1/6 セーラーサターン(HOBBY BASE 烈風)

2024年9月完成

メーカー:HOBBY BASE 烈風 原型製作:藤縄和彦

セーラー戦士5作目で、セーラーサターン3作目になります。

セーラーサターンこと土萠ほたるはテレビアニメ第3作『美少女戦士セーラームーンS』の後半から登場。活躍場面はそれほど多くありませんが、物語のキーになるキャラで陰のある設定が大きいお友達にウケたのか亜美ちゃんを抜いて一番人気になりました。実際かえる工房でもほたるちゃんは圧倒的な稼ぎ頭だったりします。

顔と右太ももを交換。これだけで全く違うフィギュアのように見えます。

表情の違う4種類の顔パーツが交換可能

スカートは脱着可能

製作記録

「HOBBY BASE 烈風」の製品は微妙に感じるものが多くてなかなか手が出せなかったのですが、このキットは完成写真に惚れ込んでプレ値も気にせず速攻でポチってしまいました(^◇^;)・・・。原型製作の藤縄和彦氏は聞いたことがありませんでしたが、竜人氏や智恵理氏に匹敵する素晴らしい造形力だと思います。

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は全26点。ヒザやヒジ、イヤリングやティアラなどのアクセサリーは一体成形されていますが、なんと表情パーツが4種類、右太ももが2種類付属しています。

顔パーツ

通常顔、妖しい微笑み、明るい笑顔、ウィンク顔と表情違いの頭部が4種類も付属します。今回はこれを全部製作し、交換可能にします。

太ももパーツ

右太ももパーツが2種類付属していて通常の立ちポーズと右足を跳ね上げたポーズが取れます。こちらも完成後に交換できるようにします。

サイレンスグレイブ

レジンキットのお約束で、杖の部分に歪みがあり真円がきちんと出ていません。柄のお尻の三角錐の部分の造形が大雑把ですが、改造しても大変なだけで見栄えはたいして変わらないので、今回はこのまま製作します。

組み立て

仮組み①

主要パーツを仮組み。サイズやプロポーションは竜人氏の「ミュージカルver.」に近いものです。

仮組み②

右の太ももを交換することでこのようにジャンプしているようなポーズにもできます。太もも以外は同じパーツなのですが、全く違うフィギュアに見えます。

スキマの処理

接続部のスキマが結構目立つので、ポリパテを詰めてすり合わせ。特に前髪は脱着可能にするので念入りに行います。

軸うち①

太ももと腰に真鍮線(1.5mm)+ネオジム磁石(5mm×2mm)を埋め込み。

軸うち②

肩には真鍮線(1mm)+ネオジム磁石(3mm×3mm)を埋め込み。

軸うち③

首は面積が狭いので、ネオジム磁石(3mm×3mm)のみで接続。

軸うち④

後ろ髪→顔→前髪の順に磁石接続できるように加工。

軸うち⑤

胸と腰のリボンはネオジム磁石のみで接続。胸の星のパーツはリボン中央に穴を開けて塗装後に接着する予定です。

表面処理

捨てサフを吹いて400番〜600番のヤスリで表面の細かいキズを消します。成形は最近のキットには及びませんが、古いレジンキットとしては標準的なものです。

アイペイント

アイペイント①

前回は瞳デカールを使ったのでアイペイントは久々。最初に白目、まゆ、アイラインを書き込みます。今回は4種類もあるので作業量も4倍です。(^_^;)

アイペイント②

シアン+マゼンタで黒目の輪郭を描き込み。ここで視線の自然さが決まるので、納得ゆくまでじっくりやります。

アイペイント③

黒目の輪郭を少し修正。蛍光ブルー+蛍光ピンク+白(少量)で虹彩を塗りつぶしました。

アイペイント④

二重のラインと瞳孔を描き込み。アイペインは久々なので、少し手間取ってしまいました。

アイペイント⑤

まつ毛、ハイライトを入れてアイペイントは完了!

塗装

肌塗装

ガイアカラーのノーツフレッシュホワイトで基本塗装をして、サフレスオレンジ+サフレスピンクでシャドーを入れました。

白部分塗装

セーラースーツと手袋の白部分はホワイトの下地にクレオスのXC08ムーンストーンパールを重ね吹き。

紫部分塗装

スカート、ブーツなどはシルバー→クリアパープルでキャンディ塗装。エリは一体成形なので、奥まった部分のマスキングがなかなか面倒でした。

ブーツのヒモ

イラストによって黒と白の2種類がありますが、今回は白で塗装。悪目立ちしないように少量の紫を混ぜたエナメル塗料ホワイトで、金具の部分はゴールブリーフで筆塗りしました。

胸と腰のリボン

リボンはシルバー+ブラックで下地塗装をしてから、クリアレッドを重ね吹き。胸の星はシルバーだけでは単調なので、シルバーとゴールドで塗り分けました。

頭部完成

肌はフラットクリア、髪はセミグロスクリアーでツヤを整え、UVジェルクリアで瞳の光沢出し。エナメル塗料でティアラやイヤリングを塗装して頭部は完成です。

サイレンスグレイブ

組み立て

柄の部分はプラ棒で新造。細い部分は強度的に心配なので真鍮線に置き換えました。

塗装①

基本塗装としてメタルブラックをベタ塗りした上から、クリアーバイオレットを薄吹きして光沢感を出しました。

塗装②

いつもはメッキ塗料を使うのですが、今回はクレオスのSM208スーパージュラルミンを使ってみました。

ディスプレイベース

キットパーツ

キットにはガレキ風の石畳のベースが付属。ブラック、レッドブラウン、ブラウンの3色でグラデーションを入れて塗装しました。

木製プラーク

キットのパーツだけでは小さくて少しバランスが悪いので、木製プラークと組み合わせます。砥の粉で目止めをしてから水性ニスで色付けとツヤ出しをしました。

ベース完成

キットのパーツを両面テープでプラークに固定。左足を固定するために2mm真鍮線とネオジム磁石を埋め込みました。

完成!

頭部、腰、右太もも、前後リボンは磁石接続で自由に脱着が可能です。

No.79 ハセガワ1/12 スズキ GSX-R750(逮捕しちゃうぞ白バイ仕様)

2024年11月完成

次のご依頼品は藤島康介の漫画「逮捕しちゃうぞ」に登場するGSX~R750白バイ仕様。かえる工房はカウル付きのバイクはあまり好きではないのですが、スズキの油冷エンジンに惚れこみ、本気で購入を検討しました。その頃、油冷エンジンの初代は中古しかなかったため、あちこちの中古屋を回りましたが、どの個体もリヤカウルのカカトが当たる部分の塗装が剥げていたのが印象的でした。

油冷4ストロークDOHC直列4気筒    最高出力 77ps/9,500rpm            乾燥重量 179kg   1985年発売   販売価格78万円

 

製作記録

パッケージイラストでは夏美と美幸が乗っていますが、実際は恋人(?)の白バイ警官中島くんのために美幸が改造したものです。カウル左右の赤色灯とヘッドライト部に埋め込まれたスピーカーが特徴で、ヨシムラ製のマフラーとキャブレター、ブレンボ製のブレーキキャリパーに換装していますが、このキットにはヨシムラのステッカーは付属せず、キャブレターもブレーキもノーマルのようです。

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は180点強。この前作ったマッハ同様、完成後には全く見えなくなる部分まで細かくパーツ分割されています。ハセガワのバイクや車のキットはなぜかやたらとゲートが多くて処理に手間がかかります。

デカール

黒のストライプは全てデカールで再現。ナンバープレートは劇中通りに「墨東 た・110」のデカールが付属します。

仮組み

主要パーツの仮組み完了。ステーが繊細すぎてカウルの仮組みが難しいので、まずフレームを完成させてから仮組みをすることにしました。

エンジン・フレーム

エンジン完成

キットの指定ではキャブ以外はセミグロスブラックの指定ですが、あまりに単調なので、エアクリーナーボックスは少量のグレーを混ぜて色調を変えました。

フレーム塗装

左右のフレームを繋ぐ横桁は全て別パーツ。タミヤのキットに慣れているのでつい接着してしまいましたが、先にヘッドパイプのみ接着してエンジンを乗せるときに横桁を接着した方が良かったかも・・・。

リアフェンダー加工

リアフェンダーの左右をカットしてフェンダーレス仕様に改造します。

エンジン・フレーム完成

ここまでは説明書通りのストレート組みで塗り分けも少ないので、割とサクサク進みました。

カウルの仮組み

完成したフレームにセンターカウルとアンダーカウルを仮組み。合いは悪くありませんが、ステーが非常に細いので扱いに注意が必要です。

シールドパーツ

ハセガワキットの特徴として、やたらにゲートが多いということがあります。成形不良を減らすためでしょうが、メッキパーツやクリアーパーツの扱いにはもう少し考えてもらいたいものです。(~_~;)

足回り

ホビーデザインのディティールアップパーツ

チェーン、チェーンガード、前後スプロケット、ブレーキディスク、マフラーのヒートガード、ミラー鏡面、ナンバープレートなどが付属します。

エッチングパーツ

ブレーキディスク、チェーンなど足回りパーツのみ使用します。チェーンは極小のコマを一つづつ接着する仕様で思ったより手間がかかりそうです・・・(´・_・`)

フロントブレーキディスク

エッチングパーツを2枚重ねして、キットパーツから切り出したスポーク部に接着します。写真下はフロントスタブライザーです。

リヤブレーキディスク

こちらは3枚重ねにして、ボルト部分に極小のピンを接着します。

チェーン・スプロケット

100本以上の極小ピンで2枚のチェーンパーツを繋いで、さらに外側にリンクを一つづつ接着と、まるで何かの修行のような作業です。チェーンの製作だけで2週間ほどかかってしまいました。(@_@)

リヤ足回り

チェーンが組み上がったので塗装して組み立て。ホイールはフィニッシャーズのピュアホワイト、スイングアームはタミヤのアルミシルバーを使用。ブレーキディスクとスプロケットはエッチングパーツの素材の色を生かしてクリアー仕上げにしました。

フロント足回り

エッチングのブレーキディスクはリア同様にクリアー仕上げ。ブレーキキャリパーの合いが悪いので、かなりすり合わせが必要でした。

マフラー

エキパイ×4パーツ、マフラー部×2パーツとえらくシンプルな構成。見えないところをやたら細かくパーツ割りするくらいなら、こういう大事な部分にもっと凝ってもらいたいものです。

マフラー・オイルクーラー

前後足回り、マフラー、オイルクーラーを塗装して本体に接着。

ステアリングダンパー

組み立て説明書ではフレーム側のステーを事前に接着するよう指示されていますが、位置決めがかなりシビアなので、フォークを組みながら現物合わせした方がうまく決まります。ステアリングに連動して稼働しますが、例によって完成するとほぼ見えなくなります。(*´ω`*)

カウル・タンク

アンダーカウル加工

アンダーカウル左側の形状がノーマルとは違います。複雑な切り欠きが入っていますが、パーツ裏にモールドが入っているのでそれに沿って慎重に切り抜きます。

リヤカウル加工

ヘルメットホルダーとタンデムグリップは使用しないので穴埋め。シングルシートに結構段差ができるので、パテ埋めをして成形。アンテナ部は真鍮線で軸打ちをしました。

シート

シートの縫い目部分のモールドが恐ろしく甘く、少し厚塗りをすれば消えてしまいそうだったので、しっかりと掘り直しました。

表面処理完了

カウル裏側をセミグロスブラックで塗装してからマスキング。サフ代わりにファンデショングレーを吹いて400〜600番のヤスリで表面処理。カウルの接着線がなかなか消えずに苦労しました。

基本塗装

ホワイトの部分をフィニッシャーズのピュアホワイトで塗装。ブラックのラインはタンクやカウル全体につながるので、シャーシに組み込んだ状態でデカール貼りをします。

クリアーコート

デカール乾燥後にクリアーコート。今回はフィニッシャーズのウレタンクリアーGP1を使いました。

シート塗装

レザーの質感を出すため、ブラックにごく少量のグレーを加えて砂吹きで塗装しました。

ヘッドライト完成

左はヘッドライト、右はスピーカーという特徴的なカスタムがされています。ヘッドライトはメッキ落としをしてリフレクターの部分をガイアカラーのプレミアムミラークロームで再塗装。

最終組み立て

カウル取り付け

おそらく実物通りなのでしょうが、カウルの組み立てがやたら繊細なので、カウルを先に本体に取り付け、シールドの接着とリベット埋め込みは後回しにしました。

灯火類組み立て

かなり手間取ってしまいましたが、カウルの取り付けが完了。ウィンカーや赤色灯を接着。もう少しで完成です。

ハセガワ 1/24 BMW 2002 ターボ

2024年11月完成

02シリーズの末弟であるBMW2002ターボは量産車で初めてターボエンジンを積んだマシンとして有名ですが、ドッカンターボで燃費も悪くオイルショックの影響もあってわずか1,672台で生産終了となりました。西風氏の漫画で年代物ターボエンジンのため、停車後すぐにエンジンを切らないでしばらくアイドリングをしておく必要があるというエピソードが印象的でした。

水冷直列4気筒SOHC  最高出力:170hp 最高速度:211km/h
全長:1,410mm 重量:1,060Kg    1973年発表

ハセガワの02シリーズは「ターボ」以外にも「2002ti」「2002tii」「ラリー仕様」「パトカー仕様」など数多くのバリエーションが売されており、このキットもベースキットにエアロパーツを追加する構成になっています。ハセガワの「ヒストリックカーシリーズ」はかえる工房好みのラインナップがそろっていますが、いろいろと細かいツメが甘いのが悩みの種です。(⌒-⌒; )

 

製作記録

キットの問題点

①ボディとシャーシの組み立てが異常にタイトではめ込みが難しい。

②足回りがノーマルのままでトレッドが狭くタイヤも細い。

②シートや内張りの造形が実にテキトー。

④ゲートが異常に多くて処理が大変だし、メッキパーツのあちこちがハゲる。

⑤デカールのストライプの赤が薄いように思える。

 

キットレビュー

パーツ一覧

バリエーション展開のための不要パーツを差し引くとパーツ数は100点程度。モールなどのメッキパーツが細かく分割されているので、エンジンレスキットにしてはパーツ数は多めです。

デカール

赤・紺・青のラインの赤の部分が薄くてオレンジに見えます。こういう仕様のものもあったのでしょうか?

シート

単体ではよくわかりませんが、妙にデカい・・・。形状も変に角張っていて、まるで段ボール箱で作った子供の工作のようです。(−_−;)

コクピット

一体成形のバスタブ型。それはいいのですが、よく見ると内張りは申し訳程度に横線モールドが入っているだけでドアノブもハンドルもありません。うっかり乗り込んだが最期、中からはドアが開けられないというステキ仕様です。(−_−;)

仮組み①

とりあえず仮組みをしてみましたが、なんかおかしい・・・。

仮組み②

ターボ専用の足回りを追加しなかったようで、ノーマルならバッチリなのですが、ターボ仕様としてはトレッドが狭くタイヤも細く見えます。

シャーシ製作

シャーシ仮組み

シャーシのはめ込みが異常にタイトなのでタイヤハウス部を中心に一回り小さく削りました。以前作ったランチアストラトスもそうですが、ハセガワさんでは試作→修正というのをしないのでしょうか?

塗装

シャーシはボディと同色のクレオスのホワイトFS17875を使用。足回りやエンジン部などの細部をブラックとシルバーで塗装。仕上げにセミグロスクリアでツヤを整えてウェザリングマスターのマルチブラックで軽くウォッシングしました。

車軸延長

トレッドを広げるためにホイールの車軸をフロント2mm、リア1mmほど延長しました。

ホイール完成

ホイールをシルバー+グレーで塗装しデカールを貼って完成。タイヤはフジミのスカイライン2000GT-Aから流用。少しバリが目立ちますが、オリジナルよえり若干幅が広いです。

コクピット製作

ダッシュボード

全体をセミグロスブラックで塗装。メーターはデカールを貼ってからエナメルクリアでガラスの感じを表現。ステアリング中央のエンブレムはMSMクリエイションのメタルロゴエンブレムステッカーを使用。

コクピット完成

見えない(目立たない)部分は気にしない主義なので、キットのままストレートに製作。コクピット全体をセミグロスブラックで塗装。この時代の車の塗装はシンプルで実に楽です。

ナンバープレート製作

ナンバープレートメーカー

以前はWAVEやフジミのデカールを使っていましたが、最近はアオシマの「ナンバープレートメーカー」を使っています。

印刷

ハイキューパーツの水転写デカールも試しましたが、インクジェットプリンタ用は滲んでキレイに印刷できないので、最近はA-oneの光沢ラベルを使っています。

貼り付け

完成したシールをキットのパーツに貼り付け。

ボディ製作

パーツ不良①

フロントのモールが成形不良でちぎれていました!タミヤのロータス25にも同じ不良がありましたが、細いメッキ部品は成形不良が起きやすいのでしょうか?

パーツ不良②

とりあえずハセガワさんに連絡したところ、無償ですぐに代替パーツを送ってくれました。d(^_^o)

サイドモール

やたらとゲートが多くてゲート処理をするとかなりメッキが剥がれてしまうので、結局、メッキを落として、塗装かメッキシールで再現することにしました。

オーバーフェンダーのリベット

リベットの部分に0.3mmの虫ピンを埋め込み。少し手間はかかりますが、この方がモールドを塗装するよりキレイにできます。

内部塗装

説明書では内部はイエローで塗装するよう指示されていましたが、そのような資料は見当たらないしメンドくさいので、結局、セミグラスブラックで塗装。

表面処理完了

窓枠などモールドが甘い部分を掘り直して、ファンデーショングレーで下地塗装。

本塗装

説明書の指定通りクレオスの316ホワイトFS17875で塗装。クリーム色に近い白で、旧車の塗装にピッタリです。

ボディのストライプ

MSMクリエイションから色合いを調整したデカールが発売されているのですが、ずっと売り切れ状態なので、諦めてキット付属のデカールを使用。ハセガワのデカールは薄くて段差は出にくいのですが、破れやすいので注意が必要です。

クリアコート

今回はフィニッシャーズのウレタンクリアーGP1を使用。説明書には希釈は10〜30%とありますが、どう考えても濃すぎるので40〜50%程度に薄めました。

研ぎ出し

1500番〜3000番のスポンジヤスリで表面の凸凹を慣らしてから、タミヤコンパウンドの粗目→細目→仕上げ目で磨いてツヤ出しをします。

窓枠塗装

ボディをマスキングして前後ウィンドウの窓枠とサイドモールをセミグロスブラックで塗装。ウレタン塗装の上から塗料がのるか心配でしたが、なんとかうまく行きました。

サイドモール

サイドモールと窓枠にハセガワのミラーフィニッシュを貼り込み。この年代の車はメッキパーツが多くて処理が大変です。窓枠はデカールも用意されていますが、メッキ感に欠けるので使用しませんでした。

フェンダーの黒フチ

フロントスポイラーとオーバーフェンダーの取り付け部分には細い黒ラインが入りますが、塗装で再現するのは難しいので、ハセガワのマスキングテープ 0.5mmを貼り込みました。

エブロ 1/24 シトロエンDS19

2025年製作予定

フランスを代表するシトロエンの変態車(褒め言葉)DS19です。当時としては極めて先進的な「ハイドロニューマチック・システム」を搭載し、サスペンションだけでなく、パワーステアリング、ブレーキ倍力機構などすべてを油圧で制御します。しかし、かえる工房が最もシビレるのは宇宙船のようなアバンギャルドなデザインで、現代のガンダムみたいな車なんかよりはるかに未来的で夢を感じます。

エブロといえばミニカーメーカーとして有名ですが、2000年代になってF1や市販車のプラモデルを次々と発売しました。しかし、趣味性が強すぎたためか倒産してしまいました。日東→フジミ、LS→マイクロエースのようにいずれどこかのメーカーから再販してもらいたいものです。

OHV水冷直列4気筒 1,911 cc 最高出力75 HP 最高速度145 km/h            全長4.81 m 全幅1.8 m 全高1.47 m 1955年発売

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

製作開始を決めてから気がつきましたが、タイヤがない・・・(@_@)。ヤフオクで購入したのですが、どうもジャンク品をつかまされたようです。メーカーは倒産したそうでHPも無くなっているし・・・(´・∀・`)

タイヤパーツ入手

他のキットからタイヤが流用できないかと四苦八苦していましたが、ジャンク品のゲットに成功!一年以上中断していましたがようやく製作に取り掛かることができます。

表面処理

ボディ製作

シャーシ製作

コクピット製作

No.76 タメオ 1/43 ティレル019(1990年モナコGP)

2024年9月完成

ベネトンB186とセットでご注文いただいたティレル019です。

60年代〜70年代にかけて大活躍したティレルチームは80年代に入ると強力なエンジンやスポンサーの獲得に恵まれずパッとしない時期が続きました。しかし、ハーベイ・ポスルスウェイト設計の018から戦闘力を取り戻し、019は空力設計担当のジャン=クロード・ミジョーのアイディアによるハイノーズデザインと中嶋悟のドライビングで注目を集めました。

ネットでよく「タイレルは間違い、ティレルが正しい」という発言を見ますが、映画『ブレードランナー』やGoggles翻訳では「タイレル」と発音しているところから単にアメリカ英語とイギリス英語の違いのようで、第二次F1ブームの頃から「ティレル」に変わったようです。個人的には001〜008までを「タイレル」、009以降を「ティレル」と呼んでいます。

019を初めて見た時、サイドのホワイトの部分がスカスカなのを不思議に感じました。実はメインスポンサーが「Rothmans」になる予定でデザインを決めたのですが、それが中止になったためこんな中途半端なカラーリングになったそうです。

80年代に入って空力の研究が進み、かつては剥き出しになっていたダンパーなどもボディに内蔵されて足回りがスッキリしています。さらに019はフロントサスがシングルタイプなのでノーズが非常に細くなっています。

019のセールスポイント、「ドルフィンノーズ」と「アンヘドラル(下反角)ウィング」。ミジョーのデザインではベネトンB192のような左右2本のピラーで一枚のウィングを吊り下げる方式でしたが、ポスルスウェイトが「格好悪い」と言ったためこの形式に落ち着いたそうです。

製作記録

今回もタメオのキットですが、ベネトンB186と比べるとかなり初期のものなので、パーツは少なめでパーティングラインのズレや表面の荒れが目立ちます。ウィングがついていないせいかもしれませんが、パーツ単体で見るとノーズが妙に太く見えます。

キットレビュー

メタルパーツ一覧

メタルパーツは全25点。タメオの初期のキットなのでエンジレスのシンプルな構成で説明書も白黒の簡潔なものです。

エッチングパーツなど

エッチングパーツはウィング用の薄いものと足回り用の厚いものの2種類が付属。

デカール

なぜか1セットしか付属しません。白の部分はデカールをそのまま使うか、マスキング塗装にするか検討中。

組み立て

ホイール

リムの精度が低くてスポーク部がスムーズに収まらないのですり合わせが必要。真鍮削りだしのものもあるようですが、このキットにはホワイトメタル製のものが付属します。

ギヤボックス

内部パーツはギヤボックス後部のみですが、ここが干渉してカウルがきちんと閉まらないので上下を削ってすり合わせをしました。

アンテナ

エッチング製のアンテナ(ピトー管?)は妙に太くてボッテリしているので、真鍮線などに交換したほうが良さそうです。

フロントウィング

エッチングパーツの翼端版は平板な形状なので、後部はタイヤの形に沿うように内側に曲げる必要があります。

仮組み完了

パーツ構成はBBRのマクラーレンと似たようなものですが、エッチングパーツがポキポキ折れるようなこともなく足回りやウィングの水平もきちんと出ました。

分解

アセトンに漬け込んでパーツを分解。仮組みには瞬間接着剤を使用していますが、このように簡単に分解できるのがメタルキットの利点です。

ボディ・ウィング組み立て

改めてパーツをキチンと接着し、フロントウィングの翼端版の曲線出し。ヤスリとポリッシャーで表面をピカピカに磨きます。

シャーシ組み立て

シャーシの方も細かいパーツを接着。ベースにネジ止めするため3mmナットを黒い接着剤で固定。さらに回転防止のため2mm真鍮線を埋め込みました。

シートベルト①

このキットにはシートベルトが付属しないので、別売のエッチングパーツを使用します。後期のキットに標準で付属しているものと基本的に同じものです。

シートベルト②

真鍮製のエッチングパーツを切り出してライターであぶって焼きなまし。シートの形状に合わせて曲線をつけます。

塗装

下地塗装

今回のキットは表面にピンホールなどが目立つので、プライマーサーフェイサーを吹いて細かいキズをチェックします。

本塗装①

フィニッシャーズのファンデーションホワイトで全体を塗装。デカールをコピーしたものを型紙にしてマスキングシートを作成しました。

本塗装②

青部分はフィニッシャーズのピュアブルーで塗装。マスキングもまずまずうまく行きました。

デカール貼り

結局ホワイト部分は塗装で処理したので、塗り分けラインのシルバーのみ使用しました。

シャーシ・足回り塗装

シャーシ、ホイール、サスペンションなどは全てセミグロスブラックで塗装。細かい部分はエナメル塗料で筆塗りをします。

シャーシ完成

コクピット、リアサスを取り付けてシャーシ側は完成。

足回り組み立て

ボディの研ぎ出しと磨きが完了したので、シャーシと合体させてサスアームを組み立て。微調整をしながら組む必要があるのでエポキシ接着剤を使いました。

タイヤ接着

サスアームの組み立てが完了したら、次はホイールを接着。水平、垂直がきちんと出るように真鍮ブロックで固定します。

リアウィング接着

同じようにリアウィングを接着。やはり真鍮ブロックで固定します。

小物接着

ミラー、ヘッドレスト、アンテナなどの小物を接着。ヘッドレストはキットのパーツは四角形ですが、資料を見ると円形が正解のようなので、プラ板を切り抜いて自作しました。

No.75 タメオ 1/43 ベネトンB186(1986年メキシコGP)

2024年8月完成

次のご依頼は1/43のF1メタルキット、ベネトンB186 メキシコGP仕様(ゲルハルト・ベルガー優勝車)です。

F1でスポンサー活動をしていたイタリアのアパレルメーカー「ベネトン」がトールマンチームを買収し、1986年に「ベネトン・フォーミュラ」として参戦を始めた最初のマシンがこのB186です。トールマン時代から引き続きロリー・バーンが設計を手がけ、マシンデザインはTG185の流れをくむものですが、BMW直4ターボエンジンにスイッチしたことで予選1400馬力、決勝900馬力という強烈なパワーを手に入れました。

今回のご依頼品はタメオの比較的新しいキットなので、ヘタなプラモデルよりも安心して製作できました。

アパレルメーカーのチームとあってド派手なグラフィックです。翌年のB187からは一般的な塗り分けに変わりましたが、これは評判が悪かったのでしょうか?

F1では珍しい直列4気筒エンジンを積んでいるためインテークは左側のみ。冷却上の問題があったのかメキシコGP仕様では右サイドポンツーンのパネルが外されていてエンジン部がチラリと見えます。

製作記録

キットレビュー

メタルパーツ一覧

パーツ数は約130点。1/20キット並みの精密さですが、今回はプロポーションモデルとして製作しますので、見えない部分の組み立てや塗装は極力省略します。

エッチングパーツ、その他

新品キットなのでパーツはピカピカです。この前のBBRのキットはタイヤやエッチングパーツの劣化がありましたが、これは大丈夫のようです。

デカール

質の高い(おそらくカルトグラフ製)デカールが2セット付属。海外製ガレージキットでは割と一般的ですが、国産キットでもグラフィックの重要なキットでは見習ってもらいたいところです。

組み立て説明書

タメオの後期のキットはフルカラーの説明書がついています。この辺りもヘタなプラモデルよりよほどしっかりしています。

ネームプレート

エッチング製のネームプレートとデカールが付属。今回はメキシコGPで優勝したG・ベルガー車として製作します。

仮組み

脱脂作業

パーツを30分ほどアセトンに漬け置きをして脱脂作業。キツい溶剤を使っても侵される心配がないのがメタルキットのいい点です。

ディスプレイベース

ロムの1/43アクリルケースホワイトベースを使用。シャーシ側に3mmナットを黒い接着剤で固定。スペーサーはキット付属のものを使用します。

エンジン周り組み立て

カウルを脱着して鑑賞できるようにM12/13エンジンが精密に再現されています。足回りは若干すり合わせが必要です。

仮組み

ボディに前後ウィングと足回りをつけてバランスを確認。接地性は良好で特に調整する必要はありませんでした。

サイドカウル

80年代のマシンなので、当然フルカバーカウルだと思っていましたが、なんと右サイドのカウルが外されています!資料がなくてよくわかりませんがメキシコGPだけの特別仕様のようです。

塗装

下地塗装

マルチプライマーを吹いてから、ファンデーショングレイで下地塗装。細かいキズをチェックしてから本塗装に入ります。

塗装①

フィニッシャーズのピュアホワイトで塗装してからマスキング。

塗装②

緑の部分はフィニッシャーズのピュアグリーンで塗装。

シャーシ塗装

シャーシ、前後ウィングはセミグロスブラックで塗装します。

デカール貼り

ボディと前後ウィングにデカール貼り。デカールは質の良いものでシワもワレもなくキレイに貼れました。アパレルメーカーのチームとあって後部のグラフィックが実にハデです。

コクピット

シート、ステアリングホイール等を塗装。シートベルトはキット付属のエッチングパーツを使用しました。

シャーシ側完成

シャーシにエンジン、コクピットを接着。サイドポンツーンの右側は外から見えるので、細かい内部パーツも組み立てて塗装しました。

ボディ完成

ボディにウレタンクリアを吹いて、1000番〜3000番のヤスリで研ぎ出しをしてコンパウンドで磨いて完成。あとは各パーツを組み立てるだけです。

最終組み立て

フロントサス完成

サスアームの取り付け位置が決まったら、プッシュロッド、タイロッドを取り付けてフロントサスは完成です。

足回り組み立て

エポキシ接着剤で足回りを接着。水平、垂直が正確に出るように接着剤が完全硬化するまで真鍮ブロックで固定します。

ウィング組み立て

エポキシ接着剤でウィングを接着。足回りと同じように真鍮ブロックで固定します。

細部組み立て

コクピット周り細部組み立て。シールドは極薄の透明シートを切り抜いて丸みをつけてから接着するようになっていて、この作業だけで三日もかかってしまいました。

クレオス Mr.エアブラシカスタム018 ダブルアクション

ノズル:0.18mm カップ容量:10cc  価格:33,000円(税込)

口径0.18mmでかえる工房の知る限り世界でもっとも細吹きができるエアブラシです。ずっと欲しかったのですが、かなり高価なのでずっとエアテックスの0.2mmで代用していました。

塗料カップのフタ

プロコンBOYと同じサイズですが、なぜかこちらは鏡面仕上げの美しいフタが付属。コストの問題かと思いましたが、アフターパーツの価格は梨地のものと同額でした。(´・ω・)

クレオス プロコンBOY WA プラチナ0.3 Ver.2

ノズル:0.3mm カップ容量:10cc  価格:14,630円(税込)

しばらくブランクがあって久しぶりに模型作りに復帰すると、各社からさまざまな製品が発売されて驚きました。昔はオリンポスのPC101一択だったのに・・・。これを選んだ理由は単純に「一番人気のあるモデルだから」というもの。「エアアジャストシステム」「エアアップ機構」「セミイージーソフトボタン」と豪華スペックです。ボタン操作が滑らかで気に入って一時はメインに使っていましたが、個人的に不満点がいろいろあって結局手放してしまいました。

不満点①エアアジャストシステム

全開にしても全閉にしても風量にほとんど変化がなく、「回しすぎると破損する」という代物です。かえる工房は別売の「ドレン&ダストキャッチャーⅡ」を使っているためそもそも無用の長物で、ハンガーに引っかかったりして取り回しの邪魔になるだけです。

不満点②塗料カップのフタ

塗料カップのフタが梨地の安っぽいもの(左)で、ピッタリと収まらず、すぐに外れて転がってしまいます。結局、クレオスのオンラインショップで鏡面のフタ(右)を購入。見た目もキレイだし、カップの収まりも少しマシです。

不満点③ニードルアジャスター

お尻についたアジャスターでニードルの後退量を調整できますが、これが緩くてすぐに狂ってしまいます。

不満点④エアバルブの角度

「手に馴染みやすく」ということでエアバルブに角度がつけてあります。欠点というわけではありませんが、普通のエアブラシと並行して使っていると違和感を感じますし、ハンガーの種類によってはにうまく収まらないことがあります。

WAVE スーパーエアブラシ アドバンス

ノズル:0.3mm カップ容量:10cc  価格:15,180円(税込)

0.3mm口径はもっとも使用頻度が高いので、サブにWAVEのスーパーエアブラシ アドバンスを購入。今の所非常に調子が良くプロコンBOYのような欠点がないので、いずれこちらがメインになるかも・・・。

ニードルキャップ

ニードルキャップはクラウンタイプとフラットタイプの2種が付属していて、ユーザーが好みによって選べるようになっています。

エアマチックシステム

プロコンBOY の「エアアジャストシステム」と似たようなものですが、こちらはダイヤルが回しやすく効果もはっきりと分かります。

塗装テスト(シルバー系)

ミニカーリペイントでシルバー系希望のお客様が続いたので、各社から発売されているシルバー系塗料をテストしました。特にタミヤはバイクやF1モデルを意識しているのか、シルバー系の塗料が非常に豊富です。

1.タミヤ ラッカー塗料

  価格:220円(税込) 容量:10ml

LP-38 フラットアルミ

その名の通りつや消しのアルミ色ですが・・・なんというかシルバーではなくコンクリートのようなグレーに見えます。エナメル塗料のフラットアルミはちゃんと金属感があるのですが・・・(−_−;)

LP-48 スパークリングシルバー

一般的なシルバーに比べて発色がよくキラキラしています。カーモデルのシルバーボディに似合いそうです。

LP-63 チタンシルバー

やや金色がかったシルバーです。その名の通りチタンパーツを多用したバイクやカーモデルに重宝します。

LP-70 アルミシルバー

通常のシルバーに比べると白っぽい色合いです。LP-38 フラットアルミはつや消しがキツすぎるので、アルミシルバーを混ぜることで調整ができます。

LP-72 マイカシルバー

メーカーHPには「若干の青味を含んだ明るい銀色」とありますが、塗装テストのピースを見る限り金色がかっているように見えます。

2.クレオス Mr.カラー

  価格:220円(税込) 容量:10ml

159 スーパーシルバー

特にクセのないシルバーですが、クレオスの通常のシルバーに比べるとやや高級感があります。

SM208 スーパージュラルミン

メッキ塗料ではありませんが、金属感のあるシルバーになります。Mr.カラーのスーパーメタリック2シリーズは発色に高級感があってなかなかいい感じです。

3.フィニッシャーズ カラー

  価格:420円(税込) 容量:20ml

ライトガンメタル

明るめのメタリックグレイでハコスカなどにピッタリです。タミヤのメタリックグレーがつや消しなので、光沢塗装にはこれを使います。