No.67 タミヤ 1/35 日本陸軍歩兵セット

2023年4月完成

次の依頼品はタミヤのMMシリーズ1/35日本陸軍歩兵セットです。

ミリタリーモデルはあまり経験がないのですが、小スケールフィギュアは「ボトムズ」のATパイロットやカーモデルのドライバーをいくつも作っているのでその応用でやってみます。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

歩兵が4体セットでパーツ数は全57点。1/35スケールですが、アニメキットと違って装備品など細かいパーツがたくさんあってなかなか作りがいがありそうです。

組み立て

組み立て①

とりあえず主要パーツを組み立て。足に0.8mm真鍮線を埋め込んでベースに固定できるようにしました。

組み立て②

主要パーツの接着線やパーティングラインを処理して、サフ代わりにファンデーショングレイで下地塗装。

塗装

塗装①

肌部分をガイアカラーのノーツフレッシュで塗装。この後は筆塗りに切り替え、エナメル塗料でチマチマと塗装をしていきます。

塗装②

エナメル塗料のカーキ、バフ、グリーンなどで少しずつ筆塗り。スミ入れやドライブラシをかけてだんだん立体感を出していきます。

塗装③

フラットクリアで肌や軍服のツヤを調整してから、銃や日本刀などの装備を塗装。

完成!

No.62 大怪獣総進撃 メカゴジラⅡ号

2023年12月完成

メーカー:WAVE 原型製作:酒井智史

次の依頼品はまたしてもWAVEの「大怪獣総進撃」シリーズの「メカゴジラⅡ号」です。

メカゴジラはキングギドラ、ガイガンと並ぶ東宝怪獣映画の悪玉で、初登場は「ゴジラ対メカゴジラ(1974年)」。メカゴジラⅡ号は翌年、昭和ゴジラ最後の(厳密には違うけど)作品、「メカゴジラの逆襲」に登場しました。メカゴジラはこの後、姿や設定を変えつつ平成の「VSシリーズ」「ミレニアムシリーズ」にも登場し続け、「レディ・プレイヤー1」「ゴジラvsコング」といったハリウッド映画にも出演するなどなかなかの人気怪獣です。

WAVEの「大怪獣総進撃」シリーズは3作目になります。全高約50mmとごく小さいサイズのホワイトメタルキットで、今回も無改造ベタ塗り塗装で製作します。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は全9点。秘密基地のドッグをイメージしたディスプレイベースが付属します。

組み立て

軸打ち

1mm真鍮線で両手両足に軸打ちをしました。

ディスプレイベース組み立て

こちらはパーツが薄くて軸打ちが難しいので、接着剤をたっぷりつけてマスキングテープで一晩固定。

組み立て完了

ワイヤーブラシで表面を磨いて組み立て完了。

塗装

下地塗装

プライマーサーフェイサーを吹いて表面処理をしてから、ブラックで下地塗装。

メカゴジラ本塗装

ガイアのEXシルバーで本塗装。目はクリアーオレンジ、耳はクリアーレッドを筆塗り。

ディスプレイベース本塗装

外側はフラットブラックで、内部はタミヤのメタリックグレーで塗装。窓?はエナメルのブラックで、照明?はシルバーで筆塗りをしました。

No.56 大怪獣総進撃 サンダ対ガイラ

2023年10月完成

メーカー:WAVE 原型製作:酒井智史

次の依頼品はWAVEの「大怪獣総進撃」シリーズ「サンダ対ガイラ」です。

「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年)」は東宝が「ラドン」「バラン」「モスラ」など、ゴジラに続く新怪獣を生み出そうと試行錯誤をしていた頃の作品の一つで、東宝・円谷怪獣としては珍しく「人を食う」ことがはっきり描写されていてホラー色が強いのが特徴です。

モスラやラドンはその後ゴジラシリーズのゲストとしてたびたび登場しますが、「フランケンシュタイン」の版権に引っかかるためか、サンダとガイラの再登場はいまだにありません。人間のプロポーションに近い着ぐるみは格闘演技がやりやすく、後の「ウルトラマン」に繋がったという説があります。

WAVEの「大怪獣総進撃」シリーズは全高約50mmとごく小さいサイズで、今回もお手軽コースでの製作依頼でしたが、単色ベタ塗りではあまりにも単調なので、少しシャドーとハイライト入れてみました。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は全5点。シッポやツノのない人型怪獣なので造形は実にシンプルです。

組み立て

パーツの軸打ち

接着するだけでは強度が足りないので、軸打ちをします。腕には0.5mm、足には0.8mmの真鍮線を埋め込みました。

仮組み

とりあえず仮組みをしてポーズや体の向きを確認。ダイナミックなレイアウトで小さいながらもなかなかの迫力です。(^∇^)

表面処理

デザインナイフやヤスリでバリを削り、離型剤を落とすため表面を真鍮ブラシで磨きます。

塗装

下地塗装

塗料がしっかり食いつくようにマルチプライマーで下塗りしてから、暗いブラウン、グリーン、ブラックで下地塗装。

本塗装①

お手軽コースでのご依頼なので、塗装は単色ベタ塗りですが、それではあんまりなので、暗い色から明るい色を塗り重ねてかるくグラデーションをつけます。ベースのサイド部はマスキングをしておきます。

本塗装②

タミヤのウェザリングマスターで軽くハイライトを入れて、フラットクリアーでコーティング。

No.46 大怪獣総進撃 ゴジラと息子

2023年8月完成

メーカー:WAVE 原型製作:酒井智文

仮面ライダーの怪人に続いて、今度は手のひらサイズ(全高約50mm)のホワイトメタル製の怪獣フィギュアです。「大怪獣総進撃 ゴジラと息子」はゴジラシリーズ第8作「怪獣島の決戦 ゴジラの息子(1967年)」をモチーフとしたゴジラとミニラのキットです。

ドライブラシやウォッシングでグラデーションをつけた方が立体感が出るのですが、今回はお手軽コースでのご依頼でしたので、ベタ塗りで完成としました。

ゴジラ

ミニラ

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は7点+デェスプレイベース。ごく小さいキットですが全てホワイトメタル製なのでずっしりと重いです。

組み立て

軸打ち

中性洗剤で煮沸してから、真鍮ブラシで表面を磨いて離型剤落とし。尻尾は1.0mm、両手は0.5mmの真鍮線で軸打ち。

仮組み完了

説明書の完成写真はミニラがゴジラの尻尾にのって遊んでいる様子が再現されていますが、依頼者様のご希望で別々に立たせることにしました。

塗装

下地処理

バリ取りや接着線の処理をしてプライマーサーフェイサーで下地塗装をしました。

基本塗装

ゴジラはジャーマングレイ、ミニラは軍艦色(1)で基本塗装。光の関係で明るく写っていますが、実際にはもっと暗い色です。

ベースの塗装

ベースはサンディブラウン+ブラウンで塗装。

細部塗装

目、背びれ、ツメなど細部を筆塗りで塗装。

1/15 仮面ライダー怪人セット(蜂女 蜘蛛男)

2023年5月完成

メーカー:海洋堂 原型製作:木下隆志

「シン・仮面ライダー」公開記念・・・なのかな?海洋堂の1/15ライダー怪人セット(蜂女、蜘蛛男)の依頼製作です。

蜂女

蜘蛛男

製作記録

海洋堂の特撮シリーズはガレージキット黎明期の製品で、かえる工房も昔「快傑ズバット」と「星雲仮面マシンマン」を作ったことがあります。このシリーズは70〜80年代のラインナップが充実していて仮面ライダーシリーズは怪人もキット化されていました。このシリーズの造形はマンガ的なデフォルメはせずに、スーツアクターのモッサリしたプロポーションまでそのまま再現されていてなかなか味わいがあります。

キットレビュー

蜂女

パーツ数は6点。触覚やサーベルなどの細い部分は金属パーツに置き換えた方が良さそうです。写真を撮ってから気がつきましたが、左下のパーツは蜘蛛男のマントの一部でした。(⌒-⌒; )

蜘蛛男

パーツ数は5点。形状は単純ですがマントの蜘蛛の巣状の塗り分けが少し面倒そうです。すごくどうでもいいことですが、蜘蛛男の声優がアニメ「赤毛のアン」のマシュー・カスバートを担当した槐柳二であることを知るとなんか蜘蛛男がいいヒトのように感じます。

パーツ洗浄

レジンパーツに残った離型剤を落とすために中性洗剤で10分ほど煮沸。

ディスプレイベース

長方形に切り出した1mmプラ板を2枚重ねして、フィギュア固定用の真鍮線を埋め込み。

蜂女

仮組み

右肩、左ヒジに真鍮線を埋め込んで仮組み。

サーベルパーツ

レジン製のサーベルパーツは歪んでいるし折れやすいので、0.6mm洋白線に置き換え。

表面処理

捨てサフを吹いて、400〜600番のヤスリで表面処理。

スーツの塗装

スーツ全体をスカイブルーで塗装。腰のあたりをブルーで塗り分け。

スーツの塗装

肩、腰、ヒザののあたりにブルーでグラデーションを入れ、イエロー部分をホワイトで、髪と目の部分はシルバーで下地塗り。

細部塗装

マフラー、腰帯はクリーム色、胸と頭部はイエローと濃紺で塗装。エナメル塗料でチマチマ筆塗りしているので、ここまで来るのにかなり時間がかかってしまいました。

完成

顔のお化粧と目をクリアーグリーンで仕上げて完成!

蜘蛛男

仮組み

腰、両手首、左腕のマントに真鍮線を埋め込んで仮組み。

表面処理

こちらも400〜600番のヤスリで表面処理。塗装の都合を考えて下半身と左腕のマント部分はまだ接着していません。

スーツの塗装

グリーン+ブラックでスーツ全体を塗装。ブーツとマントはミッドナイトブルーで塗装してクリアーブラックでシャドーを入れました。

下地塗装

オレンジの模様部分をホワイトで下地塗り。だいぶ雰囲気が出てきました。

細部塗装

スーツの模様、触覚、目などをオレンジで塗装。マントの蜘蛛の巣模様はタテ線のみ完了。

完成!

マントのヨコ線を入れて、塗装のはみ出しや歪みを修正。セクグロスクリアーでコートして完成。

ハセガワ 1/200 ANA B787-8

2023年4月完成

旅客機シリーズ第2弾。今回の依頼品は機体番号を「JA808A」に変更するだけで、新品キットを普通に製作しました。

  

軍用機のプラモデルは子供の頃死ぬほど作ったので、軽い気持ちで始めましたが、大きな機体の取り回しが面倒で、デカールのはりつけにかなり手こずりました。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

ハセガワの飛行機キットとしては一般的なパーツ構成で、全面に繊細なモールドが入っています。ネットの評判では作りやすい良キットらしいです。

組み立て説明書・デカール

青のストライプはデカールで再現。MD11のリペイントではデカールの劣化に泣かされましたが、今回は新品なので大丈夫でしょう。駐機状態で製作するので、スタンドは使用しません。

組み立て

仮組み①

とりあえず仮組み。ハセガワらしく精度が高くパーツがピッタリと合いますが、胴体と主翼ははめ込みがキツいので少しクリアランスを取る必要があります。

仮組み②

B787は機首が短めで主翼の先端がイルカのヒレのような独特の形状をしていて、この角度からがいちばん美しく見えます。

胴体の組み立て

駐機状態でバランスをとるため機首にオモリを入れる必要がありますが、このキットにはオモリ用のネジが付属していました。昔は自分で粘土や鉛を詰め込んだのですが、ずいぶん親切になったものです。

主要パーツの接着

胴体、主翼、水平尾翼を接着。長いパーツは接着剤が乾燥する前にハガレて来ることがあるので、輪ゴムやクリップで固定して一晩放置。

パテ埋め

精度が高いと言っても多少の段差はできるためパテ埋めをします。瞬間接着剤のほうが作業時間が短縮できるのですが、繊細なモールドをツブさないようにあえて溶きパテを使用しました。

ランディングギア仮組み

ランディングギアを仮組み。きちんと地面に接地するようにすり合わせをします。

パーツ洗浄

組み立てが完了したので、次はいよいよ塗装作業ですが、その前にパーツ洗浄を行います。ぬるま湯に中性洗剤をまぜて歯ブラシで磨きます。

本体塗装

サフ吹き

モールドが埋まらないように、サーフェイサー代わりにフィニッシャーズの「ファンデーショングレー」を使用。表面の細かいキズをチェックして600〜1000番のヤスリで磨きます。

ホワイト塗装

胴体と主翼を接着してファンデーションホワイトで塗装。水平尾翼とエンジンはまだ仮組みです。

翼端のシルバー塗装

主翼、水平尾翼、垂直尾翼のそれぞれ翼端をマスキング。

翼端のシルバー塗装

翼端をシルバーで塗装。大きなはみ出しもなく割とキレイに塗り分けられました。

デカールはり

通常なら塗装を済ませてからデカールをはるのですが、デカールのラインと下面色をピッタリと合わせる必要があるので、先にブルーのラインのみ貼りつけ。デカールが乾燥したら保護のためクリアーコート。

機体下面塗装

1週間以上かけてデカールとクリアコートを乾燥。マスキングをしてグレーFS16440で機体下面を塗装。

マスキングはがし

デカールがはがれないように注意してマスキングはがし。下面色のラインはキレイに出ましたが、やはりデカールの一部が持っていかれました・・・。

デカールの修復

マスキングを剥がす時に持っていかれたデカールをタッチアップ。

機体番号の変更

今回のご依頼は機体番号「JA808A」で製作ですが、このキットには「JA804A〜JA807A」のデカールしか付属しないので切り貼りをして「JA808A」を再現。

塗装のタッチアップ

マスキングテープでは尾部の下面塗装の丸みがどうしてもうまく出せなかったので筆塗りで修正。その他、細かい塗り忘れやはみ出しを修正。

エンジン塗装

下地塗装

エンジン周りは主にシルバーなので、とりあえずブラックで下地塗装。

エンジン中心の渦巻きマーク

キットには黄色の渦巻きデカールが付属するのですが、依頼者様のご希望でホワイトで筆塗りしました。

エンジン前縁部

エンジン前縁部はシルバーに塗装しましたが、組み立て説明書をよく見ると、機体色と塗り分けがあることが判明・・・(´・_・`)。改めて塗り直しましたが、もう少し分かりやすく塗装指示をしてもらいたいものです。

エンジン噴射口

エンジンの噴射口は黒鉄色、シルバー、焼鉄色で塗り分け。

エンジン完成

エンジン吸気ファンの塗装は説明書では黒鉄色と指示されていますが、依頼者様のご希望でシルバーで塗装してブラックでスミ入れをしました。これはこれで模型映えしてなかなかいい感じです。

完成!

ハセガワ 1/20 F-15J 女性パイロット

2023年3月完成

1/72のF15-Jに1/20のレジン製フィギュアが付属したキットですが、今回はフィギュアのみの製作依頼です。模型雑誌がガンプラ専門誌になって久しく、ハセガワさんもマクロスなどのキャラものに手を出し、飛行機やカーモデルにも美少女フィギュアを組み合わせたキットが発売されるようになりました。一昔前は「飛行機のハセガワ」と言われたものですが、時代の変化を感じさせます。「FSS」の作者の永野護氏がタミヤMMシリーズのファンであるが故に、自身がデザインしたモーターヘッドを「タミヤだけには商品化して欲しくない」と言っておられた気持ちがなんとなくわかります。

・・・とかなんとか言いながら、かえる工房もいつかハセガワの1/24MAT女性隊員付きマットビハイクルを手に入れようと思ってたりします・・・(^_^*)

製作記録

レビュー

パーツ一覧

ハセガワのHPによると原型製作は辻村聡志氏。1/20のごく小さいフィギュアですが、左足と左腕が分割されていて恐ろしく緻密なモールドが再現されています。

組み立て・表面処理

パーツ洗浄

中性洗剤を混ぜた熱湯でゆでて離型剤落とし。この後、念のため奥まった部分を歯ブラシで磨きました。

仮組み

大雑把にバリを取った状態でとりあえず仮組み。ううむ・・・、こんなに美人でスタイルのいい女性自衛官が現実に存在するのだろうか・・・なんて言ったら叱られるかな?

表面処理①

捨てサフを吹いてパーティングラインやバリを修正。首の周りの荒れた部分はWAVEの「ダイヤモンドヤスリナイフ型」でコリコリ削ってみがきました。

表面処理②

頭頂部にあったレジンの湯口をカットして、消えてしまった髪のモールドを雲母堂本舗の「ライナーソー」で掘り直しました。

塗装

塗装①

下地にマルチプライマーを吹いて、肌の下地塗装としてガイアノーツフレッシュホワイトを吹き付け。

塗装②

エナメル塗料で髪、衣装などを筆塗り。下地塗装なのでまだムラムラですが、ここから少しずつシャドーやハイライトを入れていきます。

塗装③

塗料を一段暗くして髪や衣装をウォッシング。同時に塗り分けの細かい部分を修正。

塗装④

一段明るくした塗料で髪や衣装にドライブラシ。ツナギの色がまだ暗いのでもう少し明るくします。

塗装⑤

さらに明るい色でドライブラシをかけてツナギの色を調整。階級章などのデカールをはって胴体部はほぼ完成。

塗装⑥

瞳はデカールを使いましたが、そのままでは少しブキミなので、クリアオレンジとクリアレッドで目のフチにシャドーを入れ、ホワイトでハイライトを入れました。

ディスプレイベース

ディスプレイベース①

キットにはディスプレイベースが付属しないので、適当なものをジャンクパーツからチョイス。

ディスプレイベース②

何に使われていたものか不明ですが、タタミのようなモールドが入っていて流石に不自然なので、グレーで塗りつぶしてコンクリート風にしました。

JC wings 1/200 JAL MD-11

金属製完成品リペイント

金属製飛行機模型のJAL MD-11 JA8580をJA8582のサンアーク塗装にリペイントするという依頼が入りました。

ギャラリー

製作記録

レビュー

旅客機の金属製モデルというのは初めてですが、金属製カーモデルやモデルガンを作ったことがあるのでその応用でなんとかなるでしょう。

JC wingsというのは中国のメーカーらしいですが、なかなかカッチョイイ!デスクトップモデルというのでしょうか?窓やハッチなどのモールドがなくほとんどデカールで表現されています。塗装もピカピカの光沢仕上げです。

ランディングギアは磁石接続で脱着可能。ダウン状態とアップ状態を選択できるようになっています・・・が、設計ミスなのか、単なる不良品なのか、機首のランディングギアのハッチがきちんと収まりません・・・。こういうところがやはり中国クオリティなのでしょうか?

パーツ分解

左右のエンジンポッドを分解。少し引っ張るとポロッと取れてしまいました。本来はほめられたことではないのですが、今回はクオリティが低いことが逆に幸いしました。

胴体についたアンテナ、ピトー菅、灯火などの小部品を分解。おそらくエポキシ接着剤を使っていたようでエナメル溶剤で溶かすことができました。

作業台の作製

プラモデルに比べると非常に重く翼の分解もできないので、専用の作業台が必要です。近所のホームセンターで見つけた発泡スチロールブロックがピッタリでしたが、軽すぎて不安定だし割れたりゆがんだりする可能性があるので、しっかりした木製のものを自作することにしました。

ホームセンターを何軒か回って適当な材料を入手。内径31mmの木管を中央で真っ二つにして、木ネジで丸棒と飾り台に接続。あくまで作業台なので精度はテキトーでスキマができたところには木工用ボンドを流し込んで強引に固めました。

このようになります。これで上向きでも裏返しでも安定して作業ができるようになりました。次はいよいよ本格的な作業に入ります。

塗装はがし

塗装はがしにはアサヒペンの「強力塗料はがし液」を使用。非塩素系でオレンジのような柑橘系の匂いがします。ゼリー状で水で用具が洗えるので使い勝手も良好です。

塗料はがし液を塗って5分ほど待つと、みるみる塗装面にシワがより、マーキングなどがはがれてきました。ただ、ベース色の白とグレーの部分は強力な塗料を使っているようでかんたんにはがれてくれませんでした。

はがし剤を塗っては放置、塗っては放置を何度か繰り返すとハシの部分から塗料がめくれ上がってきて、そこから塗装面にはがし剤がまわってきたのか連鎖反応的にはがれてきました。

ランディングギヤも塗装はがし。こちらは真鍮製でしょうか?金色の地肌が出てきました。

はがし剤で落としきれなかった塗料をスチールウールで磨いて銀色の地肌をむき出しにした状態。ずっしりと重く、磁石がつかないところを見ると無垢の亜鉛合金製のようです。

最初に取り外したアンテナとピトー菅。本体は亜鉛合金ですが、こちらは磁石につくので鉄製のようです。作業中の破損を避けるためいったん取り外しましたが、思ったより頑丈なので再接着してから塗装をしたほうがよさそうです。

塗装

下地塗装①

塗料の食いつきをよくするために金属表面にはマルチプライマーを吹きます。プライマーが乾燥したら、サーフェイサー代わりにフィニッシャーズのファンデーショングレーで塗装。

下地塗装②

プラモデルのようにパーツをクリップにはさんでというわけにはいかないので、まず下面を塗装して、十分乾くのを待ってから上面を塗装します。

下地塗装③

ランディングギヤ、エンジンポッドも同じようにファンデーショングレーで塗装。

グレーFS16440の塗装

本体下面・主翼・水平尾翼・エンジンステーなどをグレーFS16440で塗装し、マスキングをします。塗り分けの複雑な部分はハセガワの塗装図を1/200に拡大したものを型紙にしてマスキングシートを作製。

マスキング

マスキング完了。念のためにマスキングテープのスキマにマスキングゾルを流し込んでおきます。

翼の塗装①

主翼、水平尾翼上面の中央部分をニュートラルグレーで塗装。

翼の塗装②

主翼、水平尾翼の下面はニュートラルグレーと黒鉄色で塗装。

塗装済みの本体下面、主翼、水平尾翼をマスキング。

エンジンノズルとステーの部分をマスキング。

胴体やエンジンナセルの塗装色はハセガワのプラモデルキットでは(316)ホワイトFS17875と指示されていますが、依頼者様のご希望でタミヤのLP-39レーシングホワイトを使うことにしました。

基本塗装完了。天候不良の日が多くてなかなか塗装が進まなかったため、ここまで来るのにけっこう時間がかかってしまいました。

デカールはり①

問題発生!ハセガワのデカールを使用しましたが、水につけるとバラバラに。見た目には結構キレイだったのですが、かなり劣化していたようです・・・(´・ω・`)やむを得ず、V1DDECALSのものに変更しましたが、赤がスケスケで使い物になりません。サードパーティ品にしてはずいぶん質が悪いです。

デカールはり②

依頼者様からハセガワの純正デカールのスペアを送ってもらえたので、再チャレンジ!今回は念のためクリアーコートで補強してから、慎重にはりつけ。国産デカールはタミヤ以外は信用できないと聞いたことがありますが、今回のことで改めて実感しました・・・(´・ω・`)

デカールはり③

胴体にはモールドが全くないのでマスキングテープをはってガイドラインに。窓のような細長いデカールはかんたんにちぎれてしまうので、最初から短めに切って、貼りながらつないでいきました。

デカールはり④

胴体下部のパネルラインはハセガワのデカールに付属しないので、社外品デカールを使用。赤はスケスケでしたが、黒は特に問題ありませんでした。

デカールはり⑤

反対側も同じように社外品デカールと細かいデカールをはって完成。

ADFレーダーと着氷マーキング

「自分で作る!デカールシール」でADFレーダーと着氷マークのデカールを自作。

機種レドームのライン

0.1mmの細切りデカールを張り込んで機種レドームのハッチラインを再現。三次曲面に直線デカールをなじませるのに苦労しました。

本体下面の修正

本体下面の塗装にキズを発見したのでタッチアップ塗装

クリアーがけ

デカールの保護とツヤ出しのためにクリアーがけ→研ぎ出しを4回ほど繰り返し。かなり完成に近づいてきました。(^∇^)

ランディングギアの装着

かなり厚塗りをしているため塗装の厚みでランディングギアが収まらなくなったので、すり合わせをしました。

完成!

1000番〜3000番のスポンジヤスリで塗装面を研ぎ出し、コンパウンドで磨いて完成です。

イマイ キャプテンスカーレット 秘密トレーラー & コナミ 追跡戦闘車

『キャプテン・スカーレット』は『サンダーバード』で有名なジェリー・アンダーソンが1967年に製作したSF特撮人形劇です。

イマイの秘密トレーラーは今や歴史的なキットですが、何度か目の再販キットを購入。もともとはモーターライズでしたが、再販ではオミットされています。真の主役は追跡戦闘車ですが、出来がイマイチでどう料理するか手を付けかねていたところコナミの塗装済み完成品を手に入れました。

これが非常に出来が良くサイズもピッタリ!追跡戦闘車はアンテナを追加したのみで、製作のメインは秘密トレーラーということにしました。

コンテナの上部のボタンを押すとスプリングで自動的にコンテナが開くというギミックがあり、それはそれで楽しいのですが、今回はギミックを廃して磁石で接続しました。

キット付属の「SWIFT REMOVALS」というシールはかたくて表面のリブに沿ってきちんとはること不可能なので、インレタを使用ました。

コンテナ上部にネオジム磁石を埋め込みました。

コンテナ展開状態。

スペクトラム基地から連絡を受けた隊員が各地に隠してある追跡戦闘車に乗り込むと、秘密トレーラーが「バカン!」と展開して追跡戦闘車が出動します。サンダーバード同様、燃える名シーンです。

バンダイ ひよっこりひょうたん島 ドンガバチョ

昔、バンダイから発売されていた「ひょっこりひょうたん島」のドンガバチョです。なかなか出来が良くトラヒゲやダンディさんも発売されるかと思いましたが、残念ながらシリーズ化はされませんでした。

ディスプレイベースと関節部分を少しいじっただけで基本的にストレート組みです。筆塗りで塗装し仕上げにフラットクリアーを吹きました。

帽子の部分を押すとヒゲが動いて横を見ます。接続部分が長すぎたのでカットして少し短くしています。

この写真では分かりにくいですが、足裏とディスプレイベースにネオジム磁石を埋め込んで固定できるようにしました。

腕関節にポリパーツを仕込んで可動範囲を広げました。

この改造でしっかり固定し、可動も自由にできるようになりました。