タミヤ 1/20 タイレルP34(1977年モナコGP)R・ピーターソン仕様

2023年4月製作開始

F1シリーズ第6弾は依頼品のタイレルP34です。

P34は実戦に投入された唯一の六輪車であり一目で分かる特徴のせいか現在でも人気が高く、タミヤのキットも70年代に発売されて以来何度も再販されたりリニューアルされたりしています。かえる工房でも製作依頼の問い合わせがダントツに多いキットです。

しかし、興味も知識もなくただ、P34の人気に便乗したいだけのヤカラも多く、YouTubeのF1解説の中には「前輪を小さくすることで空気抵抗が少なくなり、より多くのダウンフォースを得られた」などとトンデモ解説をしているチャンネルもあって目を疑ってしましました。!(◎_◎;)

それは極端な例としても、P34をやたらすごいすごいと「名車」扱いをする人が多いのにはいささか違和感を感じます。76年は好成績を残したものの、優勝は1回のみで、あくまでも六輪車の将来性を感じさせる程度のものです。冗談だとしか思えなかった六輪車がスェーデンGPで1−2フィニッシュを決めたのが印象に残って名車であったかのような幻想を生んだのかもしれません。

今回は77年モナコGPのロニー・ピーターソン車の製作ですが、去年製作したものとほとんど絵面が変わらないので、いつか作ろうとストックしていたキットにも登場してもらいました。

タミヤの76年日本GP仕様(正確にはF1インジャパン仕様)

P34はレースごとに仕様変更が多く、このキットも下に延長されたリアウイング翼端版やピラミッド型のエアファンネルカバーが特徴ですが、なんといってもひらがなでマーキングされた「たいれる」「しえくたあ」「どぱいゆ」が1番のチャームポイントです。

フジミの77年日本GP仕様(正確にはF1インジャパン仕様)

77年には専用の小径タイヤの開発がすすまず、アンダーステアに悩まされて迷走したあげく、「空気抵抗を減らす」という本来のコンセプトを捨ててトレッドを広げた前輪がスポーツカーノーズからはみ出してしまいました。

しかしながらロータスなら79より80、ウィリアムズならFW 07より、FW 08Bといろいろやりすぎた「迷車」が好きなかえる工房としては、当時、だれもが考えもしなかった六輪車を実戦に投入し、あーでもない、こーでもないと迷走しまくった結果、訳のわからないマシンになった77年後期型が一番好きだったりします。問題はこのキット、フジミ製なんですよね・・・(⌒-⌒; )

製作記録

キットレビュー

お手つきパーツ

キットレビューはP・デパイユ仕様の時にやったので省略。今回はお手つきキットの製作でカウルやエンジンなど一部パーツが接着済みですが、特に問題はなさそうです。

シャーシ・カウルの製作

エンジン・ミッション・足回りの製作

塗装

R・ピーターソンの製作

1/20 タミヤ レーシングチームセット

2023年1月製作開始

1/20フィギュアの製作依頼が入ったので、それと並行して前々から作ろうと思っていたレーシングチームセットに手をつけました。

ヤフオクでジャンクキットを入手。デカールは完全に死んでいますが、どのマシンにも合わせられるような汎用フィギュアとして製作するので特に問題はありません。

製作記録

組み立て・表面処理

仮組み

フィギュアは8体ありますが、とりあえずC・チャップマン風のチームマネージャーを仮組み。最新のフィギュアに比べるとデキはイマイチですが、まあ、マシンを引き立てるためのオマケなので・・・(⌒-⌒; )

磁石埋め込み

ディスプレイベースに穴を開けずに固定できるように左足の裏にネオジム磁石を埋め込みました。

ヘッドホン

ヘッドホンは別パーツになっていますが、つけてみると耳が干渉して浮いてしまいます(左)。そこで、ヘッドホンの内側と耳を削り込んで密着するように調整しました(右)。

塗装

シタデルカラー

今回は肌塗装にシタデルカラーを使用してみました。

肌塗装

下地にホワイトを吹いてシタデルカラーで染め付け塗装。思ったより色が暗くて美少女フィギュアには合いそうにありません。

ディスプレイベース

タミヤ 1/20 ロータス25

2023年1月製作開始

F1シリーズ第5弾。

コスワースDFVマシンに少し飽きたので、グッと趣向を変えて1.5リッター時代のマシンを選択。実は葉巻型F1は生まれて初めての製作だったりします。

ロータス25はモノコックシャーシを採用してF1界に革命を起こし、1963年シーズンにはジム・クラークのドライビングで10戦中7勝という圧倒的な成績をあげた伝説のマシンです。

モノコック構造を採用したロータス25はそれ以前のチューブラーフレームのマシンより軽量で剛性が高く安定したコーナリング性能を実現しました。このモノコックシャーシ以外にも60〜70年代のロータスはDFVエンジン、前後ウイング、ウェッジシェイプボディ、ウィングカーと変遷してゆき、改めてコーリン・チャップマンの影響力の大きさがつくづくわかります。

ギャラリー

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

マシンは60年代のものですが、キットは1997年発売と新しめで、最近の傾向としてドライバーフィギュアは付属しません。みなさんドライバーにはあまり興味がないのでしょうか・・・(´・_・`)。本当はジム・クラークを乗せたかったのですが・・・。

タイヤ

溝付きの細いタイヤには「DUNLOP」のロゴが印刷済み。これはうれしいサービスです。

Cパーツ

成形不良でリアサスのアームに歪みがあり、スタビライザーが折れていましたが、メーカーに問い合わせたところ無償で代替パーツを送ってもらえました。

主要パーツ仮組み

ボディ、シャーシ、エンジン、前後サスなど主要パーツを仮組み。70年代のマシンとはパーツ構成がかなり違うので、この時点で製作計画をしっかり検討しておきます。

主要パーツ仮組み②

製作中のウルフWR1と比較。60年代は葉巻型のボディが普通でしたが、70年代になるとフロントのラジエーターが左右に配置され、サイドポンツーンが大きく張り出すようになりました。10年少しでマシンデザインがガラッと変わったことがわかります。

ボディの製作

ディスプレイベースに固定

タミヤのディスプレイケースに穴をあけて3mm×15mmのビスとナットで固定できるようにしました。

主要パーツの接着

4分割されたシャーシ部を接着。人によって好みがありますが、かえる工房の場合、塗装後の接着が好きではないので、できるだけパーツを接着してから塗装に入ります。

メッキ落とし

60年台マシンなのでメッキパーツがたくさん使われています。フジミのBT46のメッキはやたらガンコでしたが、水で薄めたサンポールに30分ほど漬けておくとキレイにはがれました。

エンジンの製作

ドライバーフィギュアの製作

最終組み立て

タミヤ 1/20 ウルフWR1

2023年1月完成

F1シリーズ第4弾はウルフWR1。

ウルフWR1はカナダの石油王ウォルター・ウルフが「フランク・ウィリアムズ・レーシングカーズ」を買収し、1977年に「ウォルター・ウルフ・レーシング」として参戦するためにヘスケスから移籍したハーベイ・ポスルスウェイトが設計したマシンです。

WR1はフェラーリのような大馬力エンジンもロータスやタイレルのような技術的な工夫もなくこれといった特徴のないマシンです。ウェッジシェイプボディの左右にラジエーターを配置、コスワースDFVエンジン+ヒューランドFG400 5速ギアボックスを搭載と、ポスルスウェイトがヘスケス時代に設計した「308」と大差ない平凡な設計でした。

ところが、アルゼンチンGPでデビューウィン、その後もモナコGP、カナダGPと通算3勝し、ジョディ・シェクターはドライバーズランキング2位、1台体制でありながらコンストラクターズランキング4位という大戦果を挙げました。前年にP34で苦労したシュクターにはこのようなクセのないマシンのほうが合っていたのかもしれません。

70年代にはまだ少数残っていたメインスポンサー無しで、濃紺に金色のカラーリングがカッチョいいです。子供のころにもこのキットを製作しましたが、デカールはりで挫折してしまいいつかリベンジをしたいと思っていました。今回製作したキットは2010年ごろにカルトグラフデカールとエッチングパーツを追加して再販されたものです。

オイルクーラーのアウトレットの独特のRとリア翼端版がウィングのステーを兼ねるデザインがWR1のアイデンティティ。

カウルは脱着可能

再販時の追加パーツで一番ありがたいのは金属メッシュのエアファンネルカバー。昔のプラ製のものと比べるとグッと精密感があります。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約120点と最近のキットに比べるとシンプルなパーツ構成です。例によってコスワースDFVエンジンはタミヤF1共通パーツを使用。もともと付いていたはずのドライバーフィギュアは再販時に省略されています。

追加パーツ

前輪のタイロッドとホイールナットが金属製になっているのがポイント高いです。カルトグラフのデカールは素晴らしいのですが、例によって「GOODYEAR」マークが入っていません。(´・ω・`)

MSMクリーションのデカール

というわけで社外品デカールを購入。1/12と1/20がセットになっていますが、たったこれだけで1,000円もしました。P34は今でも「GOODYEAR」デカールがついているのにいったいどういう事情なのでしょうか?

カウルのゆがみ修正

年代物キットなので相応のバリやヒケがあるのは仕方ありませんが、いちばんの問題はカウルの左側がゆがんでロールバーとの間にスキマができること。ドライヤーで温めて少しずつ正しい形に修正しました。

主要パーツ仮組み

ウェッジシェイプのコンパクトなボディがカッチョいい!80年代以降のウィングカーと違って、エンジンやミッションがチラリと露出しているのも好みです。

ボディの製作

下地塗装

パーツ表面のヒケや荒れた部分を240〜600番のヤスリで慣らしてから「ガイアノーツサーフェイサーEVOスカイブルー」で下地塗装。隠蔽力が高く表面も滑らかでなかなかいいです!(^∇^)

本塗装

フィニッシャーズのウルフブルーでボディを塗装。ずいぶん長い間、JPSロータスと同じ黒・金塗装だと思い込んでいましたが、実は黒ではなく濃紺でした(⌒-⌒; )。

デカール貼り

WR1を特徴づける独特のカウル形状ですが、三次曲面にデカールをきれいにはりつけけるのが難しく、シワやヤブレが出てしまいました。

デカール購入

どうしてもきれいにシワが取れなかったので、思い切ってやり直し。新品のデカールが入手できたので、改めてはり直しました。発売時期が違うのかこちらには「GOODYEAR」デカールがついています。

デカールはり完了

2回目なのでけっこうキレイにはれました。モナコGP仕様として作りましたが、追加で購入したデカールが日本GP仕様のみなので、マーキングが一部インチキになっています(−_−;)。

エンジン・シャーシの製作

電池ボックスの接着

P34同様、モーターライズ時代のキットなので、シャーシ下面に電池ボックスのフタがあります。スキマをプラ板やパテで埋めてきれいにツライチにします。

エンジンとミッション部

お馴染みのコスワースDFVエンジン+ヒューランドFG400ギヤボックス。主要パーツを切り出し仮組みをします。

エンジンのビス接続

モーターライズ時代のキットはビスでエンジンをガッチリと接続できるようになっていましたが、このキットでは省略されていたので、市販のM2 x 8mmネジを流用しました。

エンジンとミッション部の塗装

エンジンとミッション部の主要パーツを塗装して組み立て。アップライトが金で塗装されているところがなかなかオシャレです。

エンジンとシャーシの接続

完成したエンジンとシャーシを合体。タイヤがきちんと接地するようにエンジンの角度を調整して接着します。

タイヤロゴの塗装①

本体同様「GOODYEAR」のロゴのデカールは付属しないので、フィニッシャーズのテンプレートを使って塗装しました。

タイヤロゴの塗装②

完成。まあまあかな?

固定用ナットの接着

完成間近になって今更ですが、ディスプレイベースに固定できるように加工しました。シャーシに3mmナットを接着してベースにネジ止めします。

ドライバーフィギュアの製作

ドライバーフィギュア

このキットにはフィギュアが付属していないのに、なぜかヘルメットデカールが付属。そこで、タイレルP34から流用してジョディ・シェクターを製作することにしました。

組み立て

頭部は2mm、両肩は1.5mm真鍮線で接続。肩に少しスキマができるのでポリパテで埋めました。

表面処理

捨てサフを吹いて表面処理。シールドはハセガワのミラーフィニッシュの外箱を切り出して自作。

塗装

スーツはスカイブルー、グローブはホワイトで塗装。ヘルメットはホワイトで塗装してデカールはり。

完成!

スーツにドライブラシをかけて立体感を強調しました。ヘルメットやグローブの細部を塗装してシールドを接着すると完成!

最終組み立て

ボディ完成

200〜3000番のヤスリで研ぎ出し、コンパウンドをかけてボディが完成。ようやくシャーシと合体しました。

エンジン部のアップ

ストレート組みですがけっこう雰囲気があります。再販時の追加パーツで一番ありがたいのがエアファンネルカバー。昔のプラ製のものと比べるとリアリティが段違いです。

タミヤ 1/20 ロータス79(1978年イギリスGP)

2022年10月完成

タイレルP34、ブラバムBT46Bと変態マシンばかり作ってきましたが、F1シリーズ第3弾は王道中の王道、コーリン・チャップマン、ピーター・ライト設計の「ブラックビューティー」ロータス79です。

チーム・ロータスの監督コーリン・チャップマンがF1界に与えた影響は大きく、主なものだけでも、①モノコックシャーシの採用(ロータス25)、②コスワースDFVエンジンの採用(ロータス49)③前後ウィングの採用(ロータス49)、④スポンサーカラーの導入(ロータス49)、⑤ウィングカーの発明(ロータス78)と、その後のライバルマシンのスタイルを一変させてしまうほどでした。

その中でも1978年にマリオ・アンドレッティをチャンピオンに、ロニー・ピーターソンをランキング2位に導いたロータス79は、前年マシンの「78」を改良しグラウンドエフェクト効果を完成の域に高めたマシンです。

ロータス79はタミヤとハセガワの2社から発売されていますが、今回はタミヤのキットを製作。タミヤからはマルティーニカラーの79年版も発売されていますが、ロータスはやはりJPSカラーでしょう。

「79」は「史上もっとも美しかったF1マシン」と言われダントツに人気がありますが、変態F1好きのかえる工房としては同じロータスでも四輪駆動の「63」、ガスタービンエンジンの「56」、やりすぎウィングカーの「80」など失敗マシンのほうが好みです。ツインシャーシの「88」はエブロからキットが発売されているので、いつか手に入れて作ってみたいものです。

カウルは脱着可能

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約170点ですが、不要パーツが結構あるので実質150点程度でしょうか?組み立て説明書の他に実車解説のパンフレットが付属。最近のカーモデルはフィギュアなしが普通になりましたが、レーシングカーの場合、レーサーも重要なので、ぜひ復活させてもらいたいものです。

デカール

このキットいちばんの問題点はデカール。「JPS」はともかく「good year」がないのは何かの権利問題なのでしょうか?マクラーレンの「Marlboro」といい、メンドくさい時代になったものです。

エッチングパーツ&社外品デカール

運良く純正のエッチングパーツとエッフェのデカールが入手できたので、今回はこれを使うことにしました。

エンジンパーツ

70年代のF1といえばコスワースDFVエンジン!・・・ですが、ランナーの端に「1977 TAMIYA」の文字が・・・。昔のF1シリーズの流用のようですが、じゅうぶんデキがいいので問題はありません。無意味なメッキなどもされていませんし・・・(^O^)

仮組み

無意味な色分けなどはなく成形色は黒一色です。バリエーションを再現するためにボディは細かく分割されており、接着線を処理する部分があります。

サイドポンツーン排気口

イギリスGP仕様とドイツGP仕様でサイドポンツーン排気口の形状が異なります。今回はイギリスGP仕様を製作するので、左側が小型になります。

ロールバーとステアリングホイール

ロールバーとステアリングホイールも選択式。左はがアンドレッティ車で右がピーターソン車です。

エッチングの翼端版

studio 27のものより薄く、翼端版など厚みが必要な部分は2枚をはり合わせる仕様になっています。驚いたことに接着時にズレないように接着面に◯の凹凸が付けてあります。タミヤさん流石!(^_^)☆

シャーシ・ボディの製作

ボディの組み立て

資料がなくてよく分かりませんでしたが、箱絵ではツライチになっていたので、サイドポンツーン上面の接着線は全てパテ埋めしました。

ボディ塗装①

サフ代わりにファンデーショングレーを塗装。目立ったキズを消してから、ガイアカラーのEXブラックで本塗装。

ボディ塗装②

基本塗装完了。黒はキズが目立つので、入念にチェックしてキズやホコリの付着がある部分をヤスリで研ぎ出しをしました。

デカール貼り付け

エッフェのデカールはなかなか質が良く特に問題はありませんでした。イギリスGPの資料がなくてフランスGPのマーキングを参考にしたので、もしかしたらミスがあるかもしれません。

シャーシの塗装

ボディ塗装の乾燥待ちの間にシャーシを塗装。モノコック部分をEXシルバーで、その他をブラック、フラットブラックで塗り分けました。

フロント周り完成

ブレーキペダル、バッテリー、ブレーキフルードタンクなど、基本的なものは全て再現されています。今回はストレート組みですが、パイピングなどを施せばグッとリアルに仕上がりそうです。

エンジン・ミッション・足回りの製作

主要パーツ仮組み

銀色のパーツは古いキットの流用ですが、黒のパーツは新規のもので、案外新しいパーツがたくさん使われています。ロータス78と同じコスワースDFVエンジン+ヒューランドFG400ですが、ギヤボックスやエキゾーストパイプ、足回りなどがかなり違います。

エンジン完成

パーツが多くて少し面倒ですが、パーツの精度が高いので、塗装さえしてしまえばあとはサクサク組んでいけます。

最終組み立て

シャーシとエンジンの合体

シャーシ、エンジン、ミッションを接着。ここでミスをするとリヤタイヤが曲がってしまうので注意して。

前後足回り

グランドエフェクト効果を高めるため、サスペンションをインボード化しエキゾーストパイプを上に回して、空気がスムーズに流れるように工夫してあるのがよく分かります。

タイヤとホイール①

「GOODYEAR」のデカールをはりつけてセミグロスクリアーでコーティング。

タイヤとホイール②

デカールをはっただけではキレイすぎる(左)ので、ウェザリングカラー(グラウンドブラウン)で軽く汚しをかけました(右)。

シートベルト

エッチングパーツセットにはシートベルトも付属。以前ロータスヨーロッパについていたもの同様シール式のものです。

コクピット完成

本当はドライバーを乗せたかったのですが、適当なものが手に入らなかったので、シートベルトをつけました。キット付属のデカールよりはマシですが、次はもっと本格的な布製のものを試してみたいです。

翼端版接着

エポキシ接着剤で翼端版を接着。直角がきちんと出るように真鍮ブロックで固定。

ヒビ割れの修正

シャーシにボディをのせて完成!・・・と思いましたが、サイドポンツーンの接着線にうっすらとひび割れが・・・Σ(‘◉⌓◉’)。接着が甘かったのか・・・しかたなくヒビ割れにクリアーをかけて研ぎ出しのやり直し・・・・。

最終組み立て

ボディをコンパウンドで磨き、モデリングワックスをかけて完成。フルカバーボディのマシンなのでパーツのすり合わせに神経を使いました。

完成!(^O^)

フジミ 1/20 ブラバムBT46B(1978年スエーデンGP)

変態F1マシンシリーズ第2弾は鬼才ゴードン・マーレー設計のブラバムBT46Bファンカーです。

実車について

77年シーズンにロータス78が活躍しウィングカーの有効性が認識されるようになると、他チームも研究開発に取り掛かり78年シーズンにはアロウズ、シャドウ、ウルフなども独自のウィングカーをデビューさせました。しかし、幅の広い水平対向12気筒エンジンを積んでいたフェラーリやブラバムは有効なダウンフォースを発生させるサイドポンツーンの設計が困難でした。

そこでマーレーが採用した手法が「ファンカー」です。これは機械的に作動するファンで車体下面の空気を強制的に吸い出すというシステムで、中低速でも適切なダウンフォースを発生させることができるという点でウイングカーより優れていました。

BT46BはスエーデンGPでニキ・ラウダのドライビングによってデビューウィンを果たしましたが、「ファンがホコリや小石を巻き上げて後続車が危険である」という理由で使用禁止となり、出走はスエーデンGP一戦のみの幻のマシンとなってしまいました。

ラジエーター冷却用(嘘)の巨大なファン

カウルは脱着可能

動画

製作記録

キットレビュー

パーツ数は約160点。かつて1/20のF1模型はほぼタミヤの独壇場でしたが、2010年ごろになってなぜかフジミ、ハセガワ、エブロなどから次々と70年代F1マシンのニューキットが発売されました。フジミからもブラバムBT46、77年仕様のタイレルP34と私好みのマシンが発売され、いつか作ってみたいと思っていました。ところが、タミヤのBT46よりグッと新しい設計でありながら想像以上の難キットでした。

キットの問題点・・・(´・ω・`)

①青塗装はデカールで再現されるが、これが恐ろしく固くて全くなじまず割れやすい。

②パーツ数が多いわりに精密感に欠け、接着面がせまくて強度的に不安なところが多い。

③パーツ間のクリアランスがキツキツで調整が必要な部分が多い。

④組み立てが意味のないパズル構造になっていて、メンドくさい。

⑤エキパイや冷却パイプの取り回し方が説明書の絵ではよくわからない。

⑥Fパーツはメッキである意味がなく、しかもそのメッキが落としにくい。

⑦ボディがヘンな白黒ツートンカラーで成型されているが、意味がわからない。

タミヤレベルのクオリティを期待するのは欲張りすぎなのでしょうが、ユーザー目線に立って製品開発をすれば容易に解決できる問題点もあるのであえて辛口でレビューをしました。質の良いデカールに変えたり、金型を修正したりするのは予算的に難しいかもしれませんが、⑤⑥⑦はさほどお金がかかることではないと思うので再販時には是非修正してもらいたいものです。しいて美点をあげるとすれば、外観は良くまとまっていてカッチョいいことと、何よりもBT46Bをキット化してくれたことでしょうか?

パーツ一覧

キット名には「#1ニキ・ラウダ」とあり、「#2ジョン・ワトソン」は別キットとして発売されていますが、ゼッケン2のデカールも付属しており、ワトソン仕様も作れるようです。悪名高い「箱替え商法」というヤツでしょうか?

タイヤ

タイヤはタミヤのものに比べて肉厚のゴムで成形されてがっちりしています。「GOOD YEAR」のロゴは通常の水転写デカールとは違ったものが付属。

デカール

このキットのデカールは硬くてなじませるのが大変だとずいぶん評判が悪いですが、はたしてどうでしょうか?・・・。

メッキパーツ

ホイールとエンジンまわりは全てメッキ。ホイールはともかくエンジン本体以外は金色や黒鉄色で塗装するので、ほとんど意味がありません。接着もめんどうなので、銀の成型色のほうがいいと思うのですが・・・。

主要パーツの仮組み

あっと驚き!パンダカラーの成形色。赤一色か白一色にすればいいものを・・・いったい何を考えてこんな色分けにしたのか?大昔のマッチボックスのキットを思い出してしまいました・・・(−_−;)。

P34との比較

この前完成したタイレルP34と比較。六輪車ですがP34が意外とコンパクトで、BT46がかなり大きいことがわかります。手持ちがないので、比較できませんが、マクラーレンM23もけっこう大きく、ウルフWR1はかなりコンパクトだったと記憶しています。

リアウイングの翼端版

「ボディーに干渉する場合は少し削ってください」って・・・。昭和のプラモデルやガレージキットじゃあるまいし・・・。そんなに精度が低いのでしょうか?

フロント周りの組み立て

①シャーシにロワーアームを差し込む→②フロントバクルヘッドを接着→③上部カバーとアッパーアームをシャーシに接着→④フロントノーズを接着、と決まった順を守らなければ組み立てられません・・・(−_−;)。こんなパズルみたいな設計になんのメリットがあるのでしょうか?

フロントバルクヘッド

フロントバルクヘッドにはディティールが施されていますが、フロントノーズを接着すれば全く見えなくなります・・・(−_−;)。マニアが改造することを考慮したのかもしれませんが、それより一般的なユーザーを優先してもらいたいものです。

エンジン・ミッション・足回りの製作

エンジンとミッションの組み立て

メッキ落としをしてエンジンとミッションの主要部分を作製。通常ならボディから手をつけるのですが、ラジエーター、エキパイ、サイドパネル、ファンと干渉する部分が多く、しっかり仮組みをしないと不安なので、まず、芯となるエンジンを完成させました。

エキパイの仮組み①

説明書のイラストではエキゾーストパイプの取り回しがよくわからないので、何度も仮組みをした結果、写真のように内側はロワーアームの下、後部フレームの中に、外側は上に通しました。

エキパイの仮組み

後部カウルをつけるとこのようになります。外側のエキパイは実車通り貫通式になっていますが、内側はエンド部分をカウルに接着する仕様になっています。

ファンの仮組

エンジン後部には車のものとは思えないような巨大なファンがつきます。ミッションから動力を得て機械的に作動することがよくわかります。

シャーシ・ボディの製作

ボディ小物パーツの作成

ボディの小物パーツは強度的に不安なので0.5mm真鍮線で作り直し。ボディに穴を開けて差し込めるようにしました。左上からバックミラー、ピトー菅、エアスクープ、キルスイッチです。

リアウイングの翼端版

矢印の部分が干渉するのですが、削りすぎてスキマができてしまいました。メーカーに問い合わせたところ、不良品扱いとして、新しいパーツを無償で送ってくれました。

塗装

下地塗装

フィニッシャーズのファンデーショングレーで下地塗装。ずっとパンダカラーだったのでやっと気分が落ち着きました。

本塗装

ガイアノーツのピンクサフにレッドを重ね吹き。写真ではマルボロレッドのように明るく見えますが、クレオスのレッド(3)を普通にベタ塗りしました。

デカールはり①

デカールは恐ろしく硬くてマークソフターがまったく役に立たないため、蒸しタオルを使ってなじませました。デカールはりだけで4日もかかってしまいました。この写真ではキレイに見えますが・・・。

デカールはり②

近くで見るとこの通り。特にオイルクーラーフィンのあたりがうまくなじまず割れやスキマができてしまいました。補修用デカールは使用せず。乾燥したら塗装でタッチアップする予定です。

デカールのタッチアップ

デカールの割れやスキマを筆塗りでタッチアップ。クレオスのブルー+レッドは少し濁った色になるので、フィニッシャーズのピュアブルーにガイアのマゼンタを極少量加えました。この後、クリアーがけ→ヤスリで研ぎ出しを何回か繰り返しました。

最終組み立て

フロントサスの組み立て

フロントまわりはなぜかパズルのように決まった手順でしか組み立てられないように設計されており、うっかりシャーシの底板を先に接着したために、組み立てるのにかなり苦労してしまいました。

エンジン・ミッションの搭載

シャーシとエンジンの接続にはネジなどが使用されていないのでしっかりと接着します。ラジエーターホースはゴムパイプではなく通常のプラパーツで再現。例によって説明書では取り回しがよくわからなくて少し苦労しました。

リヤウイング完成

サイドパネルとリヤウイングを接着。例によって接着面が小さいので、たっぷりと接着剤をつけてしっかりと乾燥させます。

ボディの研ぎ出し

クリアがけ→研ぎ出し→タッチアップ・・・を何度も繰り返してようやく見られるようになってきました。

タイヤの取り付け

ホイールにビスを通してアップライトに内蔵されたポリキャップに接続する方式。ビスがかなり太すぎるので削ってやる必要があります。また、説明書ではフロント側にポリキャップを二つ入れる指定になっていますが、一つで十分です。

タイヤのレタリング

またしても問題発生!キット付属のタイヤデカールはガチガチに硬くてまったく使い物になりませんでした。ボディでこりたので、デカールはスッパリあきらめてフィニッシャーズのタイヤテンプレートを使用して塗装で処理しました。

サイドスカート

細かく別パーツ化されたサイドスカートを塗装して、シャーシ下面に接着。

ウワサどおり非常に手強いキットでした。いまいち塗装がピシッとキマリませんでしたが、今回はこれで完成とします。いつかドライバーフィギュアが手に入ったらニキラウダをのせるつもりなのでシートベルトはつけませんでした。そもそもシートベルトが付属していないという・・・。

将来リベンジをする時のための覚書

①デカールは文字やストライプのみを使用して、青部分は塗装したほうが早くてきれいに仕上がる。

②ボディのあちこちにあるリベットのモールドは全て削り落として、目立つものだけをエッチングパーツや虫ピンで再現する。

タミヤ 1/20 タイレルP34(1977年モナコGP)P・デパイユ仕様

2022年5月完成

懐かしのF1マシン、タイレルP34六輪車です。タミヤのカーモデルやバイクはその時代の最先端のものをキット化する傾向があり、このキットも六輪車が話題になった1976年ごろに発売されました。そして、2002年になってから新規パーツを追加してモナコGP仕様として再販されました。

76年シーズンに好成績をおさめたP34はF1マシンの新しい可能性を示し、フェラーリ、マーチ、ウィリアムズなども六輪車の開発実験を始めました。しかし、本家P34は77年にはカウルを変えたりラジエーターをフロントに配置したりと試行錯誤しましたが、グッドイヤーが専用の小径タイヤの開発を進めてくれなかったため苦戦し、レギュレーションの変更もあり実戦に投入された史上唯一の六輪車となりました。コスワースDFVの優秀さもあって、70年代のF1マシンはさまざまなコンストラクターによる変態的なマシンが多くて私の大好物です。できれば、ロータス76、リジェJS5、ルノーRS01、コパスカーFD04、ヘスケス308Bなんかもキット化してもらいたいものですが、無理だろうなあ・・・・・・(*´ω`*)。

今回はフィニッシャーズのウレタンクリアーを使用。ラッカークリアーと違った硬質な仕上がりになりました。

P・デパイユのフィギュアはヘルメットにシールドを追加。

シルバー部分はメッキを落として、ガイアカラーのexシルバーやSHOW UPのリアルクロームライトなど数種の塗料で塗り分け。エンジンにはプラグコードとエアファンネルカバーを追加。

リヤウイングのステーや翼端版にはエッチングパーツを使用し、シャープに仕上がりました。

製作記録

キットレビュー

ベースキット

基本設計がしっかりしていて今でも十分通用するキットですが、さすがに40年以上前のものとあって大きめのパーツにはバリやヒケが目立ちます。

追加パーツ・デカール

コクピットカウル、ロールバー、デカール等が再販時に追加されました。こちらはモールドがきれいでバリもありません。デカールもきれいですが、質のいいサードパーティーのデカールがあればそちらを使うかもしれません。

STUDIO27のエッチングパーツ①

オークションで落札できたので、今回はSTUDIO27のエッチングパーツを使用します。リアウイングのステーや翼端板、フロントスポイラーなどがエッチングパーツでシャープに再現できます。

STUDIO27のエッチングパーツ

主要パーツを切り出し。リアウイング翼端板の下にある「フロントサスアンダープレート」はほとんど見えない部分っですし、キットのままでも特に問題ないので使用しません。

STUDIO27のエッチングパーツ

パーツナンバー25の「リヤウイング ガーニーフラップ」にはだいぶ悩みました。最初はリヤウイング後端に接着するのかと思っていましたが、単なる誤植で「フロントカウル ガーニーフラップ」の間違いのようです。

シャーシ・カウルの製作

電池BOXのスキマ埋め

昔のカーモデルはモーター走行が当たり前でしたが、このキットも電池BOXの名残が残っています。見えないところはこだわらない主義ですが、さすがにこのままではどうかと思ってプラ板と「黒い接着剤」でスキマを埋めました。

コクピットカウル

カウルの左右のパーツを接着し、補強のため「黒い接着剤」で裏打ちしました。このキットには正確な幅を決めるための治具がついています。

76年仕様のカウル

せっかくなので、76年仕様のカウルものせてみました。ほとんど同じに見えますが、フロントスタビライザーやロールバー周辺のラインが微妙に違います。

77年仕様のカウル

追加パーツのカウルはバリもヒケも少なくピッタリとおさまりました。

ううむ・・・カ、カッチョいい!・・・カッチョいいぞッ!*\(^o^)/*

アンダースポイラー①

キットではフロントカウルに一体成形されているアンダースポイラーを切り取り、エッチングパーツに置き換えます。

リヤウイング①

エッチングパーツのステーは取り付け用のダボがなくプラパーツよりずっと薄いため、そのままでは組み立てられません。そこで、虫ピンとメッキパイプでステーを新造し、0.5mmプラ板から切り出したスペーサーを接着しました。

リヤウイング

リヤウイングのパーツ一覧。リヤウイング下面のステーを差し込む穴はプラパーツのサイズでは広すぎるので、0.3mmプラ板を埋め込んで狭くしました。

リヤウイング

仮組み状態。苦労しましたが、なんとか組み上がりました。

リヤウイング

エッチングの翼端番を接着。直角がきちんと出るように接着剤が乾燥するまで真鍮ブロックで固定します。

エンジン・ミッション・足回りの製作

エンジン・ミッション①

カウルと違ってこちらのほうはバリも少なくパーツの合いも良好でした。

エンジン・ミッション②

細かいパーツが多いですが、組み立てミスを防ぐためにわざとダボの位置を前後左右で変えたりしています。40年以上前のキットですが、こういう細かい配慮ができるのはさすがタミヤです。

リヤブレーキダクト

リヤブレーキダクトは開口されていないので、ダクトの先端を2mmほどカットして0.3mmプラ板で箱組みをして開口部を再現しました。

フロントサス

前輪はステアリングしないので、きちんとアライメントがでているか確認しながら接着します。接着面にバリやゆがみが目立つので丁寧にすり合わせをしました。

ドライバーフィギュアの製作

フィギュアの組み立て①

MMシリーズと同じノリなのか、この時期のタミヤはカーモデルもドライバー付きでした。首と肩に軸を埋め込んで、肩のスキマを黒い接着剤で埋めました。さて、ロニー・ピーターソンにしようか?パトリック・デパイユにしようか?

フィギュアの組み立て②

キットのままでは顔が丸出しになって少し間抜けに見えるのでシールドを自作しました。0.3mmプラ板では少し厚すぎるので、ハセガワのミラーフィニッシュの外箱を切り抜き、ドライヤーで熱して曲面に加工しました。

フィギュアの組み立て③

仮組み状態ですが、なかなか良さそうです。

塗装

ボディの表面処理

捨てサフを吹いて400〜600番のヤスリで表面処理。

下地塗装

白の部分の下地はいつものようにクレオスのベースホワイト。青の部分は今回初めてガイアノーツのサーフェイサーEVOスカイブルーを試してみました。

本塗装

青の部分はフィニッシャーズのピュアブルーで、センターカウルはフィニッシャーズのファンデーションホワイトで塗装。

デカール貼り①

結局、六輪車大好きのデパイユ車にしました。「FIRST NATIONAL CITY TRAVELERS CHECKS」のデカールはカウルの分割ラインでカットしてやる必要があります。

デカール貼り②

レーシングマシンは久しぶりでデカール貼りだけで丸一日かかってしまいました。クリアーをかける前に二日ほど乾燥機に入れて十分乾燥させます。

クリアーコーティング

フィニッシャーズのウレタンクリアーGP1を使用。薄めかたとエアブラシの空気圧の加減がなかなかつかめずうまくいくかどうか・・・。

エンジン・ミッション完成

狭いスペースにステーやホースやコードが複雑に組み合っていてうまく合わない所を強引に接着したりとなかなか大変でした。

リアウィングステー完成

リアウイングステーをミッションに接着。慎重に組み立てつもりでしたが、ウィングをのせてみたところ、水平がやや狂っていたので、最終組み立てで調整します。

バランスチェック

タイヤを本体に装着してバランスチェック。右前輪が若干浮いていたので、足回りを微調整しました。

エアファンネルネット作製

金網に3mmベアリングと5円玉を押し付けて型取りをし、4mmのポンチで打ち抜き。この作業を8回繰り返します。金網が硬いのかポンチの切れ味が悪いのか切り口に少しギザギザが残ってしまいました。

エンジンまわり完成

エアファンネルにカバーを接着して完成。ロールバー、エアファンネルなどはSHOW UPのリアルクロームライト塗装しました。

タイヤの塗装

トレッド面を240番のヤスリで一皮むいて「GOOD YEAR」のレタリングを塗装。テンプレートを使ったほうがかんたんなのですが、ショルダー部にモールドが入っていたので、それに沿ってチマチマ筆塗り。後輪はまあまあですが、前輪は小さすぎてたいへんでした。

P・デパイユの塗装

組み立て説明書ではヘルメットもスーツもブルーの指定ですが、ちょっと単調だしスーツが水色になっている資料があったので、色を変えて塗装しました。

デカール貼り付け

デパイユのヘルメットの赤と白のラインは5枚のデカールを組み合わせて表現しますがうまく貼り付けるのがなかなか大変でした。表面はほとんど三次曲面なのでマークソフターを使って強引に馴染ませました。

細部塗装

ボディにもデカールを貼り付けてグローブやシートベルトなどの細部を塗装。後でシールドを付けるので顔の塗装はケッコーいい加減。(^_^;)

ヘルメット完成

エポキシ接着剤でシールドを接着。この後、接着剤のはみ出しを落としてクリアーをかければ完成です。

タミヤ1/12マクラーレンMP4/6

2021年7月完成

●クリックすると画像を拡大できます。

製作記録

今回の依頼品はタミヤの1/12マクラーレンMP4/6のリペイント。「McLaren」ロゴを「Marlboro」に貼り替えようとして塗装面を傷つけてしまったそうで、傷ついた塗装面をリペイントしデカールを貼り直すだけのお手軽コースです。

ボディのリペイント

デカールをはがす際にナイフか何かを使ったようで結構な傷がついていたので、240番のやすりで磨いてデカール落としとキズ消しを行います。ボディサイドは状態が良かったので、元の塗装を生かしました。

マルボロレッドとボディサイド部をマスキングしてサーフェイサー→ベースホワイトを塗装。400番〜600番で磨いてからフィニッシャーズのファンデーションホワイトで塗装。

マスキングをはがした状態。まあまあうまくいきましたが、塗装が若干ヨレた部分をタッチアップして塗装完了。

デカールは純正品と社外品のタバコデカールを使用。社外品デカールは印刷も鮮明で非常に質の良いものでした。国産キットはなべてデカールが貧弱なものが多いですが、特にレーシングカーの場合はもう少しデカールにこだわって欲しいものです。

ネットの画像を参考にしてデカールを貼り付け。本当はこの後クリアーをかけて塗装の段差消しとデカールの保護をした方がいいのですが、今回はお手軽コースなのでここで完成とします。

ヘルメットのバイサー作製

今回のもう一つの依頼はドライバーのヘルメットにバイザーをつけるというもの。たしかにキットのままでは顔が丸出しでちょっとマヌケ・・・。

ヘルメットから型取りをして0.3mm透明プラ板を切り出し。ドライヤーで熱して丸みをつけました。

テープで仮止めして雰囲気を確認。なかなかいい感じです。バイザーの裏からスモークを吹いてドライバーの顔が見えなくなるくらいにしました。

エポキシ接着剤で接着して完成!バイザーは固定式ですが、ヒンジの部分に虫ピンを埋め込んで可動しそうな雰囲気にしてみました。

(^O^)完成!

上がリペイント前、下がリペイント後です!