No.109 1/43 レンジローバーイヴォーク

2025年製作予定

次の依頼品はランドローバーのレンジローバーイヴォーク2代目(L551)。ブルーグレーのボディをメタリックダークブルーにリペイントします。

ランドローバーのディーラーが顧客サービスに配っているもののようで、外箱もないためメーカー不明ですが、おそらくイクソ製ではないかと思います。

写真は自由にDLしていただいて結構ですが、二次使用目的の場合は必ず事前に連絡をお願いします。

製作記録

パーツ分解

パーツ分解

塗装剥離

塗装

最終組み立て

No.106 ノレブ 1/43 アウディA5 アバント

2025年製作予定

次の依頼品はアウディA5。ノレブのミニカーですが、アウディディーラーのノベルティグッズのようで情報がほとんどありませんでした。ボディはどうもレジン製のようです。

写真は自由にDLしていただいて結構ですが、二次使用目的の場合は必ず事前に連絡をお願いします。

製作記録

パーツ分解

パーツ分解

塗装剥離

塗装

最終組み立て

No.105 ブラーゴ 1/18 フェラーリ 296GTB アセットフィオラノ

2025年11月製作開始

次のご依頼品はフェラーリ296GTB!車名の「296」はフェラーリ伝統の命名法で「2992㏄V6エンジン」を表します。フェラーリでは珍しいV6エンジンではディーノ246が有名ですが、この296GTBはターボチャージャー+電気モーターで最高出力830PSとスペックが全く違います。「アセットフィオラノ」とは空力パーツや足回りがアップグレードされてサーキット走行に特化されたスペシャルバージョンで、雑にいうとスカイラインの「GT-R」のようなものでしょうか?

ブラーゴの製品は大人向けのミニカーと子供向けのオモチャの中間的な感じなのが特徴で価格もリーズナブルです。ミニチャンプスやオートアートなどの高級ミニカーに比べると精密さには欠けますが、全体的なスタイルはなかなかカッコよく、構造がシンプルなので、改造やリペイントの素材にはうってつけです。

写真は自由にDLしていただいて結構ですが、二次使用目的の場合は必ず事前に連絡をお願いします。

製作記録

パーツ分解

パーツ分解①

Fフェンダー、ボディ以外のパーツは樹脂製。ドアとフロントボンネットを分解するのはあきらめました。

ドアヒンジ

ドアのヒンジは金属パーツでカシメられています。ここを削ればドアの分解もできるのですが、かなり強い板バネ使われていて、塗装後に接着しても強度がもたないだろうと判断して分解は諦めました。

パーツ分解②

コクピットパーツ分解完了。シルバー部分は塗装されていますが、ほとんどがブラックの成形色のままです。シートベルトもついていますが、内装と同色なので注意してみないとよく分かりませんでした。

塗装剥離

塗装

最終組み立て

No.104 Cararama 1/24 BMW Z4 クーペ(リペイント)

2025年10月製作開始

以前製作した「No.72 BMW Z4 クーペ(改造リペイント)」を見たお客様から同じミニカーのご依頼が入りました。今回は改造なしで、内装とボディのリペイントのみ行います。

写真は自由にDLしていただいて結構ですが、二次使用目的の場合は必ず事前に連絡をお願いします。

製作記録

パーツ分解・塗装剥離

パーツ分解

ほとんどのパーツがネジ止めと樹脂パーツのダボの焼き潰しで、接着剤が使われていないため、比較的簡単に分解できました、フロントウィンドウのみ金属パーツのカシメで固定されていて少し手間がかかりました。

塗装剥離①

いつものようにナトコスケルトンで塗装剥離。溶剤をつけると見る見るうちにに塗料がムクムクと浮いてきます、

塗装剥離②

溶剤を水で流して塗装剥離完了。スッキリキレイに地肌がでました。

表面処理

塗料の厚塗りで誤魔化していますが、塗装剥離をするとバリや段差の残っている部分がはっきりします。目立つ部分に黒い接着剤でパテ盛りして段差を消します。

下地塗装

プライマーサーフェイサーで下地塗装。400番〜600番のヤスリで荒れた部分を中心に表面を整えます。

ボディ塗装

ボディ塗装①

一口に「ホワイト」といってもメーカーや種類によって色合いが微妙に違います。依頼者様からいただいた参考写真にいちばんイメージが近いので、今回はクレオスのクールホワイトを使用します。

ボディ塗装②

クリアーコートなしのご依頼なので、この段階でしっかりツヤが出るように薄めに希釈した塗料で重ね塗り→乾燥を何回も繰り返します。

エンジンルーム

ボディをマスキングしてエンジンルームの前部分をセミグロスブラックで塗装。

内装塗装

基本塗装

マルチプライマーで下地処理をして黒部分と赤部分を塗装。全体をクレオスのジャーマングレーで塗装してマスキング。赤部分はタミヤのTS85ブライトマイカレッドで塗装しました。

細部塗装

さらにマスキングをして銀部分をチタンシルバーで塗装。普通のシルバーよりもグッと高級感が出ます。細部はエナメル塗料のセミグロスブラックを筆塗りしました。

ダッシュボード

こちらもジャーマングレー、ブライトマイカレッド、チタンシルバーで塗り分け。メーターとハンドル中央のエンブレムは社外品のデカールを使用しました。

最終組み立て

No.101 POP RACE 1/64 アストンマーチンDBX707

2025年10月完成

次のご依頼品は1/64アストンマーチンDBX707。オリジナルのブルー塗装を剥離して、ボディをシルバーにリペイントしました。

写真は自由にDLしていただいて結構ですが、二次使用目的の場合は必ず事前に連絡をお願いします。

 

製作記録

POP RACEは香港のミニカーブランドのようですが、HPの見本写真と実際の製品とではえらくクオリティの差があるような😅😅😅・・・。ミニカーは1/43か1/18スケールが主流ですが、今回のご依頼品は1/64で、トミカなどに近い小スケールで細部の処理に一工夫が必要です。

分解・塗装剥離

パーツ分解

いつものように温熱法で接着剤を溶かして分解しましたが、リアウィンドウとフロントグリルがなかなか外れないのでIPAにドボンしました。

塗装剥離①

一般にミニカーの塗料は強力なもの(おそらくウレタン系?)を使っていて剥離に苦労するのですが、これはIPAでかなり溶けました。しかし、IPAだけでは時間がかかるので、やはりいつものナトコスケルトンを使います。

塗装剥離②

やはりナトコスケルトンは超強力で、すっきり塗装剥離できました。細部パーツも大きな破損は出さずに済みました。

補修

リアウィンドウ

IPAに浸けて接着剤を溶かした時にリアウィンドウの塗装も落ちてしまったので、フチをブラックで塗り直しました。

ドアミラー

ドアミラーは軟質素材ですが、分解時に取り付けダボの部分がちぎれてしまったので、ステーをカットして0.8mm真鍮線で新造しました。

塗装

下地塗装

マルチプライマーを吹いてから、ガイアカラーのEXブラックで下地塗装。

マスキング

ルーフやボディ下部は下地塗装のブラックをそのまま生かすので、マスキングします。

本塗装

ガイアカラーのEXシルバーでボディ塗装。マスキングもキレイにできました。

サイドのライン

フェンダー後ろのラインは細すぎて塗装が難しいので、黒デカールの細切りを貼って再現しました。

研ぎ出し

クリアーコートをしてじゅうぶん乾燥させてから、1000番〜3000番のヤスリで研ぎ出し。コンパウンドで磨いてツヤ出しをします。

エンブレム

塗装剥離時に溶けたエンブレムはZoomOnのメタルインレットマークで復元。1/24・1/43・1/64スケールに対応とのことで、一番小さいものを使います。

ホイール

ホイールは黒一色だったので、実車通りにシルバーのラインを追加。

最終組み立て

最終組み立て

ルーフレールにミラーフィニッシュを張り込み。ホイールを組み込み、シャーシの裏からネジ止め。最後にドアミラーを接着して完成!

No.81 Otto Mobile 1/18 アウディRS2アバント

2024年11月完成

今回もミニカーのリペイントです。かえる工房はアウディというとクワトロくらいしか知らないのですが、RS2はポルシェがカスタマイズしたスペシャルモデルで、2.2 L 直5DOHCターボエンジは315馬力を叩き出し、最高速262km/hとなかなかスポーティなモデルのようです(Wikipedia情報)。直4や直6ではなく直列5気筒エンジンというところがいかにもアウディらしいです。

 

製作記録

「Otto Mobile」はフランスのミニカーブランドでマイナーなアイテムを数多く発売しています。そのためボディは亜鉛合金ではなく、レジンを使用していてミニカーというよりガレージキットの完成品という感じです。

ボディの分解と塗装剥離

主要パーツ分解

ドアの開閉もなく1/43並みの極めてシンプルなパーツ構成ですが、ほとんどのパーツが接着されていたため、ここまで分解するのに2週間もかかってしまいました。

シャーシ内部

タイヤハウスなどは全てボディ側に一体成形されています。ボディの前後はほとんどムクのカタマリなので、レジン製でありながらずっしりとした重量感があります。

ウィンドウの分解

リアウィンドウ以外は全て透明プラ板を切り抜いたものです。こんなところも以前製作した「PZY MODEL」のレジンキットとよく似ています。

ルーフキャリアの補修

もともと折れていたのか、成形不良だったのか、左のルーフキャリアがポロリと折れてしまったので、0.3mm真鍮線で軸打ちをして再接着。

ルーフアンテナの新造

樹脂製のルーフアンテナも折れそうになっていたので、0.3mm洋白線と0.9mmビニールパイプで新造しました。

ボディのリペイント

下地処理

ピラー部やライトレンズはオリジナル塗装を生かすのでマスキングします。剥離剤は使えないので塗装剥離をしないでペイントしますが、塗料がしっかり食いつくようにヤスリで表面を荒らして足付けをします。

下地塗装①

足つけをしたボディ表面にプライマーサーフェイサーで下地塗装。しっかり乾燥させてから、マスキングテープをはったりはがしたりしてしっかり定着しているか確認します。

下地塗装②

シルバーの発色を良くするためにブラックで下地塗装。この段階で細かいキズや凸凹などをチェックしできるだけ表面を滑らかにしておきます。

本塗装

ガイアカラーのEXシルバーで本塗装。塗装面のザラつきやホコリを噛んだ部分を修正して塗装完了。なかなかの輝きです。

デカール製作

リアのアウディマークはリサイクルできそうですが、左のRSエンブレムはボロボロになってしまったので、デカールを自作します。

研ぎ出し

フィニッシャーズのウレタンクリアーGP1でクリアーコート。十分乾燥したので、表面の研ぎ出しを始めます。

最終組み立て

エクステリア接着

研ぎ出し、コンパウンド研磨が終わったので、ウィンドウ、灯火類、グリルなどを接着。

インテリア接着

ルームミラー、ドア内張、バッシュボード、コクピットを接着。

No.83 ミニチャンプス 1/18 マクラーレンM23(1977年イギリスGP)

2025年2月完成

次のご依頼品はマクラーレンM23。といってもチャンピオンのジェームス・ハントではなく、ゼッケン40のジル・ヴィルヌーヴ車とマニアックな選択です。ヴィルヌーヴは1977年のイギリスGPでマクラーレンのサードドライバーとしてF1デビューしました。結果は11位と振るいませんでしたが、この時の走りがエンツォ・フェラーリの目に留まり、同年カナダGPからからフェラーリ312T2のシートに座ることになりました。

M23は2度もチャンピオンを獲得し、映画の『ラッシュ/プライドと友情』ではフェラーリ312T2と並んで主役となった名車ですが、ウェッジシェイブボディ、サイドラジエーター、コスワースDFVエンジンと70年代キットカーの典型で、これといった特徴がないせいか、ネットで検索してもプラモデルやミニカーの情報しかないのに驚いてしまいました。😵😵😵

 

 

製作記録

中古品ながら比較的程度はいいのですが、ドライバーフュギュアを外してボディをクリアーコートして欲しいというご依頼です。かえる工房はレーシングマシンはドライバーとワンセットで捉えていて、ヴィルヌーヴがなくなってしまうのは寂しいのですが、ドライバーを乗せないのが最近の流行のようです・・・😢😢😢

分解

パーツ一覧

センターカウルとインダクションポッドは脱着可能・・・というか載せてあるだけです。

シャーシ裏

シャーシはビスで固定されていますが、よく見るとダボの合わない部分を無理に押し込んでいてシャーシが歪んでいます。・・・まあ、「made in china」ですから・・・。

シャーシ分解

部分的に接着されていましたが、ビスを外すとシャーシとフロント足回りはわりと簡単に分解できました。

ボディ分解

本当はエンジンユニットも分解したほうがいいのですが、固定用のネジがエンジン内部に隠されているようで、これ以上イジると破損しそうなのでマスキング塗装で対応することにします。

コクピット分解

ボディからコクピットを外してドライバーフィギュアを分解。ドライバーのお尻の下に固定用の大きなダボがあります。

改造

タミヤ1/20キット

M23のコクピットの詳しい資料がないので、タミヤのキットを参考に改造します。

シート&消化器

シートの省略された前半分をプラ板で作製。プラパイプを半分にカットしたもので消火器を作りました。

パテ盛り

プラ板で作った芯にポリパテを持ってシートの形状に削ります。

塗装

シートと消化器を塗装してコクピットに仮組み。まあまあ雰囲気が再現できたでしょうか?

シートベルト

金具はホビーデザイン1/18シートベルトセットを使用。ベルトは鉛板を切って製作します。

シートベルト

エッチングパーツの金具とシートベルト用の紙が付属。残念ながらデカールは付属しません。M23のシートベルトは青なので鉛板で製作する予定です。

説明書のミス

組み立て説明書のミスを発見。6点式シートベルトなのに金具が5つしかありません。かなり悩みましたが、どうも赤丸の二股パーツを使うようです。

組み立て完了

0.25mmの鉛板を2.8mm幅にカットして、エッチングの金具を通して組み立て。鉛板を正確に2.8mmにカットするのが難しく、けっこう時間がかかりました。

リペイント

マスキング

どうしてもこれ以上分解できなかったので、エンジン周りマスキングをしてクリアーコートをします。

クリアーコート

フィニッシャーズのオートクリアーでクリアコート。思ったよりデカールが弱くて下手に厚塗りをする溶けてしまうので、慎重に薄塗りを繰り返しました。

研ぎ出し①

デカールのシワや欠けた部分を修正する作業を何度も繰り返したため非常に時間がかかりましたが、ようやく研ぎ出し作業にたどり着きました。

研ぎ出し②

1000番〜3000番のヤスリで研ぎ出しをしてから、タミヤのコンパウンド粗目→細目→仕上げ目で磨いてから、ハセガワのセラミックコンパウンドで仕上げ。だいぶツヤが出てきました。

コクピット完成

ボディのツヤ出しが完了したので、改造したシートを接着。あとは分解したパーツを組み立てれば完成です。

No.82 アシェット 1/43 マツダ ルーチェ GS2

2024年12月完成

次のミニカーリペイントは二代目ルーチェの2ドアハードトップGS2。今回はリペイントだけでなく前後スポイラーの追加など、依頼者様のかつての愛車仕様にしたいとのご依頼です。アシェットの1/43ミニカーですが、依頼者様の手でチンスポイラーとハの字シャコタンに改造されています。

 

 

製作記録

「ルーチェ」は大型車というイメージがあったのですが、どうも記憶違いのようです。下の写真はベネトンB186との比較。最初はメーカーのミスかと思ってホイールベースを測ってみましたが、やはり1/43で間違いないようです。トヨタ2000GTなんかもそうですが、昔の日本車はけっこうコンパクトだったようです。

ボディの分解と塗装剥離

分解①

シャーシ裏のビスを外してボディとシャーシを分解。フロントのチンスポイラーは接着されていましたが、どうせ使わないのでナイフでカットしました。

分解②

ボディを熱湯につけて接着剤を柔らかくして分解しますが、樹脂パーツが変形しないようにこまめに引き上げて状態を確認する必要があります。

分解③

ボディパーツの分解完了。ダメージはほとんど出ませんでした。以前はエナメル溶剤などで接着剤を溶かしていましたが、温熱法のほうがスムーズでパーツを傷つけずに分解できます。

塗装剥離①

いつものようにナトコスケルトンで塗装剥離。溶剤を塗るとみるみるうちに塗料が浮いてきました。

スポイラー追加

プラ板などを芯にしてパテで前後のスポイラーを製作。このままでは田舎の暴走族みたいなので、少しずつ削って形状を修正していきます。

スポイラーの形状修正

「暴走族ではなく走り屋風に」とのご依頼でしたので、全体的に形状をひかえ目に修正。ルーチェの資料があまりないのでRX-3のカスタム車などを参考にしました。

バックミラー改造

アオシマの1/43スカイラインのミラーを流用してドアミラーを取り付け。ステーが太くてボッテリとしているので、0.5mm真鍮線に交換しました。フェンダーミラーを外した穴はパテ埋めをします。

マフラー改造

「50πくらいのシングルマフラー」とのご希望だったので、オリジナルのマフラーをカットして真鍮パイプに交換しました。

ボディのリペイント

塗装色

シルバーの下地にクレオスのGX101クリアブラック+GX108クリアバイオレット(少量)で塗装。よく見るとブルーが入ったメタリックブラックとのご注文で何度かお客様と相談した結果この色に決めました。

内部塗装

フィニッシャーズのマルチプライマーを吹いて、フロントグリルと内装部をフラットブラックで塗装。

下地塗装①

フラットブラックで塗装した部分をマスキングして、あらためてボディ全体をマルチプライマーで下地塗装。

下地塗装②

メタリックカラーで塗装するためます下地をブラックで塗装。

下地塗装③

さらに下地をシルバーで下地塗装。

本塗装

シルバーの下地の上からクレオスのGX101クリアブラック+GX108クリアバイオレット(少量)で塗装。下地塗装②と変わりないように見えますが、明るい場所で反射させると微妙にメタリックブルーが入っているのが分かります。

デカール作成

塗装剥離の際に溶けてしまったエンブレムやサイドマーカーのデカールを自作。

クリアーコート

フィニッシャーズのウレタンクリアーGP1でクリアーコート。約24時間で完全硬化したら、次はいよいよ研ぎ出しを始めます。

研ぎ出し

クリアー表面を2000番〜6000番のヤスリで研ぎ出して、コンパウンドで磨き込み。フェンダーミラーを外した穴の跡がうまく消えなくて苦労しました。

ボディパーツ接着

ウインドウ、前後グリルなどを接着。塗料の厚みで合わなくなった部分を削って調整しました。

最終組み立て

完成

ボディをシャーシに取り付け、ワイパー、ミラーなどを接着して完成です。

No.80 アオシマ 1/150 粉粒体運搬トレーラー(太平洋セメント)

2024年10月完成

この仕事を始めてから、それまであまり興味のなかったアイテムの製作をすることが増えました。今回のご依頼は粉粒体運搬車(ふんりゅうたいうんぱんしゃ)!(@_@)!!要するにセメントなどを運搬するトラックのことです。これを「太平洋セメント」専用車にリペイントしました。

製作記録

ご依頼品はアオシマ製の1/150 リアルディティール トレーラートラックシリーズのもので、ミニカーといってもほとんどのパーツはプラスチックと軟質樹脂製です。

ボディの分解と塗装剥離

パーツ一覧

食玩のような簡素な箱に本体と軟質樹脂製のバックミラー+サイドガードのパーツが付属します。

トラクター部分解

ネジ止めはなしですが、接着部はごく部分的だったので、割と簡単に分解できました。

トレーラー部分解

ネジを外せばシャーシは簡単に分解できましたが、細かいパイプ類は無理にイジると折れそうなので、分解は最小限にとどめました。

タンクパーツ接着

タンク部分は上下2パーツ構成ですがかなり段差やスキマがあるので、きちんと接着して接着線を消しました。

リペイント

デカール作成

ネットで拾った画像を加工して版下にします。とりあえず普通紙に印刷してバランスをチェックしてからデカールを作成します。

塗装剥離

プラスチック製なので、クレオスの薄め液とIPAを使って塗装剥離。時間は少しかかりましたが、なんとか剥がれてくれました。

キャブ塗装

キャブは少しクリーム色がかった白なので、クレオスの316ホワイトFS17875で塗装しました。

タンク塗装

タンク部分は明るいグレーなので、クレオス315グレーFS16440で塗装。

デカールはり

A-oneの「自分で作るデカールシール」で作成したデカールを貼り付け。通常の水転写デカールに比べて位置調整が難しいのですが、なんとかうまく行きました。

最終組み立て

トラクター部完成

フロントグリル、灯火類など細部を塗装してから組み立て。

トレーラー部完成

全体にセミグロスクリアーを吹いてデカールを馴染ませてから、パーツを組み立て。

完成!

トラクター部とトレーラー部を連結させて完成。連結部は差し込むだけなので、角を曲がる状態も再現できます。

No.74 京商 1/43 レクサスRX500h

2024年8月完成

去年からミニカーリペイントのご依頼が急に増えてきましたが、今回はホワイトボディのレクサスを「ソニックカッパー」にリペイントします。

 

製作記録

ボディの分解と塗装剥離

分解①

シャーシ裏のネジを外してボディ、コクピット、シャーシを分解。後部のネジはマフラーの下に隠されていたので、マフラーも外しました。

分解②

カシメ部を削り落としてから熱湯につけて接着部を分解。いろいろな方法を試しましたが、結局、温熱法が一番効果的です。ただし、熱しすぎて樹脂パーツが歪まないように注意が必要です。

分解③

ボディ分解完了。樹脂製パーツは塗装剥離剤で溶けてしまうので、外し忘れがないかしっかりチェックします。

ナトコスケルトン

いつものようにナトコスケルトンで塗装はがし・・・。と思いましたが、缶がベコベコに・・・(°_°)。踏んだり落としたりした覚えはないのですが・・・。

塗装剥離①

溶剤には問題なかったようで塗装剥離はできましたが、缶が凹んだ理由が気になる・・・。メーカーに問い合わせましたが、1週間経っても返事なし・・・( ´△`)

塗装剥離②

オリジナルの塗料を完全に剥離できました。前後のフェンダーはプラ製なので、IPAにつけ置きして塗装を剥がします。

ボディのリペイント

内部塗装

マルチプライマーを吹いて下地処理。内装部をセミグロスブラックで塗装してからマスキングをします。

下地塗装

本塗装の前にファンデーションホワイトで下地塗装。

本塗装

ガイアノーツの「133パールカッパー」で塗装。実車はもう少し赤っぽい色ですが、既製品塗料ではこれが一番近いようです。

クリアコート

クリアコートをしてからヤスリで研ぎ出し、コンパウンドで磨いてツヤをだします。ちょうど梅雨の季節に重なったため塗装→乾燥にずいぶん時間がかかってしまいました。

最終組み立て

ウィンドウ、ミラー、灯火類を再接着して、シャーシを組み込み。