No.50 1/43 TOYOTA LAND-CRUISER

メーカー:MINI-RACING

2023年10月完成

パリ・ダカシリーズ6作目。以前作ったものと同じキットの別バージョンですが、今回はジャンクキットの不足パーツを補って仕上げるというご依頼です。

製作記録

キットレビュー

タイヤ、不明パーツ

明らかに別のキットのパーツで、タイヤとホイールはなんとか流用できそうですが、大問題はエキゾーストパイプとウィンドウが欠品していることです。

小物パーツ

やはり、他のキットのパーツがたくさん混じっていますが、ランクル用のパーツは一応そろっていました。

離型剤の脱脂

アセトンに漬け込む方法もありますが漬けすぎるとパーツが割れることがあるので、いつもの通り、中性洗剤入りのお湯で煮沸。ついでに変形したパーツの修正も行います。

組み立て

シャーシの組み立て

シャーシはかなり成形不良が目立つので、バリ取り、気泡埋めをしてからトランスミッションと車軸を接着。

ホイールの加工

ホイールは厚みが足りないので、裏側にプラパイプを接着して車軸が深く差し込めるように加工しました。

足回りのチェック

ボディに組み込んでタイヤがきちんと接地するかを確認。タイヤ径が小さくてタイヤハウスがスカスカですが、レース中のトラブルで間に合わせのタイヤに交換したという設定ならなんとか・・・(^_^;)。

主要パーツの仮組み

バンパーガード、ロールバーなどをつけた状態。ラジエータガードはやけに背が高くて面白い形状をしています。

ウィンドウの自作

今回1番の問題点、ウィンドウはハセガワのミラーフィニッシュの外箱を切り抜いて作製。リアウィンドウはコーナーにカーブがあるので、ドライヤーで熱してクセをつけました。

表面処理

表面のバリや気泡をきれいに落としてプライマーサーフェイサーで下地塗装。

塗装

サフ吹き

ボディ色はピンクにするので、下地塗装としてガイアノーツのピンクサーフェイサーを吹き付け。

本塗装

表面がゆず肌になった部分を軽くサンディングしてから、クレオスのピンクで本塗装。

デカールはり

余ったデカールを適当に貼り付け。雰囲気優先で考証的には全くのデタラメです。スポンサーの少ない弱小プライベーターチームという感じになりました(⌒-⌒; )。

シャーシ完成

シャーシ・コクピットはセミグロスブラック、ホイールはシルバーで塗装。ホイールは後から適当なものが見つかれば交換できるように脱着可能としました。

細部塗装

ウィンドウ、ロールバーを接着して窓枠、エンブレム等の細部塗装。あとは灯火類をつければ、いよいよ完成です。

完成

ウィンカー、ミラー、ワイパー等を塗装、接着して完成!積むものが何もなくて荷台がスカスカなので、ウェザリングカラーで軽く汚しを入れました。

1/43 TOYOTA BJ75 Maison du Café Paris Dakar 1988

メーカー:GAFFE

2023年7月完成(No.45)

ランクルシリーズ第5弾はBJ75です。「BJ75」というのはの70系モデルにB型ディーゼルエンジンを積んだロングホイールベースヴァージョンということで、「Maison du Café」というのはフランスのコーヒー屋さんでこの車のメインスポンサーのようです。

前回作ったLJ73 YAMATOと比較。同じ70系ですが、メーカーが違うせいかかなり印象が異なります。GAFFEのキットはDan’s modelやMINI-RACINGに比べるとモールドが細かくて精密感がありますが、カチカチで割れやすいレジンがどうにも馴染めません。(−_−;)

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

デカールは比較的状態がいいですが、組み立て説明書は完成写真のみで、組み立てかたは自分で考えなければなりません。

小パーツ一覧

主要パーツは揃っているようですが、組み立て説明がないので、どこに使うかよく分からないパーツもあります。

欠品パーツ

完成写真と照らし合わせると灯火類など細かいパーツが欠品していることが判明。中古のジャンクキットなのか?もともとこういう仕様なのか?

組み立て

フロントサスの破損

気をつけていたはずなのに早速破損が・・・(−_−;)。ボディとシャーシのすり合わせをしている時に力を入れすぎたのか、フロントサスがポッキリイってしまいました!(◎_◎;)。

シャーシの組み立て

折れてしまったサスを瞬着で補修してからシャーシの組み立て。エンジン、ドライブシャフトなどを接着します。タイプは違いますが以前作ったFJ60とほぼよく似たパーツ構成です。

コクピットの組み立て

ダッシュボードやシートはおそらくFJ60と共用パーツ。コクピット後部にメタル製のロールバーがつきます。

仮組み完了

主要パーツの仮組み完了。パーツの精度が低いので、四輪がきちんと接地するように何度も調整しました。

フロントウィンカーの自作

フロントウィンカーのパーツが欠品していたので、プラ板で作製しました。

ルーフのランプ自作

ルーフ右前につくランプも欠品していたので、ジャンクパーツから似た形のもを加工して接着。

リアバンパー

リアバンパーはなぜか2種類付属していましたが、依頼者様のご希望で下のロールバー風のものを使用。ボディとのスキマが広すぎるのでステーの部分を少しカットします。

塗装

表面処理

ボディ表面の荒れを磨いてプライマーサーフェイサーで下地塗装。

本塗装

完成写真ではダークブルーのようにも見えますが、依頼者様のご希望でブラックで塗装しました。

デカールはり

ボディ後部にはコーヒーを飲むお姉さんのイラストがデカデカと描かれます。デカールの質は比較的しっかりしていてスムーズにいきました。

シャーシ完成

内装はセミグロスブラックで、シートベルトはレッドで塗装。コクピットのロールバーは、完成するとほぼ見えなくなります・・・(⌒-⌒; )

フロントグリル

フロントグリルはセミグロスブラックで塗装。「TOYOTA」マークが入っていないと思ったのですが、デカールが付属していました。

フロントバンパー

例によってナンバープレート?のパーツが付属しないので、0.5mmプラ板を切り出して作製。ロールバー、フォグライトを接着してから塗装、デカールはり。

1/43 TOYOTA LJ73 YAMATO PARIS DAKAR 1990

メーカー:Dan’s model

2023年6月完成(No.41)

依頼人様がランクル好きの方のようで、今回もランドクルーザーLJ73です。

長い歴史を持つランクルシリーズはバリエーションも豊富で形式名が複雑なのですが、「LJ73」の「7」は70系、「3」はホイールベース(おそらミドル)、「L」はライト系を表しているらしいです。

ちなみに「FJ」の「F」はガソリンエンジン車、「BJ」の「B」はディーゼルエンジン車のことだそうです。

かえる工房はもともとランクルにはそれほど興味がなかったのですが、この依頼製作を通じてだいぶ勉強させていただきました(^∇^)。

赤と銀のラインのデカールをきれいにはるのは難しそうだったので、塗装で再現しました。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約20点。足回り、シート、ダッシュボードなどはシャーシと一体成形された簡素な作りです。

ボディとシャーシ

以前製作したLJ73と同じキットのバリエーションモデルです。前回は普通の無塗装レジンキットなので、変な苦労はしなくてすみそうです。

デカール

1/43ガレージキットでは一般的なことですが、デカールは巻いた状態で梱包されていてかなりシワシワになっていて一部破れがあります。

フォグライト

完成見本にはフィグライトが付いていませんが、なぜかパーツとデカールが付属しています。依頼者様との相談の上、今回は使用することにしました。

組み立て

シャーシの補修

シャーシ右後部が大きく欠けていました。完成後に見ることはほぼないと思いますが、一応プラバンとパテで修正しました。

車軸の新造

キットに付属する車軸はテキトーに切ったのか、切り口が汚く曲がっているので、1.5mm真鍮線で新造。タイヤのゴムはしっかりしていて問題ありませんでした。

仮組み

主要パーツの仮組み完了。パーツ数が少ないのでここまでは実に簡単です。

表面処理

捨てサフを吹いて表面処理。ルーフやボンネットに荒れが目立つので、240〜600番のヤスリで磨いて整えました。

塗装

下地塗装

ボディはブルーで塗装するので、発色を良くするためにガイアノーツサーフェイサーEVOスカイブルーで下地塗装をします。

本塗装①(ブルー)

クレオスのブルーでは少し明るい気がしたので、フィニッシャーズのピュアブルーで塗装。タイレルP34と同じ色です。

本塗装②(レッド)

キット付属のデカールでボディのラインをキレイに貼るのはかなり難しそうなので塗装で再現。マスキングをしてガイアノーツのピンクサフ→クレオスのレッドを吹きました。

本塗装③(シルバー)

赤ラインのはみ出しを修正してから、さらにマスキングをして銀部分をEXシルバーで塗装。

デカール貼り付け

組み立て説明書がないので、完成見本を見ながらデカール貼り。これでいいはずですが、細かいデカールが余ってしまったので、後から改めてチェックします。

シャーシ完成

シャーシと内装をセミグロスブラックで、ホイールをEXシルバーで塗装。パーツ数が少ないのであっという間に完成。あとはボディと接着して細部の組み立てをすれば完成です。

1/43 TOYOTA LAND-CRUISER Chassis long pick-up PASTIS 51

メーカー:MINI-RACING

2023年6月完成

パリ・ダカシリーズ3作目。キット名には入っていませんが、トヨタランドクルーザーの「40系」でランクルシリーズの原型になった車のようです。二輪で言うとHONDAの「ドリームCB750FOUR」のようなものでしょうか?

製作記録

今回も資料らしい資料がなく組み立て説明書もテキトーなイラストだけなので、想像でどう補うかがキモになります。

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約60点。荷台にいろいろな装備を積むので、GAFFEやDan’s modelのキットと比べて圧倒的にパーツ数が多いですが、デカールが小さいことを考えるとむしろ楽かも?

ボディパーツ

ボディは国産ガレージキットに近い柔軟性のあるレジンで成形。GAFFEのキットのようにヒビ割れの心配はなさそうですが、モールドがモッサリしていて成形不良の部分や派手なバリがあります。

組み立て

リアフェンダーの修正

左リアフェンダーに成形不良があったので、「黒い接着剤」を盛って形状を修正しました。

フレームの修正

細長いパーツが歪むのはレジンキットの宿命ですが、このキットもラダーフレームが派手に歪んでいたので、熱湯で煮沸して修正しました。

コクピット組み立て

キットのままではシートの後部が干渉してボディがハマらないので、ギリギリまで前に移動させて接着。ボディはフィットしましたがハンドルがシートの上にのっかってどこにドライバーが乗るんじゃい?というマシンになってしまいました(−_−;)。

シャーシ組み立て

メタル製のデフとドライブシャフトがついていますが、シャーシとの接合部がない(−_−;)・・・。仕方なく、デフを接着するためのダボをプラ棒で作製。それだけでは強度不足なので、車軸に接着。

仮組み

主要パーツを仮組み。荷台にはスペアタイアを4本積みます。ランクルの中では個人的にこの40系がいちばんカッチョいいと思います。

バンパーガード

フロントにはバンパーガードがつきますが、キット付属の金属パーツは歪んでいるので、アルミ線で作り直し。

表面処理

プライマリーサーフェイサーを吹いて荒れの目立つ部分を400〜600番のヤスリで磨いて表面処理。

塗装

本塗装

ボディはクレオスのスカイブルーで、シャーシはセミグロスブラックで塗装。

デカール

今回は大きいデカールはありませんが、黄ばみがひどいので数日日光を当ててクリアーでコーティング。

デカール貼り付け

デカールをはりつけてクリアーでコーティング。

プレートの自作

フロントバンパー左につくデカールはこのままでは不自然な貼り方になるので、0.5mmプラ板でプレートを自作しました。

1/43 TOYOTA LJ73 PARIS-DAKAR 1989

メーカー:Dan’s model

2023年5月完成

FJ60に続いてランドクルーザー・パリダカ仕様車の依頼製作です。製作にあたってトヨタのランドクルーザーについて少し勉強しましたが、ランドクルーザーには20系、40系、60系、70系・・・とあって、この車は70系になるようです。

製作記録

Dan’s modelというフランス製のガレージキットですが、例によって組み立て説明書にはロクな解説もなく塗装見本はこの写真一枚だけです。(´・ω・`)

Minolta DSC

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は21点。前回のFJ 60よりもシンプルなパーツ構成です。ボディとシャーシは塗装済みでデカールをはって組み立てれば完成!というイージーキットですが、全くイージーではないことが後から判明。

タイヤとホイール

このキットの1番の問題はタイヤ。ゴムではなく、カチカチのナイロン製でホイールに全くはまりません。もともと精度が低かったのか、経年で縮んだのか?

組み立て

タイヤのはめこみ

タイヤを熱湯に20秒ほどつけて柔らかくなったところでホイールにはめ込み。3本はうまくいきましたが、1本だけ割れてしまいました( ´△`)。

割れたタイヤの補修

タイヤの割れた部分に「黒い接着剤」を詰め込んで、表面をヤスリで整えました。無塗装ですが接着剤の色がタイヤとほぼ同じなのでこのままでも問題なさそうです。

塗装

デカールの補強

ボディは塗装済みなので、デカールをはってクリアーコートをすれば完成なのですが、今回はデカールの面積が結構大きい・・・。タミヤのアクリルクリアを吹いて補強しましたが、さて、うまくいくでしょうか?

デカールはり

・・・ためしに簡単そうな部分にはってみましたが、・・・ううむ・・・簡単にちぎれてボロボロに・・・( ´△`)。しかも、デカールが薄くて下地がスケスケです。海外製キットはいいデカールを使っているというイメージがありましたが、どうやらこのメーカーは違うようです。

シャーシ完成

ボディの方は手間がかかりそうなのでとりあえず先にシャーシの方を進めました。パーツ数も少なく、塗装済みなので、あっという間に完成!タイヤは補修部分を隠すためセミグロスクリアーを吹きました。

赤部分の塗装

デカールは諦めて塗装で赤のラインを再現することに変更。・・・しかし、またもや問題発生!ホワイトの塗装に模型用の塗料が全く乗らずに、マスキングをはがすとボロボロに・・・。

塗装の剥離

結局、塗装を剥離して全塗装することに。かなり強力な塗料を使っているらしく、薄め液ではビクともしないので、ツールクリーナーにドボン。ううむ・・・フランス人め・・・o(`ω´ )o

破損部の補修

ツールクリーナーを使用したので、レジンが侵されないように10分おきにチェックしましたが、やはり、窓枠やフェンダーなど薄い部分が割れてしまったので、パテや瞬着で補修します。

ホワイトの塗装

破損部を補修してサフ吹き。表面の荒れた部分を慣らしてから、ファンデーションホワイトで塗装。

レッドの塗装

デカールは信用できないので、レッドの部分は塗装で再現。マスキングが複雑なので、フロント部分、サイド部分、ルーフ部分を別々にマスキングして塗装。

レッドの細ライン

赤ストライプの細いラインはクアトロポルテのラインデカール(0.3mm幅)を使用。

デカールはり

念のため再度アクリルクリアを吹いて補強してから細かいデカールを貼り付け。塗装を全剥離した時はどうなることかと心配しましたが、思ったより上手くいきました!(^∇^)

細部の塗装・組み立て

ウィンドウ、ミラー、灯火類など細部を製作。ヘッドライトのレンズがついていなかったので、ミラーフィニッシュをはりこんでからWAVEのHアイズ(4mm)を埋め込み。「TOYOTA」エンブレムとワイパーはキット付属のエッチングパーツを使用。

最終組み立て

完成!

左は次の依頼品、同じLJ73の別バージョンです。こちらは普通のレジンキットでタイヤのゴムもちゃんとしています。

1/43 TOYOTA FJ60 PARIS DAKAR 1986

メーカー:GAFFE

2023年4月完成

1/43ガレージキットの製作依頼が入りました。GAFFEのキットは初めてですが、パーツ数は少なめでボディにはカチカチのレジンで表面がベトベトしています。同じフランスのメーカー、TENARIVのリジェJS7を作ったことがありますが、それとよく似た感じです。リジェを製作したときはカチカチのレジンがパキパキ折れたり、劣化したデカールがバラバラにちぎれたり苦労させられましたが・・・(´・ω・`)

製作記録

TOYOTA FJ60は1986年のパリ・ダカールラリー出場車のようですが、かえる工房はそちら方面は疎く、ネットで検索してもこの個体についての情報はほとんど見つからず、頼りになるのは完成写真一枚とペラペラの説明書一枚だけです・・・(´・ω・`)

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約30点。エンジンレスで足回りやコクピットも簡素な作りで、エブロの1/43ミニカーなんかとよく似た構成です。

ボディパーツ

国産ガレージキットと違って焼き物のようなカチカチのレジンで成形されていて離型剤?で表面がベトベトしています。バキュームフォームのウィンドウは精度がイマイチですり合わせが大変そうです。

その他のパーツ

ホワイトメタルの小物パーツとゴム製タイヤ。ダッシュボード、シート、デファレンシャルギア、ドライブシャフトは着色済みのレジンのようです。

デカール

いちばんの懸念はデカール。かなり劣化が見られます・・・。以前作ったTENARIVのデカールは水につけるとバラバラになって繋ぎ直すのにかなり苦労しましたが、さて・・・(´・ω・`)

説明書(表)

上段はフランス語、下段は英語の説明。念のため辞書を片手に読んでみましたが、レジンキットの組み立ての基礎知識とおおまかな塗装指示が書いてあるだけでした。

シフトレバー&消化器

組み立て説明図にはシフトレバーと消化器を接着するように指示されていますが、パーツの中にありませんでした。販売店のHP写真にも写っていないところを見ると不良品というよりメーカーが最初から入れ忘れていたようです。海外製キットあるあるですね・・・(−_−;)

説明書(裏)

車体の四面図、これを見てデカールをはれ・・・ということなのでしょうが、白黒なので塗りわけかたがよく分かりません。

組み立て

レジンパーツの洗浄①

中性洗剤で煮沸すると表面のベタベタはキレイに落ちましたが、説明書にはアセトンで洗浄するように書いてあったので念のためこちらも試してみました。

レジンパーツの洗浄②

「in aceton for a few minuts」と指示されていたので、5分ほどつけ置き。アセトンは引火性が強いので火気厳禁。臭いもキツイので、屋内で作業する場合は換気に注意しましょう。

シート、ダッシュボードなど

おそらく黒に着色済みのレジンで成形されているようですが、アセトンで脱脂すると塩を吹いたかように真っ白に・・・。どうせ塗装をするので問題ありませんが。

シャーシの組み立て

フロントサス、ドライブシャフトなどを接着。車軸を通す穴がきちんと開いていないので、掘り直しましたが・・・ドリルが通る時のテンションでリアサスの一部が欠けてしまいました・・・・( ´△`)・・・瞬着で補修できましたが、フランス人はなんでこんなにカチカチのレジンが好きなのでしょうか?・・・。

車軸の調整

ホイールに車軸のはまる穴をあけて仮組みをしましたが、少し長すぎました。これ以上穴を深くすると貫通してしまう恐れがあるので、車軸を5mmほどカットしました。

前後バンパーの調整

前バンパーは取り付けダボがボディの穴と微妙にずれていて左側が下がってしまうため修正。リアバンパーは取り付け位置がかなりズレていたのでダボをカットして真鍮線で作り直しました。

サイドミラーの調整

ホワイトメタル製のサイドミラーはステーの長さが左右で違いますが、自分で適当な長さにカットして使うようです。ミラーの取り付け穴が狭いのでドリルで広げたら、またしてもパーツの欠けが(o_o)。欠けたパーツをプラ板で新造して補修しました。

主要パーツの仮組み

ウィンドウの合いがイマイチですが、その他は特に問題なし。ボディ表面のモールドは割とキレイでヒケやバリはほとんどありませんでした。

塗装

下地塗装①

1/24用の塗装台ではサイズが合わないので、コンビニに行って「ソルマック胃腸液プラス」を購入。別に胃は悪くないのですが・・・。プライマーサーフェイサーを吹いて下地処理。

下地塗装②

本塗装の発色を良くするためにガイアノーツのピンクサーフェイサーで下地塗装。

本塗装

ボディはクレオスのピンクで、バンパー、フロントグリルはフィニッシャーズのファンデーションホワイトで塗装。

デカール補強

デカールは劣化の心配があったので、タミヤのアクリルクリアーをさっと吹いて30分ほど乾燥。

デカールはり

細かい部分が少し切れたりしましたが、概ねキレイにはることができました。見た目はヨレヨレでしたが国産キットより質の良いデカールを使っているようです。d(^_^o)

シャーシの塗装

シャーシ全体はセミグロスブラックで、タイヤハウス内部はホワイトで塗り分け。

シャーシ完成

セミグロスブラックで内装を塗装。タイヤをつけてシャーシ完成!

フロントグリル

ホワイトで塗装。ヘッドライト部にはミラーフィニッシュで裏打ちしたレンズを接着。グリル中央には「TOYOTA」のエンブレムが付くはずですが、キットには付属していないので残念ながらエンブレム無しで仕上げます。

リアプレート

リアバンパーにはプレートがつくようですが、例によってパーツが付属していないので、0.5mmプラ板を切り出して作成。

リア周り

完成したプレートをリアバンパーに接着。上部に並ぶオレンジのランプはキットのパーツのデキが悪いので、WAVEのHアイズ4の2.0mm角を使用しました。

次の依頼品は同じランドクルーザーの70系になります。

ハセガワ 1/24 ランチアストラトスHF ”ストラダーレ”

2021年10月完成

製作記録

製作上の注意点

①ボディとシャーシの組み合わせが非常にタイトでヘタにはめ込むと破損の恐れがある。

②ラジエーターグリル、カウルのキャッチピンなどがショボいので、できれば別売のエッチングパーツを手に入れた方がよい。

③非常に薄くて破損しやすい部分が多い。

キットレビュー

ストラトスは私が「死ぬまでに一度は乗ってみたい車」ベスト10に入りますが、大好きな車であるが故になかなか手が出せませんでした。タミヤと比べると明らかにワンランク落ちますが、フジミのやつよりはマシだろうと今回はハセガワのキットを選びました。

箱を開けるとエンジンレスのわりにやけにパーツが多いなあと思いましたが、実はラリーバージョンのランナーを流用しているために使用しないパーツが大量に入っていたのです。パーツ一覧の網掛けの部分が不用パーツです。

ラリーバージョンのホイールも付属しますが、タイヤサイズが違うため、そのまま使用することはできません。ランボルギーニミウラと同様タイヤはランナーつきですが、サイドウォールのモールドが再現されており、この点はミウラより改善されています。

シートやダッシュボードなどの内装もラリーバージョンのものが付属。選択の余地があるという意味ではサービスと言っていいのでしょうか?

なんと!クリアーパーツのランナーがグンニャリと曲がっています!パーツそのものは影響ないようですが、どういうわけでしょうか?こんなに酷いのは大昔の海外キット以来です・・・( ´△`)

ボディ下部の回り込みが非常にきついというデザイン上やむを得ないのでしょうが、説明書をよく読むと恐ろしいことが書かれています・・・(´・_・`)

シャーシ・コクピットの作製

エンジン周りやフレーム類はやたら細かくパーツ分割されているので、同色のパーツをあらかじめ組み立てておきます。

シャーシの塗装完了!・・・と思ったらやってしまいました(@_@)。マスキングテープをはがすときに指が引っかかって「パキッ」。このキットはやたらと肉厚が薄くて破損しやすい部分が多いので注意が必要です。

シャーシにエンジンパーツとフレームを接着。破損したシャーシパーツは瞬間接着剤で固めてなんとかリペアしました。

リアサス周りのパーツも細かく分割されているので、ある程度組み立ててから塗装をします。取り付け位置が曖昧なので、左右の角度がそろうようにバランスを見ながら注意して組み立てます。

ホイールはガイアカラーEX-ゴールドで塗装。メッキではない金塗装を再現するならこの色が一番です。発色をよくするために下地には黒を塗りました。

足回りの組み立て完了。フロントはいいのですが、リアの足回りは取り付け位置がはっきりないので、注意して組み上げます。さて。車軸がきれいに通っているかどうか・・・。(´・ω・`)

4輪がピタリと接地!この前のミウラでは失敗してホイールが浮いてしまいましたが、今回はうまくいきました(^O^)

コクピット完成!このキットではドアの内張りやダッシュボードはボディ側につくのでシャーシ側はこれだけです。シートは黒の下地を少し塗り残す感じでブルーを塗装して立体感を出してみました。説明書の指示にはありませんでしたが、せっかくなのでシートベルトのデカールもはってみました。

スペアタイヤはラリーバージョンのまま( ´△`)。完成すればどうせ見えなくなるので、塗装はけっこうテキトー。ボンネットが外せればがんばって作り込むのですが、このキットは完成後は見えなくなるパーツが多くてちょっとストレス。私は見えないところはどーでもいい派なので、いっそ板シャーシに軸を通しただけのキットでもいいのですが・・・。

メーターパネルの塗装はいつも悩まされますが、今回マスキングゾルを使った塗装を試しました。まず、メーターパネルの白銀を塗装。メーターのフチやボタンの部分を残すようにマスキングゾルを塗布して黒を吹きました。タッチアップなしでこの状態です。思ったよりうまくいきましたがいかがでしょうか?

ボディの表面処理

とりあえずボディの表面処理。パーティングラインの部分をサインペンでなぞってガイドにします。ボディもラリーバージョンの流用で、キャッチピンやジャッキポイントなど不必要なモールドがあちこちにあります。

フロントのルーバーは抜けが悪いところやバリがでているところがあるので、デザインナイフと細切りした400番の紙ヤスリ整理してシャッキリさせます。

ボディサイドの下部にジャッキポイントのでっかいモールドがありますが、ストリートモデルには不用なのできれいに削り落とします。

ボディのプレスラインにそってリアフェンダーに水平にモールドが入っていましたが、考証ミスのようなのでパテで埋めてツライチにしました。

スポイラーにはけっこう大きなヒケがあるので、waveの黒い接着剤でパテ埋め。リアスポイラーはモールドがぼんやりしているので、表面に0.3mmプラ板をはって段差表現をしました。

ラジエーターグリル下のバーは非常に細くボディの表面処理をしている時に折ってしまったので、0.3mmプラ板で補強。写真ではわかりにくいですが、サインペンで黒く塗った部分が元々のパーツで、その裏にプラ板をはりました。

インジェクションキットにしては表面がベタついている気がしたので、念のため中性洗剤で8時間ほど漬け洗い。

フロントとリアのオーバーハングの内張を接着してボディ内部を黒で塗装。リアの内張の断熱部分?はシルバーで塗り分け。やはりこのキット、見えないところが妙に凝っています。こんなところに凝るよりも、キャッチピンなどの小物をエッチングパーツにしてくれた方がありがたいのですが・・・

マスキングをしていよいよボディ塗装!

ボディ塗装

ストラトスのストリートモデルは赤が多いようですが、赤は少しあきたので今回はイエローにしました。この前使ったファンデーションホワイトの発色がよかったので、今回もフィニッシャーズのピュアイエローを使用。

イエローは隠蔽力が低く塗装が難しい色ですが、下地にサンディブラウンを使うと良いという情報を得たのでさっそくテスト。確かに透け防止になりムラも出にくいですが、いくら重ね塗りしても少し濁ったカラシ色になる(左)ので、やっぱり下地はホワイト(右)でいきます。

というわけで、いつものように下地にはクレオスのベースホワイトを吹き付け。この時点で細かいキズをチェックしながら600番のヤスリで表面を慣らしました。この作業中にラジエーターグリル下のバーがまたしてもポッキリ!( ´△`)。完成したらどうせほとんど見ない場所なので放置することにしました。

塗装の乾燥待ちの間にダッシュボードや外装の準備。ナンバープレートは「品川33 そ・750」。「あの人」のナンバーです。今回はフジミのナンバープレートデカールを使用。プレートを白で塗装して直接ナンバーをはっていきました。かなり前に購入したものですが特に問題なく使用できました。

フューエルキャップの塗装にはガンダムマーカーのEXメッキシルバーを使用。形状もラリーバージョンのままですが、メンドくさいので気がつかなかったフリをします(^^;)。

やはりイエローは難しい(´・ω・`)・・・。角のあたりが何となく薄く見えるので、集中的に色をのせ、なんとか均一に塗れました。

パネルラインに沿ってクレオスのウェザリングカラーマルチブラックでスミ入れをして、デカールをはってからクリア吹き。

充分乾燥させてからボディ表面をコンパウンドで磨き、ウィンドウ、ダッシュボード、ドアの内張などを接着。

いよいよ恐怖の瞬間!シャーシとボディの合体。説明書にもある通り組み合わせが非常にタイトなので実際にボディをのせるのは初めてです。

ボディ下部の回り込んだ部分を開いて前からシャーシを差し込み。メリメリとイヤな音がしましたが、なんとか成功!この作業でボディにヒビが入ったなどという話も聞きましたのでヒヤヒヤものでした。(^_^;)ただ、はめこみがキツくてシャーシがゆがんだのか、ホイールがきちんと接地しなくなりました。リヤカウルをカットして後付けしている人もいましたが、今度作る機会があればその方法を試してみます。

リアスポイラー、ルーバーなどを接着。黒が入るとグッとしまって見えます。灯火類やミラーをつければいよいよ完成!