HGCC 1/144 ∀ガンダム

2024年3月製作開始

「人は癒され、ガンダムを呼ぶ!」

世間的にはあまり人気がないようですが、「∀ガンダム」はかえる工房にとっては「ファーストガンダム」の次に大切な作品です。次の製作はダグラムかジムの予定だったのですが、最近不愉快なことが続き天候不順もあって少し鬱気味なので、「∀の癒し」を求めて白ヒゲことホワイトドールを製作することにしました。ちょうどHuluで配信が始まったので1日1話ずつ見ながら製作を進めるつもりです。

放映当時に発売された1/144シリーズは500円程度とリーズナブルなわりになかなか出来が良かったのですが、肝心の主役機∀ガンダムの出来が一番微妙でした(´・_・`)。大昔にこの旧キットを徹底改修したのですが、すでに手放してしまい写真もPCのクラッシュで失ってしまいました。( ´△`)

製作記録

キットレビュー

仮組み

ホワイトドールのスラリとしたプロポーションを見事に再現。旧キットも全体的なプロポーションは悪くなかったのですが、HG版になって顔の造形や関節部、細部ディティールが格段によくなっています。

脚部

ひざアーマーが独立可動し、つま先を折り畳むことができます。さらにスネの分割線の可動も再現とこのサイズでは十分過ぎるほどの完成度です。

腕部

旧キットに比べて指の造形やヒジ関節が格段に良くなっていますが、下腕部が一体成形になっているのはいただけません。解釈の違いかもしれませんが、ここはMGのように下腕部にパイプ状の手首を差し込む形式にして欲しかったです。

肩アーマー

肩アーマーは前の部分が回転するはずですが、ほとんど可動しません。後ろの装甲が少し開きますが、内部パーツが引っかかるので、全く意味がありません。MGではクランク式の内部フレームがちゃんと再現されていたのですが、1/144では強度不足で難しいのでしょう。

ビームライフル

設定ではストック部がスライドしてグリップがせり出すのですが、このキットでは差し替え方式になっています。通常のグロップは可動式になっています。

ウェポンラック

1番の問題はこのウェポンラック。劇中には出てこない捏造設定だし、非常にカッコ悪い!バンダイは玩具化の難しいところは平気でこういう捏造をするので、あまり好きになれません。

後ハメ加工

改造点

塗装

HGUC020 1/144 ジム & HGUC114 1/144 ボール

2024年製作予定

依頼品のソフビガンダムの頭部改造に合わせて1/144ジムとボールをセットで製作することにしました。ジムの見せ場というとジャブローでシャアのズゴックに腹を貫かれるシーン、ソロモン線でビグザムに焼かれるシーンなどが印象的で、哀愁と諦観のあるやられメカを目指すつもりです。

かえる工房はかつて旧キットのジムⅡをベースにジムⅢを作ったり、MSVのパーツを流用してジムキャノンを作ったりしましたが、実はノーマルのジムをきちんと作るのは初めてだったりします。

ボールは旧キットを作ったことがありますが、ヤフオクで手頃なキットが入手できたので、今回はHGUC版を製作します。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は70点程度。

パーツ一覧

製作

No.69 ガンダムビッグソフビ一番くじ(頭部改造)

2024年4月製作開始

バンプレスト一番くじガンダムのソフビフィギュアの頭部のみをジムに改造するというご依頼が入りました。

製作記録

レビュー

HGUC1/144ジムとの比較

「ビッグソフビ」の名に違わず、全高約35cmでスケールに換算すると1/50にもなるビッグスケールです。

MG1/100ジムとの比較

全体の形状はほぼ同じですが、細部が省略されガンダムの簡易量産型と一目で分かる秀逸なデザインです。初めて見た時はその分かりやすさにひっくり返ってしまいました。

製作

頭部分解

首は捻じ込み式。ドライヤーで温めてアンテナと顔を分解しました。この頭部を芯にしてジムに改造します。

パテ埋め

取り外したアンテナと顔の部分にパテ盛り。耳の部分の処理をどうするか悩み中。

耳部分切り取り

耳の部分を削っても中空のソフビでは穴が開くだけなので、思い切って全てカットしました。

ホシノ・フミナ バニーver.

2022年12月完成

フィギュア改造リペイント

フィギュア改造リペイントシリーズ第5弾。今回はプラモデルとPVCフィギュアの合体にチャレンジです。

製作記録

レビュー

ホシノ・フミナ(バンダイ)

パーツ数は35点でパチ組みだけなら30分ほどで完成。ガンプラが作れる人なら誰でもかんたんに組み立てられます。低年齢層やビギナー層を重視するバンダイらしいキットです。

パーカーを着た状態と脱いだ状態が選択可能。パーツごとに色分けがされており、肩ヒモとネコマークのみシールで再現。首とポニーテールはボールジョイントで可動させることができます。

塗装不要の瞳パーツがすばらしく、パチ組みしただけででも十分鑑賞に耐えますが、ボディがないのはちょっとサビしい・・・。

長門有希バニーver.(アトリエ彩)

ジャンク品を格安で入手。造形は素晴らしいのですが、塗装面にキズやベタつきがありディスプレイベースが欠品しているなど、どうしようもない状態なので今回のドナーに選びました。

ジャンクパーツから適当なベースをチョイス。製品では5mmプラ棒を両足に差し込む仕様になっていますが、安定性がイマイチなので真鍮線で補強します。

分解

いつものように熱湯でゆでて分解・・・ですが、少し熱しただけで簡単にバラすことができました。メーカーによって接着剤の強度がかなり違うようです。

頭部、手首はもともと脱着可能。ハイヒールとカフスは一体成形ですがここまでバラせればリペイント作業には問題ないでしょう。

とりあえずホシノ・フミナの頭をのせてみましたが、バランスは悪くないようです。頭頂高は約25センチ、スケールにすると1/6程度です。

組み立て・表面処理

頭部の組み立て

作業の手順を考えて、前髪の3パーツを先に接着し、取り付けダボを削って後ハメができるように加工にしました。

ヘアバンドの造形

後ろ髪に適当なパーティングラインがあったのでそれにそってヘアバンドのモールドを入れました。

ミミの接続

1mm真鍮線でバニーの耳をヘアバンドに接続。なかなか似合います。

大失敗!

塗装面が荒れていたので、シンナー風呂につけましたが、特殊な塗料を使っていたのか、塗料が溶けずに塗装面がそのまま本体からベロンとハガれて表面がボロボロにΣ(‘◉⌓◉’)。

気を取り直してパテ埋めとヤスリがけで荒れた肌表面を修正。なんとか見られるようになりました。

リペイント

肌部分の塗装①

ガイアカラーのノーツフレッシュをベタ塗りして、ノーツフレッシュピンクでシャドー入れして色合いをチェック。少し赤みがきつすぎるのでノーツフレッシュオレンジを薄く吹いて調整します。

肌部分の塗装②

肌の色を調整したものに瞳パーツをつけて色合いをチェック。塗装不要の瞳パーツがすばらしいです。

髪の塗装

タン+ブラウン+オレンジを基本色にして軽くシャドーを入れました。

白部分の塗装

衣装やウサミミなどの白部分を塗装。下地にホワイトをベタ塗りしクリアーブルーでシャドー入れ。仕上げにXC08ムーンストーンパールでコーティングしました。

組み立て

塗装のできたパーツをエポキシ接着剤で接着。PVCフィギュアは弾力で押し返されてスキマができることがるので念のためテープで固定。

小物の接着

エリ、シッポなど小物を接着して完成!

HGUC 1/144 ザクⅡ(ボルジャーノン)

HGUCザクⅡをベースに「ターンAガンダム」のボルジャーノンを作製。設定画ではザクより一回り太めに描かれていますが、これはアニメ表現の演出と解釈してプロポーションの変更はなし。バックパックにバーニアを追加、塗装を暗めにした以外はノーマルのザクとほぼ同じです。

yahooオークションに出品中!

HGUC 52 1/144 MS-108試 (マラサイ試作型)

2021年8月完成

第24回オラザク参加用に製作。

一年戦争末期にジオン公国で開発された試作MS。ザクⅡ直系の後継機でありMS-06Rのデータを基に一般兵向け量産機として開発が進められていたが、戦局の悪化により肩の開発が間に合わず最終生産型ザクの部品を流用することでなんとか完成。後につけられる「マラサイ」という名称もまだ無く単に「108試」と呼ばれていた。ビームサーベルの運用も可能な設計であったが、ジェネレーターが安定せずヒートホークが装備されてごく少数がグラナダ守備隊に実戦投入された・・・らしい・・・という脳内設定です。(^O^)

月面をイメージした専用のディスプレイスタンドを製作。

ヒジと足のフレームにHGUC197ギャンのフレームを使用。つま先も可動式にしたためカタパルトデッキでの発進ポーズが取れるようになりました。

 

 

製作記録 HGUC 52 1/144 マラサイ その3

ディスプレイベースの作製

ディスプレイベースは八角形の木製プラークを使用。ステンレス線、プラ棒、ボールジョイントを組み合わせてアームを作成しました。フンドシ部に3mmの穴を開けてボールジョイントを差し込みます。

こういう感じになります。首と腰の可動範囲が広がったので、自然な飛行姿勢が取れます。

霧吹きで木製ベースの表面を湿らせ、乾燥させると毛羽立ちができるので、それを150番のヤスリで磨き、との粉で目止めします。

スプレーニスで着色。ニス塗装は一度に行わず、薄めに塗装→乾燥→ヤスリ磨きを3回ほど繰り返します。

今回は月面をイメージしたベースを作成します。とりあえずランナーの細切れを並べてクレーターの形を作ります。

百均で見つけた「木かるねんど」

今回初めて使ってみましたが、名前通り非常に軽くてベトつきがなくて作業がしやすかったです。乾燥時間が長いので、じっくりと時間をかけて造形をします。

スパチュラでくぼみやひび割れなど月面ぽいモールドを入れました。宇宙フェンの人にはツッコミを入れられそうなデキですが、あくまで「月面をイメージしたもの」ということでご容赦を・・・(^_^;)

これも百均で手に入れたセメント。これで木かるねんどを固めて表面をごつごつしたものにします。

かなり薄めたつもりでしたが、細かいモールドが埋まり乾燥時の収縮でベースがそりかえってしまいました。(>_<)セメントではなく粗めのサーフェイサーのほうが良かったかもしれません。

木工用ボンドで歪んだ月面を木製ベースに強引に接着し洗濯バサミで固定して2日ほど放置。なんとか固定できたようです。

ベースのフチをマスキングして、ガイアノーツのメカサフSUPER HEAVYで塗装。

エナメルのグレーとシルバーを適当に混ぜたものでドライブラシ。ツヤを整えるためつや消しクリアを吹いて塗装完了!

マスキングをはがして完成!なんとかきれいにまとまりました。

ネームプレートも作成しました。

 

製作記録 HGUC 52 1/144 マラサイ その2

近藤版マラサイに改造&ディティールアップ

ノーマルのマラサイは赤くてツノやらトゲトゲがあってこれはこれでカッチョいいのですが、今回は渋い量産機風に仕上げたいので、近藤和久氏の『SIDE STORY OF GUNDAM Z』に登場するエウーゴ用マラサイを参考に改造、ディティールアップをしました。

近藤版マラサイは旧キットでも一度作っており、その時はザクとハイザックのパーツを流用しましたが、HGUCザク2改のジャンク品が手に入り、試してみるとこれがなかなかカッチョいいので、今回はこちらを使用。マラサイに比べて肩パーツが小さいおかげで肩幅が広すぎる問題も解消しました。

肩関節のポリキャップがマラサイのものと微妙にサイズが違うので、ジャンクパーツの中から適当なものを選んで交換。左肩アーマーが小さくて貧弱に見えるので、プラ板をはさんで前後に2mmほどボリュームアップ。

近藤版マラサイへの改造完了!d( ̄  ̄)!

肩幅がせまく足が細長くなって、全体にスマートなプロポーションになりました。ここから表面処理とディティールアップをしていきます。

見えないところは作らない主義ですが、リヤアーマー裏は結構目立つので、ここだけ裏打ちをしました。リヤアーマーは可動しますが、あまり意味がないので、少し開いた角度で固定しました。

プラパイプを組み合わせたモノアイレールにディティールを入れ、モノアイにハイキューパーツのSPプレート(3.0mm)を使用。レンズ部にはハイキューパーツのVCドームも試しましたが、キラキラしてレンズに見えないため、WaveのHアイズ(2.8mm)を使用。顔の中央接着線に0.3mmプラ板をはさんで左右に幅増し。プラ板の箱組みで口(?)を新造。ヘルメット部は磁石接続で脱着可能になっています。

頭部、腰部、バックパックの動力パイプはアルミ線+スプリング+コトブキヤのモビルパイプを組み合わせて作り直し。

手甲パーツはやたら厚みがあってモールドももっさりしているので、薄く削ってモールドを作り直し。そのほかにヘルメットや腕アーマー、スネのフレアなどフチが厚ぼったいところは全て薄く削ってシャープにしました。

ビームライフルは動力パイプとセンサー部を切り取り、動力パイプはWaveのJチェーン、センサーはハイキューパーツのSPプレート(2.0mm)とWaveのHアイズに置き換えました。

ヒートホークもFZザク用のものを使用。ヒートホークとシールドに2mmのネオジム磁石を埋め込んで脱着可能にしました。

塗装

ディティールアップと表面処理が完了!いよいよ塗装に入ります。まずは全パーツをガイアノーツのメカサフSUPER HEAVYで塗装。関節部はこの色をそのまま生かし、装甲部は塗装の下地とします。

量産MSらしくハイザックやギラドーガに準じた緑系で塗装。薄い緑はクレオスの64ルマングリーン55カーキ54カーキグリーン。濃い緑は54カーキグリーンをそのまま使用。

薄い緑は下地がうっすら透ける程度にフチを残して吹き、濃い緑は基本色をベタ塗りした上で、黒を混ぜてシャドーを入れました。

手持ちのデカールで適当にマーキング。一年戦争末期にRザクのデータを基にザクの正統後継機として開発された108試作MSがごく少数グラナダ守備隊に実戦投入された・・・らしい・・・という脳内設定です(^_^;)

完成!(^∇^)

製作記録 HGUC 52 1/144 マラサイ その1

第24回オラザク参加用に製作開始。このキットを作るのは2回目で、旧キットを含めると3機目のマラサイになります。今回のテーマは1/100MGを参考にしつつ、ROBOT魂ver.A.N.I.M.Eのように設定画に準じたプロポーションと可動の両立です。Zガンダムの設定は完全無視で、ザクの正統後継機として一年戦争末期にジオンが開発した機体として仕上げる予定です。

キットレビュー

パチ組み状態と設定画を比較。組み立てやすさや可動性は旧キットと比べるとグッと進化していますが、初見で最もガッカリしたのはプロポーション!スネが太すぎるし胸が変に引っ込んでいる!HGUCシリーズにはなぜか上腕や太ももが細く、スネや足首が大きいと末端肥大症的なものが目立ちます。(ギラドーガとかゲルググとか・・・)以前はストレート組みで製作しましたが、今回はプロポーションと可動に徹底的にこだわってみたいと思います。

ヒザは二重関節で90°ほど曲がりますが、足首が動かないのであまり意味がありません。また、二重関節の上のほうがあまり動かないため、ヒザを曲げた状態がなんとなく不自然に見えます。

ヒジ関節は一軸ですが、可動範囲も十分で曲げた状態も自然です。

脚部の改造

サイズや形状がピッタリだったので、脚にHGUC197ギャンのフレームを組み込むことにしました。フレームが若干長いため太ももが2mmほど長くなりました。

太ももの下部は関節に干渉しないで独立可動するように、左右で1mm、前後に1.5mm延長。関節との接続には3mmのネオジム磁石を使用しました。

1mmプラ板の箱組みでヒザアーマーを新造し2mmアルミ線でヒザ関節に接続。スネに切り欠きを入れてアーマーがピッタリおさまるようにしました。ヒザを曲げるとヒザ関節がスカスカに見えるので、なにかディティールを入れたほうがよさそうです。

スネ内部のバーニアパーツの受けが足首に干渉するので、受けの部分を全てくりぬき。外側のバーニア基部は3mmプラ角棒に置き換え、内側はフレームから切り取ってスネの内側に直接固定しました。

スネは前面の接着線をクサビ状に削って強引に幅ヅメ。スネが下に向かってしぼられましたが、内部をくり抜いたおかげで足首の左右スウィングに影響はありません。せっかくヒザがよく曲がるようになったので、足首の前後可動も広げたいところです。

足首を前後に分割し、前のスリッパを分割線から3mmほどカットして小型化。後ろのスリッパにポリキャップを仕込んでつま先可動ができるように加工しました。

足首アーマーはコトブキヤのABSユニットWジョイントを使用。最初はスプリング接続で試作しましたが、こちらの方式に変更。やはりちゃんとヒンジがあってヒコヒコ動かせるほうが気持ちがいいですもんね。

脚部の改造完了!(`・∀・´)

かなり自然に深く足を曲げられるようになりました。足首を小型化したので、足首アーマーの可動はあまり意味がなくなりました。(T ^ T)

 腕部の改造

腕は無改造でも良かったのですが、せっかくギャンのキットをツブしてしまったので、ヒジ関節も移植することにしました。関節のモールドもノーマルよりカッチョいいかな?(^O^)

関節と下腕の接続は接着でもよかったのですが、メンテナンス性を考えて脱着式で作製。ヒジ関節に接続用のダボを新造し、下腕内部にポリキャップを仕込みました。

関節部が丸出しになるのはどうかと思いますが、180°近く曲がるようになりました。

手首関節の丸棒が目立つので、ポリキャップを一段深い位置に押し込んでスキ間をせまくしました。可動する時にはポリキャップを引き出して元に位置にもどすこともできます。

頭部・胴体の改造

プラ棒とプラパイプを組み合わせてモノアイレールを作製。ついでにヘルメットの取り付け位置を微妙に変えました。

首関節はしょぼいポリパーツで、しかもユルユルなので、市販のボールジョイントとバーニアパーツを組み合わせて首関節を新造。

このキットのもう一つの大問題。コクピットハッチが極端に引っ込んでいて胸元のラインが不自然!旧キットではこんなことなかったのにいつの間にか設定が変えられているのでしょうか?( ´△`)!

設定的に正しいかどうかはともかく好みではないので、ハッチの部分を切り取って前方に移動させました。

腹部をくり抜いてボールジョイントを埋め込み。上半身をしっかり支えられるように大型のものを使用し、プラ板でガイドレールを設けてスライド可動ができるようにしました。

こんな感じで可動します。

スナップキットは手軽で良いのですが、一度はめ込むと二度とはずせなくなったり、ダボが折れたりします。完成後のメンテナンスや拡張性を考えてバックパックは磁石接続にしました。

フロントアーマーを中央で切り離して左右が独立可動するように加工。中央に小さいポリキャップを仕込んでいるので、飛行ポーズの際にもだらしなくたれ下がったりすることがありません。

関節の移植とプロポーションの変更完了。特に足パーツはさんざん切った貼ったして結構大変でしたが、無改造と比べても違いがあまり分からない・・・(*´ω`*)

関節はやわらかプラで作られていて、試作時にあーでもないこーでもないといじり倒したためユルユルになってしまい、結局もう一体ギャンを購入。なんだかんだで結構費用がかかってしまいました。( ´△`)

次は、近藤和久版のマラサイへの改造を行います!

バンダイ 1/35 17式TA ライデン

1998年に放映された『ガサラキ』に登場するTA(タクティカルアーマー)ライデンです。

90年代から2000年代にかけて、『ブレンパワード(1998年)』『 ビッグオー(1999年)』『ラーゼフォン(2002年)』『ザ・マーズ・デイブレイク(2004年)』等、ガンダムに代わるロボットアニメが製作され、プラモデルも発売されましたが、新たなブームを作るところまではいかず忘れ去られてしまいました。このキットもその一つですが、比較的人気があるのか2020年になってロボット魂から新製品が発売されました。

製作記録

70~80年代の作品と違って作画がしっかりしていてけっこう燃えるシーンもあったのですが、肝心のストーリーがエヴァンゲリオンとパトレイバーと諸星大二郎を足して水で薄めたような内容でした。パクリ的な作風は高橋良輔監督の持ち味ですが、ボトムズやレイズナーなどはB級作品的なところに可愛げがあって笑えたのですが、この作品は暗いキャラクターが漏らす世迷言をひたすら聞かされるという作風が見ていて非常につらかったです。何よりもロボットほとんど活躍しないという決定的な問題がありました。

キットレビュー

仮組み状態。設定画に比べるとややがっちりした体形ですが、なかなかカッコいいです。一昔前のバンダイフォーマットで関節部にはポリキャップが使用され各関節は全て後ハメできます。

背部から。デザインの印象と違って関節の可動範囲はさほど広くなく、一部ポリキャップが露出しているところもあります。

背部ハッチを開くとパイロットのフィギュアが入っています。設定は身長4.4mとボトムズのATとほぼ同じです。ハッチを開くとオープンカーのようになるATと比べてはるかに密閉感があり、可変ロボですがイメージとしては『メガゾーン23』のガーランドのほうに近いものです。

頭部ハッチを開くとパイロットの頭が見えますが、この状態で行動することはできないようです。人間の「目」に当たるメインカメラはあごの下の6本のスリットにあります。ダグラム⇒ボトムズに続く「顔のないロボット」の究極的なデザインで、同じデザイナーの出渕裕氏がパトレイバーでデザインしたブロッケンとよく似ています。

降着姿勢。ヒザ関節が差し替え式であるため、ポージングが劇中のイメージに近くロボット魂と比べて唯一優れているポイントです。

背部から。AT同様、搭乗しやすくするためのシステムですが、スタンドアローンでの運用ができない兵器のためか劇中で活用されたことはありませんでした。常に生体データをモニターされ、必要とあれば応じて怪しい薬品を注入されるというシステムでとても操縦してみたいとは思えませんでした。

組み立て

けっこう出来のいいキットなので無改造で行きたかったのですが、どうしても気になるポイントだけ小改造をしました。まず、手首関節はプラ製ですぐにユルユルになってしまうので、市販のボールジョイントに交換しました。

シートとパイロットははさみ込み方式になっていて塗装が面倒なので、ポリキャップとプラ棒を使って後ハメができるようにしました。

パイロットも搭乗可能にしたかったのですが、頭と肩が干渉して不可能でした。さすがエヴァンゲリオン以上の非人道兵器TAですね。仕方ないので「出動準備中」を再現することにしました。

塗装

ポリキャップを使用した設計は個人的には好みですが、最近のガンプラと違って接着線が多くて表面処理に思いのほか手間がかかってしまいました。今回、下地は全てガイアノーツのメカサフHEAVYを使用しました。

真っ黒でなかなかカッコいい!いつも感じることですが、サフ吹きのこの段階が一番カッコよくてもうこのままで完成にしてもいいと思えます。

軟質素材のフィギュア。こんなことをするのはバンダイだけで他のメーカーでは見たことがありません。表面処理が非常にやりにくいのですが、どういうメリットがあるのでしょうか?塗料がちゃんと定着するか心配なのでプライマーサーフェイサーを吹きました。

本体塗装完了。17式のメインビジュアルはサンディブラウンですが、劇中では砂漠戦の印象があまりなかったので、ダークグリーンにしました。メカサフの色合いが透けて見える程度にエアブラシで薄く吹き付けました。

75mm低圧砲完成!

デカールではなくシールが付属。質感はデカールに近いものですが、粘着剤が強くて位置決めに苦労しました。

マーキングの上からつや消しクリアを吹き、ウェザリングカラーでスミ入れをしました。

写真立てとスチレンボードを加工して格納庫の床風の飾り台を作製。降着姿勢で飾ることも考慮して長方形の台にしました。

角の部分にエナメル塗料をスポンジでチッピング。

フィギュアを塗装して完成!