2025年製作(予定)
ヴィルヌーブシリーズ第2弾はフェラーリ312T3。

製作記録
キットレビュー

パーツ一覧
ドライバーフィギュア付きでパーツ数は約120点。最近のキットと比べると実にシンプルです。デカール欠品のジャンク品ですが、デカールはサードパーティーのものを使用するので、特に問題ありません。
フィギュア・プラモデル・ガレージキットの製作代行
グレー系の塗料といえばミリタリーモデルでよく使われ、特にクレオスのMr.カラーは種類が豊富でいいのですが、名称が専門的でわかりにくいので、わかりやすく一覧にしてみました。
価格:220円(税込) 容量:10ml
戦車や飛行機モデルに特化した塗料がたくさん発売されていますが、名前だけではどんな色か全く分からないので、明るい(と思われる)順に並べてみました。
2025年1月製作開始
F1シリーズ第6弾はフェラーリ126CKです!😆😆😆
4度のコンストラクターズタイトル、3度のドライバーズタイトルを獲得した312Tシリーズも流石に古さが目立ち、1981年には完全新設計の126CKがデビューしました。126CKにはフェラーリ初のターボエンジンTipo021が搭載され、パワーはあったもののスペースフレームにアルミパネルを貼り付けたセミモノコックシャーシは全くの時代遅れで剛性が不足していました。それでも、ヴィルヌーヴのドライブによってモナコGPとスペインGPで2度の優勝をかざり、母国カナダGPではフロントウィングを破損しながらも走行を続け、3位に入賞しました。
懲りもせずにまたもやフジミのキットです。体調がいい時に取り組もうと積んでいたものを押入れから引っ張り出しました。かえる工房はヴィルニューブのファンですが、フジミの126C2はエンジンがデカすぎる、ボディの形状がヘン、などよくないウワサばかり聞くので、126CKを製作することにしました。こちらはエンジンもリニューアルされかなり改善されているということでしたが・・・😅😅😅
①カウルとシャーシがキチンと合わない。
②組み立て説明書が分かりにくくいいかげんなところが多い。
③ホイールが接着式で脱着ができない。
④カウルの分割方法が実車と違う。
⑤ブレーキダクトが透明パーツで成形されている。
組み立て説明書①
一般的なF1キットではリアのロアアームはエンジン側に接着するのですが、このキットではまずシャーシに接着するよう指示されています。しかし、図のような取り付けダボがないためキチンとした位置に接着することができません。
組み立て説明書③
ミラー鏡面はメッキパーツではないのに塗装指示を忘れているし、ノーズ下面のI2パーツはシルバー塗装が正解です。カナダGPでノーズがめくれあがった状態で走り続けた126CKは超有名だと思っていたのですが・・・。どうしてこんなミスをするのでしょうか?
ブレーキダクト
透明パーツで再現されていて、さすが!・・・と言いたいところですが、ブレーキダクトが半透明なのは312Tシリーズで、126CKは一般的な黒パーツ・・・。形状は非常にいいのですが、こういう無意味な努力をするところがいかにもフジミらしいです・・・😅😅😅
アップライト
ブレーキディスクは2枚重ねでクーリングホールが再現され、さらにキャリパーが別パーツになっていてブレークディスクが回転するという凝った作りです。しかし、ホイールをディスクに接着するようになっていて、完成後は脱着できないという不思議な構造です。
カウルとシャーシのスキマ
大問題が発生。シャーシとカウルに2mmほどのスキマができてしまいます。最初はこれで正しいのかと組み立て説明書や資料を見返しましたが、やはりそんなデザインではありませんでした。
カウルとシャーシの修正①
どこが干渉しているのかと、あーでもないこーでもないと調べましたが、けっきょく成形不良でカウルとシャーシが微妙に反り返っているようです。写真の矢印の部分に細く切れ込みを入れて反り返りを修正して瞬間接着剤を流し込んで強引に固定しました。
リアウィング組み立て
かえる工房は塗装後の接着があまり好きではないので、この時点でウィングと翼端板を組み立ててしまいます。接着ダボが浅くて安定しないので、垂直がきちんと出るように真鍮ブロックで固定します。
デカール貼り①
サイドパネル下の細長いデカールは左右がはみ出します。そこはお客様が自分でカットしてくださいということなのでしょうが、説明書にちゃんと書いておいてほしかったです・・・。ちなみにリアウィングの「MICHELIN」やコクピットサイドのイタリア国旗のストライプも同じ仕様です。
エアファンネル新造
キットではエアファンネルの部分が開口されていないただの板なので、パーツを新造。プラ板を切り出して真鍮メッシュで作ったファンネルを接着。形状がはっきり分かる写真がなかったので、わりとテキトーです。
パーツ調整
F1やバイクなど細かいパーツが組み合わさったキットでは、いざ接着という段階で微妙な歪みが出ることがあります。このキットもターボ関連のパーツが干渉してカウルが閉まらなくなったので、パーツがきちんと収まるようにすり合わせをしました。
フロント足回り完成
フロントサスは完成後には見えなくなるのでキットのパーツをそのまま使用。スムーズにステアリングできるようにシャーシ側のブレーキホースは差し込んであるだけです。実車では黒なのですが、模型的な見栄えを考えて無塗装で行こうと思います。
2025年2月完成
次のご依頼品はマクラーレンM23。といってもチャンピオンのジェームス・ハントではなく、ゼッケン40のジル・ヴィルヌーヴ車とマニアックな選択です。ヴィルヌーヴは1977年のイギリスGPでマクラーレンのサードドライバーとしてF1デビューしました。結果は11位と振るいませんでしたが、この時の走りがエンツォ・フェラーリの目に留まり、同年カナダGPからからフェラーリ312T2のシートに座ることになりました。
M23は2度もチャンピオンを獲得し、映画の『ラッシュ/プライドと友情』ではフェラーリ312T2と並んで主役となった名車ですが、ウェッジシェイブボディ、サイドラジエーター、コスワースDFVエンジンと70年代キットカーの典型で、これといった特徴がないせいか、ネットで検索してもプラモデルやミニカーの情報しかないのに驚いてしまいました。😵😵😵
中古品ながら比較的程度はいいのですが、ドライバーフュギュアを外してボディをクリアーコートして欲しいというご依頼です。かえる工房はレーシングマシンはドライバーとワンセットで捉えていて、ヴィルヌーヴがなくなってしまうのは寂しいのですが、ドライバーを乗せないのが最近の流行のようです・・・😢😢😢
ミニカーリペイントでシルバー系希望のお客様が続いたので、各社から発売されているシルバー系塗料をテストしました。特にタミヤはバイクやF1モデルを意識しているのか、シルバー系の塗料が非常に豊富です。
価格:220円(税込) 容量:10ml
LP-38 フラットアルミ
その名の通りつや消しのアルミ色ですが・・・なんというかシルバーではなくコンクリートのようなグレーに見えます。エナメル塗料のフラットアルミはちゃんと金属感があるのですが・・・(−_−;)
価格:220円(税込) 容量:10ml
価格:420円(税込) 容量:20ml
2024年3月完成 定価:4,400円
オートバイシリーズ第7弾はホンダドリームCB750FOURです!(^∇^)
「大型バイク=ナナハン」の名称を浸透させ、量産車で初の最高速200km/hオーバーを達成してホンダの名前を世界に知らしめた名車です。長らく1/12スケールのプラモデルがありませんでしたが、アオシマから発売されると聞いて速攻でポチってしまいました。
空冷4ストローク2バルブSOHC4気筒 最高出力 67ps/8,000rpm
乾燥重量 235 kg 1969年発売 販売価格38万5,000円
かえる工房にとってCBと言えばCB750Fがドンズバ世代で、「ドリームナナハン」は子供時代に漫画や映画で見ただけのまさしく夢のバイクでした。K0は『ワイルド7』の飛葉ちゃんの愛車として有名ですが、将来K2が発売されたら赤に塗装して『750ライダー』の早川光くんのマシンも作るつもりです。
上から見ると幅広のタンクがいかにも「ナナハン」という感じです。ただ、サイドカバーが飛び出していて足つき性に問題があったため後に小型化されたそうです。
アオシマのバイクキットはZⅡを作ったことがありますが、かなり古いキットでいろいろビミョーな点がありました。今回のCB750は新金型の最新キットなのでかなり期待しています。アオシマといえば昔はスーパーカーブームやガンプラブームに便乗してオモチャっぽいキットを乱発するメーカーという印象でしたが、90年代以降はしっかりしたキットを発売するようになり、かえる工房のランキングではハセガワやフジミを抜いて国内模型メーカーNo.2になっています。(^∇^)
外装パーツ
かえる工房はスケールキットでは塗装をするのが当たり前だと考えているので、カラフルな成形色を使うのに否定的ですが、このキットではボディ色に塗装するパーツのみブルーに色分けされていて製作の便宜を図っているようです。
シリンダー①
シリンダーは冷却用フィンを一枚づつ重ね合わせる方式。フィンを薄く再現するためでしょうが、ちょっとメンドくさそうです(´・_・`)。上部は6枚、下部は9枚の計15枚。順番を間違えないように切り出してからきちんと並べます。
シリンダー②
シリンダーフィンの取り付けダボは組み立てミスを防ぐために、一枚一枚形状が変えてあります。ここ以外にもホイールやキャブなど位置を間違えやすいパーツには同じような処理がされています。こういうユーザー視点に立った設計がされているとすごく感動します。(^∇^)
クランクケース
ミッションやオイルパンにも内部構造がモールドされています。完成すれば100%見えなくなるのに・・・。これは「整備中のジオラマをつくってね♡」というメーカーからのメッセージなのでしょうか?
ウィンカーとブレーキランプ
ウィンカーとブレーキランプはクリアーオレンジとクリアーレッドで成形されていて塗装不要。他の色に塗装する可能性はほとんどないのに塗装の必要なクリアーパーツを採用するメーカーが多いのはコスト的な問題なのでしょうか?
塗装テスト(キャンディゴールド)
取説にはカッパー+クリアオレンジ(1:5)と指示されていますが、キャンディ塗装をすることにしました。写真はカッパーの下地にクリアイエロー+クリアオレンジ(少量)を吹いたもの。
レーシングカーなど大きいデカールをはったモデルのクリアーコートにずっと悩んでいました。時間をかけてデカールをしっかり乾燥させたり、砂吹き塗装を試したり、いろいろやってみましたが、デカールが浮いてきたり、ブツブツができたりすることを完全に防ぐことはできませんでした。結局デカールの傷んだ部分をタッチアップしたり、ヒドイ時は完全に塗装をやり直ししなければなりませんでした。
デカールに優しいだけでなくツヤもきれいだし、気のせいかもしれませんがホコリもつきにくいように感じました。欠点としては①近所の店には置いてない、②値段が少し高い、③少し匂いがきつい、④乾燥に時間がかかる、などです。④の乾燥時間がかかるのはおそらくリターダーが大量に入っているからでしょうが、これは同時にきれいなツヤを出すためなので欠点とは言えないかもしれません。
2023年9月完成
久々のオートバイモデルの依頼製作は20世紀末に登場したアルティメットスポーツ、「GSX1300R 隼」です。当時、二輪の最高速競争は300 km/h時代に入っており、ライバルのホンダの「CBR1100XX」やカワサキの「ZZR1100」などを抑えて世界最高速を達成したマシンです。最近のバイクについては詳しくないのですが、この後、最高速競争に歯止めをかけようという機運が高まったこともありおそらくこのマシンが今でも世界最高速なのではないかと思います。
水冷DOHC4バルブ直列4気筒 最高出力 175馬力
乾燥重量 215 kg 1999年発売
隼はかえる工房のかつての愛車「GSX1100S」に比べるとはるかにパワフルで軽量です。残念ながら隼に乗る機会には恵まれませんでしたが、「GSX-R750」に試乗した時は、タンクの幅の広さや無理のないランディングポジションに驚き、実際に走らせてみて素直なエンジンレスポンスやハンドリングの軽さに感心させられました。30年近くの時代差があるので当然ですが、同じスズキの二輪でも「GSX1100S」とは全く違う乗り物でした。最高速アタックにチャレンジする機会はありませんでしたが、素人でも200km/hオーバーくらいならたやすいのではないかと感じました。
デカール
キットは2002年型がデフォルトですが、デカールは1999、2000、2001年型に対応できるように数種用意されています。今回は99年仕様のメタリックサターンブラック×メタリックライトチャコールでのご依頼です。
塗装テスト①
カウルはメタリックサターンブラック×メタリックライトチャコールの塗装とのご依頼なので、クレオスの GX201メタルブラックとGX213 ホワイトシルバーで塗装テストをしてみましたが、どうも明るすぎるようです。
マスキング
メタリックグレーを塗装してからマスキング。99年〜00年型とそれ以降では微妙にパターンが違うので要注意!曲面が多くキット付属のマスキングシートだけでは完全にカバーできないので、マスキングゾルを併用。
古い年式の自動車やバイクを作っていると、バンパー、窓枠、トリムなどのメッキ部分の扱いに悩まされます。最近は各社から様々なメッキ塗料が発売されているようなので、塗装テストをやってみました。
使い方はどれも似たようなもので、下地に光沢ブラックを塗ってからメッキ塗料を吹きます。下地のブラックで仕上がりが決まるのでキレイな光沢が出るように吹いてしっかり乾燥させます。メッキ塗料はシャブシャブの状態でビンに入っており希釈する必要はありません。通常の塗料のようにウェットに塗ると塗料に含まれる金属片がツブれてしまうので「塗料をミスト状にしてフワリとかぶせる」感じで3〜5回に分けて塗装します。
1,375円(各15ml)
メッキ塗料の難点はクリアーコートをするとせっかくのメッキ調の塗膜がくすんでしまうこと。ところが、最近クリアーコートができるものが発売されていると聞いて早速試してみました。
④フィニッシュクリヤ(本吹き)
1時間ほど乾燥させてから本塗装。曇っていた表面に光沢が戻ってきました。金属感はありますが、キラキラのシルバーメッキではなくメタリックグレーに近い感じになりました。同シリーズに「ボーンミラー」というのもあるので、いずれそちらも試してみるつもりです。
3,691円(各15ml)
こちらはいつも愛用している「リアルクロームライト」のSHOW UPさんの製品です。ベースカラーブラック、ハイパークロームAG、トップコートクリアーの3本セットでBORN PAINTさんのものと同じ組み合わせですが、値段は2倍以上します。
③ハイパークロームAG塗装
ハイパークロームAGを吹き付け。少しコツがあるようで、何回か失敗しましたが、エア圧を高めにしてドライで吹くとやっとメッキらしい色になりましたが、こちらもグレーがかった色合いです。
1,500円(15ml)
クレオス、ガイアのものと比べてはるかにメッキ感があります。SHOW UPは模型専門メーカーでないため店頭に置いている店は少ないので、ネット販売で購入しました。アルコール系なのか消毒薬のような匂いがします。テストピースはやや暗く見えますが、吹き付け方が足りなかったのかもしれません。
メーカーの説明によると薄めにで5〜8回重ね吹きし24時間乾燥させると書いてあります。非常に質の高い塗料なのですが、弱点は値段が高いこと。15mlで1,500円ほど、50mlで3,500円ほどします。写真は50mlビンでかなり大きく見えますが、希釈済みなので少し広い面積を塗るとあっという間に無くなってしまいます。
タミヤ 1/12 CB750F
マフラー、フロントフォーク、リアサスに使用。塗装のシルバーとは明らかに違うメッキ調に仕上がりました。キャブやクラッチカバーはメッキパーツのままですがほとんど違和感がありません。
タミヤ1/20タイレルP34
ロールバー、エアファンネルなどをメッキ塗装しました。今のところこの塗料が一番メッキをキレイに再現できますが、塗膜が弱くてハゲやすく、クリアーコートをすると曇ってしまうのが難点です。
1,650円 (30ml)
セーラーサターンのサイレンスグレイブの刃部分に使用。鋭い刃先の金属感がうまく出せました。