No.96 んどぱら屋 1/1200 ラーディッシュ

2025年製作予定

次の依頼品は『機動戦士Zガンダム』に登場するラーディッシュです。ラーディッシュはアイリッシュ級宇宙戦艦・2番艦(3番艦?)で、アーガマの特殊な機能を廃してコストを下げながらも攻撃力を高めたものです。艦長はヘンケン・ベッケナーで、エマ・シーンのガンダムMk-IIを救うために艦を盾にしてヤザン・ゲーブルのハンブラビに撃沈されました。

 

 

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約70点。

組み立て

塗装

ディスプレイベース

細部塗装、スミ入れをしてから、仕上げにフラットクリアーを吹いて完成!

HGUC 114 1/144 ボール

2024年12月完成

ボールは昔、旧キットを作りましたが、HGUC版キットが入手できたので、ジムのお供として並行して製作しました。

例によって後付け設定のアレンジがほどこされていたので、余計なディティールをオミットして、なぜか逆にディティールが減らされている目の周りのまつ毛を掘り直しました。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約60点。ジムに比べるとグッと新しいキットなので、かなりパーツが細かく再現されています。同じパーツを2セット同梱してツインセットとして販売されていますが、どうせならジムとセット販売にすればいいのに・・・。😓😓😓

仮組み

プロポーション的にいいとか悪いとかというものではありませんが、よく見ると色分けを変えたり細かいディティールを変えたり相変わらず勝手なバンダイアレンジがされています。

まつ毛

本体にゴテゴテとモールドを追加しているのに、コクピット周りのまつ毛(?)はなぜか4本しか入っていません。

主砲

デザイン改変が一番きついのはこの主砲。後部にゴテゴテとディテールが追加されています。

ディスプレイスタンド

リング状のパーツにスラスター部をスポッと収めます。シンプルで安定するので悪くありませんが、アクションポーズが取れず、スラスター部が隠れてしまうのが気に入りません。

組み立て

モールド修正①

本体主要パーツを接着。設定画にはない余計なモールドは黒い接着剤で埋めてしまいます。

モールド修正②

まつ毛はなぜか4本しか入っていないので、16本に掘りなおし。つくづくバンダイさんはアニメ本編にリスペクトがないなあ〜と思います。

主砲組み立て

余計なディテールパーツをオミットして設定画に近いシンプルな形で組み立てます。ディティールパーツの取り付けダボはプラ板やパテで穴埋めしました。

塗装

全体

基本色はホワイトにミディアムブルーとグレーを少量混ぜたもので塗装。基本色にクリアブルーを混ぜて薄めた塗料で軽くシャドーを入れました。

赤部分

センサーやスラスター部など赤部分を塗装。クレオスのシャインレッド+ブラウンで調色しました。

主砲

主砲はミッドナイトブルー+ホワイト(少量)で塗装。キットの色分けは間違いで、チョンマゲ部分は本体と同色で塗装するのが正解です。

ディスプレイスタンド

ジムとセットで飾るためのスタンドを自作しましたが、オリジナルのスタンドも一応製作。最初は黒一色で塗りましたが、黒帯を巻いているように見えたので、結局本体と同色に塗り直しました。

マーキング

地球連邦軍MS用ガンダムデカールを使用。ジムと並べる予定なので同じ部隊の機体に見えるようにしました。

完成

軽くスミ入れをして完成!先に完成したジムと並べてみました。ア・バオア・クー攻略戦の雰囲気が出ているでしょうか?

No.84 メイデックモデル1/5000 ジュピトリス

2025年3月完成

次の依頼品は『機動戦士Zガンダム』に登場する資源採掘艦ジュピトリスです。

ジュピトリス本来の任務はヘリウム3採取で武装もほとんどありませんが、内部工場で生産されたメッサーラやジ・OなどのMSを搭載していてシロッコの移動基地としてグリプス戦役に参戦しました。

富野監督は『2001年宇宙の旅』の大ファンとして有名で、ジュピトリスはこの映画に登場する木星調査船「ディスカバリー号」がイメージソースではないかと思います。ファーストガンダムには未登場ですが、木星帰りのニュータイプ「シャリア・ブル」が乗っていたのもこの艦ではないかと勝手に想像しています。

全長2000mという巨大艦とあって、1/5000でありながら完成後の全長は50cm近くになります。メーカーのメイディックモデルはZガンダムを中心にアレンジが強めのMSや小林誠氏のメカなどのレジンキャストキットを発売しているようですが、黎明期ガレージキットと同程度のクオリティでパーツの歪みや成形不良部分がかなりあります。

 

 

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約100点。ハセガワのバイクキットなんかよりはグッと少ないですが、ガレージキットのお約束として成形不良部分がかなりあります。

組み立て説明書

組み立て説明書は不鮮明なコピー3枚とちっちゃい塗装見本写真が1枚付いているだけです。これをヒントにパズルのように組み立て方を推理しなければなりません。まあ、ガレージキットなので仕方ありませんが・・・😅😅😅

組み立て

説明書のミス①

いきなり説明書のミスを発見。説明書の写真を信じるなら船体中央部は切り欠きが短いほうが前になりますが、それでは翼のパーツが合わなくなります。

説明書のミス②

このように切り欠きが長いほうが前になるのが正解です。

船体中央部仮組み

1.5mm真鍮線を埋め込んで船体部を仮組み。説明書を信じて前後逆に組んでしまったため二度手間になってしまいました。(・ω・`)

気泡埋め

それほど古いキットではないようですが、薄いパーツにはけっこうハデに気泡が入っています。

エンジンノズル

メカ部分には精密なモールドが入っていてこのキットの見せ場になっています。

居住区

居住区はアーム部分がモロくて破損しやすいので注意が必要です。表裏のアームが直角になっていませんが、各種資料で確かめたところこのくらいの角度で正しいようです。

前部コンテナ部軸打ち

最初は真鍮線で三つのコンテナを串刺しにしようかと思いましたが、歪みが出そうだったので、左右の柱部分に1.5mm真鍮線を埋め込んで固定することにしました。

前部コンテナ部仮組み

前部コンテナ部仮組み完了。柱部分にかなり歪みが目立ったので、熱湯につけて何度か修正しました。

船体下部の組み立て

船体下部の組み立ては詳しい説明もなく、設定資料を見ても詳しい構造が分からないので、パーツ形状から推測して組み立てました。

仮組み完了

軸打ちは100ヶ所ほど。組み立て説明書が分かりにくくて何度もやり直しをしたため、仮組みだけで1ヶ月ほどかかりました。

モールド掘りなおし

モールドがくずれていたり消えたりしている部分が結構あるので、掘り直し。今回からファンテックのスジ彫りカーバイトを使用しました。値段が高いのが難点ですがなかなかいい感じです。

モールド追加

さすがにガレージキットらしくモールドを入れ忘れている部分がありました。あまり目立たない部分ですが、プラ板を張り込んでモールドを再現しました。

表面処理

捨てサフを吹いてヤスリで磨いてを繰り返し、だいたい表面が整ってきました。まだ細かいパーツが残っていますが、ヤスリがけに飽きてきたので、残りのパーツの表面処理は塗装と並行して行います。

ヘリウムタンク

最大の難関、ヘリウムタンクです。単純な形状なのに型ズレやモールドのつぶれがひどく、技術的には難しくはありませんが、同じ修正作業を20回も繰り返さなければなりません。😅😅😅

塗装

船体塗装①

いろいろな塗料を試した結果、グレー部分はクレオスのRLM66ブラックグレーを使用することにしました。

船体塗装②

船体主要パーツの基本塗装完了。レジンの塊でパーツ単体でもかなり重いので、組み立ては最終段階で行います。

コンテナ部塗装

イエロー+黄燈色+ファンデーショングレー(極少量)で調色して、船体前部のコンテナ部を塗装。

ヘリウムタンク塗装

ホワイト+グリーン(少量)で塗装。船体前部の基本塗装と組み立てはこれで完了です。

エンジンノズル塗装

オレンジ+レッド(少量)でノズルを塗装。ノズル本体はメタリック色でも良かったのですが、お客様のご希望でアニメ設定通りに本体色で塗装しました。

船体中央部

船体中央部を組み立て、下面ヘリウムタンクとエンジンノズルを接着。このヘリウムタンクはかなり重いものですが、ステーが異常に細く、何度も折っては修復を繰り返しました。

ヘリウムタンクラック

ヘリウムタンクとラックを塗装して組み立て。メイデックモデルさんは変に律儀なようで、原型を一個作って複製すればいいのに、同じ形状のパーツを一個ずつ作っていて、全てのパーツの形状が微妙に異なっています。

基本塗装完了

塗装の済んだパーツを仮組みして塗り漏らしがないかチェック。

デカールはり

市販の汎用デカールを使って各部にデカール貼り。ティターンズと連邦軍のマークはガンダムデカールから適当な大きさのものを使用しました。

アンテナパーツ

0.8mm真鍮パイプと0.5mm真鍮線を組み合わせてアンテナパーツを製作。これを全部で21本作り、船体各部に埋め込みます。

ヘリウムラックの補助バー

説明書がざっくりしていて組み立てにかなり悩みましたが、最後まで分からなかったのがこのパーツ。完成写真を拡大してやっと見つけたのですが、ヘリウムラックを支える補助バーでした。

ディスプレイベース

材料

ホビーベース「プレミアムパーツコレクション トラスセット」とタミヤの「ディスプレイベース ラージ300×160」を使用。トラスは大、中、小の3サイズが付属し、つないで長さを調節することができます。

組み立て①

ベースの3カ所に5mm径の穴を開けてトラスのベースパーツを接着。左と中央はトラス中サイズを、右はトラス小×2を使用します。

組み立て②

中央部のトラスは少し長いので10mmほどカットして再接着。補強のために1mm真鍮線を埋め込みました。

組み立て③

船体裏側にも5mm径の穴を開けてトラスのダボがはまるようにします。

補強

プラ製のトラスだけではレジンの塊を支えるには心ともないので、中心に2mm真鍮線を埋め込んで補強しました。

組み立て完了

ジュピトリスの船体を載せてみましたが、サイズ的にもピッタリで問題はなさそうです。

塗装

ベース部分はセミグロスブラックで、トラス部分は黒立ち上げ塗装のシルバーで塗装。ぐっと高級な感じになりましたが、写真で見ると無塗装との差がわからないのが悲しい・・・(・ω・`)

細部塗装、スミ入れをしてから、仕上げにフラットクリアーを吹いて完成!

HGCC 1/144 ∀ガンダム

2024年製作(予定)

「人は癒され、ガンダムを呼ぶ!」

世間的にはあまり人気がないようですが、かえる工房にとって「ファーストガンダム」の次に大切な作品です。次の製作予定はダグラムかジムだったのですが、最近不愉快なことが続き天候不順もあって少し鬱気味なので、「∀の癒し」を求めて白ヒゲことホワイトドールを製作することにしました。ちょうどHuluで配信が始まったので1日1話ずつ見ながら少しずつ製作を進めるつもりです。

放映当時に発売された1/144シリーズは500円程度とリーズナブルなわりになかなか出来が良かったのですが、肝心の主役機∀ガンダムの出来が一番微妙です。20年ほど前にこの旧キットを徹底改修したのですが、すでに手放してしまい写真もPCのクラッシュで失ってしまいました。( ´△`)

製作記録

キットレビュー

仮組み

ホワイトドールのスラリとしたプロポーションを見事に再現。旧キットも全体的なプロポーションは悪くなかったのですが、HG版になって顔の造形や関節部、細部ディティールが格段によくなっています。

脚部

ひざアーマーが独立可動し、つま先を折り畳むことができます。さらにスネの分割線の可動も再現とこのサイズでは十分過ぎるほどの完成度です。

腕部

ヒジ関節は90度ほど可動。旧キットに比べて指や関節部の造形が格段に良くなっています。

腕部

下腕部は一体成形になっていますが、ここはいただけません。解釈の違いかもしれませんが、ここはMGのように下腕部にパイプ状の手首を差し込む形式にして欲しかったです。

肩アーマー

肩アーマーは前の部分が回転するはずですが、ほとんど可動しません。後ろの装甲が少し開きますが、内部パーツが引っかかるので、全く意味がありません。MGではクランク式の内部フレームがちゃんと再現されていたのですが、1/144では強度不足で難しいのでしょう。

ビームライフル

設定ではストック部がスライドしてグリップがせり出すのですが、このキットでは差し替え方式になっています。通常グリップは可動式になっています。

ウェポンラック

1番の問題はこのウェポンラック。劇中の表現とは全く違うし、何よりもカッコ悪い!バンダイは玩具化の面倒なところはこういう捏造を平気でするので、あまり好きになれません。

後ハメ加工・ディティールアップ

胸部・腹部

腹部と胸部ははさみ込み方式なので、胸部に取り付けダボを新造して腹部の方に切れ込みを入れました。

塗装

HGUC 020 1/144 ジム

2024年12月完成

依頼品のソフビガンダム改造に触発され、HGUC1/144ジムを製作することに。ジムの見せ場というと、①ジャブローでシャアのズゴックに腹を貫かれる。②ソロモン戦でビグザムに焼かれる。③ザクに蹴られたボールが衝突。と破壊されるシーンが印象的ですので、哀愁と諦観に満ちたやられメカの鑑のような仕上がりを目指しました。

色々考えましたが、結局ア・バオア・クー攻略戦のイメージで製作することにしたので、セットでボールも製作しました。

 

HGUCジムはけっこういいキットですが、プロポーションはバンダイクオリティーの子供体型なので、モモを2mm、上腕を1mm延長、スリッパを削って一回り小さくして、スラッとしたプロポーションに見えるようにしました。変なアレンジは廃してできるだけ劇中のイメージに近づけました。

製作記録

かえる工房はかつて旧キットのジムⅡをベースにしてジムⅢを作ったり、ジムキャノンを作ったりしましたが、実はノーマルジムをきちんと作るのは初めてだったりします。

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は70点程度。HGUC初期のキットでパーツ数は少なめですが、いたずらに複雑でパズルのようなキットよりこのくらいの方がイジりやすくて、かえる工房の好みです。

仮組み

パチパチと組み立てて30分ほどで完成。オモチャ的には楽しくてなかなかカッチョいいですが、よく見るといつものバンダイの悪いクセで、上腕と太ももが短く足がデカいことが気になります。

太もも・股関節

問題点

発売前に試作をして問題点をきちんとチェックしていないのか、つま先をハの字に開いてヒザを伸ばすと、モモ関節が後部装甲に干渉してこのようにお辞儀をしてしまいます。

股関節軸移動

キットの関節軸をカットして、位置を下に2mm、前に2mm変更して股関節を新造。モモを延長する手もあったのですが、股関節ロールの問題も解決できて一石二鳥です。

改修後

左が改造前で右が改修後。つま先を開いてヒザを目一杯伸ばしてもお辞儀をせずにキレイなS字立ちができるようになりました。

腰関節

問題点

腹にポリキャップが入っていて、腰を左右にスイングできます・・・が、それで喜ぶ人が何人いるのでしょうか?どうせなら前後スイングできるようにすればいいのに・・・( ´△`)

ポリキャップの位置変更

プラ板で軸受けを新造してポリパーツを90°回転。内部パーツも合わなくなったので、0.5mmプラ板で形状を変更しました。

改修後

このように背筋をそらすポーズがとれるようになりました。

足首

形状

HGUCパワードジムほどではありませんが、やはり足がデカい。さらに劇中の作画や設定画を無視して、ガンキャノンのようにつま先が反り上がっていて、スリッパ部分に段差があります。アンクルガードも厚ぼったく足首が太く見えます。

足首関節

可動範囲を広げるために関節部分をカットしてボールジョイントに交換。

関節部のディティールアップ

関節部に適当にジャンクパーツを接着。スリッパと足首に2mmスプリングを通します。

初期HGUC共通の弱点ですが、手首の造形がショボい。ジョイントを塞いでシールドを手に握らせたいのですが、接着しないときちんと保持するのは難しそうだし、ううむ、どうしたものか・・・。

ビルドハンズ丸型

手首はバンダイのオプションパーツ、ビルドビルドハンズ丸型を使用。L、M、Sの3サイズがありますが、Mサイズが良さそうです。

上腕部延長

太ももほどではありませんが、上腕も若干短いので、プラ板をはさんで1mmほど延長しました。

関節部加工

キットのままでは手首の関節軸が丸見えになるので、ソデの部分をくり抜き角バーニアを加工して関節カバーを作製しました。

改修後

写真上がノーマルで下が改造後。手首がグッとリアルになりました。関節カバーは関節軸に通してあるだけなので手首の動きに合わせて可動させることができます。

銃の持ち手

ビルドハンズのパーツではしっかり持てないので、銃の持ち手のみキットのものを使用。角指は気に入らないのでナイフで削り込んで丸指に近づけます。

頭部

カメラアイ

カメラアイの裏側からハセガワのミラーフィニッシュを接着。

首関節新造

キットのボールジョイントはゆるゆるで可動範囲も狭いので、引き出し式関節を新造。バーニアパーツをカットして首関節カバーを作りました。

改修後

ジムは首がないほうが好みなので、通常では埋もれた感じにして、可動させる時に内部関節を引き出します。

ランドセル

ランドセル

上面だけC面を入れ忘れているため、変に角ばってオモチャっぽく見えます。余計なアレンジは熱心にするのに、こういう基本的な部分には平気で手抜きをしています。

武装

ジョイント部

手でグリップを握る方式はキチンと保持させるのが難しいので、腕のジョイントに接続する方式にしました。グリップは邪魔になるので、カットしました。

ビームサーベル

キットはビーム刃部分が通常のプラで整形されているのでカットして、HGUCジムストライカーのパーツを流用しました。

塗装

改修完了

左がノーマル、右が改修後。足を延長すると設定身長が変わってしまうので、好きではないのですが、手足が長くなって全体にスラリとした感じになりました。

塗装①

最近はホワイトで塗装するのが流行っているようですが、アニメ本編の色合いを参考に、ホワイトにインディブルー+デイトナグリーン(少量)で調色して緑がかったホワイトで塗装しました。

塗装②

赤部分はシャインレッド+オレンジ(少量)で、黄色部分はイエロー+オレンジ(少量)で調色しました。

塗装③

マスキングのはみ出しなどを修正して基本塗装完了。

マーキング

地球連邦軍MS用ガンダムデカールを使用。あまりうるさくならないように控えめにしました。

完成

各パーツをはめこんで完成!

ディスプレイベース

材料

ジャンク箱にあった適当なベースと2mm径のステンレスバネ線、waveのボールジョイント、プラ棒などを組み合わせます。

接続部

プラ棒に2mm径と3mm径の穴を開けてバネ線とボールジョイントに接着します。

仮組み

高い方にジムを、低い方にボールを載せてみて高さを調整。股間部に3mm径の穴を明けてボールジョイントのダボを差し込んでいます。

塗装

全体をセミグロスブラックで、ベースの上面のみをライトガンメタルで塗装しました。

No.69 ガンダムビッグソフビ一番くじ(頭部改造)

2024年5月完成

ガンダムのソフビフィギュアの頭部をジムに改造するというご依頼です。

頭部はサフ吹きまででボディはガンダムのままですが、この後、お客様が自分でボディ改造と塗装をされるので、依頼製作はこれで完了です。

ジムもガンダムもそれほど違いはないと思っていましたが、こうしてみるとかなり奇妙に見えます。

製作記録

レビュー

HGUC1/144ジムとの比較

「ビッグソフビ」の名に違わず、全高約35cmでスケールにするとPGより大きい1/50ほどになります。現代的なアレンジはなく劇中のガンダムを忠実に再現しています。

MG1/100ジムとの比較

MGジムver.2の形状を参考にします。全体のフォルムは似たようなものですが、細部が大胆に省略されたジムは「簡易量産型」と一目で分かる秀逸なデザインです。初めて見た時はその分かりやすさにひっくり返ってしまいました。

製作

頭部分解

首はねじ込み式。ドライヤーで温めてアンテナと顔を分解しました。この頭部を芯にしてパテやプラ板で造形していきます。

ねじ込み部の加工

改造後には熱するとパテや接着部がはがれれてしまうので、赤線部分をカットして温めなくてもスムーズに脱着できるように加工しました。

パテ埋め

とりあえず、アンテナと顔を取り外した部分をパテ埋め。耳と後頭部のふくらみをどうするか悩み中。

後頭部切り取り

中空のソフビでは削っても穴が開くだけなので、思い切って耳と後頭部を全てカットしました。

後頭部パーツ製作①

カットしたパーツの裏にメンソレータムを塗ってからエポキシパテを詰め込みます。

後頭部パーツ製作②

パテが硬化したらソフビのパーツをはがします。これでガンダムの後頭部より一回り小さいパーツができました。

後頭部パーツ製作③

ガンダムヘッドに接着して耳と後頭部の膨らみのないジムヘッドの芯ができました。単純にパテを詰め込んでも良かったのですが、少しでも軽量に仕上がるように中空にしました。

頭部造形①

パテを盛っては削ってを繰り返して、だいぶジムの顔に近づいてきましたが、ガンダムヘッドのままでは頭部の丸みが足りないし、補助カメラが上下に潰れています。

頭部造形②

さらにパテを盛ってチョンマゲを高くして、頭部に丸みをつけました。耳と口はプラ板を切り抜いた仮パーツで、バランスを確認するためにつけています。

頭部造形③

GM ver.2を参考にチョンマゲの角度を修正し、エリ足を削り込んで後頭部に丸みをつけました。

目と口

目の輪郭ををキレイに整形してエポキシパテで口を造形。プラ板箱組み+パテでチョンマゲ前後の補助カメラを造形。

ジムヘッドでいちばんの複雑な耳のスリットはプラ板の積層で再現しました。

表面処理

耳を接着して頭部に馴染ませ、細かいキズや歪みを修正します。

HGUC 1/144 ザクⅡ(ボルジャーノン)

HGUCザクⅡをベースに「ターンAガンダム」のボルジャーノンを作製。設定画ではザクより一回り太めに描かれていますが、これはアニメ表現の演出と解釈してプロポーションの変更はなし。バックパックにバーニアを追加、塗装を暗めにした以外はノーマルのザクとほぼ同じです。

HGUC 52 1/144 MS-108試 (マラサイ試作型)

2021年8月完成

第24回オラザク参加用に製作。

一年戦争末期にジオン公国で開発された試作MS。ザクⅡ直系の後継機でありMS-06Rのデータを基に一般兵向け量産機として開発が進められていたが、戦局の悪化により肩の開発が間に合わず最終生産型ザクの部品を流用することでなんとか完成。後につけられる「マラサイ」という名称もまだ無く単に「108試」と呼ばれていた。ビームサーベルの運用も可能な設計であったが、ジェネレーターが安定せずヒートホークが装備されてごく少数がグラナダ守備隊に実戦投入された・・・らしい・・・という脳内設定です。(^O^)

月面をイメージした専用のディスプレイスタンドを製作。

ヒジと足のフレームにHGUC197ギャンのフレームを使用。つま先も可動式にしたためカタパルトデッキでの発進ポーズが取れるようになりました。

 

 

製作記録 HGUC 52 1/144 マラサイ その3

ディスプレイベースの作製

ディスプレイベースは八角形の木製プラークを使用。ステンレス線、プラ棒、ボールジョイントを組み合わせてアームを作成しました。フンドシ部に3mmの穴を開けてボールジョイントを差し込みます。

こういう感じになります。首と腰の可動範囲が広がったので、自然な飛行姿勢が取れます。

霧吹きで木製ベースの表面を湿らせ、乾燥させると毛羽立ちができるので、それを150番のヤスリで磨き、との粉で目止めします。

スプレーニスで着色。ニス塗装は一度に行わず、薄めに塗装→乾燥→ヤスリ磨きを3回ほど繰り返します。

今回は月面をイメージしたベースを作成します。とりあえずランナーの細切れを並べてクレーターの形を作ります。

百均で見つけた「木かるねんど」

今回初めて使ってみましたが、名前通り非常に軽くてベトつきがなくて作業がしやすかったです。乾燥時間が長いので、じっくりと時間をかけて造形をします。

スパチュラでくぼみやひび割れなど月面ぽいモールドを入れました。宇宙フェンの人にはツッコミを入れられそうなデキですが、あくまで「月面をイメージしたもの」ということでご容赦を・・・(^_^;)

これも百均で手に入れたセメント。これで木かるねんどを固めて表面をごつごつしたものにします。

かなり薄めたつもりでしたが、細かいモールドが埋まり乾燥時の収縮でベースがそりかえってしまいました。(>_<)セメントではなく粗めのサーフェイサーのほうが良かったかもしれません。

木工用ボンドで歪んだ月面を木製ベースに強引に接着し洗濯バサミで固定して2日ほど放置。なんとか固定できたようです。

ベースのフチをマスキングして、ガイアノーツのメカサフSUPER HEAVYで塗装。

エナメルのグレーとシルバーを適当に混ぜたものでドライブラシ。ツヤを整えるためつや消しクリアを吹いて塗装完了!

マスキングをはがして完成!なんとかきれいにまとまりました。

ネームプレートも作成しました。

 

製作記録 HGUC 52 1/144 マラサイ その2

近藤版マラサイに改造&ディティールアップ

ノーマルのマラサイは赤くてツノやらトゲトゲがあってこれはこれでカッチョいいのですが、今回は渋い量産機風に仕上げたいので、近藤和久氏の『SIDE STORY OF GUNDAM Z』に登場するエウーゴ用マラサイを参考に改造、ディティールアップをしました。

近藤版マラサイは旧キットでも一度作っており、その時はザクとハイザックのパーツを流用しましたが、HGUCザク2改のジャンク品が手に入り、試してみるとこれがなかなかカッチョいいので、今回はこちらを使用。マラサイに比べて肩パーツが小さいおかげで肩幅が広すぎる問題も解消しました。

肩関節のポリキャップがマラサイのものと微妙にサイズが違うので、ジャンクパーツの中から適当なものを選んで交換。左肩アーマーが小さくて貧弱に見えるので、プラ板をはさんで前後に2mmほどボリュームアップ。

近藤版マラサイへの改造完了!d( ̄  ̄)!

肩幅がせまく足が細長くなって、全体にスマートなプロポーションになりました。ここから表面処理とディティールアップをしていきます。

見えないところは作らない主義ですが、リヤアーマー裏は結構目立つので、ここだけ裏打ちをしました。リヤアーマーは可動しますが、あまり意味がないので、少し開いた角度で固定しました。

プラパイプを組み合わせたモノアイレールにディティールを入れ、モノアイにハイキューパーツのSPプレート(3.0mm)を使用。レンズ部にはハイキューパーツのVCドームも試しましたが、キラキラしてレンズに見えないため、WaveのHアイズ(2.8mm)を使用。顔の中央接着線に0.3mmプラ板をはさんで左右に幅増し。プラ板の箱組みで口(?)を新造。ヘルメット部は磁石接続で脱着可能になっています。

頭部、腰部、バックパックの動力パイプはアルミ線+スプリング+コトブキヤのモビルパイプを組み合わせて作り直し。

手甲パーツはやたら厚みがあってモールドももっさりしているので、薄く削ってモールドを作り直し。そのほかにヘルメットや腕アーマー、スネのフレアなどフチが厚ぼったいところは全て薄く削ってシャープにしました。

ビームライフルは動力パイプとセンサー部を切り取り、動力パイプはWaveのJチェーン、センサーはハイキューパーツのSPプレート(2.0mm)とWaveのHアイズに置き換えました。

ヒートホークもFZザク用のものを使用。ヒートホークとシールドに2mmのネオジム磁石を埋め込んで脱着可能にしました。

塗装

ディティールアップと表面処理が完了!いよいよ塗装に入ります。まずは全パーツをガイアノーツのメカサフSUPER HEAVYで塗装。関節部はこの色をそのまま生かし、装甲部は塗装の下地とします。

量産MSらしくハイザックやギラドーガに準じた緑系で塗装。薄い緑はクレオスの64ルマングリーン55カーキ54カーキグリーン。濃い緑は54カーキグリーンをそのまま使用。

薄い緑は下地がうっすら透ける程度にフチを残して吹き、濃い緑は基本色をベタ塗りした上で、黒を混ぜてシャドーを入れました。

手持ちのデカールで適当にマーキング。一年戦争末期にRザクのデータを基にザクの正統後継機として開発された108試作MSがごく少数グラナダ守備隊に実戦投入された・・・らしい・・・という脳内設定です(^_^;)

完成!(^∇^)