2022年6月完成
メーカー:マックス・ファクトリー 原型製作:智恵理
さくらちゃんのレジンキット8作目です。
本来、魔法少女アニメにはそれほど興味はなかったのですが、なんとなくレンタルビデオを借りてOPののイントロを一目見て見事にハマってしまいました(⌒-⌒; )。OPを見ただけで「この作品はなにか特別なものだ?」と感じてのめり込んだのは「宇宙戦艦ヤマト」や「機動戦士ガンダム」以来のモノでした。
というわけでメインビジュアルでもあるこのピンクのドレスver.がいちばんのお気に入りなのですが、フィギュア化にはなぜか恵まれず、クレイズのもB-CLUBのもいまいちビミョーなデキです。そんな中でこのさくらちゃんはダントツにデキがよく、原型製作の智恵理さんらしい躍動感あふれるポーズが素晴らしいキットです。
yahooオークションに出品中!
大人の事情で最近のものはスパッツやドロワースになっていますが、古いキットなのでパンチラもOKです!(^_^;)
製作記録
キットレビュー
キット内容
WF限定品のためか雑誌などで見かけたことがなく、ネットオークションで見つけて初めて知りました。マックスファクトリーのレジンキットは初めてですが、内容はレジンパーツ、完成写真、説明書と一般的なものです。
パーツ一覧
パーツ数は32点。抜きは良好でバリや気泡は少なめです。帽子やスカートがムクのカタマリで重量がかなりあるため、ディスプレイベースがもつか少し心配です。
髪パーツ
前髪は立体感を出すために3パーツで構成されています。くるりんと巻いた左右の鬢が可愛いですが、折れないように注意して中心部をくり抜く必要があります。
ケロちゃん
ケロちゃんが付属するところがポイント高いです。同じ1/8でもB-CLUBのキットに比べるとかなり小さいです。
透明レジンパーツ
背中の羽、封印の杖、ディスプレイベースは透明レジン製。コンパウンドで磨き込んでできるだけピカピカに仕上げたいところです。例によって杖の部分が曲がっていましたが、離型剤落としの際に煮沸して歪みを修正しました。
注意!後から判明しましたが(このキットの?)透明レジンは熱に非常に弱いようで、封印の杖、ディスプレイバースは経年でヘタってきました。ドライヤーで熱すれば簡単に元に戻りますが長時間飾るのには向いていません。
ベースの裏
ベースの裏には原型師の智恵理さんのサインが。1998年7月に原型が完成したということなのでしょうか?
組み立て
主要パーツの仮組み
1/8スケールですが、ディスプレイベースとふくらんだスカート、躍動的なポーズのため、全高300㎜強とかなりのボリュームです。
軸打ちと磁石接続①
前髪2か所にネオジム磁石(3㎜×1㎜)を埋め込み、 頭部と帽子は1.5mm真鍮線とネオジム磁石(3㎜×3㎜)で接続しました。
軸打ちと磁石接続②
肩は1.5mm真鍮線とネオジム磁石(2㎜×1㎜)で接続。腰と右モモはそれぞれ2.0mm真鍮線で接続し、2か所にネオジム磁石(3㎜×3㎜)埋め込みました。
軸打ちと磁石接続③
2.0mm真鍮線とネオジム磁石(3㎜×3㎜)で接続して脱着可能にしましたが、だんだんヘタってきたのでけっきょく接着しました(´・ω・`)
表面処理
捨てサフを吹いて240番〜600番のヤスリで表面磨き。気泡やバリやパーティングラインの段差があまりなく、思ったより楽に仕上がりました。
塗装
今回は蛍光塗料を使用して明るく可愛い感じに仕上げることを狙いました。
肌の塗装
ガイアノーツフレッシュを基本色にして、ノーツフレッシュオレンジでシャドー入れ。今回は発色を良くするために蛍光ピンクを少量足してみました。
髪の塗装①
さくらちゃんは髪のモールドが細かくてシャドー入れが難しいので、今回はエナメル塗料を使ってみました。ラッカー系より流動性が高いため、塗料がモールドの奥にうまく流れて定着してくれました。
髪の塗装②
耳のまわりの髪は顔と一体成形になっているため、メインは筆塗りで仕上げに軽くエアブラシをかけて表面を整えました。
アイペイント①
このキットは瞳部分がモールドで再現されているのでそれに従って塗装。今回はガイアのエナメル蛍光グリーンを使用しましたが、発色がなかなかいい感じです。
アイペイント②
前髪をのせてみて雰囲気をチェック。帽子をつけていないので顔が細く見えますが、アイペイントには問題ないようなので、これで仕上げに入ります。
パンツの塗装
白の下地にピンク+蛍光ピンクでシャドー入れ。パンツのリボンはかなりオーバースケールですが、完成後には見えなくなるところなので、特に手をつけずに赤で筆塗り塗装しました。
ソックスと靴の塗装
ソックスは全面をホワイトで塗装してからガイアカラーの風群青+クリアでシャドー入れ。仕上げにホワイトパールでコーティングしました。靴は赤のエナメル塗料の筆塗りです。
帽子の塗装
基本色(ピンク+蛍光ピンク)をベタ塗りをして基本色にマゼンタを加えたもので軽くシャドー入れ。完成見本は少し暗い感じがしたので、思い切って明るいピンクにしました。
ドレスの塗装
白の部分はソックスと同色、ピンクの部分は帽子と同色で塗装。スカートの黄色のラインはエナメル塗料を筆塗りしました。
羽根の塗装
経年変化のためかクリアーパーツが黄ばんでいる(左)ので、クリアーブルーを薄めてコーティングしました(右)。
封印の杖の作製
杖の頭とお尻の塗装
透明レジンを生かすため、クチバシと目玉と宝石部分はクリアーレッドで塗装。金色の部分はエナメル塗料を筆塗りしました。
羽根かざりと柄の塗装
羽根かざりはホワイトで塗装して軽くシャドー入れ。柄の部分ばピンク+蛍光ピンクで塗装。クチバシと目玉の部分が透けているのがわかるでしょうか?なりきり玩具などを見るとこのように仕上げるのが正解のようです。
ケロちゃんの作製
仮組み
0.5mm真鍮線で首と羽根を接続。シッポは0.8mmアルミ線で作り直し。
基本塗装完了
本体をイエロー+蛍光オレンジで塗装。アルミ線のシッポは曲線がきれいに出ないし折れやすいので、真鍮線に変更。
ディスプレイベースの作製
アクリルベース
ベースには東急ハンズで購入したアクリル円板(100mm×3mm)を使用します。
ベースにパーツを接着。軸打ちはしませんでしたが、接着面が広いのでだいじょうぶでしょう。作業中にキズやヨゴレがつかないようにマスキングをしておきます。
ケロちゃんを接続
タミヤの2mm透明ソフトプラ棒で接続しましたが、柔らかすぎてスプリングのようにビヨヨ〜ンっとやたら揺れるのがうっとうしいし、思ったよりケロちゃんが重くてヘタってきそうなので、アクリル丸棒を購入しましたが・・・。
takedaアクリル丸棒
画材屋などでよく見かけるメーカーなので信用して購入しましたが、精度が低く2.1mm〜1.9mmまでバラつきがありました。メーカーに文句を言うと「使用用途が模型・工作用の芯材、補強材となりますので精密さを求めていないため、寸法には誤差がございます」とのこと。精密工作には使用しない方がよさそうです。
ディスプレイベースの塗装
こちらも黄ばみが目立ち、特に新品のアクリル円板との色の差が目立つのので、背中の羽根と同じようにクリアーブルーでコーティングしました。
最終組み立て
ケロちゃんはアクリル棒を差し込むだけですが、それ以外のパーツは磁石接続で自由に脱着できます。