No.91 PLAMAX バイファム&ネオファム&トゥランファム

2025年製作予定

次の依頼品はPLAMAXの「銀河漂流バイファム」のラウンドバーニアンシリーズ。ウグ、 ディゾ 、ジェイナスと単品では売れそうもないアイテムがセットになっていますが、今回は主役ラウンドバーニアン3機のみを製作します。

製作記録

キットレビュー

バイファム パーツ一覧

パーツ数は20点。固定モデルなので関節部やスタンドなどが一体成形されています。

ネオファム パーツ一覧

パーツ数は26点。

トゥランファム パーツ一覧

パーツ数は27点。

組み立

塗装

No.86 1/240 エレメントドーター・アイ スタチューVer.

2025年1月製作開始(予定)

メーカー:RCベルグ  原型製作:蘭穂

次の依頼品はゲーム「怒首領蜂大復活」に登場するエレメントドーター・アイ。かえる工房はゲームはほとんどしないので、最初「美少女フィギュアなのに1/240スケール?」とびっくりしましたが、実は身長48mにも及ぶ巨大メカ少女で、初代ゴジラやサイコガンダムなんかと対等に取っ組み合いができるほどの大きさでした。

 

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

全60点と美少女フィギュアとしてはかなりパーツ数が多く、ディスプレイベースも付属しています。高校生くらいの女子として換算するとスケールは概ね1/8程度になります。

組み立て

塗装

ディスプレイベース

HGUC 114 1/144 ボール

2024年12月製作開始

ボールは昔、旧キットを作りましたが、ヤフオクでHGUC版キットが入手できたので、ジムのお供として並行して製作しました。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約60点。ジムに比べるとグッと新しいキットなので、かなりパーツが細かく再現されています。全く同じパーツを2セット同梱してツインセットとして販売されていますが、どうせならジムとセット販売にすればいいのに・・・。(−_−;)

仮組み

プロポーション的にいいとか悪いとか問題になるようなものではありませんが、よく見ると色分けを変えたり細かいディティールを入れたり相変わらず勝手なバンダイアレンジがされています。

主砲

デザイン改変が一番きついのはこの主砲。後部にゴテゴテとディテールが追加されています。

ディスプレイスタンド

リング状のパーツにスラスター部をスポッと収めます。シンプルで安定するので悪くありませんが、アクションポーズが取れず、スラスター部が隠れてしまうのが気に入りません。

組み立て

モールド修正①

本体主要パーツを接着。設定画にはない余計なモールドがあるので黒い接着剤で埋めてしまいました。

モールド修正②

本体には余計なモールドを追加していながら、まつ毛はなぜか4本しか入っていないので掘りなおし。つくづくバンダイさんはアニメ本編が好きでもなんでもないと感じます。

主砲組み立て

余計なディテールパーツは使用せずに設定画に近いシンプルな形で組み立てます。ディティールパーツの取り付けダボはプラ板やパテで穴埋めしました。

塗装

全体

基本色はホワイトにミディアムブルーとグレーを少量混ぜたもので塗装。基本色にクリアブルーを混ぜて薄めた塗料で軽くシャドーを入れました。

赤部分

センサーやスラスター部など赤部分を塗装。クレオスのシャインレッド+ブラウンで調色しました。

主砲

主砲はミッドナイトブルー+ホワイト(少量)で塗装。キットの色指定はミスがあって、チョンマゲ部分は本体と同色で塗装するのが正解です。

ディスプレイスタンド

ジムとセットで飾るためのスタンドを自作しましたが、オリジナルのスタンドも一応製作。最初は黒一色で塗りましたが、黒帯を巻いているように見えたので、結局本体と同色に塗り直しました。

マーキング

地球連邦軍MS用ガンダムデカールを使用。ジムと並べる予定なので同じ部隊の機体に見えるようにしました。

完成

軽くスミ入れをして完成!先に完成したジムと並べてみました。ア・バオア・クー攻略戦の雰囲気が出ているでしょうか?

No.84 メイデックモデル1/5000 ジュピトリス

2024年12月製作開始

次の依頼品は『機動戦士Zガンダム』に登場する資源採掘艦ジュピトリスです。

ジュピトリス本来の任務はヘリウム3採取で武装もほとんどありませんが、内部工場で生産されたメッサーラやジ・OなどのMSを搭載していてシロッコの移動基地としてグリプス戦役に参戦しました。

富野監督は『2001年宇宙の旅』の大ファンとして有名で、ジュピトリスはこの映画に登場する木星調査船「ディスカバリー号」がイメージソースではないかと思います。ファーストガンダムには未登場ですが、木星帰りのニュータイプ「シャリア・ブル」が乗っていたのもこの艦ではないかと勝手に想像しています。

全長2000mという巨大艦とあって、1/5000でありながら完成後の全長は50cm近くになります。メーカーのメイディックモデルはZガンダムを中心にアレンジが強めのMSや小林誠氏のメカなどのレジンキャストキットを発売しているようです。このジュピトリスのキットはいつ頃発売されたものか不明ですが、黎明期ガレージキットの水準でパーツの歪みや成形不良部が大量にあります。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約100点。ハセガワのバイクキットなんかよりはグッと少ないですが、ガレージキットのお約束として成形不良や歪んだパーツなどがかなりあります。

組み立て説明書

組み立て説明書は不鮮明なコピー3枚とちっちゃい塗装見本写真が1枚付いているだけです。これをヒントにパズルのように組み立て方を推理しなければなりません。まあ、ガレージキットなので仕方ありませんが・・・(−_−;)

組み立て

説明書のミス

いきなり説明書のミスを発見。説明書の写真を信じるなら船体中央部は切り欠きが短いほうが前になりますが、それでは翼のパーツが合わなくなります。

船体部軸打ち

このように切り欠きが長いほうが前になるのが正解です。

船体部仮組み

1.5mm真鍮線を埋め込んで船体部を仮組み。説明書を信じて前後逆に組んでしまったため二度手間になってしまいました。(・ω・`)

気泡埋め

それほど古いキットではないようですが、細かい部分にはけっこうハデに気泡が入っています。

エンジンノズル

メカ部分には精密なモールドが入っていてこのキットの見せ場になっています。

居住区

居住区はアーム部分がモロくて破損しやすいので注意が必要です。表裏のアームが直角になっていませんが、各種資料で確かめたところこのくらいの角度で間違いないようです。

前部コンテナ部軸打ち

最初は真鍮線を貫通させて三つのコンテナを接続しようかと思いましたが、歪みが出そうだったので、左右の柱部分に1.5mm真鍮線を埋め込んで固定することにしました。

前部コンテナ部仮組み

前部コンテナ部仮組み完了。かなりパーツの歪みが目立ったので、熱湯につけて何度か修正しました。

船体下部の組み立て

船体下部の組み立ては詳しい説明もなく、設定資料を見てもはっきり分からないので、パーツ形状から推測して組み立てました。

仮組み完了

軸打ちは100ヶ所ほど。組み立て説明書が分かりにくくて何度もやり直しをしたため、仮組みだけで約1ヶ月かかりました。

モールド掘りなおし

モールドがくずれていたり消えたりしている部分が結構あるので、掘り直し。今回からファンテックのスジ彫りカーバイトを使用しました。値段が高いのが難点ですがなかなかいい感じです。

モールド追加

さすがにガレージキットらしくモールドを入れ忘れている部分がありました。あまり目立たない部分ですが、プラ板を張り込んでモールドを再現しました。

表面処理

捨てサフを吹いてヤスリで磨いてを繰り返し、だいたい表面が整ってきました。まだ細かいパーツが残っていますが、ヤスリがけに飽きてきたので、残りのパーツの表面処理は塗装と並行して行います。

塗装

本体塗装

いろいろな塗料を試した結果、グレー部分はRLM66ブラックグレーを使用することにしました。

ディスプレイベース

材料

ホビーベース「プレミアムパーツコレクション トラスセット」とタミヤの「ディスプレイベース ラージ300×160」を使用。トラスは大、中、小の3サイズが付属し、つないで長さを調節することができます。

組み立て①

ベースの3カ所に5mm径の穴を開けてトラスのベースパーツを接着。左と中央はトラス中サイズを、右はトラス小×2を使用します。

組み立て②

中央部のトラスは少し長いので10mmほどカットして再接着。補強のために1mm真鍮線を埋め込みました。

組み立て③

船体裏側にも5mm径の穴を開けてトラスのダボがはまるようにします。

補強

プラ製のトラスだけではレジンの塊を支えるには心ともないので、中心に2mm真鍮線を埋め込んで補強しました。

組み立て完了

ジュピトリスの船体を載せてみましたが、サイズ的にもピッタリで問題はなさそうです。

HGCC 1/144 ∀ガンダム

2024年製作(予定)

「人は癒され、ガンダムを呼ぶ!」

世間的にはあまり人気がないようですが、かえる工房にとって「ファーストガンダム」の次に大切な作品です。次の製作予定はダグラムかジムだったのですが、最近不愉快なことが続き天候不順もあって少し鬱気味なので、「∀の癒し」を求めて白ヒゲことホワイトドールを製作することにしました。ちょうどHuluで配信が始まったので1日1話ずつ見ながら少しずつ製作を進めるつもりです。

放映当時に発売された1/144シリーズは500円程度とリーズナブルなわりになかなか出来が良かったのですが、肝心の主役機∀ガンダムの出来が一番微妙です。20年ほど前にこの旧キットを徹底改修したのですが、すでに手放してしまい写真もPCのクラッシュで失ってしまいました。( ´△`)

製作記録

キットレビュー

仮組み

ホワイトドールのスラリとしたプロポーションを見事に再現。旧キットも全体的なプロポーションは悪くなかったのですが、HG版になって顔の造形や関節部、細部ディティールが格段によくなっています。

脚部

ひざアーマーが独立可動し、つま先を折り畳むことができます。さらにスネの分割線の可動も再現とこのサイズでは十分過ぎるほどの完成度です。

腕部

ヒジ関節は90度ほど可動。旧キットに比べて指や関節部の造形が格段に良くなっています。

腕部

下腕部は一体成形になっていますが、ここはいただけません。解釈の違いかもしれませんが、ここはMGのように下腕部にパイプ状の手首を差し込む形式にして欲しかったです。

肩アーマー

肩アーマーは前の部分が回転するはずですが、ほとんど可動しません。後ろの装甲が少し開きますが、内部パーツが引っかかるので、全く意味がありません。MGではクランク式の内部フレームがちゃんと再現されていたのですが、1/144では強度不足で難しいのでしょう。

ビームライフル

設定ではストック部がスライドしてグリップがせり出すのですが、このキットでは差し替え方式になっています。通常グリップは可動式になっています。

ウェポンラック

1番の問題はこのウェポンラック。劇中の表現とは全く違うし、何よりもカッコ悪い!バンダイは玩具化の面倒なところはこういう捏造を平気でするので、あまり好きになれません。

後ハメ加工・ディティールアップ

胸部・腹部

腹部と胸部ははさみ込み方式なので、胸部に取り付けダボを新造して腹部の方に切れ込みを入れました。

塗装

HGUC 020 1/144 ジム

2024年11月製作開始

依頼品のソフビガンダム改造に触発され、HGUC1/144ジムを製作することに。ジムの見せ場というと、①ジャブローでシャアのズゴックに腹を貫かれる。②ソロモン戦でビグザムに焼かれる。③ザクに蹴られたボールが衝突。と破壊されるシーンが印象的ですので、哀愁と諦観に満ちたやられメカの鑑のような仕上がりを目指しました。

かえる工房はかつて旧キットのジムⅡを改造してジムⅢを作ったり、MSVのパーツを流用してジムキャノンを作ったりしましたが、実はノーマルジムをきちんと作るのは初めてだったりします。結局ア・バオア・クー攻略戦のイメージで製作することにしたので、並行してボールも製作しました。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は70点程度。HGUC初期のキットでパーツ数は少なめですが、やたらと複雑でパズルのようなキットよりこのくらいの方がイジりやすくて、かえる工房の好みです。

仮組み

パチパチと組み立てて30分ほどで完成。オモチャ的には楽しくてなかなかカッチョいいですが、よく見るとバンダイのいつもの悪いクセで、上腕と太ももが短く足がデカいことが気になります。

太もも・股関節

問題点

発売前に試作をして問題点をきちんとチェックしていないのか、つま先をハの字に開いてヒザを伸ばすと、モモ関節が後部装甲に干渉してこのようにお辞儀をしてしまいます。

股関節軸移動

キットの関節軸をカットして、位置を下に2mm、前に2mm変更して股関節を新造。モモを延長する手もあったのですが、股関節ロールの問題も解決できて一石二鳥です。

改修後

左が改造前で右が改修後。つま先を開いてヒザを目一杯伸ばしてもお辞儀をせずにキレイなS字立ちができるようになりました。

腰関節

問題点

腹にポリキャップが入っていて、腰を左右にスイングできます・・・が、それで喜ぶ人が何人いるのでしょうか?どうせなら前後スイングできるようにすればいいのに・・・( ´△`)

ポリキャップの位置変更

プラ板で軸受けを新造してポリパーツを90°回転。内部パーツも合わなくなったので、0.5mmプラ板で形状を変更しました。

改修後

このように背筋をそらすポーズがとれるようになりました。

足首

形状

HGUCパワードジムほどではありませんが、やはり足がデカい。さらに劇中の作画や設定画を無視して、ガンキャノンのようにつま先が反り上がっていて、スリッパ部分に段差があります。アンクルガードも厚ぼったく足首が太く見えます。

足首関節

可動範囲を広げるために関節部分をカットしてボールジョイントに交換。

関節部のディティールアップ

関節部に適当にジャンクパーツを接着。スリッパと足首に2mmスプリングを通します。

初期HGUC共通の弱点ですが、手首の造形がショボい。ジョイントを塞いでシールドを手に握らせたいのですが、接着しないときちんと保持するのは難しそうだし、ううむ、どうしたものか・・・。

ビルドハンズ丸型

手首はバンダイのオプションパーツ、ビルドビルドハンズ丸型を使用。L、M、Sの3サイズがありますが、Mサイズが良さそうです。

上腕部延長

太ももほどではありませんが、上腕も若干短いので、プラ板をはさんで1mmほど延長しました。

関節部加工

キットのままでは手首の関節軸が丸見えになるので、ソデの部分をくり抜き角バーニアを加工して関節カバーを作製しました。

改修後

写真上がノーマルで下が改造後。手首がグッとリアルになりました。関節カバーは関節軸に通してあるだけなので手首の動きに合わせて可動させることができます。

銃の持ち手

ビルドハンズのパーツではしっかり持てないので、銃の持ち手のみキットのものを使用。角指は気に入らないのでナイフで削り込んで丸指に近づけます。

頭部

カメラアイ

カメラアイの裏側からハセガワのミラーフィニッシュを接着。

首関節新造

キットのボールジョイントはゆるゆるで可動範囲も狭いので、引き出し式関節を新造。バーニアパーツをカットして首関節カバーを作りました。

改修後

ジムは首がないほうが好みなので、通常では埋もれた感じにして、可動させる時に内部関節を引き出します。

ランドセル

ランドセル

上面だけC面を入れ忘れているため、変に角ばってオモチャっぽく見えます。余計なアレンジは熱心にするのに、こういう基本的な部分には平気で手抜きをしています。

武装

ジョイント部

手でグリップを握る方式はキチンと保持させるのが難しいので、腕のジョイントに接続する方式にしました。グリップは邪魔になるので、カットしました。

ビームサーベル

キットはビーム刃部分が通常のプラで整形されているのでカットして、HGUCジムストライカーのパーツを流用しました。

塗装

改修完了

左がノーマル、右が改修後。足を延長すると設定身長が変わってしまうので、好きではないのですが、手足が長くなって全体にスラリとした感じになりました。

塗装①

最近はホワイトで塗装するのが流行っているようですが、アニメ本編の色合いを参考に、ホワイトにインディブルー+デイトナグリーン(少量)で調色して緑がかったホワイトで塗装しました。

塗装②

赤部分はシャインレッド+オレンジ(少量)で、黄色部分はイエロー+オレンジ(少量)で調色しました。

塗装③

マスキングのはみ出しなどを修正して基本塗装完了。

マーキング

地球連邦軍MS用ガンダムデカールを使用。あまりうるさくならないように控えめにしました。

完成

各パーツをはめこんで完成!

ディスプレイベース

材料

ジャンク箱にあった適当なベースと2mm径のステンレスバネ線、waveのボールジョイント、プラ棒などを組み合わせます。

接続部

プラ棒に2mm径と3mm径の穴を開けてバネ線とボールジョイントに接着します。

仮組み

高い方にジムを、低い方にボールを載せてみて高さを調整。股間部に3mm径の穴を明けてボールジョイントのダボを差し込んでいます。

塗装

全体をセミグロスブラックで、ベースの上面のみをライトガンメタルで塗装しました。

No.69 ガンダムビッグソフビ一番くじ(頭部改造)

2024年5月完成

ガンダムのソフビフィギュアの頭部をジムに改造するというご依頼です。

頭部はサフ吹きまででボディはガンダムのままですが、この後、お客様が自分でボディ改造と塗装をされるので、依頼製作はこれで完了です。

ジムもガンダムもそれほど違いはないと思っていましたが、こうしてみるとかなり奇妙に見えます。

製作記録

レビュー

HGUC1/144ジムとの比較

「ビッグソフビ」の名に違わず、全高約35cmでスケールにするとPGより大きい1/50ほどになります。現代的なアレンジはなく劇中のガンダムを忠実に再現しています。

MG1/100ジムとの比較

MGジムver.2の形状を参考にします。全体のフォルムは似たようなものですが、細部が大胆に省略されたジムは「簡易量産型」と一目で分かる秀逸なデザインです。初めて見た時はその分かりやすさにひっくり返ってしまいました。

製作

頭部分解

首はねじ込み式。ドライヤーで温めてアンテナと顔を分解しました。この頭部を芯にしてパテやプラ板で造形していきます。

ねじ込み部の加工

改造後には熱するとパテや接着部がはがれれてしまうので、赤線部分をカットして温めなくてもスムーズに脱着できるように加工しました。

パテ埋め

とりあえず、アンテナと顔を取り外した部分をパテ埋め。耳と後頭部のふくらみをどうするか悩み中。

後頭部切り取り

中空のソフビでは削っても穴が開くだけなので、思い切って耳と後頭部を全てカットしました。

後頭部パーツ製作①

カットしたパーツの裏にメンソレータムを塗ってからエポキシパテを詰め込みます。

後頭部パーツ製作②

パテが硬化したらソフビのパーツをはがします。これでガンダムの後頭部より一回り小さいパーツができました。

後頭部パーツ製作③

ガンダムヘッドに接着して耳と後頭部の膨らみのないジムヘッドの芯ができました。単純にパテを詰め込んでも良かったのですが、少しでも軽量に仕上がるように中空にしました。

頭部造形①

パテを盛っては削ってを繰り返して、だいぶジムの顔に近づいてきましたが、ガンダムヘッドのままでは頭部の丸みが足りないし、補助カメラが上下に潰れています。

頭部造形②

さらにパテを盛ってチョンマゲを高くして、頭部に丸みをつけました。耳と口はプラ板を切り抜いた仮パーツで、バランスを確認するためにつけています。

頭部造形③

GM ver.2を参考にチョンマゲの角度を修正し、エリ足を削り込んで後頭部に丸みをつけました。

目と口

目の輪郭ををキレイに整形してエポキシパテで口を造形。プラ板箱組み+パテでチョンマゲ前後の補助カメラを造形。

ジムヘッドでいちばんの複雑な耳のスリットはプラ板の積層で再現しました。

表面処理

耳を接着して頭部に馴染ませ、細かいキズや歪みを修正します。

マックスファクトリー 1/72 ダグラム UPDATE ver.

2024年製作予定

どっちを見てもガンプラだらけな世間の流行に逆らって、久しぶりにコンバットアーマーの製作です。

マックスファクトリーのダグラムシリーズは最近では珍しい手書きのボックスアートで往年のMSVシリーズを彷彿とさせる熱いモノです。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約200点。旧キットのパーツを一部流用しているので、使用しないものもけっこうあります。

本体の組み立て

武装パーツの組み立て

旧キットからパーツ流用

塗装

完成!

No.35 ハセガワ 1/35 メカトロウィーゴ ウォーム&クール 東雲研究所ver.

2023年11月完成

次の依頼品はハセガワの1/35 メカトロウィーゴ。模型屋に行くとよく見かけるので、存在自体は知っていました。ロボットといってもMSやCAのようにビームライフルやミサイルで戦うものではないのでスルーしていましたが、一部では根強い人気があるようです。

今回の依頼品はあらゐけいいち氏原作漫画の「日常」とコラボした「東雲研究所ver.」で、かわいいイラスト入りのパッケージの中には「メカトロウィーゴ」2体と「はかせ」「なの」「阪本さん」のフィギュアが付属しています。

メカトロウィーゴ クール

子供用で武装がないためサイズが小さいですが、胴体部がほぼコクピット空間で内燃機関を積んでいない点など「装甲騎兵ボトムズ」に登場するATと設計思想がかなり似ています。

メカトロウィーゴ ウォーム(コクピット開状態)

胴体はほぼコクピット空間で内燃機関はありません。おそらく背中のバッテリーから電力を供給し、手足に設置された超小型モーターで関節を可動させるという設定なのでしょう。ファンシーなデザインですが、現在の科学技術の延長で実現可能な設計になっています。

はかせ・阪本さん・なの

オマケの1/20 はかせ

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

メカトロウィーゴのパーツ数は約70点×2体。1/35というのでスコープドックくらいかと思いましたが、子供用ロボットなので、一回り小さく(ツヴァークくらいか?)手足が細くて細かい部品が多いです。

メカトロウィーゴ

仮組み

接着剤なしで組み立て可能。パーツごとにうまく色分けされており、無塗装でもほほイラスト通りに仕上がります。「ウォーム」と「クール」は成形色以外は全く同じです。

腕関節

ヒジの可動はこのくらいが限度。腕にロール軸がないのでポージングが限られます。ポリキャップは肩関節のみで、ヒジや手首は軟質プラの組み合わせなので折れないように注意が必要です。

足関節

腰が解放式なのでモモは360度可動しますが、ヒザと足首の可動はこのくらいが限度です。モモつけ根と足首のみポリキャップ+ボールジョイント式です。

バイザー開閉

肩の内側に仕込まれたポリキャップでバイザー部が開閉可能。まるで、ボトムズのATみたいです。(^∇^)

コクピットハッチ開閉

バイザーと同軸で胸のハッチがガバッと開いてコクピット解放。中の2本のレバーで操縦します。まるで、ボトムズの(以下略)

塗装①

今回は成形色を生かして部分塗装のみのご依頼です。

①口?:ホワイト ②テールライト:ダークグレー ③シート:オレンジ ④ツメ:ブラックグレー

塗装②

足の細部塗装は発色を良くするために下地にホワイト塗っておいてから本塗装。

デカールはり

ボディ前後に「東雲研究所」などのデカールはり。お腹の部分は丸みがきついので、マークセッターを塗って馴染ませました。

塗装完了

全パーツの塗装完了後にフラットクリアーでコーティング。クリアが完全乾燥したら、各パーツを組み立てて完成です!

フィギュア

仮組み

左から1/20のはかせ(大)、1/35のなの、阪本さん、はかせです。はかせ(大)は1/20のメカトロウィーゴと組み合わせるためボーナスパーツのようです。

サフ吹き

軟質プラで成形されていて塗料の食いつきが悪そうなので、プライマーサーフェイサーで下地塗り。今回、メカトロウィーゴはお手軽コースなので、こちらの方がメインになります。

デカールはり

肌と口を塗装して瞳デカールはり。瞳が入るとぐっと可愛くなります。1/35の口はすごく細いので、時間をかけて描いては修正してを何度も繰り返しました。

阪本さん塗装完了

「しゃべれるスカーフ」で人間の言葉で話すクロネコの阪本さん。赤のスカーフはエナメル塗料で筆塗りしました。

はかせ塗装完了

細部はやはりエナメル塗料で筆塗り。髪をオレンジで、ネクタイをレッドで塗装しました。

なの塗装完了

はかせに作られたロボット少女のなの。制服の塗り分けが複雑でかなり時間がかかりました。

WAVE 1/35 スコープドッグRSC(PS版)+旧キット

2023年4月完成

フィギュアや車に少し飽きたので、久しぶりにロボットを製作。大河原リアルロボットの究極、「装甲騎兵ボトムズ」に登場するATスコープドッグです。

タカラの旧キットは何体か作りましたが、WAVEのキットは初めてで、1/35シリーズは「ST版」と「PS版」が発売されていますが、降着機構はともかくコクピットが空っぽというのはいかがなものかと思って「PS版」をチョイスしました。

ブルーティッシュドックや旧タカラキットからパーツを流用して「ノーマルタイプ」「パラシュートザック」「ラウンドムーバー」と交換可能にしました。

基本装備

降着ポーズ

RSC用装備

パラシュートザック装備

ラウンドムーバー装備

製作記録

WAVEの1/35キットは決定版と言えるものですが、現在のところRSC仕様しか発売されていないので、タカラの旧キットを流用してラウンドムーバー、ソリッドシューター、パラシュートザックに交換できるようにしました。

キットレビュー

パーツ一覧

深い箱にギチッとつまったパーツは約200点。RSC用パーツのせいかと思いましたが、チェックしてみるとほとんどが本体用パーツでした。

仮組み

タカラの1/35キットと比べると細く絞られながらもATらしいガッチリした体格が再現されています。関節などもアニメ設定に準拠していて、つまらない現代的アレンジがないところも個人的に好みです。

腕部の可動

ポリキャップ内蔵で肩やヒジが後ハメできますが、ヒジは約90度、肩は45度ほどと可動範囲は旧キットとそれほど変わりません。

脚部の可動

「PS版」最大のウリ、スネに仕込まれた二重関節のフレームで降着機構を見事に再現(下)。しかし、そのために関節軸の位置が限定されて、通常の可動では少し不自然な曲がりかたになります。(右上)

コクピット

ハッチを開くとパイロットフィギュアが。胸部の幅を絞っているせいかフィギュアがやや小さいような気がします。

本体の組み立て

胸部の組み立て

キットでは内装を取り付けてから胸部を組み立てるようになっていますが、塗装の都合を考えて取り付けダボをカットして胸部を組み立ててから後ハメできるように加工。

アンテナ

破損防止のためアンテナを0.5mm真鍮線と1.0mmスプリングを組み合わせたものに置き換え。

手首

手首の丸モールドはボンヤリしているので、いったん削り取ってWAVEのHアイズを接着。

アームパンチスペアカートリッジ

RSCはヘビイマシンガンの予備カートリッジしかついていないので、ブルーティッシュドッグからパーツを流用。

ヒジのコード追加

ヒジのコードはまるで魚のヒレのように見える(右)ので、モールドを削り取ってコードを追加(左)。

武装パーツの組み立て

ロケット弾ポッド

ロケット弾ポッドを差し込んで何気なくねじったら、軸パーツがポッキリいってしまいました・・・( ´△`)。成形上の都合で軸パーツ基部の強度が不足していたようです。仕方なくランナーを削ったものを接着して補修しました。

左腹ガトリングガン

RSC用装備は脱着可能ですが、装備を外すと腹部に取り付けダボの大穴が開くので、2mmネオジム磁石を埋め込んで脱着可能としました。

右腹ミサイルランチャー

左腹と同様に、2mmネオジム磁石を埋め込み。

左腕ソリッドシューター

ここにも2mmネオジム磁石を埋め込んで脱着可能に。

旧キットからパーツ流用

タカラの旧キットからラウンドムーバー、ソリッドシューター、パラシュートザック等を流用します。

WAVEのキットに取り付け

当然、加工が必要だろうと覚悟していましたが、なんと!無加工でピタリと装着することができました。WAVEさんは流用することを想定して設計したのかな?

ネオジム磁石埋め込み

塗装がはげないように接続ラックのクリアランスを大きめに取って、磁石接続で安定するようにしました。

パラシュートザック

ザックのサイドには細かいモールドが入っていますが、接着線を消すために一旦削りとって、後からプラ板で作ったモールドをはりつけました。

ラウンドムーバー①

左右のパイプ部分は本体と一体成形になっていていささか安っぽいので、アルミ線を曲げたものに交換。

ラウンドムーバー②

バーニアはキットのままでは肉厚がありすぎて実感にかけるのでコトブキヤのバーニアパーツ(4mm)に変更。

ソリッドシューター

グリップの幅が広すぎてWAVEのキットには合わないので幅を2.5mmほどに削り込み。トリガーガードも若干前に延長しました。

キリコのフィギュア

WAVEのキットは搭乗ポーズのみなので旧キットの立ちポーズフィギュアを流用。デキはイマイチですがやはりフィギュアを並べるとサイズ感が出て、グッと引き立ちます。

塗装

下地塗装

本体の下地塗装完了。今回はガイアのメカサフ(スーパーヘヴィ)を使用しました。

濃い緑

説明書に調色のしかたが書いてありましたが、やたら複雑でメンドくさいので、ガイアノーツ ボトムズカラー AT-01 グリーンを使用することにしました。

薄い緑

同様にボトムズカラー AT-02 ライトグリーンを使用。ベタ塗りのままでは色合いが明るめなので、軽くシャドーを入れる予定です。

肩アーマーとスネの塗装

最近のガンプラと違ってほとんどのパーツが塗装後に組み立てられるようになっていますが、肩アーマーとスネの裏だけはパーツを接着してから塗装しなければなりません。

塗装チェック

基本塗装完了(右)。色合いはなかなかいいのですが、無塗装(左)とほとんど印象が変わらない・・・(*´ω`*)・・・まあ、それだけキットのデキがいいと言うことですが。

スミ入れ

ベタ塗りのままではあまりにも単調なので、ウェザリングカラーのマルチブラックでスミ入れ。

ヘヴィマシンガン&ソリッドシューター

完成!ブルーティッシュドックの不要パーツを流用して握り手はそれぞれ専用のものを製作。

RSC用パーツ

肩パーツは2セット製作してRSC用と一般用に交換できるようにしました。

パラシュートザック

ほとんどがブルー・グリーン系の地味な塗装ですが、意外と塗り分けが多くて結構手間がかかりました。

ラウンドムーバー

塗装の参考になる適当な資料がなかなか見つからず、結局本体色はパラシュートザックと同じ色にしました。

キリコフィギュア①

エアブラシで基本色のオレンジを塗装をしてから、エナメル塗料で細部をチマチマ筆塗り。最近のレジンキットに比べると顔のモールドがノッペリしていてイマイチのデキですが、雰囲気は出たでしょうか?

キリコフィギュア②

完成したキリコをコクピットに乗せましたが、操縦桿がつかえてハッチがきちんと閉まらないかったので、少し調整しました。

完成!

RSC用パーツ以外に、ラウンドムーバー、ソリッドシューター、パラシュートザックを装備。ペンタトルーパーやロックガンも欲しいところですがそれはまた別の機会に・・・(^∇^)