にホワイト塗っておいてから本塗装。

デカールはり

ボディ前後に「東雲研究所」などのデカールはり。お腹の部分は丸みがきついので、マークセッターを塗って馴染ませました。

塗装完了

全パーツの塗装完了後にフラットクリアーでコーティング。クリアが完全乾燥したら、各パーツを組み立てて完成です!

フィギュア

仮組み

左から1/20のはかせ(大)、1/35のなの、阪本さん、はかせです。はかせ(大)は1/20のメカトロウィーゴと組み合わせるためボーナスパーツのようです。

サフ吹き

軟質プラで成形されていて塗料の食いつきが悪そうなので、プライマーサーフェイサーで下地塗り。今回、メカトロウィーゴはお手軽コースなので、こちらの方がメインになります。

デカールはり

肌と口を塗装して瞳デカールはり。瞳が入るとぐっと可愛くなります。1/35の口はすごく細いので、時間をかけて描いては修正してを何度も繰り返しました。

阪本さん塗装完了

「しゃべれるスカーフ」で人間の言葉で話すクロネコの阪本さん。赤のスカーフはエナメル塗料で筆塗りしました。

はかせ塗装完了

細部はやはりエナメル塗料で筆塗り。髪をオレンジで、ネクタイをレッドで塗装しました。

なの塗装完了

はかせに作られたロボット少女のなの。制服の塗り分けが複雑でかなり時間がかかりました。

No.53 アオシマ1/24 Y31 セドリック グランツーリスモSV 後期型

2023年11月完成

次の依頼品はかつて日産の高級車に君臨していたセドリックの7代目Y31です。Y31がデビューした80〜90年代にはR32スカイラインやZ32フェアレディZ、シルビアといった名車が発売された日産の黄金時代でした。その後、経営不振に陥りフランスのルノー傘下に入ることになるのですが・・・(−_−;)

アオシマのこのキットは80年代に設計されたモーターライズキットをベースにしているので、エンジンレスで足回りなどは精密感より遊びやすさを優先しています。その後、ディスプレイモデルとして改修し、パーツ追加をして走り屋仕様や暴走族仕様として繰り返し再販されてきたもののようです。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

一見パーツ数が多く見えますが、不要パーツが大量に入っていて、実際に使用するのは半分くらいです。不要パーツがなぜかランナーまるごと付属しているという不思議なパッケージングです。

ホイールの取り付け

昔懐かしの金属ピンをハンマーで打ち込む方式。これは子供の頃によく失敗してパーツを割ってしまったので、ホイールの穴を拡大して接着式に変更します。

仮組み①

シャーシは一枚板でエンジン下面やドライブシャフトなど、ほとんどがモールドで表現されていてます。リアの車軸にモーターライズキットとして販売されていた時の名残が残っています。

仮組み②

コクピットはフロアー、シート×2、ドア内張×2、ダッシュボードの6点からなる一般的な構成。パーツ数は少ないですが、思ったよりデカールや塗り分けが多くてけっこう手間がかかりそうです。

仮組み③

仮組み完了。古いキットですが、バリやヒケはそれほどひどくありませんでした。ボディラインが少し角張っているような気がしますが、今回は無改造で製作します。

ボディ

フェンダーの裏打ち

フロントフェンダーの左右には補助灯がつくのですが、なぜか巣抜けになっています(左)。こんなところに窓があるのはおかしいので、プラ板で裏打ちをしました(右)。

ラジエーターグリル

バリエーション展開のためか、オリジナルボディではルーバーになっている部分をカットして付属のナイロンメッシュを貼りこみます。

下地塗装

240〜600番のヤスリでバリやパーティングラインを落として、ファンデーショングレイで下地塗装。

塗装テスト

ボディの塗装はキットの指定ではブラックですが、お客様のご希望でメタリックグレーで塗装。タミヤのメタリックブラック+グレーで調色しました。

ボディ塗装

今回のご依頼はお手軽コースなので、クリアーコートはなし。クリアコートなしでもある程度光沢が出るように塗料を薄めて何回も重ね塗りします。

フロントグリル

ご依頼者様のご希望で、フロントのラジエーターグリルはフラットブラックで塗装し、エンブレムとフチの部分だけをシルバーで塗装。

マスキング

ボディの塗装が十分乾燥したら、マスキングをして窓枠やサイドモールの部分をフラットブラックで塗装します。

ボディ細部塗装

ウィンドウ、ミラー、灯火類を接着して、エナメル塗料で細部塗装。完成状態にかなり近づいてきましたが、シルバー部が少しはみ出しているので、もう少し修正します。

シャーシ・内装

シャーシの塗装

シャーシはパーツ数が少なく塗り分けもシンプルなので、組み立ててから塗装。全体をセミグロスブラックで塗装してから、フロントサスのロワーアームをシルバーで、ミッション部をガンメタルで塗装。

内装の塗装

内装は、軍艦色(2)、RLMグレー、エアクラフトグレー、マホガニー、ブラックなどで塗装。塗り分けが細かくてマスキングにけっこう時間がかかりました。

内装完成

接着位置が曖昧なので、ボディ、シャーシと仮組みをしながら位置決めをしました。

シャーシ完成

内装を接着。ホイールをはめてシャーシは完成です。

完成!

No.50 1/43 TOYOTA LAND-CRUISER

メーカー:MINI-RACING

2023年10月完成

パリ・ダカシリーズ6作目。以前作ったものと同じキットの別バージョンですが、今回はジャンクキットの不足パーツを補って仕上げるというご依頼です。

製作記録

キットレビュー

タイヤ、不明パーツ

明らかに別のキットのパーツで、タイヤとホイールはなんとか流用できそうですが、大問題はエキゾーストパイプとウィンドウが欠品していることです。

小物パーツ

やはり、他のキットのパーツがたくさん混じっていますが、ランクル用のパーツは一応そろっていました。

離型剤の脱脂

アセトンに漬け込む方法もありますが漬けすぎるとパーツが割れることがあるので、いつもの通り、中性洗剤入りのお湯で煮沸。ついでに変形したパーツの修正も行います。

組み立て

シャーシの組み立て

シャーシはかなり成形不良が目立つので、バリ取り、気泡埋めをしてからトランスミッションと車軸を接着。

ホイールの加工

ホイールは厚みが足りないので、裏側にプラパイプを接着して車軸が深く差し込めるように加工しました。

足回りのチェック

ボディに組み込んでタイヤがきちんと接地するかを確認。タイヤ径が小さくてタイヤハウスがスカスカですが、レース中のトラブルで間に合わせのタイヤに交換したという設定ならなんとか・・・(^_^;)。

主要パーツの仮組み

バンパーガード、ロールバーなどをつけた状態。ラジエータガードはやけに背が高くて面白い形状をしています。

ウィンドウの自作

今回1番の問題点、ウィンドウはハセガワのミラーフィニッシュの外箱を切り抜いて作製。リアウィンドウはコーナーにカーブがあるので、ドライヤーで熱してクセをつけました。

表面処理

表面のバリや気泡をきれいに落としてプライマーサーフェイサーで下地塗装。

塗装

サフ吹き

ボディ色はピンクにするので、下地塗装としてガイアノーツのピンクサーフェイサーを吹き付け。

本塗装

表面がゆず肌になった部分を軽くサンディングしてから、クレオスのピンクで本塗装。

デカールはり

余ったデカールを適当に貼り付け。雰囲気優先で考証的には全くのデタラメです。スポンサーの少ない弱小プライベーターチームという感じになりました(⌒-⌒; )。

シャーシ完成

シャーシ・コクピットはセミグロスブラック、ホイールはシルバーで塗装。ホイールは後から適当なものが見つかれば交換できるように脱着可能としました。

細部塗装

ウィンドウ、ロールバーを接着して窓枠、エンブレム等の細部塗装。あとは灯火類をつければ、いよいよ完成です。

完成

ウィンカー、ミラー、ワイパー等を塗装、接着して完成!積むものが何もなくて荷台がスカスカなので、ウェザリングカラーで軽く汚しを入れました。

No.49 フジミ 1/20 ウィリアムズ FW16(1994年ブラジルGP)

2023年9月完成

F1シリーズ第6弾は依頼品のウィリアムズ FW16。かえる工房はフラットボトム規定ができた頃からF1に興味を失い、90年代以降のF1マシンを製作するのは実は初体験だったりします。(^_^;)

この頃のF1はアクティブサスペンション、ABS、トラクションコントロールといったハイテク全盛時代でしたが、突然のレギュレーション変更でハイテク装備を失ったFW16は苦戦し、サンマリノGPでアイルトン・セナが事故死するという悲劇に遭いながらもコンストラクターズタイトルを獲得したマシンです。

製作記録

今回の依頼を受けて真っ先に心配したのがフジミ製であること。以前、BT46Bを製作した時に痛感しましたが、フジミのキットは意味不明の問題点が多くてなかなかの難物です。技術力がないより、「仕事が雑でそのツケをユーザーに払わせる」という印象です。ガレージキットだと思えばこんなものかと納得するのですが、フジミは一応伝統のある模型メーカーなんですよね・・・?

このキットの問題点は①リヤウィングが前傾してしまう。②シートやメーターがはさみこみ方式で製作が面倒。③接着部が強度的に不安。④パーツのすり合わせがキツすぎる。⑤説明書が分かりにくいうえにミスも多い。などです。

BT46Bに比べてよい点は①無意味なメッキパーツがない(ただし、初版キットではやはりメッキされていたようです)。②パーツの色分けが常識的。など、余計な工夫をやめたことくらいです。

考証面では①リアのブーメラン形ロワウィングの枚数が違う。②ブラジルGPの角ばったヒシ型の「0」のデカールがない。③サイドミラーがブルーなのはサンマリノGPだけなのに全てブルーの指定になっている。この他に初版版ではボーテックスジェネレーターの表裏逆に指定されていましたが、再販時に修正されたようです。

これらの問題のほとんどはユーザーのことを考えてキチンとチェックすれば改善できると思うのですが・・・。こういうところにメーカーの体質が現れるのでしょう・・・(´・ω・`)。

キットレビュー

パーツ一覧

ブラジルGP、パシフィックGP、サンマリノGPが選べるコンパチキットで、3種類のリアウィングパーツが付属しています。パーツは少なめで精密感についてはイマイチかな?

デカール①

通常デカール、タイヤデカールと塗り分け用のマスキングシートが付属。見たところ印刷はキレイでなかなか良さそうです。ブラバムBT46Bのデカールはカチカチで曲面にまったく馴染みませんでしたが、さて今回はどうでしょうか・・・?

デカール②

例によって「ロスマンズ」のタバコデカールは付属しないので、サードパーティーのものを使用します。依頼者様からはMSN製とミュージアムコレクション製のものが送られてきました。

仮組み

主要パーツを仮組み。細長いノーズ、エンジン部を完全に覆うカウル、複雑な形状のウィングと90年代F1らしいスタイルです。

ボディ・カウルの製作

シートの後ハメ加工①

メーターパネルやシートはボディに挟み込む方式になっていますが、どう考えても後ハメのほうが作業がラクなので写真上の取り付けダボをリューターで削り落として写真下のように加工。

シートの後ハメ加工②

ボデイの下が大きく空いているので、簡単に後ハメできます。こんな単純なことになぜメーカーが気が付かないのでしょうか?

給油口の選択

ブラジルGPでは給油口は左ですが、パシフィックGP以降から右になっているため左右のパーツを入れ替えて使用します。実車では給油口のない側はツライチになっているようなので、パテ埋めをして接着線を消しました。

オンボードカメラ①

ブラジルGPでは右側で、それ以降は左側。こういう場合、ユーザーが自分で穴あけできるようにパーツ裏側に凹モールドを入れておくものですが、このキットではそれも無し。実に手抜き仕様です。

オンボードカメラ②

きちんと位置決めをせずに塗装後に接着するのは怖いし強度的にも不安なので、塗装図を参考に取り付け位置を決めて0.5mm真鍮線で軸打ち。

フロント周りの組み立て

ノーズは下面だけをボディに接着するようになっていますが、接着面がせまくて強度的に不安なので、サスアームを仮組みして位置決めをしてから瞬間接着剤でガッチリ固定しました。

リアウイング

キットの指示通りに組み立てるとこのように前傾してしまうので、取り付けステー部を削って垂直になるよう調整しました。これまたえらくお粗末な設計です。( ´△`)

リアロワウイング①

リアのロワウイングはサンマリノGPでは「IA2」を、ブラジルGPでは「IB2」を使うよう指示されています。しかしいくら探してもIB2部品が見つからないので、欠品かと思ってメーカーに問い合わせたら、なんのことはないただの表記ミスでした( ´△`)

リアロワウイング②

ブーメラン型ロワウイングは2枚重ねになっていますが、手持ちの資料では1枚が正解のようです。しかし、依頼者様のご希望で2枚重ねにしました。こっちの方がカッチョいいし強度も出るので考証にこだわらないならそういう選択もアリでしょう。

カウル後部パーツ

カウル後部のパーツは接着式。今時の技術なら一体成形にできると思うのですが・・・。結局、組み立て中に2回、塗装中に1回折ってしまってその度に作業のやり直しです。「お前がヘタクソなだけだ!」と言われればまあその通りなのですが・・・(´・_・`)

ボディ塗装①

ボディ全体をフィニッシャーズのファンデーションホワイトで塗装してから、マスキング。テープのスキマから塗料が入り込まないようにさらにマスキングゾルで補強。

ボディ塗装②

青部分の塗装完了。ネットで検索するとフィニッシャーズの「ブライトブルー」を使っている人もいますが、実車写真と比べると暗すぎるように思えたので、「ピュアブルー」を使用しました。

デカールはり①

基本的なデカールはキット付属のものを使用。「ロスマンズ」デカールはミュージアムコレクション(上)のほうが色合いはよかったのですが、サイズが大きすぎるので、結局、MSM(下)のものを使用しました。

デカールはり②

インダクションポッドのラインはデカールの長さが足りないので、レッドとゴールドの部分を塗装でタッチアップ。

デカールはり③

デカールはり完了!完成状態に近づいてきてテンションが上がります。黒部分はカーボン地なのですが、今回はセミグロスブラックで塗装しました。

シャーシ・足回りの製作

ディスプレイベース

シャーシにナットを接着して、3mmビスでディスプレイベースに固定できるように加工。

エンジン組み立て

FW16の特徴、ドライブシャフトを内蔵したウィング状のアッパーアームの形状がよくわかります。今回はプロポーションモデルとして製作するので、全体をセミグロスブラックで塗装して、細部は見える部分だけ塗装します。

ホイール・タイヤ①

ホイールのイエローラインはデカールが付属しますが、どうしてもシワが入ってきれいに貼るのはほぼ不可能なので、塗装で対応することにしました。

ホイール・タイヤ

ライン部をイエローで塗装してマスキング。全体をセミグロスブラックで塗装しました。はみ出しをタッチアップして完成。デカールをはるよりずっと簡単できれいにできました。

ホイール・タイヤ

デカールをはって完成。タイヤデカールは光沢が強くて浮いて見えるので、セミグロスクリアーを吹いてツヤを整えました

最終組み立て

エンジン・足回りの組み立て

カウルを1500〜3000番のヤスリで研ぎ出し、コンパウンドで磨いて光沢出し。センターカウルにフロントサスを組み込んでシャーシと合体。

カウル・ウィングの組み立て

前後ホイールとウィング、カウルを取り付け。今回はプロポーションモデルとしてのご依頼なので、カウルも接着しました。タイヤの接地性は良好で特に調整の必要はありませんでした。

完成!

ミラーやアンテナなどを接着して完成!今回はタミヤの「ディスプレイケースC」に固定しました。ビス止めですので自由に脱着できます。

1/43 TOYOTA BJ75 Maison du Café Paris Dakar 1988

メーカー:GAFFE

2023年7月完成(No.45)

ランクルシリーズ第5弾はBJ75です。「BJ75」というのはの70系モデルにB型ディーゼルエンジンを積んだロングホイールベースヴァージョンということで、「Maison du Café」というのはフランスのコーヒー屋さんでこの車のメインスポンサーのようです。

前回作ったLJ73 YAMATOと比較。同じ70系ですが、メーカーが違うせいかかなり印象が異なります。GAFFEのキットはDan’s modelやMINI-RACINGに比べるとモールドが細かくて精密感がありますが、カチカチで割れやすいレジンがどうにも馴染めません。(−_−;)

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

デカールは比較的状態がいいですが、組み立て説明書は完成写真のみで、組み立てかたは自分で考えなければなりません。

小パーツ一覧

主要パーツは揃っているようですが、組み立て説明がないので、どこに使うかよく分からないパーツもあります。

欠品パーツ

完成写真と照らし合わせると灯火類など細かいパーツが欠品していることが判明。中古のジャンクキットなのか?もともとこういう仕様なのか?

組み立て

フロントサスの破損

気をつけていたはずなのに早速破損が・・・(−_−;)。ボディとシャーシのすり合わせをしている時に力を入れすぎたのか、フロントサスがポッキリイってしまいました!(◎_◎;)。

シャーシの組み立て

折れてしまったサスを瞬着で補修してからシャーシの組み立て。エンジン、ドライブシャフトなどを接着します。タイプは違いますが以前作ったFJ60とほぼよく似たパーツ構成です。

コクピットの組み立て

ダッシュボードやシートはおそらくFJ60と共用パーツ。コクピット後部にメタル製のロールバーがつきます。

仮組み完了

主要パーツの仮組み完了。パーツの精度が低いので、四輪がきちんと接地するように何度も調整しました。

フロントウィンカーの自作

フロントウィンカーのパーツが欠品していたので、プラ板で作製しました。

ルーフのランプ自作

ルーフ右前につくランプも欠品していたので、ジャンクパーツから似た形のもを加工して接着。

リアバンパー

リアバンパーはなぜか2種類付属していましたが、依頼者様のご希望で下のロールバー風のものを使用。ボディとのスキマが広すぎるのでステーの部分を少しカットします。

塗装

表面処理

ボディ表面の荒れを磨いてプライマーサーフェイサーで下地塗装。

本塗装

完成写真ではダークブルーのようにも見えますが、依頼者様のご希望でブラックで塗装しました。

デカールはり

ボディ後部にはコーヒーを飲むお姉さんのイラストがデカデカと描かれます。デカールの質は比較的しっかりしていてスムーズにいきました。

シャーシ完成

内装はセミグロスブラックで、シートベルトはレッドで塗装。コクピットのロールバーは、完成するとほぼ見えなくなります・・・(⌒-⌒; )

フロントグリル

フロントグリルはセミグロスブラックで塗装。「TOYOTA」マークが入っていないと思ったのですが、デカールが付属していました。

フロントバンパー

例によってナンバープレート?のパーツが付属しないので、0.5mmプラ板を切り出して作製。ロールバー、フォグライトを接着してから塗装、デカールはり。

No.44 タミヤ 1/12 スズキ GSX1300R 隼

2023年9月完成

久々のオートバイモデルの依頼製作は20世紀末に登場したアルティメットスポーツ、「GSX1300R 隼」です。当時、二輪の最高速競争は300 km/h時代に入っており、ライバルのホンダの「CBR1100XX」やカワサキの「ZZR1100」などを抑えて世界最高速を達成したマシンです。最近のバイクについては詳しくないのですが、この後、最高速競争に歯止めをかけようという機運が高まったこともありおそらくこのマシンが今でも世界最高速なのではないかと思います。

水冷DOHC4バルブ直列4気筒  最高出力 175馬力

乾燥重量 215 kg  1999年発売

隼はかえる工房のかつての愛車「GSX1100S」に比べるとはるかにパワフルで軽量です。残念ながら隼に乗る機会には恵まれませんでしたが、「GSX-R750」に試乗した時は、タンクの幅の広さや無理のないランディングポジションに驚き、実際に走らせてみて素直なエンジンレスポンスやハンドリングの軽さに感心させられました。30年近くの時代差があるので当然ですが、同じスズキの二輪でも「GSX1100S」とは全く違う乗り物でした。最高速アタックにチャレンジする機会はありませんでしたが、素人でも200km/hオーバーくらいならたやすいのではないかと感じました。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約110点。タミヤらしく効果的にパーツを一体化してパーツ数を抑えています。昔のキットと比べると各部に極小の金属ビスが多用されていて、組み立てやすさと強度アップを図っています。

デカール

キットは2002年型がデフォルトですが、デカールは1999、2000、2001年型に対応できるように数種用意されています。今回は99年仕様のメタリックサターンブラック×メタリックライトチャコールでのご依頼です。

マスキングシート

カウルの塗り分け用のマスキングシートが付属。隼は三次曲面の塗り分けがあるのでこれは嬉しいボーナスです。

仮組み

主要パーツの仮組み完了。無塗装だとまるで仮面ライダーの新サイクロン号のように見えます。センタースタンドがないので、ディスプレイ用のクリアーパーツが付属します。

外装パーツの製作

パーツの接着

接着剤をたっぷりつけてフロントフェンダー、リヤカウルを接着。念のため黒い接着剤で裏打ちをして補強。

カウル固定用のネジ

カウル固定用のネジはモールドで再現されていますが、研ぎ出し塗装を行う関係から事前に削り取って塗装後に虫ピンの頭を接着することにしました。

塗装テスト①

カウルはメタリックサターンブラック×メタリックライトチャコールの塗装とのご依頼なので、クレオスの GX201メタルブラックとGX213 ホワイトシルバーで塗装テストをしてみましたが、どうも明るすぎるようです。

塗装テスト②

GX201メタルブラックにブラックを加え、GX213 ホワイトシルバーにメタルブラックを加えて色合いを暗く調整。依頼者様のOKがいただけましたので、これで本塗装を行います。

塗装①

メタリック色の発色を良くするために下地にブラックを塗装。

マスキング

メタリックグレーを塗装してからマスキング。99年〜00年型とそれ以降では微妙にパターンが違うので要注意!曲面が多くキット付属のマスキングシートだけでは完全にカバーできないので、マスキングゾルを併用。

塗装②

メタリックブラックを吹いて塗装完了!曲線が多くて塗り分けが難しかったですが、まあまあうまく行きました。

デカールはり

「SUZUKI」「隼」などのデカールを貼り付け。ここからクリアーコート→研ぎ出しを何度か繰り返してツヤを出していきます。

エンジン・フレームの製作

エンジン完成

エンジン、キャブレター等をシルバー、ブラックで塗装して組み立て。細部塗装が説明書では省略されているので、実車写真を参考にエナメル塗料で筆塗りしました。

エンジン搭載

いかにも剛性の高そうな角形アルミ製のツインスパーフレームにエンジンを搭載。昔のキットと違って極小ビスが使われているので仮組みがしやすくなっています。

足まわりの製作

リア周り完成

ホイール、リアサス、ブレーキ、チェーンなどを塗装してメッキパーツのスイングアームに組み込み。

フロント周り完成

Fフォークやブレーキ周りをアルミシルバー、チタンシルバー、チタンゴールド、ブラックなどで塗り分け。インナーチューブにはメッキシールを貼り込みました。

マフラーの製作

マフラーの完成

エキゾーストパイプはフラットブラック、サイレンサー部はアルミシルバーで塗装。接続部分のメッキパーツはそのまま使用しましたが、設計が絶妙なのか接着線はほとんど気になりません。

フロントカウルの修正

フロントカウルの塗装

ショック!ここまできて塗装ミスが発覚。99年型のフロントカウルは中央部もメタリックブラックでした!・・・( ´△`)

フロントカウルのすり合わせ①

塗装をやり直すついでにカウルのフィッティングを見直し。フロントカウルのステー部を削って、取り付けユルくして接着時に微調整が

フロントカウルのすり合わせ②

カウルがぴったり合いました。サイドカウルはネジ止めですが、締め込み方を調整してフロントカウルとぴったり合う位置を探します。

再塗装

99年型の資料をよく見て、改めて塗装。こんどこそ間違いないので、デカールをはってクリアコートをします。

完成!

クリア層を研ぎ出してコンパウンドで磨いてツヤ出し。せっかく塗装したカウルや透明パーツを痛めないようにスクリーンや灯火類の接着にはエポキシ接着剤を使用します。

No.42 1/24 トヨタ GR ヤリス

メーカー:PZY MODEL

2023年8月完成

次の依頼品はレジン製ガレージキットの「GRヤリス」です。最近の車にはとんと疎いので、「GRヤリス」と聞いて「GR?ヤリス?どこの国の車だ?」と思いましたが、車好きの姪っ子に写真を見せたらすぐに教えてくれました。「GR」というのはトヨタのスポーツカーブランドの名前なのですね。(⌒-⌒; ) 3ドアコンパクトカーの「ヤリス」をベースにWRC出場のために作られたホモロゲーションモデルだそうです。国内名のヴィッツなら知っていたのですが・・・。

1,618 cc直列3気筒ターボ  最高出力 272馬力

乾燥重量 1,290 kg  2020年発売

「PZY MODEL」というメーカーについてはネットで調べてもほとんど情報がありませんでした。パーツの成形はなかなかキレイですが、ホイールが繊細すぎて強度的にかなり問題がありました。レジン製の重いボディを支える部分なのですから、もう少し工夫してもらいたかったものです。また、一般的なプラモデルとはパーツ構成がかなり違うのに、説明書がえらく不親切でどう組み立てるかにかなり頭をひねりました。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は30点程度。エンジレスでシャーシ裏など見えない部分はツルツルテンの割り切った造形です。ほとんどがレジン製パーツで非常に重く、その他にクリアーパーツ、エッチングパーツ、デカールなどが付属します。

ウィンドウパーツ

普通ガレージキットではバキュームフォームのウィンドウが付属しますが、このキットのフロントとサイドウィンドウは保護シールのついて透明プラ板に黒部分を印刷し、切れ目に沿って剥がすというものです。ヤリスのウィンドウはほとんど平面なのでできることでしょうが、こんなパーツ構成は初めて見ました。

組み立て説明書

組み立て説明書はパーツ一覧とデカールやエッチングパーツの貼り付け位置の写真があるだけです。全く指示のないパーツもたくさんあるため仮組みにずいぶん時間がかかってしまいました。

組み立て

離型剤落とし

中性洗剤を混ぜた熱湯で煮沸して離型剤落とし。ついでにパーツの変形を修正しておきます。

シャーシの歪み修正

薄い板状のシャーシはかなり変形していました。最終的にネジ止めするので、特に問題はありませんが、離型剤落としのついでに修正しておきました。

ホイールの補強

ホイールは非常に精密に再現されていますが、繊細すぎてレジン製では強度不足で破損の恐れがあるので、黒い接着剤で裏打ちをしました。

ホイールの仮組み

プラモデルのカーキットでは通常、足回りはシャーシにつくのですが、このキットではボディ側に組み込むようになっています。車軸が欠品していたので、2mm真鍮線をカットして使用。

仮組み

主要パーツの仮組み完了。ダッシュボードやドアの内張もボディ側に接着します。シャーシ側はシートのみというシンプルな構成です。

シャーシ下面

シャーシの裏から4ヶ所をビス留めしてボディと接続。シャーシ下面はツルツルテンで「見えない部分は気にしない!」という実に男らしい仕様です。

ボディの塗装

内部色の塗装

とりあえず、ボディ内部をセミグロスブラックで塗装。かなり迷いましたが、足回りパーツは位置決めが難しいので塗装前にボディに接着することにしました。

ブレーキキャリパーの塗装

下地にホワイトを塗ってからレッドで塗装。「GR」のデカールをはってからクリアーコート。ディスク部は仕上げ時にエッチングパーツを接着する予定。

マスキング

ボディ内側、前後グリルなど黒部分を塗装してマスキング。いよいよボディ塗装に入ります。

ボディ塗装

ボディのホワイト部をフィニッシャーズのファンデーションホワイト→ピュアホワイトで塗装。マスキングを剥がして塗り分け部のはみ出しをタッチアップします。

ルーフのデカールはり

GRヤリスの特徴の一つ、カーボン製のルーフを再現するためにタミヤのカーボンデカールを貼りました。

細部塗装

前後左右のウィンドウパーツを接着してウィンドウ枠やパネルラインを塗装。

シャーシ・内装の塗装

内装の塗装

いつもはボディの塗装を先にやってしまうのですが、エクステリアの調整に時間がかかりそうなので、先に内装を塗装。ガイアカラーのセミグロスブラックを使いましたが、レザーシートのようにぬめっとした感じに仕上がりました。

ダッシュボードの塗装

ダッシュボードもセミグロスブラックで塗装。エアコンの送風口はエッチングパーツで再現。メーター、カーナビはデカールを、ステアリング中央のTマークはインレットシールを貼ります。

その他小パーツ

ホイール完成

アクセントをつけるためホイールはメタルブラックで塗装して、ホイール中心にはTマークのシールを貼りました。タイヤとホイールはサイズがゆるゆるなので接着しました。

補助灯のレンズ

フロント左右のエアスクープ?部を作製。キットの補助灯パーツは透明プラ板を切り抜いただけのショボいものなので、ミラーシールを張り込んで、WAVEのHアイズ(3mm)を接着。

フロントグリル

ヘッドライト、フロントグリルパーツを接着。エッチングパーツのメッシュの奥にのぞく銀色のラジエーターがカッチョいいです!

トラブル発生!

ホイールの破損

完成した依頼品をお客様に発送したのですが、ホイールのスポークがバラバラに!モールドが繊細すぎて強度には不安があったのですが、まさかここまで脆いとは・・・。

タミヤ 1/24 GR86

脆いパーツとはいえ、ここまで酷い破損は輸送中の事故の可能性が疑われます。運送会社に相談したところ補償が認められたので、修理を開始。タミヤのキットを購入してホイール等のパーツを流用しました。

サイズの確認①

左がタミヤGR86のパーツで、右がGRヤリスのパーツ。タミヤのものはだいぶ太いですが、デザインや直径がほぼ同じなので、なんとか使えそうです。

サイズの確認②

GRヤリスに取り付けられるようにホイールを加工して仮組み。タイヤが太くなったため、フェンダーから微妙にはみ出すので、取り付け部を削ってギリギリまで内に寄せました。

1/43 TOYOTA LJ73 YAMATO PARIS DAKAR 1990

メーカー:Dan’s model

2023年6月完成(No.41)

依頼人様がランクル好きの方のようで、今回もランドクルーザーLJ73です。

長い歴史を持つランクルシリーズはバリエーションも豊富で形式名が複雑なのですが、「LJ73」の「7」は70系、「3」はホイールベース(おそらミドル)、「L」はライト系を表しているらしいです。

ちなみに「FJ」の「F」はガソリンエンジン車、「BJ」の「B」はディーゼルエンジン車のことだそうです。

かえる工房はもともとランクルにはそれほど興味がなかったのですが、この依頼製作を通じてだいぶ勉強させていただきました(^∇^)。

赤と銀のラインのデカールをきれいにはるのは難しそうだったので、塗装で再現しました。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約20点。足回り、シート、ダッシュボードなどはシャーシと一体成形された簡素な作りです。

ボディとシャーシ

以前製作したLJ73と同じキットのバリエーションモデルです。前回は普通の無塗装レジンキットなので、変な苦労はしなくてすみそうです。

デカール

1/43ガレージキットでは一般的なことですが、デカールは巻いた状態で梱包されていてかなりシワシワになっていて一部破れがあります。

フォグライト

完成見本にはフィグライトが付いていませんが、なぜかパーツとデカールが付属しています。依頼者様との相談の上、今回は使用することにしました。

組み立て

シャーシの補修

シャーシ右後部が大きく欠けていました。完成後に見ることはほぼないと思いますが、一応プラバンとパテで修正しました。

車軸の新造

キットに付属する車軸はテキトーに切ったのか、切り口が汚く曲がっているので、1.5mm真鍮線で新造。タイヤのゴムはしっかりしていて問題ありませんでした。

仮組み

主要パーツの仮組み完了。パーツ数が少ないのでここまでは実に簡単です。

表面処理

捨てサフを吹いて表面処理。ルーフやボンネットに荒れが目立つので、240〜600番のヤスリで磨いて整えました。

塗装

下地塗装

ボディはブルーで塗装するので、発色を良くするためにガイアノーツサーフェイサーEVOスカイブルーで下地塗装をします。

本塗装①(ブルー)

クレオスのブルーでは少し明るい気がしたので、フィニッシャーズのピュアブルーで塗装。タイレルP34と同じ色です。

本塗装②(レッド)

キット付属のデカールでボディのラインをキレイに貼るのはかなり難しそうなので塗装で再現。マスキングをしてガイアノーツのピンクサフ→クレオスのレッドを吹きました。

本塗装③(シルバー)

赤ラインのはみ出しを修正してから、さらにマスキングをして銀部分をEXシルバーで塗装。

デカール貼り付け

組み立て説明書がないので、完成見本を見ながらデカール貼り。これでいいはずですが、細かいデカールが余ってしまったので、後から改めてチェックします。

シャーシ完成

シャーシと内装をセミグロスブラックで、ホイールをEXシルバーで塗装。パーツ数が少ないのであっという間に完成。あとはボディと接着して細部の組み立てをすれば完成です。

1/43 TOYOTA LAND-CRUISER Chassis long pick-up PASTIS 51

メーカー:MINI-RACING

2023年6月完成

パリ・ダカシリーズ3作目。キット名には入っていませんが、トヨタランドクルーザーの「40系」でランクルシリーズの原型になった車のようです。二輪で言うとHONDAの「ドリームCB750FOUR」のようなものでしょうか?

製作記録

今回も資料らしい資料がなく組み立て説明書もテキトーなイラストだけなので、想像でどう補うかがキモになります。

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約60点。荷台にいろいろな装備を積むので、GAFFEやDan’s modelのキットと比べて圧倒的にパーツ数が多いですが、デカールが小さいことを考えるとむしろ楽かも?

ボディパーツ

ボディは国産ガレージキットに近い柔軟性のあるレジンで成形。GAFFEのキットのようにヒビ割れの心配はなさそうですが、モールドがモッサリしていて成形不良の部分や派手なバリがあります。

組み立て

リアフェンダーの修正

左リアフェンダーに成形不良があったので、「黒い接着剤」を盛って形状を修正しました。

フレームの修正

細長いパーツが歪むのはレジンキットの宿命ですが、このキットもラダーフレームが派手に歪んでいたので、熱湯で煮沸して修正しました。

コクピット組み立て

キットのままではシートの後部が干渉してボディがハマらないので、ギリギリまで前に移動させて接着。ボディはフィットしましたがハンドルがシートの上にのっかってどこにドライバーが乗るんじゃい?というマシンになってしまいました(−_−;)。

シャーシ組み立て

メタル製のデフとドライブシャフトがついていますが、シャーシとの接合部がない(−_−;)・・・。仕方なく、デフを接着するためのダボをプラ棒で作製。それだけでは強度不足なので、車軸に接着。

仮組み

主要パーツを仮組み。荷台にはスペアタイアを4本積みます。ランクルの中では個人的にこの40系がいちばんカッチョいいと思います。

バンパーガード

フロントにはバンパーガードがつきますが、キット付属の金属パーツは歪んでいるので、アルミ線で作り直し。

表面処理

プライマリーサーフェイサーを吹いて荒れの目立つ部分を400〜600番のヤスリで磨いて表面処理。

塗装

本塗装

ボディはクレオスのスカイブルーで、シャーシはセミグロスブラックで塗装。

デカール

今回は大きいデカールはありませんが、黄ばみがひどいので数日日光を当ててクリアーでコーティング。

デカール貼り付け

デカールをはりつけてクリアーでコーティング。

プレートの自作

フロントバンパー左につくデカールはこのままでは不自然な貼り方になるので、0.5mmプラ板でプレートを自作しました。