No.107 アオシマ 1/24 トヨタ LN107 ハイラックス

2025年12月完成

次のご依頼品はトヨタハイラックス。元々「働く車」として開発されたピックアップトラックも80年代に入ると趣味的な車として愛されるようになりました。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でマーティが欲しがっていた車はは4代目のハイラックスでしたが、今回のご依頼品は5代目の100系になります。

昔のアオシマは「合体シリーズ」など精密感より子供向けのオモチャ的キットを好むメーカーのイメージでしたが、90年代のころからカーモデルに力を入れはじめました。少し古いキットは問題の多いものもありますが、最近の「トヨタ2000GT」や「ホンダ ドリームCB750FOUR」などのレベルはタミヤに並ぶクオリティだと思います。さてこれはどうでしょうか?

依頼内容(おまかせコース)

①ボディ色:フィニッシャーズピュアブルー
②クリアーフィニッシュ1(研ぎ出しなし)
③ディスプレイケースに固定
④ナンバープレート製作
その他:説明書通りに塗装、組み立て

写真は自由にDLしていただいて結構ですが、二次使用目的の場合は必ず事前に連絡をお願いします。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は160点程度ですが、いつものアオシマらしく余剰パーツや選択パーツが大量に入っています。ランナー状態で見る限り成形はキレイであまり問題はなさそうに見えます。

仮組み

悩む部分は全くなくチャチャっと仮組み完了。パーツの歪みもなくなかなかデキのいいキットのようです。

ディスプレイケース

固定加工

ミッション部に3mm径の穴を開けてネジで固定。回転防止のためベースに2mmアルミ線を接着し、燃料タンクに開けた穴に差し込みます。

ボディ

下地塗装

バリやヒケはほとんどないので、パーティングラインを軽く磨いて下地塗装。青の発色を鮮やかにするため、下地にガイアカラーサーフェイサーEVOスカイブルーを塗装しました。

本塗装

説明書にはクレオスのC5ブルーが指定されていますが、より色が鮮やかなフィニッシャーズのピュアブルーを使用しました。

デカール

キットには「OFF ROAD」「TOYOTA」などのデカくて派手なデカールが付属しますが、依頼者様のご希望でこれらは使用せず、リアのバッジのみ使用しました。

荷台の可動

荷台後部ははさみこみ方式で可動しますが、塗料で癒着しないようにパーツ状態のまま塗装を行い、しっかり乾燥させてから組み立てました。

ウィンドウ

裏からセミグロスブラックでウィンドウを塗装。キットにマスキングシールが付属していて非常に助かりました。リアウィンドウは自分でマスキングをしてシルバーで塗装。

細部塗装

クリアーコートが十分乾燥したので、ボディをマスキングして、窓枠、ドアノブ、サイドモールなどをセミグロスブラックで塗装。

フロントウィンドウ

フロントウィンドウのフチはハセガワのミラーフィニッシュを貼りこみ。サンルーフは接着せずに開閉可能としました。(ただのせるだけですが・・・)

フレーム

基本塗装

可能な限りパーツを接着してから基本塗装。全体をセミグロスブラック、部分的にシルバーといたってシンプルなのであっという間に塗装完了。

フレーム完成

細部塗装をしてから各パーツを接着してフレーム完成。パーツ精度が高く組み立てに苦労するところはありませんでした。パーツ数が少ない割になかなか精密感があります。

内装

基本塗装

ブラック、ニュートラルグレー、グレーバイオレットなどで基本塗装。塗り分けが面倒な割にグレー単色で塗ったように見えるのが残念😅😅😅

内装塗装

細かい部分をエネメル塗料で筆塗りして組み立て。接着位置が少し曖昧なので注意が必要です。

最終組み立て

シャーシ完成

フレームとシャーシを接着してエナメルのウッドブラウンで軽くウォッシングをしました。

ボディとシャーシの組み立て①

説明書ではフレームと内装を接着してからボディをはめこんで、最後に荷台を接着するよう指示されていますが、それではイマイチやりにくいので、先にフレームと荷台を接着し、ボディに内装を組み込こんで、最後にこの二つを接着しました。

ボディとシャーシの組み立て②

ダボが小さくフレームが少しそっていて接着部がはがれやすいので、ボディとフレームを接着してから輪ゴムを巻いて一晩固定しました。

No.94 アオシマ 1/24 ジャンクション・15マジェスタ

2025年8月完成

次のご依頼品はアオシマの「1/24 スーパービップカー シリーズ」のマジェスタです。2代目 S150型マジェスタのキットにローダウンパーツ、インチアップホイール、エアロパーツなどを追加したものです。

 

アオシマは箱変えやパーツ追加をして繰り返し再販するため、キットの素性が調べにくいのですが、おそらく2代目クラウンマジェスタ(S150)がデビューした90年代の製品のようで、以前依頼品として作ったセドリックより若干現代的な構成になっています。

写真は自由にDLしていただいて結構ですが、二次使用目的の場合は必ず事前に連絡をお願いします。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約100点とエンジンレスのカーモデルとしては標準的なものです。古いキットなので、成形の荒れや歪みがけっこう目立ちます。

ボディパーツ

追加パーツとして前後フェンダーやサイドパネルが付属します。

ローダウンパーツ

シャコタンにするための専用足回りが付属。上段がノーマルのブレーキディスクで、このキットでは中段の大型ディスクを使用します。

ディスプレイケース

ケースに固定のご依頼ですので、今回はタミヤのディスプレイケースCを使用します。

シャーシ製作

いつもはボディから作業を始めるのですが、パーツの精度や強度に難があるので、まずシャーシを完成させてから、ボディの組み立てをすることにしました。

ベース固定

ディスプレイケースに3mm穴をあけ、シャーシ側の排気管中央にナットを埋め込み。さらに回転防止のためオイルパンに2mm真鍮線を差し込むようにしました。

基本塗装

全体をニュートラルグレイで、エンジンや足回りをフラットブラックで、排気管をシルバーで塗り分け。

マフラー

マフラーはノーマルパーツの後部をカットしてメッキパーツのデュアルタイプに交換します。

足回り組み立て

「鬼キャン仕様」というのでしょうか?後輪はかなり深いキャンバーがつきます。パーツ精度が低く取り付け位置も曖昧なので、四輪がキチンと接地するか確認しながら慎重に接着しました。

コクピット製作

基本塗装

クレオスのサンディイエローで全体を塗装し、マスキングをしてから軍艦色、ジャーマングレーで塗装して基本塗装完了。

細部塗装

ハンドル、ダッシュボードなどの細部を塗装して組み立て。

ボディ製作

リアフェンダー接着

パーツが歪んでいるのか、右のリアフェンダーがキチンと合わなかったので、テープで固定して強引に接着しました。

サイドパネル

設計がテキトーでボディにぴったりフィットしないので、前後のフェンダー部をカット。左が加工済み、右が加工前です。

ボディの歪み

よく見るとボディが微妙に歪んでいて左フェンダーが浮いています。どうしたものかと思っていましたが、シャーシを組み込むとねじれが修正されて気にならない程度になりました。

フェンダーの加工

ローダウンするとタイヤがフェンダーに干渉するので矢印部分を薄く削ります。この辺はちゃんと説明書に指示があるので、ハセガワのキットよりは親切です。

仮組み完了

完成したシャーシとコクピットを組み込んでバランスを確認。シャーシをはめることでボディのネジれは矯正されますが、逆にタイヤの接地が少しガタつきます。

表面処理

捨てサフがわりにファンデーショングレーを吹いて400〜600番のヤスリで表面処理。バリやヒケはそれほどありませんが、全体にモールドが甘いので、一通り掘り直しをしました。

リアスポイラー

エアロパーツは全て接着しましたが、リアスポイラーだけは塗装後に接着することにしました。位置がきちんと決まるようにプラ棒でダボを新造しました。

本塗装①

ボディの腰上をクレオスのGX2ウイノーブラックで塗装。通常のブラックより深みがありツヤも良く出ます。

マスキング

塗料がしっかり乾燥したのを確認して、ボディ腰上をマスキング。

塗装②

腰下はタミヤのLP-19 ガンメタルで塗り分け。マスキングもうまく行きました。

クリアーコート①

デカールをはってクリアーコート。デカールはかなり劣化していてすぐに切れてしまいますが、なんとか繋ぎ合わせることができました。

クリアーコート②

1000番のヤスリで中研ぎをして2回目のクリアーコート。だいぶツヤが出てきました。

研ぎ出し

2000番〜4000番のヤスリで仕上げの研ぎ出しをします。

エクステリア完成

ボディの研ぎ出しが完了したので、灯火類や窓枠の仕上げ。窓枠は塗装ではイマイチだったのでハセガワのミラーフィニッシュを貼り込みました。

最終組み立て

完成

シャーシをはめてマフラー、サイドミラー、エンブレムを接着してベースに固定。

アオシマ 1/12 カワサキGPZ900R(BSTチョースケ仕様)

2025年9月完成

オートバイシリーズ第8弾はカワサキGPZ900R。

70年代のビッグマシンは空冷4気筒が主流でしたが、80年代にもなると各メーカーは次々とエンジンの水冷化を推し進めました。GPZ900Rもその中の一台で、「サイドカムチェーン」方式を採用し幅の狭い左右非対称のエンジンが特徴です。海外市場向け向けには「Ninja」のペットネームがつけられました。「カタナ」はともかく、「ニンジャ」はないだろうと思いましたが、外人さんにはクールに感じるのか、映画『トップガン』の主人公マーベリックの愛車としても有名です。

水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒  最高出力 115PS/9,500rpm
乾燥重量 228kg  1984年発売  販売価格38万5,000円

このキットは前後足回り、マフラー、ハンドルなどのオプションパーツを追加して、東本昌平氏の漫画『キリン』の第2部「The Horizontal Grays」に登場するチョースケの愛車を再現しています。東本氏はわりと設定にはおおらかでコマによって仕様がコロコロ変わります。今回の製作に当たって単行本を読み直したのですが、作中の絵はほぼノーマルのニンジャに見えます。キットはあくまでも書き下ろしイラストを再現したもののようです。

ちょうどこのキットが完成したタイミングでハセガワからGPZ900Rのニューキット発売が発表😞😞😞。F16インチのA1で、A2とほとんど違いはないので『トップガン』仕様が発売されたら作ってみようと思います。

パッケージイラストや元々のキットについている「B・S・T」のロゴは金色でしたが、新規に注文したデカールではなぜか赤になっています。

F足回りは倒立フォークにマービック風のホイールの組み合わせ。ブレーキはおそらくロッキードの6ポッドですが、デカールがついていないのが残念です。

キャブレターはおそらくケイヒンのFCRのファンネル仕様。エンジン左右に補助フレームがつきます。

マフラーは月木のステンレス(?)集合菅。完成するとほとんど見えませんが、リアサスはオーリンズ風にバネをイエローで塗装。リアカウル下にサスの調整ユニットがつきます。

アオシマのナンバープレートメーカーでシールを作って貼り付け。原作漫画にはナンバープレートが描かれていないので、チョースケらしいイメージで適当に作製。

製作記録

キットの問題点

同社のCB750FOURは素晴らしいキットでしたが、このGPZ900Rは2003年発売とかなり古いせいか期待したほどのデキではありませんでした。パーツを追加してバリエーションキットを出すのはうれしいのですが、追加パーツの出来がけっこう雑です。あえて良い点を言うならハセガワのバイクキットのように意味なく細かいパーツ分割をしていないと言うことでしょうか?

①パーツの接着位置が曖昧。特にタンクの組み立てに注意
②デカールは結構やわいので扱いに注意
③追加パーツの設計はけっこうテキトー
④説明書も雑で記入漏れやミスがある

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約200点ですが、使用しないノーマルパーツが大量にあるので、実質150点というところでしょうか?いたずらに製作難易度をあげるパーツ分割はあまりなく、かえる工房の好みです。

デカール

カウルのラインはデカールで再現されますが、少し劣化しているので塗装で再現するか、新品を購入した方がいいかもしれません。原作漫画ではナンバープレートが描かれていないでので「KAWASAKI」マークが付属しています。

メッキ剥離

商品価値を高めるためかやたらとメッキパーツが多いです。しかし、少しおもちゃっぽいし、パーティングラインの処理や接着も面倒なので、全パーツのメッキを落として塗装で処理することにしました。

仮組み

発売時期が古いせいか、精度はイマイチで追加パーツもけっこういい加減なので、時間をかけてしっかり仮組みをした方が良さそうです。

カウル・タンク

サイドカバー加工

エアクリーナーカバーが一体成形されていますが、ファンネル仕様にするため、カバーの部分をカットします。

表面処理

タンクとリアカウルをガッチリと接着して接着線を処理。ファンデーショングレーを吹いて表面の状態を確認します。

本塗装

今回はクレオスのGX2ウイノーブラックを使用。通常のブラックに比べて深みのある黒になります。

デカール貼り①

デカールは一見キレイでしたが、実際に貼ってみるとグズグズにちぎれてしまいました。20年ものなので仕方がないと新品のデカールを購入しましたが、説明書(2003年)では300円だったものが、なんと3倍にも値上がりしていました!

デカール貼り②

シルバー(グレー?)のラインだけでいいのに、なぜかブラックの部分まであります。わざわざ広いデカールを苦労して貼る意味がないので、ブラックの分はカットして使います。

デカール貼り③

新品のデカールですが、在庫期間が長かったのか、薄い割に馴染みにくく注意しないとすぐに割れてしまいます。アオシマによるとデカールは5年ほどで賞味期限切れになるそうです。

クリアーコート

フィニッシャーズのウレタンクリアーGP1でクリアーコート。ウレタン塗料独特のテラテラとした光沢が出ました。

研ぎ出し

ウレタンクリアーは24時間で硬化。次は1000番〜10000番のスポンジやすりで研ぎ出し、コンパウンドで磨きます。

シールド取り付け

コンパウンド細目まで磨きが終わったらたら、シールドを取り付け。ネジのモールド部分に0.5mm穴を開けて虫ピンの頭を埋め込んで固定しました。

シート

スカイブルーで塗装指示がされていますが、イラストはどうみても黒なので、ブラック+グレー(ごく少量)を砂吹き。どうやら月木仕様キットをベースに発売したものの説明書の訂正を忘れたということのようです。😞😞😞

エンジン・フレーム・足回り

ホイール加工

今回はディスプレイベースに固定することにしたので、ホイールに内径2mmのナットを埋め込みました。

ベース加工

サイドスタンドを使って傾けた状態で固定したいので、カットしたプラパイプをガイドとして接着。

エンジン完成

全体をセミグロスブラックで塗装し、細部をエナメルシルバーで筆塗り。FCRキャブはSHOW UP リアルクロームライトで、ファンネルはシャインレッドで塗装しました。

カーボン塗装

フロントフェンダーはカーボン塗装します。①セミグロスブラックで下地塗装。②③カットしたストッキングでマスキングをしてタミヤのチタンゴールドで塗装。④仕上げにクリアーブラックでコーティング。

リアサスペンション

完成後にはほとんど見えなくなるので、無改造。全体をSHOW UPのリアルクロームライトで塗装して、バネ部分をイエローで筆塗り。オーリンズ風にしてみました。

フレーム・前後足回り

フレームと前後足回りを組み立て。シルバー部はリアルクロームライト、アルミシルバー、チタンシルバー、ミラーフィニッシュなどで塗り分けてアクセントをつけました。

ホイール

ホイールをゴールドで塗装して本体に取り付け。仮組み時点でキチンと確認しましたが、取り付け位置が微妙にズレることがあるので、ディスプレイベースに固定して確認。

マフラー

メッキを全剥離して接着線を処理。SHOW UPのリアルクロームライトで塗装してからクリアーコートしました。

サイレンサー部

前後のリベットをいったん削り取り、塗装後に虫ピンを埋め込み。少しオーバースケールですが、アクセントになっていいでしょう。😅😅😅

エキゾーストパイプ

エキパイにクリアーブルーやクリアーイエローを軽く吹いて焼けを表現しました。

ラジエーター・オイルクーラー

ラジエーターとその下にオイルクーラーを接着。写真では前輪をつけていますが、マフラーやラジエーターの接着は前輪をはずしたほうが作業がやりやすいです。

ハンドル・ステップ

ハンドル・ステップもSHOW UPのリアルクロームライトで塗装して組み立て。各種ケーブルを取り付け、フレーム側はほぼ完成しました。

ナンバープレート①

原作漫画で確認しましたが東本昌平氏はナンバープレートを書かない主義のようで、どのコマでも真っ白なので、勝手なイメージでテキトーに作りました。

ナンバープレート②

フェンダーに取り付けた状態。劇中ではプレートをもっと跳ね上げていますが、族っぽいのはあまり好きではないので、ノーマルで製作しました。

完成!

フレームと外装を合体させてベースに固定。外装は合いが悪いので、シートも含めて完全に接着しました。