HGUC020 1/144 ジム & HGUC114 1/144 ボール

2024年製作(予定)

依頼品のソフビガンダムの頭部改造に合わせて1/144ジムとボールをセットで製作することにしました。ジムの見せ場というとジャブローでシャアのズゴックに腹を貫かれるシーン、ソロモン線でビグザムに焼かれるシーンなどが印象的で、哀愁と諦観のあるやられメカを目指すつもりです。

かえる工房はかつて旧キットのジムⅡをベースにジムⅢを作ったり、MSVのパーツを流用してジムキャノンを作ったりしましたが、実はノーマルのジムをきちんと作るのは初めてだったりします。

ボールは旧キットを作ったことがありますが、ヤフオクで手頃なキットが入手できたので、今回はHGUC版を製作します。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は70点程度。

パーツ一覧

製作

HGUC 1/144 ザクⅡ(ボルジャーノン)

HGUCザクⅡをベースに「ターンAガンダム」のボルジャーノンを作製。設定画ではザクより一回り太めに描かれていますが、これはアニメ表現の演出と解釈してプロポーションの変更はなし。バックパックにバーニアを追加、塗装を暗めにした以外はノーマルのザクとほぼ同じです。

HGUC 52 1/144 MS-108試 (マラサイ試作型)

2021年8月完成

第24回オラザク参加用に製作。

一年戦争末期にジオン公国で開発された試作MS。ザクⅡ直系の後継機でありMS-06Rのデータを基に一般兵向け量産機として開発が進められていたが、戦局の悪化により肩の開発が間に合わず最終生産型ザクの部品を流用することでなんとか完成。後につけられる「マラサイ」という名称もまだ無く単に「108試」と呼ばれていた。ビームサーベルの運用も可能な設計であったが、ジェネレーターが安定せずヒートホークが装備されてごく少数がグラナダ守備隊に実戦投入された・・・らしい・・・という脳内設定です。(^O^)

月面をイメージした専用のディスプレイスタンドを製作。

ヒジと足のフレームにHGUC197ギャンのフレームを使用。つま先も可動式にしたためカタパルトデッキでの発進ポーズが取れるようになりました。

 

 

製作記録 HGUC 52 1/144 マラサイ その3

ディスプレイベースの作製

ディスプレイベースは八角形の木製プラークを使用。ステンレス線、プラ棒、ボールジョイントを組み合わせてアームを作成しました。フンドシ部に3mmの穴を開けてボールジョイントを差し込みます。

こういう感じになります。首と腰の可動範囲が広がったので、自然な飛行姿勢が取れます。

霧吹きで木製ベースの表面を湿らせ、乾燥させると毛羽立ちができるので、それを150番のヤスリで磨き、との粉で目止めします。

スプレーニスで着色。ニス塗装は一度に行わず、薄めに塗装→乾燥→ヤスリ磨きを3回ほど繰り返します。

今回は月面をイメージしたベースを作成します。とりあえずランナーの細切れを並べてクレーターの形を作ります。

百均で見つけた「木かるねんど」

今回初めて使ってみましたが、名前通り非常に軽くてベトつきがなくて作業がしやすかったです。乾燥時間が長いので、じっくりと時間をかけて造形をします。

スパチュラでくぼみやひび割れなど月面ぽいモールドを入れました。宇宙フェンの人にはツッコミを入れられそうなデキですが、あくまで「月面をイメージしたもの」ということでご容赦を・・・(^_^;)

これも百均で手に入れたセメント。これで木かるねんどを固めて表面をごつごつしたものにします。

かなり薄めたつもりでしたが、細かいモールドが埋まり乾燥時の収縮でベースがそりかえってしまいました。(>_<)セメントではなく粗めのサーフェイサーのほうが良かったかもしれません。

木工用ボンドで歪んだ月面を木製ベースに強引に接着し洗濯バサミで固定して2日ほど放置。なんとか固定できたようです。

ベースのフチをマスキングして、ガイアノーツのメカサフSUPER HEAVYで塗装。

エナメルのグレーとシルバーを適当に混ぜたものでドライブラシ。ツヤを整えるためつや消しクリアを吹いて塗装完了!

マスキングをはがして完成!なんとかきれいにまとまりました。

ネームプレートも作成しました。

 

製作記録 HGUC 52 1/144 マラサイ その2

近藤版マラサイに改造&ディティールアップ

ノーマルのマラサイは赤くてツノやらトゲトゲがあってこれはこれでカッチョいいのですが、今回は渋い量産機風に仕上げたいので、近藤和久氏の『SIDE STORY OF GUNDAM Z』に登場するエウーゴ用マラサイを参考に改造、ディティールアップをしました。

近藤版マラサイは旧キットでも一度作っており、その時はザクとハイザックのパーツを流用しましたが、HGUCザク2改のジャンク品が手に入り、試してみるとこれがなかなかカッチョいいので、今回はこちらを使用。マラサイに比べて肩パーツが小さいおかげで肩幅が広すぎる問題も解消しました。

肩関節のポリキャップがマラサイのものと微妙にサイズが違うので、ジャンクパーツの中から適当なものを選んで交換。左肩アーマーが小さくて貧弱に見えるので、プラ板をはさんで前後に2mmほどボリュームアップ。

近藤版マラサイへの改造完了!d( ̄  ̄)!

肩幅がせまく足が細長くなって、全体にスマートなプロポーションになりました。ここから表面処理とディティールアップをしていきます。

見えないところは作らない主義ですが、リヤアーマー裏は結構目立つので、ここだけ裏打ちをしました。リヤアーマーは可動しますが、あまり意味がないので、少し開いた角度で固定しました。

プラパイプを組み合わせたモノアイレールにディティールを入れ、モノアイにハイキューパーツのSPプレート(3.0mm)を使用。レンズ部にはハイキューパーツのVCドームも試しましたが、キラキラしてレンズに見えないため、WaveのHアイズ(2.8mm)を使用。顔の中央接着線に0.3mmプラ板をはさんで左右に幅増し。プラ板の箱組みで口(?)を新造。ヘルメット部は磁石接続で脱着可能になっています。

頭部、腰部、バックパックの動力パイプはアルミ線+スプリング+コトブキヤのモビルパイプを組み合わせて作り直し。

手甲パーツはやたら厚みがあってモールドももっさりしているので、薄く削ってモールドを作り直し。そのほかにヘルメットや腕アーマー、スネのフレアなどフチが厚ぼったいところは全て薄く削ってシャープにしました。

ビームライフルは動力パイプとセンサー部を切り取り、動力パイプはWaveのJチェーン、センサーはハイキューパーツのSPプレート(2.0mm)とWaveのHアイズに置き換えました。

ヒートホークもFZザク用のものを使用。ヒートホークとシールドに2mmのネオジム磁石を埋め込んで脱着可能にしました。

塗装

ディティールアップと表面処理が完了!いよいよ塗装に入ります。まずは全パーツをガイアノーツのメカサフSUPER HEAVYで塗装。関節部はこの色をそのまま生かし、装甲部は塗装の下地とします。

量産MSらしくハイザックやギラドーガに準じた緑系で塗装。薄い緑はクレオスの64ルマングリーン55カーキ54カーキグリーン。濃い緑は54カーキグリーンをそのまま使用。

薄い緑は下地がうっすら透ける程度にフチを残して吹き、濃い緑は基本色をベタ塗りした上で、黒を混ぜてシャドーを入れました。

手持ちのデカールで適当にマーキング。一年戦争末期にRザクのデータを基にザクの正統後継機として開発された108試作MSがごく少数グラナダ守備隊に実戦投入された・・・らしい・・・という脳内設定です(^_^;)

完成!(^∇^)

製作記録 HGUC 52 1/144 マラサイ その1

第24回オラザク参加用に製作開始。このキットを作るのは2回目で、旧キットを含めると3機目のマラサイになります。今回のテーマは1/100MGを参考にしつつ、ROBOT魂ver.A.N.I.M.Eのように設定画に準じたプロポーションと可動の両立です。Zガンダムの設定は完全無視で、ザクの正統後継機として一年戦争末期にジオンが開発した機体として仕上げる予定です。

キットレビュー

パチ組み状態と設定画を比較。組み立てやすさや可動性は旧キットと比べるとグッと進化していますが、初見で最もガッカリしたのはプロポーション!スネが太すぎるし胸が変に引っ込んでいる!HGUCシリーズにはなぜか上腕や太ももが細く、スネや足首が大きいと末端肥大症的なものが目立ちます。(ギラドーガとかゲルググとか・・・)以前はストレート組みで製作しましたが、今回はプロポーションと可動に徹底的にこだわってみたいと思います。

ヒザは二重関節で90°ほど曲がりますが、足首が動かないのであまり意味がありません。また、二重関節の上のほうがあまり動かないため、ヒザを曲げた状態がなんとなく不自然に見えます。

ヒジ関節は一軸ですが、可動範囲も十分で曲げた状態も自然です。

脚部の改造

サイズや形状がピッタリだったので、脚にHGUC197ギャンのフレームを組み込むことにしました。フレームが若干長いため太ももが2mmほど長くなりました。

太ももの下部は関節に干渉しないで独立可動するように、左右で1mm、前後に1.5mm延長。関節との接続には3mmのネオジム磁石を使用しました。

1mmプラ板の箱組みでヒザアーマーを新造し2mmアルミ線でヒザ関節に接続。スネに切り欠きを入れてアーマーがピッタリおさまるようにしました。ヒザを曲げるとヒザ関節がスカスカに見えるので、なにかディティールを入れたほうがよさそうです。

スネ内部のバーニアパーツの受けが足首に干渉するので、受けの部分を全てくりぬき。外側のバーニア基部は3mmプラ角棒に置き換え、内側はフレームから切り取ってスネの内側に直接固定しました。

スネは前面の接着線をクサビ状に削って強引に幅ヅメ。スネが下に向かってしぼられましたが、内部をくり抜いたおかげで足首の左右スウィングに影響はありません。せっかくヒザがよく曲がるようになったので、足首の前後可動も広げたいところです。

足首を前後に分割し、前のスリッパを分割線から3mmほどカットして小型化。後ろのスリッパにポリキャップを仕込んでつま先可動ができるように加工しました。

足首アーマーはコトブキヤのABSユニットWジョイントを使用。最初はスプリング接続で試作しましたが、こちらの方式に変更。やはりちゃんとヒンジがあってヒコヒコ動かせるほうが気持ちがいいですもんね。

脚部の改造完了!(`・∀・´)

かなり自然に深く足を曲げられるようになりました。足首を小型化したので、足首アーマーの可動はあまり意味がなくなりました。(T ^ T)

 腕部の改造

腕は無改造でも良かったのですが、せっかくギャンのキットをツブしてしまったので、ヒジ関節も移植することにしました。関節のモールドもノーマルよりカッチョいいかな?(^O^)

関節と下腕の接続は接着でもよかったのですが、メンテナンス性を考えて脱着式で作製。ヒジ関節に接続用のダボを新造し、下腕内部にポリキャップを仕込みました。

関節部が丸出しになるのはどうかと思いますが、180°近く曲がるようになりました。

手首関節の丸棒が目立つので、ポリキャップを一段深い位置に押し込んでスキ間をせまくしました。可動する時にはポリキャップを引き出して元に位置にもどすこともできます。

頭部・胴体の改造

プラ棒とプラパイプを組み合わせてモノアイレールを作製。ついでにヘルメットの取り付け位置を微妙に変えました。

首関節はしょぼいポリパーツで、しかもユルユルなので、市販のボールジョイントとバーニアパーツを組み合わせて首関節を新造。

このキットのもう一つの大問題。コクピットハッチが極端に引っ込んでいて胸元のラインが不自然!旧キットではこんなことなかったのにいつの間にか設定が変えられているのでしょうか?( ´△`)!

設定的に正しいかどうかはともかく好みではないので、ハッチの部分を切り取って前方に移動させました。

腹部をくり抜いてボールジョイントを埋め込み。上半身をしっかり支えられるように大型のものを使用し、プラ板でガイドレールを設けてスライド可動ができるようにしました。

こんな感じで可動します。

スナップキットは手軽で良いのですが、一度はめ込むと二度とはずせなくなったり、ダボが折れたりします。完成後のメンテナンスや拡張性を考えてバックパックは磁石接続にしました。

フロントアーマーを中央で切り離して左右が独立可動するように加工。中央に小さいポリキャップを仕込んでいるので、飛行ポーズの際にもだらしなくたれ下がったりすることがありません。

関節の移植とプロポーションの変更完了。特に足パーツはさんざん切った貼ったして結構大変でしたが、無改造と比べても違いがあまり分からない・・・(*´ω`*)

関節はやわらかプラで作られていて、試作時にあーでもないこーでもないといじり倒したためユルユルになってしまい、結局もう一体ギャンを購入。なんだかんだで結構費用がかかってしまいました。( ´△`)

次は、近藤和久版のマラサイへの改造を行います!

HGUC 197 1/144 ギャン

2021年2月完成

ゲルググが完成したので、ライバル機のギャンを作製。ゲルググよりずっと新しいキットで非常に出来がよく、あっという間に完成しました。ガンプラ的にはギャンのほうを正式採用したいですね。

製作記録

シャアゲルググが完成したので、次は当然ギャンを製作。

ゲルググにはだいぶ泣かされましたが、このキットは評判通り非常に出来が良く、ほとんどストレスなく楽しく作成できました。

関節部には現行フォーマットのやわらかプラが使われています。ABSのほうが好きだという意見も散見されますが、「塗料で割れる」という点で私はNGです。

ただ、私がこのキットを評価するのはABSを使っているかどうかではなく、設計の巧みさにあります。後ハメ加工は頭部、ヒジ、ヒザの5か所のみ!しかも加工も非常にかんたん。塗装派のユーザーのこともじゅうぶん考慮した設計をしているのでしょう。

ネットの製作記事を見ていると「後ハメ加工が多くて泣くのはシロウトだけ」などと発言をしている人を見かけましたが、しなくてもいい苦労をわざわざして何が楽しいのでしょうか?

モノアイにHアイズを埋め込み

ヒザがまっすぐ伸びないので、関節部の切り欠きを広げてS字立ちができるように加工。写真の右が加工後。

フロントアーマーは左右が一体成型されているので中央でカットして独立可動するように加工。

頭部アンテナを少し延長し、モノアイにHアイズを埋め込みました。後頭部の支柱に0.5㎜プラ板を貼って上下に広げ、縦のモノアイレールはヤスリで少しずつ広げました。

基本加工が終了してサフ吹き。ここまでの作業にかかった時間は約一週間。

今回初めてガイアノーツのメカサフを使ってみました。なかなかいい色で自分で調色するより手軽できれいにできました。

塗装はガンダムカラーをそのまま使用。大昔に買ったもので溶剤が揮発していたので薄め液を混ぜて一週間ほど放置。

ベタ塗りをしてから、基本色の明度を落とした塗料でシャドーを入れました。あくまでもアクセントなのでわざとらしくならないように・・・。

マーキングをして全体につや消しクリヤ―を吹いて完成!

HGUC 91 1/144 ギラドーガ

2020年10月完成

しばらくダグラムシリーズばかり作っていましたが、久しぶりにガンプラ復帰作。エアブラシも久しぶりで「黒立ち上げ塗装」というのをやってみましたが、エアブラシの調子が悪くイマイチの出来になってしまいました。

製作記録

積みプラ整理のため、仮組みのまま放置されていたギラドーガの製作開始。

設定画とはあまり似ていませんが、これはこれでカッコいいので、ディティールアップと塗装に集中することにしました。

関節部にはABSが使用されていて、首はポリキャップを使っていないためだんだん緩くなってきました。そこで、瞬着を塗って少し太らせたのですが・・・。

今度はきつくなりすぎて可動させるとポッキリと折れてしまいました(´;ω;`)。

ジャンクパーツにちょうどいいサイズのボールジョイントがあったのでなんとか補修できました。この時期のガンプラはABS関節が多用されていますが、現在はなくなってきたところを見るとこの手のトラブルが多発したのでしょう(´・ω・`)。

捨てサフを吹いて改めてみるとどうも肩幅が広すぎる・・・(´・ω・`)。

肩アーマーの取り付け位置を変更していかり肩になるように変更。

実は可動が犠牲になって腕を開く範囲が狭くなったのですが、今回はこれでヨシとします。

虫ピン、真鍮線などを使って、アンテナ、センサーっぽいディティールを追加。この状態が一番カッコいいかな?

下地の黒を塗装。

今回、初めて黒立ち上げ塗装というのをやってみました。初めてにしてはまあまあかな?

完成!こうしてみるともう少しツヤを消したほうがよかったかも?

HGUC 70 1/144 シャア専用ゲルググ

2021年1月完成

10年以上前に購入したこのキット、仮組みをした状態で放置されていましたが積みプラ整理のため製作開始。

製作記録

頭が若干小さいかな?と思いましたが、なかなかカッコいい!ところが、製作を進めるにつれて次々と問題が・・・(´;ω;`)

胸と腹を接続するABS製ボールジョイントがすごく硬くてパーツを外そうとしたら、ポッキリと折れてしまいました。(´;ω;`)またか!仕方ないので手持ちのボールジョイントに交換しました。

幸いサイズがぴったり合うボールジョイントが見つかりました。

わきが閉まらないので肩関節部を加工。定番工作のようですが、関節部のスリットを広げ、ジョイントを短く切り詰めました。

肩と胴体のスキマが広すぎるので、肩関節のフシを一段切り飛ばして2㎜ほど短縮。1㎜真鍮線で補強して再接着しました。

肩関節はポリキャップを差し込むだけになっているのでふたをつけました。

左が加工後、右がノーマル。ノーマル状態のままワキを閉めると肩アーマーがいっしょに下がってしまいます。

肩関節の取り付け部の変な仕切り板をくりぬきました。あきれたことにここまで加工しても肩関節は後ハメできない設計になっています。さらにはさみ込み構造であるにもかかわらずポリキャップの受けは胴体前方にしかありません。

キットのままでは首関節が胴体側にしかなく動きが不自然で可動範囲も制限されるため、ダブルジョイント化。

好みの問題ですが私には頭部が小さすぎるように感じました。左がノーマル、右が加工後。

ヒジ関節は妙に複雑な構造になっていますが、可動範囲も狭いうえ後ハメもできないので、ポリランナーで関節を新造。

ヒザ関節のモモ側は簡単に後ハメ加工できました。取り付けダボの片方を切り取って・・・。

ヒザ関節が差し込めるようモモ側の受けの部分を広げました。

背中のジョイントはいかにもオモチャっぽくパーツの合いもよくないので、モールドをつぶして磁石接続に変更。

上腕が妙に細く、関節部がスカスカなので1㎜プラ板で囲んでボリュームアップ。

可動時に干渉するため関節部がスカスカになっているのかと思いましたが、全然関係ありませんでした。

太ももも若干ボリューム不足だったので、上下左右に1㎜ボリュームアップ。

肩関節の受けパーツが片持ちで強度的に不安でしたが、案の定、ヒビが入っていました!胴体接着前だったので瞬着で補修できましたが・・・(T_T)。

サフ吹き状態。ここまで来るのに2週間近くかかり、何度もくじけそうになりました。

旧ザクと記念撮影。こうしてみるとザク=4号戦車、ゲルググ=キングタイガーというのがよく分かります。

スネは後ハメ加工せずにマスキングで対処。

一旦塗装したパーツを接着し、接着線を消してからタッチアップ。

例によって基本塗装後にシャドー入れ。

ビームライフル、シールドを塗装。

バーニア部は下地にシルバーを塗ってからクリアオレンジを重ね塗り。

モノアイはHアイズの裏にメッキフィルムを貼って使用。ポンチを使うときれいに切り抜けます。

モノアイはHアイズの裏にメッキフィルムを貼って使用。ポンチを使うときれいに切り抜けます。

そろそろ完成!という時に股関節パーツが破損!( ノД`)シクシク…一番力のかかるパーツなのに妙に小さくて心配していたのですが・・・。パーツ請求しましたが品切れ中とのこと・・・。こんなに壊れやすいキットを販売しておいてアフターフォローもできないのか?仕方ないので手持ちの量産型ゲルググからパーツ取り。念のため塗装はしないでそのまま使用しました。

色々ありましたが、何とか完成!

旧ザク、ゲルググと続けて製作してこの時期のHGUCシリーズはポリキャップからABS関節移行のため試行錯誤をしていたのだろうと感じました。さらに発売スケジュールがきつく詰めの時間がなかったのかビックリするほど設計の甘い点が目立ちます。もちろん、ユーザー側はそんな社内事情を忖度する必要はないので、出来の悪いものは「悪い」と言うべきだと思います。

設計思想は完全にパチ組みだけのライトユーザー向けで塗装派にとってはつらい仕様になっています。その選択のおかげで今もガンプラ人気が続いていることを考えるとB社の選択は正しかったのでしょうが、塗装のできないABSはやめてもらいたかったです。現在ABSパーツがやわらかプラに移行しているところをみるとやはりABS関節には問題が多かったのだろうと思います。

プロポーションについては実物のないアニメキャラだし好みの問題もあるので、一概に「悪い」とは言いませんが、ガンプラがアニメ作品から離れて独自進化しているのを実感しました。このキットも一見するとカッコいいと思いましたが、あらためて設定画や劇中の作画と比べるとプロポーションがまったく違います。今回力尽きて手が回りませんでしたが、もし次に作るチャンスがあれば、肩アーマーの小型化、スネのライン変更、足首の甲部分の可動にチャレンジしたいと思います。

HGUC 64 1/144 旧ザク

2020年11月完成

ドムと同じく発売直後にすぐ購入して仮組みのまま放置されていたものを作製。HGUCシリーズが開始され、特にザクの出来の良さに感動していただけにこのキットには失望させられ、それがきっかけでしばらくガンプラから離れることになりました。ガデムのザクを作る人はたくさんいるので、劇場版Ⅲ「めぐり合い宇宙」にチラッと登場するア・バオア・クー守備隊のザク仕様にしました。

製作に当たってビデオを見直してビックリ!なんとこのザク、120㎜マシンガンを左手に構えています。左利きMSはジムだけではなかったんですね。HGUCのRザクに120㎜マシンガンと左の持ち手があったのでこれを流用。左手に武器をもつMSというのもなかなか新鮮です。

通常のマシンガンと右手の持ち手も作製。こちらのほうが旧ザクらしいかな?

製作記録

HGUCシリーズ初期にザクⅡが発売されたときはそのの出来が良さに感動してマインレイヤー仕様、Rザク仕様、ボルジャーノン、ギャバン専用ボルジャーノンと一気に4体も作りました。そんな時、旧ザクが発売されると聞いてさらに進化したザクが作れると狂喜乱舞したものですが、設計のひどさにがっかりして、しばらくガンプラから離れるきっかけになってしまいました。

足首の関節はザクⅡより複雑になっていますが、特にメリットはなし。ほとんど同じデザインなのになんでわざわざ設計を変えたのか?そのせいで足首の甲の切り離しに手間がかかりました。

甲の部分をスプリング接続して、足首の動きに追従して可動するように加工。

右がノーマル、左が加工後。

足を曲げた状態が自然になるようにヒザアーマーを関節部に接続しました。左が加工後、右がノーマル。

腕の展開状態。ヒジ関節のリング部分を切り欠いて後ハメできるように加工。ヒジのABS関節は180度近く曲がり唯一進化したといえる部分。板を重ねたようなデザインは私の好みではありませんが・・・。目を疑うのは上腕のロール部分!80年代のガンプラまで一気に退行しています!

下腕部を削り込んで丸みをつけ、手首カバーを新造。この辺はザクⅡと同じ構造です。

頭部の分割線は好きではないので接着し、内部パーツを下から差し込む方式に変更。

腰が角ばっていてザクらしくない。ザクのデザインで腰を可動させるにはデザインを変える必要があるとは思いますが、この辺はもう少し気を使ってもらいたかったです。そして、目を疑うのが腰アーマーがきちんと合わないこと!

プラ板でフンドシ部にリブをつけてFアーマーが中に入り込みすぎないよう調整。こんな簡単なことすらできていないところを見ると、開発期間がよほど短くバタバタで設計したとしか思えません。

120㎜マシンガンを左手に持たせるためHGMSVのRザクからパーツを流用。

ストックエンドの幅が広すぎてきちんと構えられないので左右に削り込みました。

後ハメ加工はできるだけしたくないので、上腕部と太もも部の塗装はマスキングで対処しました。

基本色から一段明度を落とした塗料でシャドー入れ。ドムの時はやりすぎたと反省してわざとらしくならないよう注意。

色々文句を言いましたが、完成してみるとなかなかカッコいい!しかし、このキットを買うことは二度とないと思います。旧ザクが欲しいなら通常のザクから改造したほうが楽しくてカッコいいものができると思います。