No.50 1/43 TOYOTA LAND-CRUISER

メーカー:MINI-RACING

2023年10月完成

パリ・ダカシリーズ6作目。以前作ったものと同じキットの別バージョンですが、今回はジャンクキットの不足パーツを補って仕上げるというご依頼です。

製作記録

キットレビュー

タイヤ、不明パーツ

明らかに別のキットのパーツで、タイヤとホイールはなんとか流用できそうですが、大問題はエキゾーストパイプとウィンドウが欠品していることです。

小物パーツ

やはり、他のキットのパーツがたくさん混じっていますが、ランクル用のパーツは一応そろっていました。

離型剤の脱脂

アセトンに漬け込む方法もありますが漬けすぎるとパーツが割れることがあるので、いつもの通り、中性洗剤入りのお湯で煮沸。ついでに変形したパーツの修正も行います。

組み立て

シャーシの組み立て

シャーシはかなり成形不良が目立つので、バリ取り、気泡埋めをしてからトランスミッションと車軸を接着。

ホイールの加工

ホイールは厚みが足りないので、裏側にプラパイプを接着して車軸が深く差し込めるように加工しました。

足回りのチェック

ボディに組み込んでタイヤがきちんと接地するかを確認。タイヤ径が小さくてタイヤハウスがスカスカですが、レース中のトラブルで間に合わせのタイヤに交換したという設定ならなんとか・・・(^_^;)。

主要パーツの仮組み

バンパーガード、ロールバーなどをつけた状態。ラジエータガードはやけに背が高くて面白い形状をしています。

ウィンドウの自作

今回1番の問題点、ウィンドウはハセガワのミラーフィニッシュの外箱を切り抜いて作製。リアウィンドウはコーナーにカーブがあるので、ドライヤーで熱してクセをつけました。

表面処理

表面のバリや気泡をきれいに落としてプライマーサーフェイサーで下地塗装。

塗装

サフ吹き

ボディ色はピンクにするので、下地塗装としてガイアノーツのピンクサーフェイサーを吹き付け。

本塗装

表面がゆず肌になった部分を軽くサンディングしてから、クレオスのピンクで本塗装。

デカールはり

余ったデカールを適当に貼り付け。雰囲気優先で考証的には全くのデタラメです。スポンサーの少ない弱小プライベーターチームという感じになりました(⌒-⌒; )。

シャーシ完成

シャーシ・コクピットはセミグロスブラック、ホイールはシルバーで塗装。ホイールは後から適当なものが見つかれば交換できるように脱着可能としました。

細部塗装

ウィンドウ、ロールバーを接着して窓枠、エンブレム等の細部塗装。あとは灯火類をつければ、いよいよ完成です。

完成

ウィンカー、ミラー、ワイパー等を塗装、接着して完成!積むものが何もなくて荷台がスカスカなので、ウェザリングカラーで軽く汚しを入れました。

1/43 TOYOTA LJ73 YAMATO PARIS DAKAR 1990

メーカー:Dan’s model

2023年6月完成(No.41)

依頼人様がランクル好きの方のようで、今回もランドクルーザーLJ73です。

長い歴史を持つランクルシリーズはバリエーションも豊富で形式名が複雑なのですが、「LJ73」の「7」は70系、「3」はホイールベース(おそらミドル)、「L」はライト系を表しているらしいです。

ちなみに「FJ」の「F」はガソリンエンジン車、「BJ」の「B」はディーゼルエンジン車のことだそうです。

かえる工房はもともとランクルにはそれほど興味がなかったのですが、この依頼製作を通じてだいぶ勉強させていただきました(^∇^)。

赤と銀のラインのデカールをきれいにはるのは難しそうだったので、塗装で再現しました。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約20点。足回り、シート、ダッシュボードなどはシャーシと一体成形された簡素な作りです。

ボディとシャーシ

以前製作したLJ73と同じキットのバリエーションモデルです。前回は普通の無塗装レジンキットなので、変な苦労はしなくてすみそうです。

デカール

1/43ガレージキットでは一般的なことですが、デカールは巻いた状態で梱包されていてかなりシワシワになっていて一部破れがあります。

フォグライト

完成見本にはフィグライトが付いていませんが、なぜかパーツとデカールが付属しています。依頼者様との相談の上、今回は使用することにしました。

組み立て

シャーシの補修

シャーシ右後部が大きく欠けていました。完成後に見ることはほぼないと思いますが、一応プラバンとパテで修正しました。

車軸の新造

キットに付属する車軸はテキトーに切ったのか、切り口が汚く曲がっているので、1.5mm真鍮線で新造。タイヤのゴムはしっかりしていて問題ありませんでした。

仮組み

主要パーツの仮組み完了。パーツ数が少ないのでここまでは実に簡単です。

表面処理

捨てサフを吹いて表面処理。ルーフやボンネットに荒れが目立つので、240〜600番のヤスリで磨いて整えました。

塗装

下地塗装

ボディはブルーで塗装するので、発色を良くするためにガイアノーツサーフェイサーEVOスカイブルーで下地塗装をします。

本塗装①(ブルー)

クレオスのブルーでは少し明るい気がしたので、フィニッシャーズのピュアブルーで塗装。タイレルP34と同じ色です。

本塗装②(レッド)

キット付属のデカールでボディのラインをキレイに貼るのはかなり難しそうなので塗装で再現。マスキングをしてガイアノーツのピンクサフ→クレオスのレッドを吹きました。

本塗装③(シルバー)

赤ラインのはみ出しを修正してから、さらにマスキングをして銀部分をEXシルバーで塗装。

デカール貼り付け

組み立て説明書がないので、完成見本を見ながらデカール貼り。これでいいはずですが、細かいデカールが余ってしまったので、後から改めてチェックします。

シャーシ完成

シャーシと内装をセミグロスブラックで、ホイールをEXシルバーで塗装。パーツ数が少ないのであっという間に完成。あとはボディと接着して細部の組み立てをすれば完成です。

1/43 TOYOTA LAND-CRUISER Chassis long pick-up PASTIS 51

メーカー:MINI-RACING

2023年6月完成

パリ・ダカシリーズ3作目。キット名には入っていませんが、トヨタランドクルーザーの「40系」でランクルシリーズの原型になった車のようです。二輪で言うとHONDAの「ドリームCB750FOUR」のようなものでしょうか?

製作記録

今回も資料らしい資料がなく組み立て説明書もテキトーなイラストだけなので、想像でどう補うかがキモになります。

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約60点。荷台にいろいろな装備を積むので、GAFFEやDan’s modelのキットと比べて圧倒的にパーツ数が多いですが、デカールが小さいことを考えるとむしろ楽かも?

ボディパーツ

ボディは国産ガレージキットに近い柔軟性のあるレジンで成形。GAFFEのキットのようにヒビ割れの心配はなさそうですが、モールドがモッサリしていて成形不良の部分や派手なバリがあります。

組み立て

リアフェンダーの修正

左リアフェンダーに成形不良があったので、「黒い接着剤」を盛って形状を修正しました。

フレームの修正

細長いパーツが歪むのはレジンキットの宿命ですが、このキットもラダーフレームが派手に歪んでいたので、熱湯で煮沸して修正しました。

コクピット組み立て

キットのままではシートの後部が干渉してボディがハマらないので、ギリギリまで前に移動させて接着。ボディはフィットしましたがハンドルがシートの上にのっかってどこにドライバーが乗るんじゃい?というマシンになってしまいました(−_−;)。

シャーシ組み立て

メタル製のデフとドライブシャフトがついていますが、シャーシとの接合部がない(−_−;)・・・。仕方なく、デフを接着するためのダボをプラ棒で作製。それだけでは強度不足なので、車軸に接着。

仮組み

主要パーツを仮組み。荷台にはスペアタイアを4本積みます。ランクルの中では個人的にこの40系がいちばんカッチョいいと思います。

バンパーガード

フロントにはバンパーガードがつきますが、キット付属の金属パーツは歪んでいるので、アルミ線で作り直し。

表面処理

プライマリーサーフェイサーを吹いて荒れの目立つ部分を400〜600番のヤスリで磨いて表面処理。

塗装

本塗装

ボディはクレオスのスカイブルーで、シャーシはセミグロスブラックで塗装。

デカール

今回は大きいデカールはありませんが、黄ばみがひどいので数日日光を当ててクリアーでコーティング。

デカール貼り付け

デカールをはりつけてクリアーでコーティング。

プレートの自作

フロントバンパー左につくデカールはこのままでは不自然な貼り方になるので、0.5mmプラ板でプレートを自作しました。