1/6 木之本桜 ねこみみver.

2022年10月完成

メーカー:クレイズ 原型製作:宮川武

さくらちゃん9作目。

かえる工房が「OP1ver.」と同じくらいお気に入りの「ねこみみver.」。アニメ本編では第8話「さくらのライバル登場!」のバトルコスチュームですが、この回は小狼の登場編でさくらちゃんがイマイチ活躍できなかったのが残念です。「ねこみみver.」はB=CLUBからはレジンキットが、フリューからは完成品フィギュアが発売されていますが、どちらもビミョーなデキで、さくらちゃんといえばやはり宮川武氏でしょう!躍動感あふれるポージングが素晴らしいキットです。

スカートはキャストオフ可能

製作記録

以前、ソフビの半完成品を手に入れた時は杖を塗装し、ディスプレイベースを作製しただけでしたが、今回はレジンキットなので完全に自分流に仕上げるつもりです。

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は23点。あちこちにバリや段差や形くずれが見られますが、この時期のキットとしては標準的なものです。いつも感じることですが、クレイズのキットはどうしてケロちゃんがついていないのでしょうか?

ソフビver.と比較。同一原型だと思っていましたが、首や足の角度、スカートの開き方などがけっこう変わっていました。ソフビ版のほうがクセがないところを見るとレジン版をベースにリニューアルしたのではないかと思います。

組み立て

前髪のフィッティング

前髪裏側に形崩れがあって合いが悪かったので、リューターでコリコリ削ってフィッティング。

首の作り直し

頭部と手首は一体成形になっていますが、塗装の都合を考えて一旦カットして差し込み式に加工。瞬着パテで首を延長し、エリの内部をリューターで掘り込みました。

手首の作り直し

同じように手首も差し込み式に加工。最終的に接着をするので磁石埋め込みは行っていません。

キットではスカートと上半身を接着する仕様になっていますが、貫通式に変更。

スカートを外した部分にスキマができるのでエポキシパテで腰を新造。インナーのラインが浮き上がって見えるようタイツにモールドを追加。

以上の加工でこのようにスカートのキャストオフができるようになりました。

塗装

髪の塗装

①まず基本色に白を足した色をベタ塗り。

②髪のモールドにそってエナメル塗料でスミ入れ。

③薄めた基本色を全体に吹き付けて色慣らし。

アイペイント

エナメル塗料を筆塗り。アイラインの塗装に黒を使うとなんとなく薄汚れた感じになりがちなので、シアン+マゼンタを使用。瞳を蛍光グリーンで塗装して、シャドーとハイライトを入れると完成!

みこみみを塗装して、クリアーコートでツヤを調整。瞳はUVジェルクリアで光沢を出し、ほおにはウェザリングマスター(ピーチ)で軽くチークを入れました。

黒部分の塗装

アンダーウェアはタイツ地と解釈して、フレッシュの下地にクリアーブラックを重ね塗り。微妙に透けを表現しましたが、結局黒のベタ塗りと大差ない仕上がりに(−_−;)

ドレスの塗装

黒部分をマスキングしてドレスのピンクを塗装。ホワイト+ピンク(少量)を下地にしてクリアーレッドでシャドーを入れて透明感を出してみました。

フリルの塗装

外フリルはパープル+ブラックで、内フリルはホワイト+ピンクで塗装。マスキングが大変でしたが、完成すると内フリルはほとんど見えない・・・(´・_・`)

ショック!!靴のマスキングをはがしたら、カカトのあたりの塗装がΣ੧(❛□❛✿)・・・。離型剤落としが不十分だったのか下地のサーフェイサーまで完全にはがれてしまいました・・・気を取り直してマルチプライマーを吹いてタッチアップ。

封印の杖の作製

パーツ一覧

封印の杖はインジェクションのプラ製なので歪みを気にする必要はありません。羽根の部分は1mm真鍮線で軸打ち。

手首の加工

右手首はただのグーで、説明書では両面テープで貼るように指示されていますが、それではあんまりなので、きちんと握れるように右手首に3mm径の穴を空け、杖のお尻をカットして差し込めるようにしました。

塗装①

柄の部分を蛍光ピンク+ホワイトで塗装。柄の部分をマスキングして頭とお尻の塗装をします。

塗装②

目玉とクチバシはシルバー→クリアレッドで塗装。頭とお尻の部分はシルバー→スターブライトゴールドで塗装。マスキングのはみ出しを修正すれば完成です。

ディスプレイベースの作製

今回は150×15サイズの木製デコバージュを使用。目止めをしてサーフェイサー→フラットブラックで塗装。

プリントした魔法陣と0.3mm透明プラ板を丸く切り出し。周囲に虫ピンを埋め込んで固定。

このようになります。バランスの悪いポーズを左足のみで支えるため長めの2mm真鍮線でガッチリ固定します。

完成したパーツ

髪、肩、腰、後ろのリボンは磁石接続で脱着可能としました。

1/6 木之本桜アリスver.(二人目)

メーカー:クレイズ 原型製作:宮川武

2021年10月完成

製作記録

最近、色々あって落ち込んでいたので、癒しをもらうため次の作品はさくらちゃんアリスver,に決定。ちょうど1年前に同じキットを製作しましたが、その時は経験不足で時間をかけた割に悔いの残る出来になってしまったので今回はそのリベンジです(`・ω・´)

キットレビュー

ガレージキットとしてはずいぶん立派なパッケージで塗装ガイドもついています。以前はこれにしたがって混色したところへんな色になってしまいましたが、今回改めて見るとこれは混色の指示ではなく「ハイライト」「基本色」「シャドー」を表しているらしいことに気がつきました。

1年前に初めてこのキットを作った時はフリルの多さにビビった記憶がありましたが、「ホシノルリ16才メイドver.」や「木之本桜3rd OP ver.」などのフリフリ衣装を作った今ではいたってシンプルに見えます。個体差があるのか、前回作ったものよりバリや気泡が少ないようです。

軸打ち・表面処理

いつものように中性洗剤を混ぜたお湯で20分ほど煮沸。念の為、髪やフリルなど奥まった部分はハブラシでゴシゴシ。

頭部は組み立て方が複雑なので、組み立て順をよく考えて軸打ち。前髪と顔、後ろ髪とリボンをそれぞれ接続してから前後を合体させます。後ろ髪には組み立て用とは別に塗装用の持ち手を差し込むための穴を空けます。

2mm真鍮線で手首を接続。肩は2mm真鍮線と3mm磁石を埋め込んで脱着可能に。

2mm真鍮線で太ももと足首を接続。太もも部は接着して接合線を消した上で塗装します。

腰の部分は軸打ちがずれてしまったのでシアノンを使って修正。磁石接続にしてスカートを脱着可能にしましたが、3mm磁石2カ所では少し磁力が弱いようで、うっかり持ち上げるとすぐに下半身が抜けてしまいます。

腰の部分を接着しないとスカートが下にずれて後ろに少し隙間ができます。そこで胴体とスカートに磁石を仕込んで接続しました。おかげで腰の磁力不足も解消しました。

フリルは少し合いが悪かったので、改めてお湯で茹でてゆがみを修正。スカートとフリルに2mm真鍮線と3mm磁石をそれぞれ2か所ずつ埋め込んで接続。

腰のリボンは1.5mm真鍮線で接続。

仮組み完了!2回目なのでここまではスラスラいきました。作業用の仮のベースに立たせましたが、このくらいのサイズもコンパクトで意外といい感じです。

前回作った時は巨大なスカートを保持するのに苦労したので、専用の塗装台を作製しました。

フリルの方は大型の洗濯バサミで保持。

捨てサフを吹いて表面処理完了!

ノーマル状態では頭が体に埋もれていかり肩に見えるので、2mmほど首を延長しました。

塗装

下地にガイアカラーのフレッシュホワイトを吹き、クリアオレンジ+クリアレッドでシャドー入れ。エリのしまった長袖ドレスにドロワースというコスチュームなので肌塗装はこれだけです。

今回はアイペイントから開始。ピンクで下書きをしてから、まゆはオレンジ+ブラウンで、アイラインはブラック+ブルーで塗装。二重のラインと黒目の輪郭を追加。口の中はピンクの下地に赤でシャドーを入れました。黒目のグリーンはいつものようにアクリルガッシュのエメラルドグリーンを使用。

左の黒目が少し大きかったので輪郭を修正し、黒で瞳孔を描き込み。髪のハイライトを強調。だいぶらしくなってきました。

瞳にシャドーとハイライトを入れ、艶消しクリアーで仕上げ。頭部はほぼ完成です。

エリ、ソデ、ソックスをイエローホワイトで塗装。ソックスは素材の違いを表現するためホワイトパールで光沢仕上げにします。

エプロンの白の部分をマスキングして青部分を塗装。まず、シャドー部にコバルトブルーを細吹き。

インディブルーを薄めて全体に吹き付けて色を慣らします。

ドレスの塗装完了!塗装のはみ出しを筆塗りでタッチアップしました。

ドレスの白部分に軽くシャドーを入れました。表面のツヤを整えてUVジェルクリアで瞳をコーティングすればいよいよ完成です。

封印の杖

手のひらと封印の杖、羽の部分はそれぞれ1.5mm真鍮線で接続。封印の杖はインジェクションのプラ製なのでレジンキットでありがちなゆがみもありません。

杖の本体をピンクで塗装してからマスキング。杖の頭とお尻はガイアカラーのスターブライトゴールドで、羽根の中心の目玉(?)はクリアーピンクで塗装。

マスキングをはがして、エナメルのクリアーレッドでクチバシを塗装して完成!

ディスプレイベース

いつもは150サイズの木製ベースを使っていますが、今回は100サイズのものを使用。これはこれでコンパクトでいい感じです。

霧吹きで湿らせて陰干し。乾燥した頃にケバダチを240番のペーパーで慣らしてとの粉を塗って目止め処理。

スプレーのウレタンニスで着色。薄めに吹いて乾燥後にヤスリで表面を研ぎ出しを3回ほど繰り返します。

公園の芝生をイメージして作製。今回は光栄堂のグランドマットを貼り付け。以前はジオラマ用のシーナリーパウダーを使いましたが、それよりはるかに簡単で清潔感のある仕上がりになりました。

完成!(^O^)

製作中には首が短いように感じて延長工作をしましたが、あらためて見るとやはり長すぎるように思えてきたので、結局元に戻しました(´・ω・`)。

1/6 木之本桜 3rdOPver.

メーカー:クレイズ 原型製作:宮川武

2021年7月完成

「カードキャプターさくら」は個人的には「クロウカード編」でキチンと完結していると思っていて、その後の続編は蛇足感があってそれほど好きではないのですが、それでも「さくらカード編」のOPで少し大人っぽくなったさくらちゃんの憂いを含んだ表情にはドキッとさせられました(^∇^)

スカートのフリルは脱着可能

製作記録

クレイズのキットはOPアニメと違ってさくらちゃんらしい明るい表情をしていて可愛いです。(^∇^)原型製作の宮川武氏はおそらく世界で一番ccさくらのフィギュアを数多く手がけていらっしゃる方で、イベント品などの限定商品を含めると20種類以上のキットが発売されています。私もまだ手に入れていないものもあるのですが、プレミア価格がついていてとても手が出ません(T_T)

パーツ状態。フリル、フリル、フリルがいっぱい・・・(−_−;)ニーソのヒザの長いリボンの処理もメンドくさそう・・・。

いつものように中性洗剤を入れた熱湯で煮沸。前回は離型剤落としが不十分だったので、たっぷりと洗剤を入れました。通常はこれで十分ですが、髪の隙間やフリルなど奥まった場所は念のため歯ブラシでこすって洗浄します。

組み立て

首にwaveの2mm真鍮線とハイキューパーツの2mmネオジム磁石を2か所に埋めこんで接続。

スカートを接着すると腕が下から入らなくなるので、真鍮線をギリギリまで切り詰めてハイキューパーツの3mmネオジム磁石を腕に埋め込み、横から差し込めるようにしました。

モモの部分はは重量がかかるので2mm真鍮線を通し、周囲の4か所に3mmネオジム磁石を埋め込んで接続。

主要パーツの仮組み完了!宮川氏原型のさくらちゃんはスラリとしてかっこいいのですが、頭身が高くて中学生くらいに見えます。まだスカートを付けていないので、パンツが丸見え。ここの処理が最重要ポイントになるのかなあ・・・σ(^_^;)。

宮川氏原型のもう一つの特徴は顔が平たいこと。パーツ状態で見ると「こんなので本当にだいじょうぶか?」と思えますが、不思議なことに組み立ててみると違和感がなくなり自然な感じになります。二次元を三次元に置き換えるアプローチには様々な解釈があることが分かります。

お尻がペッタンコだったので、waveのポリパテを盛りつけて丸みを出して、シアノンで表面をコーティングして縫い目やシワなどの質感を表現しました。

スカートは三段重ねでバリもけっこうあって、またしてもフリル地獄の始まりです!Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

2mm真鍮線と3mmネオジム磁石を2カ所ずつに埋め込み、スカートの下2枚を脱着可能としました。

さくらカードの「フライ」の能力で背中から翼が出せるようになりました。サイズも重量もかなりあるので、2mmと1.5mmの真鍮線2本でしっかりと固定します。位置決めにかなり苦労しましたが、なんとか左右対称になりました。

髪につけるリボンは1mm真鍮線で接続。

小さすぎてゴミかと思って捨てそうになりましたが、胸元につける星も1mm真鍮線で接続。

リボンの付け根に1mm真鍮線を埋め込みソックスのフリルに接続。キットのままでは収まりが悪かったので、ドライヤーで温めながら少しずつ曲げて理想の形状に近づけました。

捨てサフを吹いて、600番のヤスリでシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコ・・・(´・ω・)表面が滑らかになるまで磨きます。非常に単調ですが仕上がりを左右する重要な作業なので、ここで手を抜くわけにはいきません。

髪とアイペイント

今回は原作イラスト版のように明るい色の髪にしてみました。基本色はクレオスの黄橙色+ブラウン(少量)。まずハイライト色をベタ塗りし→基本色→シャドー色と段階的に暗くしていきました。

アイペイント完了!だいぶ手慣れて作業速度そのものは上がってきましたが、出来の方は正直まだまだです。もっとシャキッとした線で透明感のある瞳にしたいのですが・・・。

瞳の光沢を出すために今まではエナメルクリアを使っていましたが、今回は初めてガイアノーツのUVジェルクリアを使用。UVジェルを爪楊枝で瞳にチョンチョンとつけてUVライトを照射すると約60秒で硬化します。硬化が早くて作業性に優れますが、接着力が弱くてポロリと落ちるとも聞きますが、さて・・・。

最後に髪にリボンをつけてクリアを吹いてツヤを整えて完成!

肌とドレスの塗装

まず、肌の塗装。クレオスのベースホワイト→ガイアノーツのノーツフレッシュホワイトで下地を作り、ガイアカラーのサフレスフレッシュオレンジサフレスオレンジピンクを3:1で混合したものでシャドー入れ。最後にノーツフレッシュを薄めて全体に吹き付けて色を慣らしました。

ドレスの塗装。フィニッシャーズのファンデーションホワイトの下地に紫でシャドーを吹き、最後にホワイトを薄めて全体に吹き付けてシャドーをぼかしました。

靴の星の部分を塗装するためにマスキング。今回、新兵器を導入してみました。面積が広い部分は従来のマスキングテープを使い、隙間から塗料が染み込まないようマスキングゾルで固めます。

これが今回の新兵器。ハセガワのマスキングテープ 0.5mm。従来のマスキングテープと違って柔軟性があり、05mmと極細なので細かい部分のマスキングに威力を発揮できそうです。

下半身の塗装完了!ソックスの塗り分けが複雑でマスキングが大変でしたが、なんとかまとまりました。

スカートのフリルなど、ピンクの部分を塗装。完成までもう少しです!

パンツもピンクで塗装。ルリちゃんの時の経験がうまく活かせて今回はサクサク作業が進みました。

翼の塗装完了!キットの完成写真ではブルー系ですが、可愛さを強調するためにピンク系のシャドーを入れました。

星の杖の作製

杖パーツはインジェクション製でレジンのようにゆがみを心配する必要はありません。大と小の2種類の羽根が付属しています。

星の杖は魔法少女のアイコンとして分かりやすいデザインですが、封印の杖のような個性がなくなって残念でした。魔力発動時に羽根が伸びて中の星がクルクル回るギミックもオモチャっぽくて、初めて見たときにズッコケたことを覚えています。(~_~;)

インジェクション製とはいえ所詮はガレージキット。組み立て方法は自分で工夫しなければなりません。キットのままでは手に握らせることができないので、杖の頭をカットし手首を通してから再接着するように加工。星と羽には0.5mm真鍮線を埋め込んで本体に差し込むように加工しました。

組み立て完成!真ん中の星がくるくる回るギミックは・・・まあ、・・・やめときましょう(^_^;)

星の杖完成!

星の部分はガイアノーツのスーブライトゴールドで杖の飾りはクレオスのゴールドで塗装し、質感を変えてみました。

ディスプレイベースの作製

今回のディスプレイベースは魔法陣をイメージしたものを作製。ネットで拾った画像を適当なサイズに拡大してとりあえず普通紙にプリント。

プリントした魔法陣をプラークに貼り付けてどんな雰囲気になるかチェック。プラークはつや消し黒で塗装するので、サーフェイサーで木目を消して下地作り。

色々テストした結果、もっとも色が鮮明だった写真印刷用紙を使用。プリントした紙と0.4mm透明プラ板をロータリーコンパスカッターで切り出し。

ディスプレイベース完成!

ベースに魔法陣を貼り付け、その上から透明プラ板でカバーして周囲の8か所を虫ピンで固定。

完成!(^O^)

1/6 ホシノ・ルリ制服ver.

メーカー:クレイズ 原型製作:宮川武

一時はオタク界を席巻していたにもかかわらず、今では忘れられた感のあるルリちゃんです。フィギュア作製に目覚めて今更ですが中古のキットをあさってクレイズのものが一番出来がいいと入手しました。「ネルガル」「ナデシコ」マークはクリアデカールに印刷したものを使用。

ギャラリー

動画