2025年3月製作開始
メーカー:マックスファクトリー 原型制作:田中冬志・松宮誠一
かえる工房の作品はレジン製のガレージキットフィギュアばかりで、組み立て式プラモデルフィギュアは今回が初挑戦となります。最近は完成済みPVCフィギュアと組み立て式プラモデルフィギュアが主流となってきたので、試しに一つくらい作ってみようと思っていますが、オリジナルキャラは食指が動かないし、バンダイ製キットはイマイチ信頼できないので、どうしたものかと思っていたところに、発売情報を見て速攻でポチってしまいました。
ボックスアートは劇中のアニスとも製品ともぜんぜん似ていないしなんかダサい・・・と思いましたが、イラスト担当はなんと!キャラデザインを担当した菊池通隆(麻宮騎亜)氏。30年も昔の作品で描き方を忘れたか?はたまた単なる手抜き仕事か?こんなイラストを使うくらいなら完成写真だけでじゅうぶんじゃないかと思いました。
製作記録
ガンプラと同じように初心者や時間のないユーザーを意識して、接着剤や塗装は不要の仕様になっています。全体によくできたキットですが、気になる点を少し改修し、塗装は最低限におさえてキットの成形色を生かした製作をする予定です。
製作上のポイント
①顔パーツの交換がやりにくい。
②可動部にカタイ部分とユルイ部分があって調整が必要。
③透明パーツの下地処理が必要。
④ホイルシールの色がハゲやすい。
キットレビュー

パーツ一覧
パーツ数は約270点。箱から溢れるほどパーツが詰まっていてガンプラのMGシリーズのような感じです。

組み立て説明書
組み立て説明書はオールカラーの冊子形式。初心者でも組み立てられるように初歩的なことから非常に丁寧に指示されています。このへんはスケールキットメーカーも見習ってもらいたいものです。

主要パーツ
白パーツ52点、青パーツ52点、ピンクパーツ84点。手足は左右同じ形状で、ランナーが2セット付属しています。ヘルメットのシールド、関節の丸モールド、オッパイ(笑)や肩の装甲などはクリアーパーツで再現できます。

髪パーツ
髪パーツは18点。ヌキの問題のせいか、ガレージキットと比べるとかなり細かく分割されています。

顔パーツ
顔パーツは完成済みのものが3点。自分でデカールを貼るものが3点付属。笑い顔の口内は別パーツになっています。

手首パーツ
手首パーツは8点。ポージングによって握り手、銃の持ち手、開き手2種が交換可能です。

武器パーツ
武器パーツは12点。通常のソニックガンにオプションをつけることでライフルモードにすることができます。

ディスプレイベース
パーツ数は8点。クリアーパーツで成形されキットの付属品としてはかなりかっちりした作りです。短いアームと長いアームが2セット付属していて好みによって交換できます。

シール類
黒ラインや白ラインまで完全に色分けをするのは難しかったようで、ここはホイルシールをはって再現。瞳デカールは正面、左目線、右目線の3種類が付属します。
頭部(素顔ver.)

仮組み
細かいパーツを接着した状態。顔パーツを交換するためにはここまで分解が必要です。figmaなどと比べて脱着部が多くて面倒だし破損の心配もあります。

顔パーツのダボ
ダボがひっかかって顔の交換がやりにくいので、2mmほど残してカットします。ここは完全に設計ミスで、髪やヘルメットでも顔を保持するので、こんなに長くする必要は全くありません。

アホ毛の取り付け位置
アホ毛の部分も少し問題。アホ毛は前髪の一部なのになぜか頭頂部に接着するようになっていて、前髪を外す前に頭頂部を外す必要があります。

アホ毛の取り付け位置変更
アホ毛の取り付けダボをカットして前髪のほうに接着。これだけで前髪の脱着がスムーズになり、頭頂部を外す必要もなくなります。

改修完了
以上の改修で髪パーツを二つ外すだけで顔の交換ができるようになりました。耳が鬢にひっかかるため左の髪を外す必要があります。
頭部(ヘルメットver.)

仮組み
ヘルメットver.も顔のダボをカットすることで交換可能になりましたが、耳の部分を左右に広げる必要があるので、◯のパーツは接着せずにパチ組みします。

耳のクリアーパーツ
そのままクリアーパーツをはめると下地のパーツ色が透けて色が濁って見える(左)ので、市販のメッキシールを7mm径にカットして貼り込みました(右)。

額センサー
額のブルーのセンサーは下地のピンクが透けて色が濁ってしまうので、裏のダボの部分を削ります。

アンテナ
左右の耳パーツから伸びるアンテナ。付け根がボールジョイントになっていますが、ユルユルだし動いてもあまり嬉しくないので、適当な角度で接着しました。
ボディ

仮組み
首、胸、腹、腰と4か所にボールジョイントが仕込まれ、女性らしい自然なポージングができます。胸の下の小さな装甲は外れやすいし可動してもあまり意味がなさそうなので、固定したほうがいいかもしれません。
脚部

仮組み
写真に撮り忘れましたが、つま先にもボールジョイントで可動します。ヒザアーマーと太もものロール軸が外れやすいので、少し加工した方がよさそうです。
腕部

仮組み
ボディや脚部は関節部でほとんど脱着できますが、腕部で分解できるのは肩、腕、手首のみで、ヒジ関節ははさみ込み式になっています。
武器・ディスプレイベース

ソニックガン
ソニックガンはオプションパーツをつけることでライフルモードになりますが、差し込みが非常にカタイので、塗装をする場合はどちらか選択して接着した方がよさそうです。赤丸のパーツを使って腰のセンサー部に固定することができます。

ディスプレイベース
普通の立ちポーズならスタンド無しでも自立しますが、ジャンプしたポーズなどで役に立ちます。アームは長短2種が付属しますが、写真は短いものです。
塗装