1/6 セーラーサターン(HOBBY BASE 烈風)

2024年7月製作開始

メーカー:HOBBY BASE 烈風 原型製作:藤縄和彦

セーラー戦士5作目で、セーラーサターン3作目になります。

セーラーサターンこと土萠ほたるちゃんはテレビアニメ第3作『美少女戦士セーラームーンS』の後半から登場。活躍する場面はそれほど多くありませんが、物語のキーになるキャラで陰のある設定が大きいお友達にウケたのか亜美ちゃんを抜いて一番人気になりました。実際かえる工房でもほたるちゃんは圧倒的な稼ぎ頭だったりします。

HOBBY BASE 烈風のフィギュアは個人的に微妙に感じるものが多くてなかなか手が出せなかったのですが、このキットは完成写真に惚れ込んでプレ値も気にせずポチってしまいました(^◇^;)・・・。原型製作の藤縄和彦氏は聞いたことがありませんでしたが、竜人氏や智恵理氏に匹敵する素晴らしい造形力だと思います。

 

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は全26点。ヒザやヒジ、イヤリングやティアラなどのアクセサリーは一体成形されていますが、なんと、顔が4種類、右太ももが2種類付属しています。

顔パーツ

通常顔、妖しい笑み、明るい笑顔、ウィンクと表情違いの頭部が4種類も付属します。今回はこれを全部交換可能にします。

太ももパーツ

右太ももパーツは2種類付属していて通常の立ちポーズと右足を跳ね上げたポーズが取れます。こちらも完成後に交換できるようにします。

サイレンスグレイブ

2パーツ構成。レジンキットのお約束で、杖の部分に歪みがあり真円がきちんと出ていません。

組み立て

仮組み①

主要パーツを仮組み。全体のサイズもプロポーションも竜人氏の「ミュージカルver.」に似ています。

仮組み②

右の太ももを交換することでこのようにジャンプしているようなポーズにもできます。太もも以外は同じパーツなのですが、全く違うフィギュアに見えます。

スキマの処理

接続部はスキマが結構目立つので、ポリパテを詰めてすり合わせ。特に前髪は脱着可能にするので念入りに行います。

軸うち①

太ももと腰に真鍮線(1.5mm)+ネオジム磁石(5mm×2mm)を埋め込み。

軸うち②

肩には真鍮線(1.5mm)+ネオジム磁石(3mm×3mm)を埋め込み。

軸うち③

首は面積が狭いので、軸うちを兼ねてネオジム磁石(3mm×3mm)のみで接続。

軸うち④

後ろ髪→顔→前髪の順に磁石接続できるように加工。

塗装

サイレンスグレイブ

組み立て

柄の部分をプラ棒で新造。細い部分は強度的に心配なので真鍮線に置き換えました。

ディスプレイベース

キットパーツ

キットにはガレキになった石畳のベースが付属。ブラック、レッドブラウン、ブラウンの3色でグラデーションを入れて塗装しました。

木製プラーク

キットのパーツは小さくて少しバランスが悪いので、木製プラークと組み合わせます。砥の粉で目止めをしてから水性ニスで色付けとツヤ出しをします。

ベース完成

1/8 セーラーサターン(G-PORT)

2024年製作予定

メーカー:G-PORT 原型製作:石田昌也(マックスファクトリー)

セーラー戦士6作目で、セーラーサターンの4作目になります。

G-PORTのガレージキットはシリーズ共通で同じ箱絵を使っていて、ちょっと見ただけではムーンなのかマーキュリーなのか分かりにくく完成写真もついていません。箱絵はよりも完成写真がついているほうが有難いのですが・・・。後期のキットからは箱の横に完成写真がついて少しマシになったのですが・・・。

 

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

サイレンスグレイブやソデなど他のセーラー戦士とデザインが違うため、パーツ数17点とやや多め。リューノスやアミエグランのキットは成人女性の体格で造形されていますが、このキットは設定通り他のセーラー戦士より一回り小柄に造形されています。

組み立て

塗装

ディスプレイベースの作製

1/6 セーラーサターン(アミエ・グラン)

2023年10月完成

メーカー:アミエ・グラン 原型製作:湊川あまは

セーラー戦士4作目にしてセーラーサターン2作目。

セーラー戦士の中で1番のお気に入り、土星を守護星に持つ破滅と誕生の戦士サターンこと土萠ほたるちゃんです。湊川あまは氏原型のこのキットは身体をひねってサイレンスグレイブを構えたダイナミックなポーズがカッチョいいです。(*´Д`*)

最近はヤフオクでもほとんど見かけることがなくなったレアキットです。押し入れから出しては仕舞い込んでを繰り返していましたが思い切って製作することにしました。ところで商品名が「セーラーサターンA」となっているのですが、この「A」って何でしょうか?

セーラーサターンの造形物では竜人氏のミュージカルver.が非常にノーブルな雰囲気で、個人的にはこれがNo.1だと思っていますが、それとは対照的にアミエ・グランのキットはグラマーなプロポーションと派手なアクションポーズが魅力です。いつか、コトブキヤ屋やりゅんりゅん亭のキットも作ってみたいと思っています。

例によってスカートは脱着可能(^∇^)

磁石接続で組み立て・分解が可能

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は全部で34点。主要パーツの抜きはきれいですが、髪やアクセサリーなど細かいパーツには成形不良が目立ちます。

頭部パーツ

髪は5パーツ構成でティアラも別パーツと、凝った構成になっています。髪のモールドに崩れが目立つので、ヤスリで細かく整える必要があります。

サイレンスグレイブ

柄の部分はレジンパーツの代わりにアルミパイプが付属。レジンキットではこのような細長いパーツはたいていゆがんでしまうので、これはナイスな判断です。

接合部

接合部の成形がきれいでピッタリ合います。

組み立て

仮組み

主要パーツを仮組み。アニメフィギュアではよくあることですが、すごくデフォルメされたムチムチのプロポーションはとても小学6年生には見えません・・・(^◇^;)

太ももの接続

2mm真鍮線で軸打ちをして、周りの3か所に3mmネオジム磁石を埋め込み。

腰の接続

腰も2mm真鍮線と3mmネオジム磁石を埋め込み。ここまではいつも通り。

4mmネオジム磁石

今回、新兵器として用意した4mm×4mmのネオジム磁石。ハイキューパーツのものは1〜3mmしかないので、サイズの大きいものをAmazonで探して購入。

右肩の接続

右肩は軸打ちをせずに4mmネオジム磁石のみで接続。胴体側の磁石を2mmほど奥に、肩側の磁石は2mmほど飛び出すように埋め込みました。

左肩と左ヒジの接続

左肩と左ヒジも同じように4mmネオジム磁石のみで接続。3mm磁石より磁力が強いのでこれだけでガッチリと固定できます。

エリとリボンの接続

エリとリボンはパーツが薄いので、3mm×2mm厚のネオジム磁石を埋め込みました。

頭部の接続

前と横の髪は1mm真鍮線で軸打ちをして接着。後ろ髪と頭部はネオジム磁石で接続。

チョーカーの星

チョーカーの星は別パーツになっていますが、ゴミと間違えてうっかり捨ててしまったので、プラ板を六芒星に切り出して作り直し。

イヤリング①

キット付属のイヤリングのパーツ(上)はバリの処理が面倒だし、折れやすそうなので、0.5mm真鍮線、2.0mmビーズ、プラ板、プラ棒を組み合わせて新造しました(下の二つ)。

イヤリング②

顔につけるとこのようになります。髪をつけると右耳はほとんど見えなくなるのでちょっとムナシイ・・・

表面処理

捨てサフを吹いて240〜600番のヤスリで表面処理。改めてサーフェイサーで下地塗装をしたら、次はいよいよ塗装作業に入ります。

塗装

肌の塗装①

下地にプライマーサーフェイサーを吹いて、基本塗装としてガイアカラーのノーツフレッシュホワイトで塗装。

髪の塗装①

髪の脱着が可能なので、肌塗装と並行して髪の塗装も行います。まず、ハイライトのパープルを塗装。

肌の塗装②

ガイアカラー サフレスフレッシュピンクとオレンジを1:1で調色してシャドー入れ。色慣らしのためシャドー色を薄めて全体に吹き付け。色白に仕上げたいのでほどほどに。

瞳デカール①

キットには瞳デカールが付属。4セットもあるので、とりあえずはってみて雰囲気を確認します。

瞳デカール②

なかなかいい感じです。今回はアイペイントをサボってデカールで仕上げることにします。

髪の塗装②

下地のパープルをハイライトとして残し気味にクリアーパープル+ブラックでシャドー入れ。

頭部完成

肌はフラット、髪はセミグロスクリアーでコーティング。瞳はUVジェルクリアで潤みを出して、ウェザリングマスターのピーチでチークを入れました。

白部分の塗装

レオタード、グローブなどの白部分を塗装。下地にファンデーションホワイトを塗ってから、クレオスのXC08ムーンストーンパールを重ね吹き。

紫部分の塗装

頭部とグローブの白部分をマスキングして、紫部分を塗装。シルバーの下地の上にクレオスのGXクリアパープルを重ね吹きしてキャンディ塗装にしました。

腰のリボンの塗装

腰のリボンを塗装。赤では派手すぎるので、メタルブラックを下地にクリアーレッドを重ね塗りして暗い赤にしました。

胸のリボンの塗装

胸のリボンも同じように塗装。星のアクセサリーは本当はシルバー一色ですが、ちょっと単調な気がしたので上下をシルバーとゴールドで塗り分けました。

サイレンスグレイブ

下地処理

尻の細い部分は折れそうなので、カットして1.5mm真鍮線に置き換え。柄のモールドはキットのパーツは潰れた感じなので、WAVEのHアイズ(1.5mm)を使用。

塗装

柄の部分は黒鉄色で塗装して、クリアーパープルで軽くコーティング。刃の部分はブラックの下地にガイアノーツの「プレミアムミラークローム」で塗装しました。

ディスプレイベース

材料の準備

今回は八角形の木製デコバージュを使用。オイルステインで本体に色付けをして、表面プレートとして1mmプラ板を八角形に切り抜き。ネットで拾った画像を拡大して「土星マーク」のマスキングをするための版下を作成。

マスキング

ベースをダイヤモンドシルバーで塗装し、「土星マーク」をマスキングテープに転写したものでマスキング。

①下地に光沢ブラックを塗装。

②くしゃくしゃにしたサランラップにシルバーを吹いて、ハンコを押すようにして模様つけ。

③クリアーパープルでコーティング。

④マスキングをはがして完成。

ディスプレイベース完成

土星マークが少し浮いて見えたので、クリアーパープルで色を慣らしてウレタンクリアーでコーティング。1000〜2000番のヤスリで研ぎ出してからコンパウンドで磨いて光沢出し。木製ベースに貼り付けて完成。

1/8 セーラーマーズ

2022年12月完成

メーカー:G-PORT 原型製作:竜人

セーラー戦士3作目、G-PORTのキットでは2作目になります。

セーラー戦士の中では不人気とのウワサの火野レイちゃんですが、かえる工房は亜美ちゃんの魅力がイマイチわからず、女王様っぽい(特にハイヒール)レイちゃんのほうが、けっこう好きだったりします(⌒-⌒; )。実写版で北川景子さんが演じていたのも今となると感慨深いです。

  

ギャラリー

スカートはキャストオフ可能

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は11点。G-PORTのセーラームーンシリーズはパーツ分割が少ないのが難点ですが、ほぼ全キャラを網羅していて値段も手頃でデキも悪くありません。

組み立て

仮組み

現在の目で見るとやや頭デッカチですが、昔のアニメのイメージならこんなもんでしょう。竜人氏の原型とあって、腰のひねりと脚 の組み方がなかなか艶かしいです。

軸打ち

前髪とリボンは1.0mm、ヒジは1.5mm、首は2.0mm真鍮線で軸打ち。

磁石接続

今回の磁石接続は腰だけ。スカートの脱着ができるように2mm真鍮線と3mmネオジム磁石で接続。

表面処理

捨てサフを吹いて400〜600番のヤスリで表面処理。

塗装

肌塗装①

今回は擬似サフレス塗装。ガイアノーツフレッシュホワイトで下地を作って、サフレスフレッシュピンクでシャドーを入れました。

肌塗装②

サフレスフレッシュピンク+オレンジを薄めて全体に吹き付けて色を慣らします。

白部分の塗装

レオタードや手袋などの白部分を塗装。下地にファンデーションホワイトを塗装してからXC08ムーンストーンパールでコートしました。

赤部分の塗装

スカートなどの赤部分を塗装。下地にシルバーを塗装してからクリアーレッドでキャンディ塗装にしました。

胸のリボン

シルバーの下地にクリアパープルで塗装。中央の宝石部分はクリアレッドで塗装しました。

腰のリボン

腰のリボンはスカート同様、シルバーの下地にクリアレッドで塗装。

アイペイント①

アイペイントが完成したのですが、改めて見るとイマイチ気に入らないので、ドボンしてやり直し。

アイペイント②

今回は目を先にホワイトで塗装して、マスキングをしてから肌塗装。

アイペイント③

シアン+マゼンタでアイラインと黒目の輪郭を描き込み。

アイペイント④

シアン+マゼンタで瞳孔を描き込み。

アイペイント⑤

シアン+マゼンタ+ホワイトで瞳を塗りつぶしてまつ毛を追加。

アイペイント⑤

瞳にシャドーを入れて、二重のラインを描き込み。

アイペイント⑥

白でハイライトを入れて完成!アニメ設定ではほおに星飛雄馬のようなヒゲがありますが、今回は省略しました。

髪の塗装①

顔の部分をマスキングして髪を塗装。下地にシャインレッドをベタ塗り。

髪の塗装②

ハイライト部分は下地のレッドが透けるように残してクリアーブラックでシャドー入れ。

頭部完成

塗装のはみ出しを修正しアクセサリーなど細部を塗装して完成。UVジェルクリアで瞳に光沢を入れました。

ディスプレイベースの作製

百均のコースター

2mm真鍮線で接続。大きさがピッタリで値段も手頃でいいのですが、このままではやはり少し安っぽいので、手を加えてみます。

サーフェイサーを厚めに吹いて木目を消し、つや消しブラックで塗装。無塗装より少し高級な感じになりました。

1/7 惣流・アスカ・ラングレー ゴスロリヴァージョン

2022年5月完成

メーカー:コトブキヤ 原型製作:西村直起(pilot)

アスカの素晴らしいフィギュアを数多く手がけている西村直起氏原型のキットです。ジャンク品を格安で入手したので、早速製作を始めました。

yahooオークションに出品中!

磁石でパーツを接続してあるので、分解、組み立てが自由にできます。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

廃墟の階段を模したディスプレイベースが付属。パーツ数は本体18点+ベース5点の計23点。パーツ割りは特にクセのない一般的なものです。

ジャンク品の理由がコレ。サフ吹きもせずに筆塗装、となかなか豪快な作り方ですが、パーツのすり合わせもせずにただ軸打ちをしただけなので、当然組み立てることもできずに途中で放棄したもののようです。

シンナー風呂につけて塗料を落とした状態。特殊な塗料を使っていたのか黒の塗料はレジンに染み込んで完全には落ちませんでしたが、まあ大丈夫でしょう。

組み立て

軸打ちと磁石接続①

首と腕は接続面が狭いので、磁石のみで接続。磁石が軸打ちの役目を兼ねるように接続面からすこし飛び出した位置で固定し、受け側のパーツにはめこむようにしました。荷重のかからない部分なので、これで特に問題ありません。

軸打ちと磁石接続②

2mm真鍮線で軸打ちをして、3mm磁石を胸に3か所、腰に2か所埋め込み。

軸打ちと磁石接続③

2mm真鍮線で軸打ちをして、3mm磁石を左太ももと右ヒザにそれぞれ2か所埋め込み。

軸打ちと磁石接続④

キットでは太モモをベースに接着するようになっていますが、せっかくのお尻が鑑賞できないので、5mmのネオジム磁石を本体に3枚、ベース側に1枚埋め込んで脱着式にしました。

磁石を埋め込んだお尻の部分をパテで埋めて、パンツのモールドを復元。

肩ストラップの端はモールドで再現されていましたが、立体感がないので削りとってプラ板で作り直しました。

240番のヤスリで大まかに表面処理をして捨てサフ吹き。胸元や太ももに気泡が目立ち、けっこう手間がかかりました。この後、キズや気泡をチェックしながら400〜600番で表面を磨いて塗装に入ります。

本体の塗装

肌の塗装

ガイアノーツフレッシュを基本色にしてノーツフレッシュオレンジ+ノーツフレッシュピンクでシャドー入れ。

髪の塗装

オレンジ+ホワイト+黄橙色+レッドブラウンを適当に調色。まず、基本色に白を加えたハイライト色でベタ塗りをして、その後、シャドー入れ。

アイペイント①

ホシノルリの時の反省で正面からではなく完成時の角度から見て確認。黒を使うとどうしても薄汚れた感じになるので、アイラインや黒目の輪郭にはシアン+マゼンタを使用。

アイペイント②

髪をつけてみて雰囲気を確認。問題なさそうなので、フラットクリアーをかけてUVジェルクリアで瞳をコーティングして完成。

パンツの塗装

肌部分をマスキングしてピンク+白にピンクでシャドー入れ。パンツはセミグロスで塗装しましたが、フラット仕上げの方がよかったかな?

ドレスの塗装

「ゴスロリ」というと黒が定番ですが、それもありがちで平凡なので、アスカのイメージカラーの赤で塗装。レッドの下地にクリアレッド+CCパールを吹きました。

腕の塗装

手袋はEXゴールドにクリアーレッドを重ね吹きしてキャンディレッドに塗装。

足の塗装

ストッキングはホワイトの下地にXC01ダイアモンドシルバーをかけて仕上げに光沢クリアーでコーティング。靴は手袋と同じようにキャンデイレッドで塗装しましたが、マスキングがうまくいかずに何度も修正しました。エナメル筆塗りの方がよかったかなあ・・・( ´△`)

基本塗装完了

主要パーツを組み立てて塗装状態をチェック。細部のはみ出しを修正して完成!

ディスプレイベースの塗装

全体をライトグレーでエアブラシ塗装をして、エナメルブラックでウォッシング。これだけでけっこう雰囲気が出てきましたが、もう少しサビや泥の表現をしてみます。

製作記録 アスカ ハイグレードクリスマス(リペイント)

①リペイント前

赤で塗装するつもりですが、下地は白のほうが塗装が楽だろうと考えてホワイトバージョンを購入。実はあまり意味がなかったことが後に判明・・・。

原型製作は宮川武氏で造形は素晴らしいのですが、塗装はベタ塗りで立体感に乏しく、肌の部分は成型色のままのようです。一番の問題は右肩、両ひざには分割線がクッキリとでていること(´・ω・`)。最初はブーツのラインかと思ったのですが、ハイヒールの形からするとどうやら違うようです。金型の都合なのでしょうが、「アスカbunny」ではちゃんと一体成型されていたのに・・・。

②分解・塗装落とし

とりあえず鍋で30分ほどゆでてパーツを分解。PVCフィギュアは熱を加えるとゴムのように柔らかくなり、接着剤が劣化して分解できるようになります。作業をするときは厚手のゴム手袋をしてやけどを防止します。

分解したパーツを薄め液にドボンして塗装をはがした状態。けっきょく成型色はクリーム色でわざわざホワイトバージョンを購入した意味はありませんでした(´・ω・`)。

③表面処理

右肩、両ひざを再接着し、分割線をシアノンで埋めました。PVCはプラモデルやレジンキットと違った軟質素材ですが、ある程度の加工は可能です。加工しにくい場合は表面にシアノンやサフを吹けばやや硬くなり加工が容易になります。

若干バランスが悪くて安定しないので、ヒザに3㎜の、台座に15㎜のネオジム磁石を埋め込みました。3㎜磁石ではやや磁力不足でしたが、ちょっと動かしただけでひっくり返るようなことはなくなりました。

塗装を落としてみるとあちこちにパーティングラインやバリが残っていたので、全体にプライマーサーフェイサーを吹いて表面処理。アイペイントはオリジナルを活かしたいので、顔だけは透明のプライマーを吹きました。

④塗装

コスチュームとハイヒールはブラックで下地塗り。テカテカでこのままでもじゅうぶんきれいです。今回は赤のキャンディ塗装ですが、いつか黒のバニーガールを作ってみたいです。

ブラックの上からゴールドを塗装。この上にクリアレッドを吹いてキャンディ塗装にします。下地はシルバーでもいいのですがゴールドのほうが微妙なニュアンスがでて雰囲気があります。

最後にクリアレッドを吹いて完成!シャドー部だけ濃い目に、その他は下地の金が透ける程度に薄めに吹いてグラデーションを入れました。

肌の下地塗装。前回のさくらちゃんではタミヤのレーシングホワイトを使いましたが、少し色白すぎたので、今回はクレオスのキャラクターフレッシュ(1)を使用しました。

クリアオレンジとクリアレッドを混ぜた塗料でシャドー入れ。

がんばって細吹きをしても指の間のような狭い部分では限界があるので、はみ出した部分をメラニンスポンジで磨いて塗料を落とします。

アスカの髪はいつもはオレンジ、ブラウン系で塗装するのですが、本来は金髪であるとアニメでは設定されているようなので、今回はゴールドを使ってみました。

ブラック+クリアでシャドー入れ。せっかく塗った金色が濁ってなんだかウ〇コみたいな色に(´・ω・`)。

ハイライト部分にクリアオレンジを吹いた状態。まあ、こんなもんでしょう。

瞳のマスキングをはがし、消えてしまった眉、まつ毛、くちびる等を塗り直し。

色合いをチェックするために仮組み。太ももの色が少し薄いので、もう少しクリアオレンジを吹きました。

凝ったデザインの飾り台がついていますが、無塗装の白一色で素っ気ないものなので、クリスマスケーキのイメージで塗装をしてみました。

⑤組み立て・完成

非常に残念なことに完成すると左手でお尻が隠れてしまいます(´・ω・`)・・・というわけで組み立て前に記念撮影。

完成!パーツの接着にはエポキシ接着剤を使用。瞬着と違って時間がかかりますが、接着力が強く多少はみ出してもエナメル系溶剤でふき取ることができるので重宝しています。

フィギュア製作

※レジンキットフィギュア以外に破損したフィギュアの修理やリペイント、小改造も承ります。その他に何かご希望があればご相談ください。

基本メニュー

①おまかせコース
明らかなミスやごく簡単な修正は無料で承りますが、微妙な形状や色合いについてはこちらにお任せいただきますので、事前にできるだけ正確な指示をお願いします。
作業開始後の依頼内容変更は追加料金が発生します。

②こだわりコース
作業内容はおまかせコースと同じですが、工程ごとにチェックしていただき、微妙な形状や色合いなどをお客様が納得いくまで修正します。費用も手間もかなりかかりますが、理想通りの完成品を手に入れたいお客様にオススメします。

①ガレージキットにはウレタン型から外すための離型剤が塗布されており、そのままでは塗料がしっかり定着しません。かえる工房では中性洗剤を混ぜたお湯で20分ほど煮沸して離型剤落としをします。同時にパーツのゆがみも修正します。

②ガレージキットは製法上、どうしても成形不良が避けられません。細かい気泡やパーツの欠けをチェックしてポリパテや瞬着パテで修正します。

③レジンパーツは瞬間接着剤で接着可能ですが、負荷のかかるパーツはかんたんに折れてしまうので、補強のため1mm〜2mmの真鍮線で軸打ちをします。

③発送時の破損を防ぐため、主要パーツや細いパーツは接着剤を使用せずに磁石で接続して分解可能にします。

④240番⇒400番⇒600番のヤスリでパーティングラインや成形不良部をきれいに磨きます。サフレス塗装の場合はパーツ表面の傷が目立つので、さらに800番⇒1000番まで磨き込みます。

⑤プラモデルと違ってレジンキットやソフビキットは塗料がはがれやすいので、プライマーサーフェイサーやメタルプライマーで下地処理をします。

⑥瞳デカールが付属しない場合は筆塗りでアイペイントをして、仕上げにUVジェルクリアで光沢を出します。

⑦ディスプレイベースが付属しないキットの場合は無料で木製コースターのベースをおつけします。(サイズやポーズによっては不可能な場合もあります)

オプションメニュー

①グラデーション塗装

基本色の上から極細のエアブラシを使って、シャドーやハイライトを入れて質感の高い塗装をします。

②サフレス塗装

ホワイトレジンを使ったキットの場合、サーフェイサーを使わずにレジンの色を生かしてクリアー塗料のみで塗装します。シャープで透明感のある仕上りになります。

③キャンディ塗装

シルバーやゴールドの下地にクリアーレッドを重ね吹きします。光の角度によってキラキラと色合いが変化します。

④ディスプレイベースの作製

透明アクリル板に真鍮線で接続。

木製デコバージュにニス塗りをして、芝生マットを貼り付け。

木製デコバージュをつや消し黒で塗装。魔法陣のデザインをプリントした紙を透明プラ板にはさんで貼り付け。

木製デコバージュをニスで塗装。タミヤの情景シートのレンガを貼り付け。

木製デコバージュをつや消し黒で塗装し、ミラーシートを張り付け。本体とディスプレイベースに磁石を埋め込めば、立てた状態で飾ることもできます。

  

アスカ bunny(リペイント)

PVCフィギュア完成品のリペイントに初挑戦。ネットの記事を参考に熱湯でゆでて各部を分解して再塗装しました。シッポとソデのボンボンは重曹を使ってふわふわを表現しました。

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