2024年11月製作開始
次のご依頼品はマクラーレンM23。チャンピオンのエマーソン・フィッティパルディやジェームス・ハントではなく、ジル・ヴィルヌーヴ車とマニアックなご依頼です。ヴィルヌーヴは1977年のイギリスGPにマクラーレンのサードドライバーとしてF1にデビューし、フェラーリ以外でドライブした唯一のF1マシンです。
M23は2度もチャンピオンを獲得し、映画の『ラッシュ/プライドと友情』ではフェラーリ312Tと並んで主役となったマシンですが、サイドラジエーター、ウェッジシェイブボディ、コスワースDFV搭載と70年代キットカーの典型で技術的な特徴がないせいか、ネットで検索してもプラモデルやミニカーの情報しかないのに驚いてしまいました。😵😵😵
ご依頼品は中古品ながら比較的程度はいいのですが、ドライバーフュギュアを外してボディをクリアーコートして欲しいというご依頼です。かえる工房はレーシングマシンはドライバーとワンセットで捉えているので、ヴィルヌーヴがなくなってしまうのは寂しいのですが、ドライバーを乗せないのが最近の流行のようです・・・😢😢😢
製作記録
分解
パーツ一覧
センターカウルとインダクションポッドは脱着可能・・・というか載せてあるだけです。
シャーシ裏
シャーシはビスで固定されていますが、よく見るとダボの合わない部分を無理に押し込んでいてシャーシが歪んでいます。・・・まあ、「made in china」ですから・・・。
シャーシ分解
部分的に接着されていましたが、ビスを外すとシャーシとフロント足回りはわりと簡単に分解できました。
ボディ分解
本当はエンジンユニットも分解したほうがいいのですが、固定用のネジがエンジン内部に隠されているようで、これ以上イジると破損しそうなのでマスキング塗装で対応することにします。
コクピット分解
ボディからコクピットを外してドライバーフィギュアを分解。ドライバーのお尻の下に固定用の大きなダボがあります。
改造
タミヤ1/20キット
M23のコクピットの資料がないので、タミヤのキットを参考に改造をします。
シート&消化器
シートの足りない部分をプラ板で作製。プラパイプを半分にカットしたもので消火器を作りました。
パテ盛り
プラ板で作った芯にポリパテを持ってシートの形状に削ります。
塗装
シートと消化器を塗装してコクピットに仮組み。まあまあ雰囲気が再現できたでしょうか?
シートベルト
金具はホビーデザイン1/18シートベルトセットを使用。ベルトは鉛板を切って製作します。
シートベルト
エッチングパーツの金具とシートベルト用の紙が付属。残念ながらデカールは付属しません。M23のシートベルトは青なので鉛板で製作する予定です。
説明書のミス
組み立て説明書のミスを発見。6点式シートベルトなのに金具が5つしかありません。かなり悩みましたが、どうも赤丸の二股パーツを使うようです。
組み立て完了
0.25mmの鉛板を2.8mm幅にカットして、エッチングの金具を通して組み立て。鉛板を正確に2.8mmにカットするのが難しく、けっこう時間がかかりました。
リペイント
マスキング
どうしてもエンジンパーツが分解できなかったので、マスキングをしてクリアーコートをします。
クリアーコート
フィニッシャーズのオートクリアーでクリアコート。思ったよりデカールがやわくて下手に厚塗りをすると溶けてしまうので、慎重に何度も薄塗りを重ねました。