HGUC 114 1/144 ボール

2024年12月製作開始

ボールは昔、旧キットを作りましたが、ヤフオクでHGUC版キットが入手できたので、ジムのお供として並行して製作しました。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約60点。ジムに比べるとグッと新しいキットなので、かなりパーツが細かく再現されています。全く同じパーツを2セット同梱してツインセットとして販売されていますが、どうせならジムとセット販売にすればいいのに・・・。(−_−;)

仮組み

プロポーション的にいいとか悪いとか問題になるようなものではありませんが、よく見ると色分けを変えたり細かいディティールを入れたり相変わらず勝手なバンダイアレンジがされています。

主砲

デザイン改変が一番きついのはこの主砲。後部にゴテゴテとディテールが追加されています。

ディスプレイスタンド

リング状のパーツにスラスター部をスポッと収めます。シンプルで安定するので悪くありませんが、アクションポーズが取れず、スラスター部が隠れてしまうのが気に入りません。

組み立て

モールド修正①

本体主要パーツを接着。設定画にはない余計なモールドがあるので黒い接着剤で埋めてしまいました。

モールド修正②

本体には余計なモールドを追加していながら、まつ毛はなぜか4本しか入っていないので掘りなおし。つくづくバンダイさんはアニメ本編が好きでもなんでもないと感じます。

主砲組み立て

余計なディテールパーツは使用せずに設定画に近いシンプルな形で組み立てます。ディティールパーツの取り付けダボはプラ板やパテで穴埋めしました。

塗装

全体

基本色はホワイトにミディアムブルーとグレーを少量混ぜたもので塗装。基本色にクリアブルーを混ぜて薄めた塗料で軽くシャドーを入れました。

赤部分

センサーやスラスター部など赤部分を塗装。クレオスのシャインレッド+ブラウンで調色しました。

主砲部分

ミッドナイトブルー+ホワイト(少量)で塗装。キットの箱絵や完成見本にミスがありますが、チョンマゲ部分は本体と同色で塗装するのが正解です。

ディスプレイスタンド

ジムとセットで飾るためのスタンドを自作しましたが、オリジナルのスタンドも一応製作。最初は黒一色で塗りましたが、黒帯を巻いているように見えたので、結局本体と同色に塗り直しました。

マーキング

地球連邦軍MS用ガンダムデカールを使用。ジムと並べる予定なので同じ部隊の機体に見えるようにしました。

HGUC 020 1/144 ジム

2024年11月製作開始

依頼品のソフビガンダム改造に触発され、HGUC1/144ジムを製作することに。ジムの見せ場というと、①ジャブローでシャアのズゴックに腹を貫かれる。②ソロモン戦でビグザムに焼かれる。③ザクに蹴られたボールが衝突。と破壊されるシーンが印象的ですので、哀愁と諦観に満ちたやられメカの鑑のような仕上がりを目指しました。

かえる工房はかつて旧キットのジムⅡを改造してジムⅢを作ったり、MSVのパーツを流用してジムキャノンを作ったりしましたが、実はノーマルジムをきちんと作るのは初めてだったりします。結局ソロモン攻略戦のイメージで製作することにしたので、並行してボールも製作します。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は70点程度。HGUC初期のキットでパーツ数は少なめですが、やたらと複雑でパズルのようなキットよりこのくらいの方がイジりやすくて、かえる工房の好みです。

仮組み

パチパチと組み立てて30分ほどで完成。オモチャ的には楽しくてなかなかカッチョいいですが、よく見るとバンダイのいつもの悪いクセで、上腕と太ももが短く足がデカいことが気になります。

太もも・股関節

問題点

発売前に試作をして問題点をきちんとチェックしていないのか、つま先をハの字に開いてヒザを伸ばすと、モモ関節が後部装甲に干渉してこのようにお辞儀をしてしまいます。

股関節軸移動

キットの関節軸をカットして、位置を下に2mm、前に2mm変更して股関節を新造。モモを延長する手もあったのですが、股関節ロールの問題も解決できて一石二鳥です。

改修後

左が改造前で右が改修後。つま先を開いてヒザを目一杯伸ばしてもお辞儀をせずにキレイなS字立ちができるようになりました。

腰関節

問題点

腹にポリキャップが入っていて、腰を左右にスイングできます・・・が、それで喜ぶ人が何人いるのでしょうか?どうせなら前後スイングできるようにすればいいのに・・・( ´△`)

ポリキャップの位置変更

プラ板で軸受けを新造してポリパーツを90°回転。内部パーツも合わなくなったので、0.5mmプラ板で形状を変更しました。

改修後

このように背筋をそらすポーズがとれるようになりました。

足首

形状

HGUCパワードジムほどではありませんが、やはり足がデカい。さらに劇中の作画や設定画を無視して、ガンキャノンのようにつま先が反り上がっていて、スリッパ部分に段差があります。アンクルガードも厚ぼったく足首が太く見えます。

足首関節

可動範囲を広げるために関節部分をカットしてボールジョイントに交換。

関節部のディティールアップ

関節部に適当にジャンクパーツを接着。スリッパと足首に2mmスプリングを通します。

初期HGUC共通の弱点ですが、手首の造形がショボい。ジョイントを塞いでシールドを手に握らせたいのですが、接着しないときちんと保持するのは難しそうだし、ううむ、どうしたものか・・・。

ビルドハンズ丸型

手首はバンダイのオプションパーツ、ビルドビルドハンズ丸型を使用。L、M、Sの3サイズがありますが、Mサイズが良さそうです。

上腕部延長

太ももほどではありませんが、上腕も若干短いので、プラ板をはさんで1mmほど延長しました。

関節部加工

キットのままでは手首の関節軸が丸見えになるので、ソデの部分をくり抜き角バーニアを加工して関節カバーを作製しました。

改修後

写真上がノーマルで下が改造後。手首がグッとリアルになりました。関節カバーは関節軸に通してあるだけなので手首の動きに合わせて可動させることができます。

銃の持ち手

ビルドハンズのパーツではしっかり持てないので、銃の持ち手のみキットのものを使用。角指は気に入らないのでナイフで削り込んで丸指に近づけます。

頭部

カメラアイ

カメラアイの裏側からハセガワのミラーフィニッシュを接着。

首関節新造

キットのボールジョイントはゆるゆるで可動範囲も狭いので、引き出し式関節を新造。バーニアパーツをカットして首関節カバーを作りました。

改修後

ジムは首がないほうが好みなので、通常では埋もれた感じにして、可動させる時に内部関節を引き出します。

ランドセル

ランドセル

上面だけC面を入れ忘れているため、変に角ばってオモチャっぽく見えます。余計なアレンジは熱心にするのに、こういう基本的な部分には平気で手抜きをしています。

武装

ジョイント部

手でグリップを握る方式はキチンと保持させるのが難しいので、腕のジョイントに接続する方式にしました。グリップは邪魔になるので、カットしました。

ビームサーベル

キットはビーム刃部分が通常のプラで整形されているのでカットして、HGUCジムストライカーのパーツを流用しました。

塗装

改修完了

左がノーマル、右が改修後。足を延長すると設定身長が変わってしまうので、好きではないのですが、手足が長くなって全体にスラリとした感じになりました。

塗装①

最近はホワイトで塗装するのが流行っているようですが、アニメ本編の色合いを参考に、ホワイトにインディブルー+デイトナグリーン(少量)で調色して緑がかったホワイトで塗装しました。

塗装②

赤部分はシャインレッド+オレンジ(少量)で、黄色部分はイエロー+オレンジ(少量)で調色しました。

塗装③

マスキングのはみ出しなどを修正して基本塗装完了。

マーキング

地球連邦軍MS用ガンダムデカールを使用。あまりうるさくならないように控えめにしました。

完成

各パーツをはめこんで完成!

ディスプレイベース

材料

ジャンク箱にあった適当なベースと2mm径のステンレスバネ線、waveのボールジョイント、プラ棒などを組み合わせます。

接続部

プラ棒に2mm径と3mm径の穴を開けてバネ線とボールジョイントに接着します。

仮組み

高い方にジムを、低い方にボールを載せてみて高さを調整。股間部に3mm径の穴を明けてボールジョイントのダボを差し込んでいます。

塗装

全体をセミグロスブラックで、ベースの上面のみをライトガンメタルで塗装しました。

No.69 ガンダムビッグソフビ一番くじ(頭部改造)

2024年5月完成

ガンダムのソフビフィギュアの頭部をジムに改造するというご依頼です。

頭部はサフ吹きまででボディはガンダムのままですが、この後、お客様が自分でボディ改造と塗装をされるので、依頼製作はこれで完了です。

ジムもガンダムもそれほど違いはないと思っていましたが、こうしてみるとかなり奇妙に見えます。

製作記録

レビュー

HGUC1/144ジムとの比較

「ビッグソフビ」の名に違わず、全高約35cmでスケールにするとPGより大きい1/50ほどになります。現代的なアレンジはなく劇中のガンダムを忠実に再現しています。

MG1/100ジムとの比較

MGジムver.2の形状を参考にします。全体のフォルムは似たようなものですが、細部が大胆に省略されたジムは「簡易量産型」と一目で分かる秀逸なデザインです。初めて見た時はその分かりやすさにひっくり返ってしまいました。

製作

頭部分解

首はねじ込み式。ドライヤーで温めてアンテナと顔を分解しました。この頭部を芯にしてパテやプラ板で造形していきます。

ねじ込み部の加工

改造後には熱するとパテや接着部がはがれれてしまうので、赤線部分をカットして温めなくてもスムーズに脱着できるように加工しました。

パテ埋め

とりあえず、アンテナと顔を取り外した部分をパテ埋め。耳と後頭部のふくらみをどうするか悩み中。

後頭部切り取り

中空のソフビでは削っても穴が開くだけなので、思い切って耳と後頭部を全てカットしました。

後頭部パーツ製作①

カットしたパーツの裏にメンソレータムを塗ってからエポキシパテを詰め込みます。

後頭部パーツ製作②

パテが硬化したらソフビのパーツをはがします。これでガンダムの後頭部より一回り小さいパーツができました。

後頭部パーツ製作③

ガンダムヘッドに接着して耳と後頭部の膨らみのないジムヘッドの芯ができました。単純にパテを詰め込んでも良かったのですが、少しでも軽量に仕上がるように中空にしました。

頭部造形①

パテを盛っては削ってを繰り返して、だいぶジムの顔に近づいてきましたが、ガンダムヘッドのままでは頭部の丸みが足りないし、補助カメラが上下に潰れています。

頭部造形②

さらにパテを盛ってチョンマゲを高くして、頭部に丸みをつけました。耳と口はプラ板を切り抜いた仮パーツで、バランスを確認するためにつけています。

頭部造形③

GM ver.2を参考にチョンマゲの角度を修正し、エリ足を削り込んで後頭部に丸みをつけました。

目と口

目の輪郭ををキレイに整形してエポキシパテで口を造形。プラ板箱組み+パテでチョンマゲ前後の補助カメラを造形。

ジムヘッドでいちばんの複雑な耳のスリットはプラ板の積層で再現しました。

表面処理

耳を接着して頭部に馴染ませ、細かいキズや歪みを修正します。