GLITTER&GLAMOURS スーパーセーラーサターン(改造・リペイント)

2025年11月完成

メーカー:バンダイ 原型製作:?

『劇場版 美少女戦士セーラームーンEternal』の公開に合わせて発売されたプライズフィギュアです。セーラーサターンは人気キャラですが「スーパー」セーラサターンのフィギュアは希少なので、発売が発表された時にはずいぶん喜んだものですが、実際の製品はえらく微妙なデキだったので、小改造をした上でリペイントをしました。

 

例によってスカートのキャストオフが可能となっています。😆😆😆

製作記録

造形はそれほど悪くはなく原型師さんの腕に問題はありません。それより、商品コンセプトに問題があり、どういう狙いでこういう仕様に決めたのか実に興味深いです。普通は変身や必殺技の決めポーズを再現すると思うのですが、これはいったい何をしているポーズなのでしょうか?ガンプラなどでもそうですが、バンダイさんは本当に原作に対するリスペクトがないメーカーだなあ・・・と改めて実感させられました。

この製品の問題点

武器(サイレンスグレイブ)を持っていない。
②ちゃんとしたディスプレイベースがついていない。
肩のクリアーパーツが再現されていない。

レビュー

サイズ

全高は約19cmで、横にあるのはリューノスのセーラーサターン。12歳と8歳の年齢差を考慮すると、ほぼ同スケールの1/7〜1/6程度と考えてよさそうです。

ディスプレイベース

ディスプレイベースの代わりに補助パーツが付属。ミニフィギュアでは時々見ますが、このサイズでは見たことがありません。「セーラームーン」という人気コンテンツだから、こんな貧乏くさい仕様でも売れると考えたのでしょうか?

サイレンスグレイブ①

ウラヌスやネプチューンならともかく、サターンが丸腰で活躍した場面など見たことがありませんが、何を考えているのでしょうか?ちなみにプルートもガーネットロッドがついていません😞😞😞

サイレンスグレイブ②

フルスクラッチするのも大変だなあ・・・と考えていましたが適当なものを発見!ガシャポンの「スティック&ロッド5」が使えそうです。

サイレンスグレイブ③

フィギュアと並べてみました。少し太いですが、大きさはピッタリです。しかし、このままでは持たせることができないので、腕を改造する必要があります。

肩のクリアパーツ

肩は本当はクリアーパーツなのですが、ピンクの塗装で誤魔化されています。価格帯を考えればやむを得ないのかもしれませんが、こういうところにもこだわりの無さが感じられます。

改造

ディスプレイベース①

黒のアクリル板でベースを新造します。足の裏にナットを埋め込み、ベースの裏から皿ビス(2mm×6mm)で固定します。

ディスプレイベース②

このようになります。足元のへんなカタマリがなくなって、スッキリしますし、しっかりと安定して飾ることができます。

パーツ分解

いつものように熱湯につけて分解。接着剤がたっぷりつけられていて、少しナイフを入れる必要がありました。髪の前後と顔の前後、右足は特に分解の必要がないので、このまま作業を進めます。

右腕

右腕を開いたポーズに変更するために上腕部中央でカットして、1.5mm真鍮線で軸打ち。

右手首

右手はグーになっているので、モールドを削り落として握り手に改造。人差し指〜小指は0.4mm真鍮線を軸打ちして芯にします。親指は根元に切れ込みを入れて少し開いた形で固定しました。

サイレンスグレイブの接続

きちんと固定できるように手のひらと柄の部分に3mm×3mmのネオジム磁石を埋め込み。

メッキ落とし

メッキがキレイすぎておもちゃっぽいので、サンポールに漬け置き。普通のプラモデルのメッキなら10分〜30分程度で落とせるのですが、高級なメッキを使っているのか、3日近くかかってしまいました。

頭部の可動

特に必要はないのですが、少し新しいことをやってみたかったので、首にポリキャップとホビーベースの関節技球体ジョイント(小)を仕込んで可動できるように改造しました。

頭部の可動②

Y軸回転はもちろん、うつむいたり見上げたり、首をかしげたりできます。これでポージングの幅が広がり表情がつけられるようになりました。

肩クリアーパーツ①

オリジナルのままでも良かったのですが、腕をつける角度を変えたかったので、結局クリアーパーツを新造することに。まず、肩の部分にエポキシパテを突っ込んで原型を作ります。

肩クリアーパーツ②

透明プラ板を台所のコンロで熱して絞り出し。絞り出しは久しぶりでコツを忘れていたため、何個も失敗してやっっとキチンとしたものができました。

改造完了

各パーツの改造が完了して仮組み。どうして最初からこういう仕様で発売しなかったのか、本当に担当者の頭を疑います。

塗装

肌の塗装

今回もラスキウスカラーを使用。ホワイトの下地にCL01ホワイトピーチで本塗装。CL03クリアーペールレッドでシャドーを入れて、CL09スムースパールコートで仕上げました。

白部分の塗装

レオタードとグローブはホワイトの下地にXC08ムーンストーンパールを重ね塗り。我ながらワンパターンですが、なかなか新しいアイディアが浮かばないので・・・😅😅😅

紫部分の塗装

ヒザやヒジなどをマスキングして紫部分を塗装。いつものようにシルバーの下地にクリアパープルを重ね塗りしましたが、今回、マスキングがあまりうまくいかなかったので、修正に時間がかかりました。

肩パーツ接着

肩の透明パーツがパーツ単体では作業がやりにくいので、ボディに接着してから最終的な形状調整をします。

アイペイント①

今回アイペイントはオリジナルのものをできるだけ生かしたかったので、瞳部分をマスキングゾルで保護してから肌塗装をしました。

アイペイント②

まゆとアイラインを描き込み。オリジナルのフギュアはかなり丸目で、これはこれで可愛いのですが、サターンはクールなイメージがあるので、少し切れ長の目に見えるように調整しました。

アイペイント③

セミグロスブラック

二重のラインとまつ毛を追加して、ティアラとイヤリングも塗装しました。

髪の塗装

基本色としてパープルをベタ塗りしてから、クリアーパープル+クリアーブラックで少しずつシャドーを入れました。

頭部完成

セミグロスブラックを吹いて髪のツヤを整え、顔と合体。今回瞳のツヤ出しはクレオスの水性クリアーを使用しました。

リボンの塗装

これまたいつも通りですが、黒鉄色の下地にクリアーレッドを重ね塗りして暗い赤を表現。胸のハートマークはクレオスのGX206メタルパープルを使用しました。

ボディ細部

チョーカーの星はネイルシールを貼り付け。肩パーツは透明のままでもよかったのですが、少し目立たせたかったので、蛍光ピンク+クリアーでうっすらと色をつけました。

腰部の磁石接続

スカートのキャストオフがスムーズにいくように腰のダボをゆるめに削って磁石接続に加工。ダボの長さが足りないのでプラパイプで延長して、先端にネオジム磁石を埋め込みました。

サイレンスグレイブ①

おそらくABS製なので、溶剤に侵されないように注意して塗装。左が塗装前で右が塗装後ですが、この写真ではほとんど違いが分かりません・・・😢😢😢

サイレンスグレイブ②

刃部分はSHOW UP リアルクロームライトで塗装してクリアーコート。宝石部が手持ちのネイルシールから適当なものを貼り付け。柄の留め金部分はハイキューパーツVCドーム4 (2.0mm)を接着しました。

完成

完成したパーツを組み立てて完成!ウラヌス、ネプチューンが手に入ったので、一緒に記念撮影しましたが、塗装法が違うので少し違和感が・・・😅😅😅

No.69 ガンダムビッグソフビ一番くじ(頭部改造)

2024年5月完成

ガンダムのソフビフィギュアの頭部をジムに改造するというご依頼です。

頭部はサフ吹きまででボディはガンダムのままですが、この後、お客様が自分でボディ改造と塗装をされるので、依頼製作はこれで完了です。

ジムもガンダムもそれほど違いはないと思っていましたが、こうしてみるとかなり奇妙に見えます。

製作記録

レビュー

HGUC1/144ジムとの比較

「ビッグソフビ」の名に違わず、全高約35cmでスケールにするとPGより大きい1/50ほどになります。現代的なアレンジはなく劇中のガンダムを忠実に再現しています。

MG1/100ジムとの比較

MGジムver.2の形状を参考にします。全体のフォルムは似たようなものですが、細部が大胆に省略されたジムは「簡易量産型」と一目で分かる秀逸なデザインです。初めて見た時はその分かりやすさにひっくり返ってしまいました。

製作

頭部分解

首はねじ込み式。ドライヤーで温めてアンテナと顔を分解しました。この頭部を芯にしてパテやプラ板で造形していきます。

ねじ込み部の加工

改造後には熱するとパテや接着部がはがれれてしまうので、赤線部分をカットして温めなくてもスムーズに脱着できるように加工しました。

パテ埋め

とりあえず、アンテナと顔を取り外した部分をパテ埋め。耳と後頭部のふくらみをどうするか悩み中。

後頭部切り取り

中空のソフビでは削っても穴が開くだけなので、思い切って耳と後頭部を全てカットしました。

後頭部パーツ製作①

カットしたパーツの裏にメンソレータムを塗ってからエポキシパテを詰め込みます。

後頭部パーツ製作②

パテが硬化したらソフビのパーツをはがします。これでガンダムの後頭部より一回り小さいパーツができました。

後頭部パーツ製作③

ガンダムヘッドに接着して耳と後頭部の膨らみのないジムヘッドの芯ができました。単純にパテを詰め込んでも良かったのですが、少しでも軽量に仕上がるように中空にしました。

頭部造形①

パテを盛っては削ってを繰り返して、だいぶジムの顔に近づいてきましたが、ガンダムヘッドのままでは頭部の丸みが足りないし、補助カメラが上下に潰れています。

頭部造形②

さらにパテを盛ってチョンマゲを高くして、頭部に丸みをつけました。耳と口はプラ板を切り抜いた仮パーツで、バランスを確認するためにつけています。

頭部造形③

GM ver.2を参考にチョンマゲの角度を修正し、エリ足を削り込んで後頭部に丸みをつけました。

目と口

目の輪郭ををキレイに整形してエポキシパテで口を造形。プラ板箱組み+パテでチョンマゲ前後の補助カメラを造形。

ジムヘッドでいちばんの複雑な耳のスリットはプラ板の積層で再現しました。

表面処理

耳を接着して頭部に馴染ませ、細かいキズや歪みを修正します。