2024年6月製作開始(予定)
去年からミニカーリペイントのご依頼が急に増えてきましたが、今回はホワイトボディのレクサスを「ソニックカッパー」にリペイントします。
製作記録
ボディの分解と塗装剥離
分解
フィギュア・プラモデル・ガレージキットの製作代行
2024年6月製作開始(予定)
去年からミニカーリペイントのご依頼が急に増えてきましたが、今回はホワイトボディのレクサスを「ソニックカッパー」にリペイントします。
分解
※金属製ミニカーが対象です。ボディがプラスチックやレジン製の場合はご相談ください。
①おまかせコース
明らかなミスやごく簡単な修正は無料で承りますが、微妙な形状や色合いについてはこちらにお任せいただきますので、事前にできるだけ正確な指示をお願いします。
作業開始後の依頼内容変更は追加料金が発生します。
②こだわりコース
作業内容はおまかせコースと同じですが、工程ごとにチェックしていただき、微妙な形状や色合いなどをお客様が納得いくまで修正します。費用も手間もかなりかかりますが、理想通りの完成品を手に入れたいお客様にオススメします。
①パーツ分解
カシメ部を削り、接着部を溶剤や熱湯で溶かしてパーツを完全に分解します。
②破損部の補修
パーツがガッチリ接着されていて分解時に破損してしまった場合はできるだけ目立たないように修復します。写真の作例では二つに裂けた天井の内張りを繋ぎ直しました。
③塗装剥離
オリジナル塗装に重ね塗りするとシャープさが失われるので、剥離剤を使って塗装を全剥離します。(プラスチックやレジン製ミニカーではボディも溶けてしまうので不可能です)
④塗装剥離
オリジナルの塗装をキレイに剥がします。
⑤下地処理
模型用塗料は金属面には定着しにくいので、メタルプライマーやプライマーサーフェイサーで下地処理をします。
⑥下地塗装
リペイントの赤の発色を良くするためにピンクサーフェイサーで下地塗装をします。
⑦塗装テスト
本塗装の前に塗装テストを行います。塗装テストは3種類まで行いますが、それ以上のテストが必要な場合や調色が必要な場合は「こだわりコース」で注文をお願いします。
⑧本塗装
作例では5種類の塗料をテストした結果、フィニッシャーズの「シルクレッド」を使用しました。
①パーツ分解
ボディと同じようにパーツを分解します。
②再塗装
内装をブラックで再塗装。フロアのチェック模様はシールを自作して再現しました。
①クリアーフィニッシュ1
ラッカー系のクリア塗料でボディをクリアコートして塗装面やデカールを保護します。さらにクリアー面をコンパウンドやワックスで磨き込んで光沢をだします。
。
②クリアーフィニッシュ2
作業内容はクリアーフィニッシュ1と同じですが、ウレタン系クリア塗料を使用します。ウレタン塗料は値段が高く扱いも難しいので料金は高めになりますが、塗膜が頑丈で硬質感のあるカチッとした仕上がりになります。
2024年3月製作開始
しばらくミニカーリペイントが続きましたが、次のご依頼は1/43のF1メタルキット、マクラーレンMP4/8ブラジルGP仕様(アイルトン・セナ車)です。
MP4/8は当時無敵のホンダエンジンを失い、非力なフォードHBエンジンを搭載するしかなかったため当初は苦戦が予想されましたが、フタを開けてみると優勝5回の好成績を残しました。アイルトン・セナは翌94年にウィリアムズに移籍したため、MP4/8がマクラーレン時代最後のマシンということになります。
1/43のF1キットは昔大量に作りましたが、その時はタメオのルノーRS01、ウィリアムズFW06、タイレル006と足回りやエンジン周りが複雑なものがほとんどでした。BBRのキットは初めてですが、SRCやタメオの初期キットと似た感じのシンプルなキットです。
MP4/8といえばコクピットの左右につけられたバージボードが特徴ですが、ブラジルGPではこれを外していたようです。
パーツ一覧
ホワイトメタル製のボディとホイール、エッチング製のウィング、足回りなどが付属します。エンジンレスキットなのでF1キットとしてはパーツ数は少なめです。
エッチングパーツ①
前後ウィングは全て真鍮のエッチングパーツを折り曲げて組み立てます。
エッチングパーツ②
足回りはウィングより厚いエッチングパーツで作られていますが、材質に粘りがなく折れやすいので注意が必要です。
デカール
イタリア製のキットはだいたいデカールの質がいいし2セット付属しているので安心です。この辺は国産のプラモデルでも見習ってもらいたいところです。上の方に「Marlboro」マークがまとめられ折り線がついているところを見ると輸出先の国によってはカットするのかもしれません。
ホイール
メタル製のホイールパーツにエッチングのスポークをはさんで組み立て、さらに真鍮削り出しのリムを接着するという構造です。
タイヤ
「GOODYEAR」ロゴが印刷済み。経年劣化のせいか、少し硬化しています。
ディスプレイケース
ミニカーショップロムの1/43アクリルケースを使用。少し値段がはりますが、タミヤやWAVEのものに比べて高級感があります。
脱脂作業
パーツをアセトンに数分漬け込んで、表面の離型剤を除去。表面にシールを剥がしたような跡があったので、さらに歯ブラシで磨きました。
ネジ止め固定
WAVEの黒い瞬間接着剤でシャーシに3mmナットを固定。ディスプレイベースには固定用の穴が最初から空いているので便利です。穴は三つ空いているので適当な位置のものを一つ選びます。
ボディ&シャーシ
ボディのパーティングラインはけっこう大きな段差があったので、パテ埋めをして修正。ヤスリで表面を磨いて表面処理完了。
前後ウィングの組み立て①
エッチングパーツを折り曲げてウイングと翼端板を接着。直角がキチンとでるように真鍮ブロックで固定して一晩硬化させます。
前後ウィングの組み立て②
ウィング完成。フロントウィングのボーテックスジェネレーターの部分にスキマができるのでパテ埋めをしました。
仮組み完了
全体的なプロポーションや接地性は悪くないですが、足回りの組み立てを少し検討する必要があります。
フロントサスペンション
フロントサスは上下一体のままでは塗装後にボディにはめるのが難しいので、アッパーアームとロワーアームに分割します。
リアサスペンション
リアもアッパーアームとロワーアームを分割。ドライブシャフトを通さないとアップライトがしっかり接着できないので、ドライブシャフトを半分にカットして後ハメができるように加工しました。
下地塗装完了
マルチプライマーで足付けをした後、ファンデーショングレーで下地塗装。この状態で細かいキズを修正したら、次はいよいよ本塗装に入ります。
本塗装
表面処理を完了してからピュアホワイトで本塗装。
シャーシ・足回りの塗装
シャーシや足回りなどはセミグロスブラックで塗装しました。
2024年3月完成
久々にミニカーリペイント。今回はホワイトのアウディA4をレッドに再塗装するというご依頼です。
ケースにはブランド名がありませんが、車体裏に「スパークモデル」の刻印が。スパークモデルといえば完成品ミニカーとしては珍しくボディにレジンキャストを使用していますが、この製品はダイキャスト製のようです。
アサヒペン 強力塗料はがし液②
特殊な塗料を使っているのか、はがし液を何度塗ってもなかなか塗料が浮いてきません。塗料が柔らかくなった部分をスクレーバーで削りましたが、キレイにははがれてくれません。(´・ω・`)
ナトコ スケルトンM-201④
注意書きのアップ。何やら恐ろしいことがいっぱい書いてあります。塩基性(アルカリ性)で毒性が強いので、参考にされる方は自己責任でお願いします。作業にはゴーグル、マスク、手袋などが必須です。
ボディ、内装、シャーシを組み立てて完成!ボディ色はやっぱり赤のほうがグッとスポーティーに見えます。
メーカー:GAFFE
2023年7月完成(No.45)
ランクルシリーズ第5弾はBJ75です。「BJ75」というのはの70系モデルにB型ディーゼルエンジンを積んだロングホイールベースヴァージョンということで、「Maison du Café」というのはフランスのコーヒー屋さんでこの車のメインスポンサーのようです。
前回作ったLJ73 YAMATOと比較。同じ70系ですが、メーカーが違うせいかかなり印象が異なります。GAFFEのキットはDan’s modelやMINI-RACINGに比べるとモールドが細かくて精密感がありますが、カチカチで割れやすいレジンがどうにも馴染めません。(−_−;)
メーカー:Dan’s model
2023年6月完成(No.41)
依頼人様がランクル好きの方のようで、今回もランドクルーザーLJ73です。
長い歴史を持つランクルシリーズはバリエーションも豊富で形式名が複雑なのですが、「LJ73」の「7」は70系、「3」はホイールベース(おそらミドル)、「L」はライト系を表しているらしいです。
ちなみに「FJ」の「F」はガソリンエンジン車、「BJ」の「B」はディーゼルエンジン車のことだそうです。
かえる工房はもともとランクルにはそれほど興味がなかったのですが、この依頼製作を通じてだいぶ勉強させていただきました(^∇^)。
赤と銀のラインのデカールをきれいにはるのは難しそうだったので、塗装で再現しました。
メーカー:MINI-RACING
2023年6月完成
パリ・ダカシリーズ3作目。キット名には入っていませんが、トヨタランドクルーザーの「40系」でランクルシリーズの原型になった車のようです。二輪で言うとHONDAの「ドリームCB750FOUR」のようなものでしょうか?
今回も資料らしい資料がなく組み立て説明書もテキトーなイラストだけなので、想像でどう補うかがキモになります。
コクピット組み立て
キットのままではシートの後部が干渉してボディがハマらないので、ギリギリまで前に移動させて接着。ボディはフィットしましたがハンドルがシートの上にのっかってどこにドライバーが乗るんじゃい?というマシンになってしまいました(−_−;)。
シャーシ組み立て
メタル製のデフとドライブシャフトがついていますが、シャーシとの接合部がない(−_−;)・・・。仕方なく、デフを接着するためのダボをプラ棒で作製。それだけでは強度不足なので、車軸に接着。
メーカー:Dan’s model
2023年5月完成
FJ60に続いてランドクルーザー・パリダカ仕様車の依頼製作です。製作にあたってトヨタのランドクルーザーについて少し勉強しましたが、ランドクルーザーには20系、40系、60系、70系・・・とあって、この車は70系になるようです。
Dan’s modelというフランス製のガレージキットですが、例によって組み立て説明書にはロクな解説もなく塗装見本はこの写真一枚だけです。(´・ω・`)
パーツ一覧
パーツ数は21点。前回のFJ 60よりもシンプルなパーツ構成です。ボディとシャーシは塗装済みでデカールをはって組み立てれば完成!というイージーキットですが、全くイージーではないことが後から判明。
デカールの補強
ボディは塗装済みなので、デカールをはってクリアーコートをすれば完成なのですが、今回はデカールの面積が結構大きい・・・。タミヤのアクリルクリアを吹いて補強しましたが、さて、うまくいくでしょうか?
デカールはり
・・・ためしに簡単そうな部分にはってみましたが、・・・ううむ・・・簡単にちぎれてボロボロに・・・( ´△`)。しかも、デカールが薄くて下地がスケスケです。海外製キットはいいデカールを使っているというイメージがありましたが、どうやらこのメーカーは違うようです。
シャーシ完成
ボディの方は手間がかかりそうなのでとりあえず先にシャーシの方を進めました。パーツ数も少なく、塗装済みなので、あっという間に完成!タイヤは補修部分を隠すためセミグロスクリアーを吹きました。
細部の塗装・組み立て
ウィンドウ、ミラー、灯火類など細部を製作。ヘッドライトのレンズがついていなかったので、ミラーフィニッシュをはりこんでからWAVEのHアイズ(4mm)を埋め込み。「TOYOTA」エンブレムとワイパーはキット付属のエッチングパーツを使用。