No.76 タメオ 1/43 ティレル019(1990年モナコGP)

2024年9月完成

ベネトンB186とセットでご注文いただいたティレル019です。

60年代〜70年代にかけて大活躍したティレルチームは80年代に入ると強力なエンジンやスポンサーの獲得に恵まれずパッとしない時期が続きました。しかし、ハーベイ・ポスルスウェイト設計の018から戦闘力を取り戻し、019は空力設計担当のジャン=クロード・ミジョーのアイディアによるハイノーズデザインと中嶋悟のドライビングで注目を集めました。

ネットでよく「タイレルは間違い、ティレルが正しい」という発言を見ますが、映画『ブレードランナー』やGoggles翻訳では「タイレル」と発音しているところから単にアメリカ英語とイギリス英語の違いのようで、第二次F1ブームの頃から「ティレル」に変わったようです。個人的には001〜008までを「タイレル」、009以降を「ティレル」と呼んでいます。

019を初めて見た時、サイドのホワイトの部分がスカスカなのを不思議に感じました。実はメインスポンサーが「Rothmans」になる予定でデザインを決めたのですが、それが中止になったためこんな中途半端なカラーリングになったそうです。

80年代に入って空力の研究が進み、かつては剥き出しになっていたダンパーなどもボディに内蔵されて足回りがスッキリしています。さらに019はフロントサスがシングルタイプなのでノーズが非常に細くなっています。

019のセールスポイント、「ドルフィンノーズ」と「アンヘドラル(下反角)ウィング」。ミジョーのデザインではベネトンB192のような左右2本のピラーで一枚のウィングを吊り下げる方式でしたが、ポスルスウェイトが「格好悪い」と言ったためこの形式に落ち着いたそうです。

製作記録

今回もタメオのキットですが、ベネトンB186と比べるとかなり初期のものなので、パーツは少なめでパーティングラインのズレや表面の荒れが目立ちます。ウィングがついていないせいかもしれませんが、パーツ単体で見るとノーズが妙に太く見えます。

キットレビュー

メタルパーツ一覧

メタルパーツは全25点。タメオの初期のキットなのでエンジレスのシンプルな構成で説明書も白黒の簡潔なものです。

エッチングパーツなど

エッチングパーツはウィング用の薄いものと足回り用の厚いものの2種類が付属。

デカール

なぜか1セットしか付属しません。白の部分はデカールをそのまま使うか、マスキング塗装にするか検討中。

組み立て

ホイール

リムの精度が低くてスポーク部がスムーズに収まらないのですり合わせが必要。真鍮削りだしのものもあるようですが、このキットにはホワイトメタル製のものが付属します。

ギヤボックス

内部パーツはギヤボックス後部のみですが、ここが干渉してカウルがきちんと閉まらないので上下を削ってすり合わせをしました。

アンテナ

エッチング製のアンテナ(ピトー管?)は妙に太くてボッテリしているので、真鍮線などに交換したほうが良さそうです。

フロントウィング

エッチングパーツの翼端版は平板な形状なので、後部はタイヤの形に沿うように内側に曲げる必要があります。

仮組み完了

パーツ構成はBBRのマクラーレンと似たようなものですが、エッチングパーツがポキポキ折れるようなこともなく足回りやウィングの水平もきちんと出ました。

分解

アセトンに漬け込んでパーツを分解。仮組みには瞬間接着剤を使用していますが、このように簡単に分解できるのがメタルキットの利点です。

ボディ・ウィング組み立て

改めてパーツをキチンと接着し、フロントウィングの翼端版の曲線出し。ヤスリとポリッシャーで表面をピカピカに磨きます。

シャーシ組み立て

シャーシの方も細かいパーツを接着。ベースにネジ止めするため3mmナットを黒い接着剤で固定。さらに回転防止のため2mm真鍮線を埋め込みました。

シートベルト①

このキットにはシートベルトが付属しないので、別売のエッチングパーツを使用します。後期のキットに標準で付属しているものと基本的に同じものです。

シートベルト②

真鍮製のエッチングパーツを切り出してライターであぶって焼きなまし。シートの形状に合わせて曲線をつけます。

塗装

下地塗装

今回のキットは表面にピンホールなどが目立つので、プライマーサーフェイサーを吹いて細かいキズをチェックします。

本塗装①

フィニッシャーズのファンデーションホワイトで全体を塗装。デカールをコピーしたものを型紙にしてマスキングシートを作成しました。

本塗装②

青部分はフィニッシャーズのピュアブルーで塗装。マスキングもまずまずうまく行きました。

デカール貼り

結局ホワイト部分は塗装で処理したので、塗り分けラインのシルバーのみ使用しました。

シャーシ・足回り塗装

シャーシ、ホイール、サスペンションなどは全てセミグロスブラックで塗装。細かい部分はエナメル塗料で筆塗りをします。

シャーシ完成

コクピット、リアサスを取り付けてシャーシ側は完成。

足回り組み立て

ボディの研ぎ出しと磨きが完了したので、シャーシと合体させてサスアームを組み立て。微調整をしながら組む必要があるのでエポキシ接着剤を使いました。

タイヤ接着

サスアームの組み立てが完了したら、次はホイールを接着。水平、垂直がきちんと出るように真鍮ブロックで固定します。

リアウィング接着

同じようにリアウィングを接着。やはり真鍮ブロックで固定します。

小物接着

ミラー、ヘッドレスト、アンテナなどの小物を接着。ヘッドレストはキットのパーツは四角形ですが、資料を見ると円形が正解のようなので、プラ板を切り抜いて自作しました。

No.75 タメオ 1/43 ベネトンB186(1986年メキシコGP)

2024年8月完成

次のご依頼は1/43のF1メタルキット、ベネトンB186 メキシコGP仕様(ゲルハルト・ベルガー優勝車)です。

F1でスポンサー活動をしていたイタリアのアパレルメーカー「ベネトン」がトールマンチームを買収し、1986年に「ベネトン・フォーミュラ」として参戦を始めた最初のマシンがこのB186です。トールマン時代から引き続きロリー・バーンが設計を手がけ、マシンデザインはTG185の流れをくむものですが、BMW直4ターボエンジンにスイッチしたことで予選1400馬力、決勝900馬力という強烈なパワーを手に入れました。

今回のご依頼品はタメオの比較的新しいキットなので、ヘタなプラモデルよりも安心して製作できました。

アパレルメーカーのチームとあってド派手なグラフィックです。翌年のB187からは一般的な塗り分けに変わりましたが、これは評判が悪かったのでしょうか?

F1では珍しい直列4気筒エンジンを積んでいるためインテークは左側のみ。冷却上の問題があったのかメキシコGP仕様では右サイドポンツーンのパネルが外されていてエンジン部がチラリと見えます。

製作記録

キットレビュー

メタルパーツ一覧

パーツ数は約130点。1/20キット並みの精密さですが、今回はプロポーションモデルとして製作しますので、見えない部分の組み立てや塗装は極力省略します。

エッチングパーツ、その他

新品キットなのでパーツはピカピカです。この前のBBRのキットはタイヤやエッチングパーツの劣化がありましたが、これは大丈夫のようです。

デカール

質の高い(おそらくカルトグラフ製)デカールが2セット付属。海外製ガレージキットでは割と一般的ですが、国産キットでもグラフィックの重要なキットでは見習ってもらいたいところです。

組み立て説明書

タメオの後期のキットはフルカラーの説明書がついています。この辺りもヘタなプラモデルよりよほどしっかりしています。

ネームプレート

エッチング製のネームプレートとデカールが付属。今回はメキシコGPで優勝したG・ベルガー車として製作します。

仮組み

脱脂作業

パーツを30分ほどアセトンに漬け置きをして脱脂作業。キツい溶剤を使っても侵される心配がないのがメタルキットのいい点です。

ディスプレイベース

ロムの1/43アクリルケースホワイトベースを使用。シャーシ側に3mmナットを黒い接着剤で固定。スペーサーはキット付属のものを使用します。

エンジン周り組み立て

カウルを脱着して鑑賞できるようにM12/13エンジンが精密に再現されています。足回りは若干すり合わせが必要です。

仮組み

ボディに前後ウィングと足回りをつけてバランスを確認。接地性は良好で特に調整する必要はありませんでした。

サイドカウル

80年代のマシンなので、当然フルカバーカウルだと思っていましたが、なんと右サイドのカウルが外されています!資料がなくてよくわかりませんがメキシコGPだけの特別仕様のようです。

塗装

下地塗装

マルチプライマーを吹いてから、ファンデーショングレイで下地塗装。細かいキズをチェックしてから本塗装に入ります。

塗装①

フィニッシャーズのピュアホワイトで塗装してからマスキング。

塗装②

緑の部分はフィニッシャーズのピュアグリーンで塗装。

シャーシ塗装

シャーシ、前後ウィングはセミグロスブラックで塗装します。

デカール貼り

ボディと前後ウィングにデカール貼り。デカールは質の良いものでシワもワレもなくキレイに貼れました。アパレルメーカーのチームとあって後部のグラフィックが実にハデです。

コクピット

シート、ステアリングホイール等を塗装。シートベルトはキット付属のエッチングパーツを使用しました。

シャーシ側完成

シャーシにエンジン、コクピットを接着。サイドポンツーンの右側は外から見えるので、細かい内部パーツも組み立てて塗装しました。

ボディ完成

ボディにウレタンクリアを吹いて、1000番〜3000番のヤスリで研ぎ出しをしてコンパウンドで磨いて完成。あとは各パーツを組み立てるだけです。

最終組み立て

フロントサス完成

サスアームの取り付け位置が決まったら、プッシュロッド、タイロッドを取り付けてフロントサスは完成です。

足回り組み立て

エポキシ接着剤で足回りを接着。水平、垂直が正確に出るように接着剤が完全硬化するまで真鍮ブロックで固定します。

ウィング組み立て

エポキシ接着剤でウィングを接着。足回りと同じように真鍮ブロックで固定します。

細部組み立て

コクピット周り細部組み立て。シールドは極薄の透明シートを切り抜いて丸みをつけてから接着するようになっていて、この作業だけで三日もかかってしまいました。

タミヤ 1/12 ヤマハYZR500(OW70)

2024年4月製作開始

オートバイモデル第9弾はタミヤ 1/12 ヤマハYZR500(OW70)。レースマシンはあまり興味がないのですが、いつかは偉大なる「キングケニー」のマシンを作ろうとかなり前に購入したキットを引っ張り出してきました。

かえる工房はバイク大好き人間なので、かなり前に購入していましたが、倉庫のスミに積みっぱなしになっていたものをレーシングライダーの依頼品のために仮組みをしてその流れで完成させることにしました。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数はライダーを入れても100点弱。ハセガワやアオシマのバイクキットはパーツ数を増やす方向に進化していますが、タミヤは最近のキットでもできるだけパーツ数を抑えるようにしています。ただ、20年ものキットのためデカールはヘロヘロになっていて使い物になりません。

仮組み

古いキットのためかモールドが甘いところやパーツの合いが悪いところが目立ちます。エンジン部は完成後にはほとんど見えなくなるので、今回はカウルのディティールと塗装に集中する予定です。

エンジン・フレーム

フレーム接着

古いキットなのでピタリとは合いませんでしたが、骨格となるパーツなので、接着剤をたっぷりとつけて輪ゴムやクリップで固定します。

足回り

外装

No.74 京商 1/43 レクサスRX500h

2024年8月完成

去年からミニカーリペイントのご依頼が急に増えてきましたが、今回はホワイトボディのレクサスを「ソニックカッパー」にリペイントします。

 

製作記録

ボディの分解と塗装剥離

分解①

シャーシ裏のネジを外してボディ、コクピット、シャーシを分解。後部のネジはマフラーの下に隠されていたので、マフラーも外しました。

分解②

カシメ部を削り落としてから熱湯につけて接着部を分解。いろいろな方法を試しましたが、結局、温熱法が一番効果的です。ただし、熱しすぎて樹脂パーツが歪まないように注意が必要です。

分解③

ボディ分解完了。樹脂製パーツは塗装剥離剤で溶けてしまうので、外し忘れがないかしっかりチェックします。

ナトコスケルトン

いつものようにナトコスケルトンで塗装はがし・・・。と思いましたが、缶がベコベコに・・・(°_°)。踏んだり落としたりした覚えはないのですが・・・。

塗装剥離①

溶剤には問題なかったようで塗装剥離はできましたが、缶が凹んだ理由が気になる・・・。メーカーに問い合わせましたが、1週間経っても返事なし・・・( ´△`)

塗装剥離②

オリジナルの塗料を完全に剥離できました。前後のフェンダーはプラ製なので、IPAにつけ置きして塗装を剥がします。

ボディのリペイント

内部塗装

マルチプライマーを吹いて下地処理。内装部をセミグロスブラックで塗装してからマスキングをします。

下地塗装

本塗装の前にファンデーションホワイトで下地塗装。

本塗装

ガイアノーツの「133パールカッパー」で塗装。実車はもう少し赤っぽい色ですが、既製品塗料ではこれが一番近いようです。

クリアコート

クリアコートをしてからヤスリで研ぎ出し、コンパウンドで磨いてツヤをだします。ちょうど梅雨の季節に重なったため塗装→乾燥にずいぶん時間がかかってしまいました。

最終組み立て

ウィンドウ、ミラー、灯火類を再接着して、シャーシを組み込み。

ミニカーリペイント

※金属製ミニカーが対象です。ボディがプラスチックやレジン製の場合はご相談ください。

基本メニュー

①おまかせコース
明らかなミスやごく簡単な修正は無料で承りますが、微妙な形状や色合いについてはこちらにお任せいただきますので、事前にできるだけ正確な指示をお願いします。
作業開始後の依頼内容変更は追加料金が発生します。

②こだわりコース
作業内容はおまかせコースと同じですが、工程ごとにチェックしていただき、微妙な形状や色合いなどをお客様が納得いくまで修正します。費用も手間もかなりかかりますが、理想通りの完成品を手に入れたいお客様にオススメします。

①パーツ分解

カシメ部を削り、接着部を溶剤や熱湯で溶かしてパーツを完全に分解します。

②破損部の補修

パーツがガッチリ接着されていて分解時に破損してしまった場合はできるだけ目立たないように修復します。写真の作例では二つに裂けた天井の内張りを繋ぎ直しました。

③塗装剥離

オリジナル塗装に重ね塗りするとシャープさが失われるので、剥離剤を使って塗装を全剥離します。(プラスチックやレジン製ミニカーではボディも溶けてしまうので不可能です)

④塗装剥離

オリジナルの塗装を完全に剥離します。

⑤下地処理

模型用塗料は金属面に定着しにくいので、メタルプライマーやプライマーサーフェイサーで下地処理をします。

⑥下地塗装

リペイントの赤の発色を良くするためにピンクサーフェイサーで下地塗装をします。

⑦塗装テスト

本塗装の前に塗装テストを行います。塗装テストは3種類まで行いますが、それ以上のテストが必要な場合や調色が必要な場合は「こだわりコース」で注文をお願いします。

⑧本塗装

作例では5種類の塗料をテストした結果、フィニッシャーズの「シルクレッド」を使用しました。

内装のリペイント

①パーツ分解

ボディと同じようにパーツを分解します。

②再塗装

内装をブラックで再塗装。フロアのチェック模様はシールを自作して再現しました。

オプションメニュー

①クリアーフィニッシュ1

ラッカー系のクリア塗料でボディをクリアコートして塗装面やデカールを保護します。この状態でも光沢仕上げになりますが、塗装面には少しうねりが残ります。

②クリアーフィニッシュ2

作業内容はクリアーフィニッシュ1と同じですが、クリアコートをした上でクリアー面を1500番~3000番のヤスリで研ぎ出し、コンパウンドで磨いて光沢をだします。

 

No.72 Cararama 1/24 BMW Z4 クーペ(改造リペイント)

2024年6月完成

次の依頼品はBMW Z4の改造リペイント 。BMWといえば箱型セダンのイメージがありますが、Z4はジャガーEタイプのようなロングノーズ、ショートデッキで一目でスポーツカーと分かるスマートなスタイリングをしています。

製作記録

「Cararama」というのは香港のミニカーメーカー「HONGWELL」のブランドのようです。ドアやボンネットは全て開閉可能。細部の作り込みが甘く塗装が波打っているなど、エブロや京商などのミニカーと比べると明らかにクオリティが低く大味な作りですが、全体のフォルムはなかなかカッチョいいです。

ボディの分解と塗装剥離

ボディ分解

ドアとエンジンフードのヒンジはネジ止め。それ以外のパーツははめ込みかカシメで固定されていて接着剤はほとんど使われていません。ヒンジにバネが入っていないため勝手にパタパタ開いたりします。

リヤハッチ

リヤハッチのヒンジはハメ殺しになっていて分解不可能。ヒンジをカットして固定式にした方がキレイに塗装できるのですが、依頼者様のご希望で可動を生かすことにしました。

シャーシ分解

背もたれは外せましたが、シートはフロアと一体成形。成形色の黒一色で塗装はほとんどされていません。

コクピット

お客様のご希望は左ハンドルから右ハンドルに改造するというものですが、パーツ数が少なくシンプルな構成なのでなんとかなりそうです。

コクピット改造

ダッシュボード①

写真の四角の部分を切り取って右に移植します。ダッシュボードにきついテーパーがついているところはパテで修正する予定です。

ダッシュボード②

メータ部を右側に移植。左右でテーパーのつきかたが逆なので、ポリパテを盛って形状を修正します。

ペダル類

フロアーからペダルを切り取ってこれも右側に移植。

ステアリング部

ステアリングシャフトの受けとステアリングと連動するタイロッドの部分をプラ板で新造しました。

動作チェック

仮組みをしてスムーズに動くか確認。写真では分かりにくいですが、前輪を左右に切るとステアリングホイールが連動して回ります。

ボディのリペイント

塗装剥離①

ボディを金属パーツだけに分解して「ナトコ スケルトンM-201」をハケで塗り付け。数分で塗料がモコモコと浮いてきます。

塗装剥離②

オリジナルの塗料を完全に剥離。この後、塗料がしっかりくいつくようにメタルプライマーを吹いて下地処理をします。

本塗装①

ボディ塗装はタミヤのLP-70アルミシルバーを使用。複数の塗料見本から依頼者様に選んでもらいました。

本塗装②

写真を撮り忘れましたが、下地にブラックを吹いてから、アルミシルバーで塗装しました。

タッチアップ

表面の荒れやパーティングラインなど気になる部分をタッチアップ。普通のミニカーならしっかり表面処理がしてあるのですが、この製品は手を抜いて塗料の厚塗りで誤魔化していたようです。

塗装完了

クリアーコート乾燥後に研ぎ出し、コンパウンドで磨いてボディ塗装は完了!

エンブレム①

BMWエンブレムはMSNのメタルロゴエンブレムステッカーを使用します。

エンブレム②

BMWマークは水転写式、「Z4」マークは圧着式と方式は違いますが、どちらも立体感があっていい雰囲気です。

内装のリペイント

塗装①

内装はダークグレーとレッドのツートンカラーにリペイント。とりあえず基本塗装としてクレオス(40)ジャーマングレーで塗装してマスキングしました。

塗装②

シート表面、ドア内張などをタミヤのTS85ブライトマイカレッドで塗装。暗めの赤なのであえてジャーマングレーの下地に直接塗装しました。

メーターデカール

オリジナルのメーターは丸モールドが彫ってあるだけなので、ハセガワのBMW 2002ターボからスピードメーターとタコメーターのデカールを流用します。

コクピット完成

シルバー部分は少し金が入っているように見えたのタミヤのチタンシルバーで塗装しました。

最終組み立て

パーツすり合わせ

全パーツを組み込み、ドアやボンネットがスムーズに動くか確認。可動部にスプリングが入っていないので取り付け部のネジの締め込みで調整します。

No.73 オートアート 1/18 日産 スカイラインGT-R(KPGC10)

2024年8月完成

次の依頼品は初代GT-R(KPGC10)、いわゆる「ハコスカ」のミニカーリペイントです。オートアートの1/18レーシングタイプをベースに走り屋仕様に改造されたものをブラックからメタリックグレーにリペイントしました。

ドア、ボンネット、トランクは全て開閉可能。

製作記録

1/18スケールとあって、ドアやボンネットは全て開閉可能。フロントには精密に再現されたS20型エンジンが搭載されています。ここにL型エンジンが乗っていれば漫画『シャコタン☆ブギ』のハコスカのような一昔前の走り屋仕様になるなのですが・・・。

ボディの分解と塗装剥離

改造部①

依頼者様の手でハの字シャコタン+オーバーフェンダーに改造されています。

改造部②

ベタベタのシャコタンに改造されていて地面に擦ってしまうのでエキパイがはずされています。

分解①

シャーシ裏にある小ネジを外してシャーシとコクピットを分解。ここまでは実に簡単だったのですが・・・。

分解②

エンジン、内装などの分解完了。ミニカーはネジやカシメでパーツが固定されているものが多いのですが、これはほとんどが接着で、傷つけずに分解するのになかなか手間がかかりました。

分解③

ボディ側のパーツも分解完了。ミニカーというよりプラモデルに近い作りで、ヒンジ部には極小ビスが使われており、ほとんどのパーツは接着剤で固定されていました。

塗装剥離とパーツの補修

塗装剥離①

ナトコスケルトンを塗って塗装剥離。柔らかい塗料を使っているのか、あっという間に塗料がモコモコ浮いてきて、スクレーバーでかき取るとボロボロと剥がれてきました。

塗装剥離②

金属パーツの塗装剥離完了。前後スポイラーとオーバーフェンダーは樹脂製で塗装剥離ができないので、オリジナル塗装の上から重ね塗りをします。

仮組み

分解時に破損した部分を補修して仮組み。特に問題ないようです。

ナンバープレート

プラ板でベースを作ってナンバープレートを仮組み。リアは通常位置ですが、フロントは助手席ダッシュボードにつけます。

オーバーフェンダー

全体的な形状はいいのですが、表面がガタガタなので、ボディに再接着してから、パテを盛って表面を整えます。

ボディのリペイント

下地塗装

オーバーフェンダーの修正に時間をとられましたが、ようやく表面処理ができたので、マルチプライマーをふいてからブラックで下地塗装をしました。

本塗装

ボディ塗装にはフィニッシャーズの「ライトガンメタル」を使用。明るめのメタリックグレーで、フィニッシャーズのHPには「ハコスカにもピッタリ」とありました。

本塗装②

ブラックの下地の上からライトガンメタルで塗装。シルバーの粒子がかなり重く、よくかき混ぜないと色合いが変わるので注意が必要です。

クリアーコート

梅雨の時期にぶつかってしまって通常より塗装作業に時間がかかってしまいましたが、ようやくクリアーコートと研ぎ出しが完了しました。

ホイール&タイヤ

もともとキレイに塗装されていたのですが、分解や仮組みの過程で塗料が剥がれてボロボロになってきました。

塗装剥離

あまりにもハゲが酷いので、塗装剥離をして再塗装。タイヤも含めて柔らかい樹脂製ですが、プライマーを吹かずに模型用塗料で塗装したようで、薄め液に漬けると簡単に塗装が剥がれました。

再塗装

スポーク部は黒鉄色+焼鉄色、リムはスーパージュラルミン、タイヤ部分はフラットブラック+グレー(極少量)で塗装しました。

最終組み立て

コクピット、シャーシを組み込んでから、小物パーツを接着。フェンダーミラーやフロントスポイラーは金属線で軸撃ちをして補強しました。

No.71 ハセガワ 1/24 スバル インプレッサ WRX

2024年6月完成

セリカGT-Rとセットで注文された依頼品です。インプレッサWRXは1992年にデビューし世界ラリー選手権(WRC)で活躍してスバルの名を世界に広めた名車です。一見、普通の4ドアセダンに見えますが、ボンネットにエアスクープ、リアにスポイラーを装備とかえる工房の好物「羊の皮をかぶった狼」です。

『頭文字D』の主人公の父親の愛車がこの初代インプレッサですが、「プロジェクトD編」に入った頃から飽きて読まなくなったので、すっかり忘れていました。(^◇^;)

ハセガワのカーモデルはパーツ状態で見ると繊細なモールドが美しくすばらしいキットに見えるのですが、繊細すぎて破損しやすかったりプラモデルとしてのアレンジが足りなかったりして、実際に組んでみるとストレスを感じることがよくあります。昔のハセガワはタミヤに次いで「国内第二の模型メーカー」というイメージだったのですが、得意の飛行機模型と違ってカーモデルはどうもすっきりしない点が目立ちます。

キットの問題点

①バリやヒケが結構あり、特に足回りやサイドミラーなど小物の成形がヒドい。

②ドライブシャフトが反っているためアライメントがきちんと出ない。

③取り付けダボが小さく合いがキツいため、すぐに折れてしまう。

④センターピラーのウィンドウの塗り分けラインがおかしい。

⑤ホイールの塗装指示が「黒鉄色」になっているのはおかしい。

 

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約70点。タミヤのセリカGT-R同様エンジレスキットですが、パーツが細かく分割されていてフロアマットを再現するシールやウィンドウのマスキングシートが付属するなど差別化が図られています。

ボディの成形

ボディはモールドが浅くてぼんやりとしていてルーフ裏側にはでっかいゲートが残っています。どうも金型屋さんの技術力がかなり低いようです。

仮組み①

90年代発売のキットですが精度が低いので、仮組みは必須です。特に足回りのパーツにバリがひどく、けっこう時間をかけてすり合わせをしました。

仮組み②

一応仮組みはできましたが、リアの接地が悪くて少しガタつくのでさらに調整が必要です。ボディにも若干ヒケがあり、モールドが浅めなので掘り直したほうが良さそうです。

ウィンドウのライン①

ウィンドウのフチはブラックで塗装しますが、塗装用のケガキ線がずいぶん前に飛び出しています。普通はセンターピラー中心に重なるものだと思うのですが・・・。

ウィンドウのライン②

実車写真をいくら見てもよく分からなかったので、説明書の塗装図通りにセンターピラー中心に合わせた位置で塗装することにしました。

表面処理

捨てサフ吹き

パーティングラインやヒケの目立つ部分にサフ代わりのファンデーショングレーを吹いて240〜600番のヤスリで表面処理。ついでにモールドを深く掘り直しました。

ボディ製作

下地塗装

セリカ同様ボディ色はレッド系なのでやはりピンクサフで下地塗装。

ヒケの修正

下地塗装をしてからフロントフェンダーにヒケがあることを発見!(@_@)。溶きパテを盛って処理をしました。

本塗装

ボディ色はフィニッシャーズのディープレッドを使用。アルファロメオなどに使われる色でセリカのリッチレッドよりかなり暗い赤です。

ボディの研ぎ出し

クリアコートをしてから、クリア面を1500〜3000番のヤスリで研ぎ出し、コンパウンドで磨き込み。だいぶツヤが出てきました。

ウィンドウのマスキング

キットにはマスキング用のシールが付属。最近は飛行機模型でもこのようなオマケがついていて非常に助かります。

基本塗装完了

窓枠、ドアノブ、サイドモールなどをセミグロスブラックで塗装。だいぶ完成状態に近づいてきました。

ボディ完成

ウィンドウ、ミラー、灯火類、ナンバープレートなどを接着してボディ完成!

シャーシ製作

塗装

シャーシ関連パーツの塗装完了。改めて確認すると一体成形になったドライブシャフトが微妙に反っているためリアタイヤのアライメントが狂うことがわかりました。

アライメント調整

足回りパーツを取り付けてから、リアサスとタイヤハウスの接続部に接着剤を流し込み。接着部が固まるまで指で押さえて四輪がきちんと接地するように調整しました。

シャーシ完成

足回りのアライメントが決まったら、シャーシ関連パーツを取り付け。軽くスミ入れをしてシャーシは完成です。

ホイール塗装①

リムはメッキの地肌をそのまま生かし、スポーク部は組み立て説明書の指示通りクレオスの(28)黒鉄色で塗装。・・・しかしなんかおかしい・・・。

ホイール塗装②

依頼者様からご指摘をいただきましたが、実車のホイールはほとんどシルバーに近い色・・・。かえる工房ランキングでハセガワさんの評価がまた一段落ちました・・・(−_−;)

ホイール塗装③

完成した塗装を剥がして、シルバー+黒鉄色(少量)で調色したもので再塗装。

コクピット製作

フロアマット

フロアマットには起毛シールが付属。ノリが強くて微調整がしにくいので、はみ出した部分はナイフでカットしました。

コクピット完成

内装はブラックと36 RLM74 グレーグリーンで塗り分け。シートの模様はデカールで再現します。

No.70 タミヤ 1/24 トヨタ・セリカ GT-R(T180型)

2024年6月完成

次の依頼品はタミヤのセリカGT-R。

かえる工房にとって「セリカ」といえば初代の「ダルマセリカ」こと1600GTなのですが、1989年にデビューした5代目セリカはヌルッとした曲面主体のボディにリトラクタブルヘッドライトを装備と時代の流れを感じさせます。このT180型は直4ターボエンジンを搭載しラリーマシンのベースにもなった名車です。

組み立て説明書によるとキットの発売は実車デビューと同じ1989年。タミヤのカーモデルはその時代の最新のものをキット化する傾向がありますが、個人的にはもっとヒストリックカーに力を入れてもらいたいと思っています。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約50点。以前製作したシティターボがシリーズNo.30で、このキットがNo.56。さすがにモーターライズではなくなりましたが、パーツは少なめで、おもちゃ的プラモからディスプレイキットに移行する過程が見えて興味深いです。

仮組み①

パーツ数は少なめですがタミヤらしくカチッと組み上がり、4WDの足回りの雰囲気をよく再現しています。

訂正:T180型はFFでした・・・。フロアトンネルがあるのでFRか4WDだと思い込んでいましたが、おハズカシイ・・・(⌒-⌒; )

仮組み②

エキパイの左にドライブシャフトが通ります。えらく細いように感じますが、実物でもこんなに細いのでしょうか?

訂正:コメントでもご指摘がありましたが、このキットのセリカはFFなので、エキパイの隣のパイプはドライブシャフトではありませんでした。少し調べましたが、どうも4WSのシャフトのようです。

仮組み③

接地性は良好。2代目、3代目の角張ったデザインとは全く違うヌルッとした曲面主体のデザインです。リトラクタブルライトは固定式になっています。

表面処理

捨てサフ吹き

サフ代わりにフィニッシャーズのファンデーショングレーを吹いて、180〜600番のヤスリでパーティングラインやヒケの目立つ部分を整えました。

ボディ製作

下地塗装

ボディはレッドで塗装するので、下地はガイアノーツのピンクサフで塗装しました。

本塗装

ボディ色はフィニッシャーズのリッチレッドを使用。複数の塗装見本から依頼者様に選んでもらいました。

デカールはり

フロントグリルは透明パーツになっていますが、デカールはりの段階でボディに接着して、クリアーコートをかけることにしました。

クリア研ぎ出し

1500番から3000番のヤスリで研ぎ出し→クリア→研ぎ出し→クリアを繰り返し、仕上げにコンパウンドで磨いて光沢を出しました。

ウィンドウ

ウィンドウのフチは裏側からエナメル塗料セミグロスブラックで塗装。

マスキング

ボディサイドのモールと窓枠を塗装するためにボデイをマスキング。

塗装完了

モール塗装後にウィンドウ、灯火類を接着。黒の差し色が入るとグッとしまって見えます。

シャーシ・コクピット製作

塗装①

シャーシはボディと同色で塗装。マスキングをしてからエンジン部やタイヤハウスをブラックで塗装します。

塗装②

シャーシ関連パーツの塗装完了。あとはエナメル塗料筆塗りで細部塗装をしたら組み立てに入ります。

シャーシ完成

各パーツを接着してから軽くスミ入れをしてシャーシ側は完成です。

コクピット完成

塗装指示がエナメル塗料だったので、近似色としてクレオスのラッカー系塗料C317グレー FS36231とC-331ダークシーグレーで塗り分けました。

完成

No.68 BBR 1/43 マクラーレンMP4/8(1993年ブラジルGP)

2024年6月完成

しばらくミニカーリペイントが続きましたが、次のご依頼は1/43のF1メタルキット、マクラーレンMP4/8ブラジルGP仕様(アイルトン・セナ車)です。

当時無敵のホンダエンジンを失い非力なフォードHBエンジンを搭載したMP4/8は苦戦が予想されましたが、フタを開けてみると優勝5回と好成績を残しました。アイルトン・セナは翌94年にウィリアムズに移籍したため、MP4/8がマクラーレン時代のセナの最後のマシンということになります。

1/43のF1キットは昔大量に作りましたが、その時はタメオのルノーRS01、ウィリアムズFW06、タイレル006と足回りやエンジン周りが複雑なものがほとんどでした。BBRのキットは初めてですが、SRCやタメオの初期キットと似たのシンプルなキットです。

MP4/8といえばタミヤの1/20キットのようにコクピットの左右につけられたバージボードが特徴ですが、ブラジルGPではこれを外していたようです。

 

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

ホワイトメタル製のボディとホイール、エッチング製のウィング、足回りなどが付属します。エンジンレスキットなのでF1キットとしてはパーツ数は少なめです。

エッチングパーツ①

前後ウィングは全て真鍮のエッチングパーツを折り曲げて組み立てます。

エッチングパーツ②

足回りパーツはウィングより分厚いですが、材質に粘りがなくポキポキ折れてしまうので、いったんバラバラにして改めて接着し直すことにしました。

デカール

イタリア製キットはだいたいデカールの質がいいし2セット付属しているので安心です。この辺は国産のプラモデルでも見習ってもらいたいところです。上の方に「Marlboro」マークがまとめられ折り線がついているところを見ると輸出先によってはカットして販売するのかもしれません。

ホイール

メタル製のホイールパーツにエッチングのスポークをはさんで組み立て、さらに真鍮削り出しのリムを接着するという構造です。

タイヤ

「GOODYEAR」ロゴが印刷済み。経年劣化のせいか、少し硬化しています。

ディスプレイケース

ミニカーショップロムの1/43アクリルケースを使用。少し値段がはりますが、タミヤやWAVEのものに比べて高級感があります。

組み立て

脱脂作業

パーツをアセトンに数分漬け込んで、表面の離型剤を除去。表面にシールを剥がしたような跡があったので、さらに歯ブラシで磨きました。

ネジ止め固定

WAVEの黒い瞬間接着剤でシャーシに3mmナットを固定。ディスプレイベースには固定用の穴が最初から空いているので便利です。穴は三つ空いているので適当な位置のものを一つ選びます。

ボディ&シャーシ

ボディのパーティングラインはけっこう大きな段差があったので、パテ埋めをして修正。ヤスリで表面を磨いて表面処理完了。

前後ウィングの組み立て①

エッチングパーツを折り曲げてウイングと翼端板を接着。直角がキチンとでるように真鍮ブロックで固定して一晩硬化させます。

前後ウィングの組み立て②

ウィング完成。フロントウィングのボーテックスジェネレーターの部分にスキマができるのでパテ埋めをしました。

仮組み完了

全体的なプロポーションや接地性は悪くないですが、足回りの組み立て方を少し検討する必要があります。

フロントサスペンション

フロントサスは上下一体のままでは塗装後にボディにはめるのが難しいので、アッパーアームとロワーアームに分割しました。

リアサスペンション

リアもアッパーアームとロワーアームを分割。ドライブシャフトを通さないとアップライトがしっかり固定できないので、ドライブシャフトを半分にカットして後ハメできるように加工しました。

塗装

下地塗装

マルチプライマーで足付けをした後、ファンデーショングレーで下地塗装。この状態で細かいキズを修正したら、次はいよいよ本塗装に入ります。

本塗装

表面処理ができたらフィニッシャーズのピュアホワイトで本塗装。

デカールはり

デカールはなかなか質がよくマルボロレッドの発色もキレイです。ボディ下面に回り込む部分が少し厳しいので、マークソフターを塗って少しずつ馴染ませました。

タッチアップ

デカールが乾燥したら各部をチェック。写真のようにハシが欠けた部分や長さが足りなかった部分などを塗装でタッチアップします。

クリアーコート

オートクリア→研ぎ出しを2回ほど行った状態。デカールの段差が消え、だいぶツヤが出てきました。

シャーシ・足回りの塗装

実際には微妙に色分けがあるのでしょうが、今回はキットの指定通りに全てセミグロスブラックで塗装しました。

タイヤ・ホイール完成

ホイールを組み立てて、塗装、デカールはり。経年劣化でタイヤが硬くなっていたので、ドライヤーで温めてからはめ込みました。

組み立て①

ボティの研ぎ出しが完了したのでFサスのロワアームとシャーシを合体。ここからは水平に注意して足回りを組んでいきます。

組み立て②

前後サスを組み立ててホイールを接着。垂直、水平がきちんと出るように真鍮ブロックで固定します。

組み立て③

コクピット前縁には小さなバイザーがつくのですが、キットのパーツは形状がおかしくてカウルにうまくつかないので、0.2mm透明プラ板で作り直し。

組み立て④

前後ウィング、小物類を接着して完成!