2024年3月完成
久々にミニカーリペイント。今回はホワイトのアウディA4をレッドに再塗装するというご依頼です。
製作記録
ケースにはブランド名がありませんが、車体裏に「スパークモデル」の刻印が。スパークモデルといえば完成品ミニカーとしては珍しくボディにレジンキャストを使用していますが、この製品はダイキャスト製のようです。
ボディの分解
ウィンドウの分解
シャーシ裏のビスを外してシャーシを分解。ウィンドウはボディ裏側の2か所で固定されているので、カシメの部分をリューターで削って外します。
パーツ一覧
前後ウィンドウ、サイドミラーはわりとかんたんに分解できました。あとはフロントグリルや前後ランプが外せればいいのですが、接着剤でガッチリ固められていてキレイに外すのは難しそうです。
テールランプ&テールランプ
小物パーツは溶剤で接着剤を溶かして外しますが、ルーフキャリアと右のテールランプは接着剤がベッタリとつけられていてなかなか外れず、結局破損してしまいました。
アサヒペン 強力塗料はがし液①
愛用の塗料剥がし液。たいていのミニカーはこれで塗装剥離ができるのですが・・・。
アサヒペン 強力塗料はがし液②
特殊な塗料を使っているのか、はがし液を何度塗ってもなかなか塗料が浮いてきません。塗料が柔らかくなった部分をスクレーバーで削りましたが、キレイにははがれてくれません。(´・ω・`)
ナトコ スケルトンM-201①
あまり使いたくなかったのですが、業務用の強力剥がし剤を使用することにしました。
ナトコ スケルトンM-201②
ハケでたっぷりと塗りつけてしばらくすると、あんなにガンコだった塗装があっという間にモコモコと浮いてきました!(@_@)
ナトコ スケルトンM-201③
浮いた塗料をスクレーバーで掻き取り、ふたたびはがし剤を塗り付け・・・を数回繰り返すとオリジナルの塗料がキレイに落ちました!最後にはがし剤を水で洗い落として完了です。
ナトコ スケルトンM-201④
注意書きのアップ。何やら恐ろしいことがいっぱい書いてあります。塩基性(アルカリ性)で毒性が強いので、参考にされる方は自己責任でお願いします。作業にはゴーグル、マスク、手袋などが必須です。
破損部の修復
テールランプの修復①
三つにちぎれた右のテールランプを再接着。欠けた部分にパテを盛って修復します。
テールランプの修復②
なんとか修復完了。左のテールランプは無傷ですが、このままでは左右のバランスがおかしいので、右と同じように加工します。
ルーフの穴埋め
ルーフキャリアの修復はあきらめて、取り付け穴をポリパテで埋めました。
ボディのリペイント
下地処理
模型用塗料は金属表面に食いつかないので、プライマーサーフェイサーを吹いて下地処理をします。
下地塗装
ボディ色のレッドの発色を高めるため、下地にガイアカラーのピンクサフを塗装。
本塗装
ボディカラーは依頼者様とご相談の上、フィニッシャーズのシルクレッドを使用。
エンブレム①
塗装剥離の作業で溶けてしまったマーキングの再現。アウディマークはZoomOn Modelのメタルステッカーを使用します。
エンブレム②
リアのセンターにエンブレムを貼ります。メッキシールはデカールと違って立体感があってなかなかカッチョいいです。プラモデルについているインレットシールと同じ圧着式です。
クリアコート①
フィニッシャーズのオートクリアーでクリアーコート。このまま1週間ほど乾燥させます。
クリアコート②
クリアー乾燥後に1500番のヤスリで表面のホコリを落として2回目のクリアコート。だいぶツヤが出てきました。
モール塗装①
塗装が十分乾燥したら、2,000〜3000番のヤスリで塗装面を研ぎ出し。コンパウンドで磨いてからボディをマスキングしました。
モール塗装②
フェンダーとモール部分をセミグロスブラックで塗装。ボディのレッドに黒の差し色が入って、全体がしまった感じになりました。
モール塗装③
モールのメッキ部分にハセガワのミラーフィニッシュをはりこみ。
小物パーツ再接着
ウィンドウ、ミラー、などの小物パーツを再接着。せっかく塗装したボディを汚さないようにハイグレード模型用セメダインを使用しました。
内装のリペイント
フロアマット
フロアマットは赤と黒のチェック模様ですが、これを塗装で再現するのは大変なので、シールを自作しました。
内装完成
フロアマットのシールを貼り付けて、各部を接着。内装はこれで完成です!
最終組み立て
ボディ、内装、シャーシを組み立てて完成!ボディ色はやっぱり赤のほうがグッとスポーティーに見えます。