No.84 メイデックモデル1/5000 ジュピトリス

2024年11月製作(予定)

次の依頼品は『機動戦士Zガンダム』に登場する資源採掘艦ジュピトリスです。

ジュピトリスの本来の目的はヘリウム3採取で武装もほとんどありませんが、内部工場で生産されたメッサーラ、ジ・OなどのMSを搭載していてシロッコの移動基地としてグリプス戦役に参加しました。

富野監督は『2001年宇宙の旅』の大ファンで、こちらに登場する木星往還船ディスカバリー号がイメージソースではないかと思います。ファーストガンダムには未登場ですが、木星帰りの「ニュータイプ、シャリア・ブル」が乗っていたのもこの艦ではないかと勝手に想像しています。

全長2000mという巨大艦とあって、1/5000でありながら完成後の全長は50cmにもなります。メーカーのメイディックモデルはZガンダムを中心にアレンジが強めのMSや小林誠氏のメカなどのレジンキャストキットを発売しているようです。

製作記録

キットレビュー

脚部

組み立て

塗装

アニス・ファーム(私服ver.)

2024年10月製作開始

メーカー:MERSA  原型製作:MERSA

『超音戦士ボーグマン』のヒロイン、アニス・ファームです。80年代には「アニメは子供のもの」という常識から脱却しようと意欲的な設定やデザインのものがたくさん制作されましたが、そのほとんどが「意余って力足らず」という感じで、この『ボーグマン』も残念ながら物語も作画も非常に微妙で、脳内補完しながら鑑賞する必要があります。

しかしながら、菊池通隆氏のキャラクターデザインはなかなかに魅力的で、いつかアニスも作りたいと思って古いガレージキットを探していましたが、まさか21世紀になって新製品が発売されるとは思ってもみませんでした。以前「模型サークルEBO」のキットに手をつけましたが、あまりにも酷いデキだったので、MERSAのキットに変更しました。MERSAさんのフィギュアはデフォルメのキツいものが多くてあまり好みではないのですが、この製品はバランスがよく、キッチリ服を着ているのに非常にエロチックな造形が気に入っています。、

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は本体24点+椅子(?)5点。材質は一般的なレジンキャストで成形は非常にキレイです。スケール表記はありませんが、頭部やボディのサイズからするとおおむね1/5〜1/6ぐらいになります。

仮組み

パーツの精度が非常に高くてバリや段差ズレが少なく、ほとんど調整しなくてもパチピタで組み上がります。

つま先の湯口

唯一気になったのが、湯口がつま先にあること。このキットのチャームポイントで造形的に微妙な部分なので、ここはなんとかしてもらいたかったところです。

ディスプレイベース

パーツ一覧

パーツ数は5点。シンプルな構成ですがメカ部分に細かいモールドが入っていてなかなか凝っています。

湯口の成形

湯口は後ろの目立たないところにありますが、モールドがなくて寂しいので、ディティールパーツを適当に接着しました。

塗装

クレオスのレッド、クレオス316ホワイトFS17875で塗装。メカ部分はブラック→ライトガンメタル→アルミシルバーで立ち上げ塗装をしました。

完成

パーツを組み立て、細部塗装をして完成。今回はフィギュアの形状が特殊なので、ディスプレイベースを先に完成させました。

組み立て

磁石接続

今回、磁石接続は腰と両肩のみとしました。頭部と髪にもネオジム磁石を埋め込みましたが、こちらは作業の利便性のためで最終的には接着してしまうつもりです。

表面処理①

捨てサフを吹いて120番〜600番のヤスリで磨いて表面処理。肌部分はサフレス塗装をするので特に念入りに磨きました。

表面処理②

パーツ成形は概ね良好ですが。背中のセンター線に若干スキマができるのと縫代の部分のモールドが甘いので瞬着パテで修正して掘り直しました。

塗装

肌の塗装

肌部分はサフレス塗装。塗装面を念入りに磨いてからマルチプライマー→サフレスピンク+サフレスオレンジで塗装。今回はサフレスピンクを強めにしてみました。

スカートと上着の塗装

スカートはブラック+グレー(少量)で塗装してクリアパープルでコーティング。上着は蛍光ピンク+ホワイトを基本色として、基本色+クリアレッドでシャドーを入れました。

ソックスの塗装

ソックスはノーツフレッシュで下地塗装をしてから。クリアオレンジでシャドー入れ。仕上げに雲母堂本舗CCパール(イエロー)+クリアイエローカラーでコーティングしました。

ジャケットの塗装

アニメ本編ではジャケットはもっと白っぽい色ですが、メリハリがなくなるように感じたので、完成見本を参考に紫を強めにしました。

エリの塗装

エリはスカイブルーで塗装。ほとんどのパーツが色ごとに分割されているので、塗装作業は実にスムーズに進みました。

ソニックレシーバー

クレオス SM208 スーパージュラルミンで塗装。メッキ感がよく出て最近お気に入りの塗料です。銀一色では少し寂しいのでセンサー部?にクリアレッドで差し色を入れました。

髪の塗装

レッドブラウン+オレンジ+ホワイト(少量)で基本塗装をして、基本色+レッドブラウンでシャドー入れをしました。

アイペイント①

レッドブラウンでまゆとまつ毛を、オレンジ+ブラウンでアイラインと黒目の輪郭を描き込み。

アイペイント完成

瞳孔、虹彩、ハイライトを入れてアイペイント完成。肌はフラットクリアーでコートし、瞳はUVジェルクリアで仕上げました。今回、他の依頼品の作成で忙しかったので、過程写真は省略しました。

1/6 セーラーサターン(HOBBY BASE 烈風)

2024年9月完成

メーカー:HOBBY BASE 烈風 原型製作:藤縄和彦

セーラー戦士5作目で、セーラーサターン3作目になります。

セーラーサターンこと土萠ほたるちゃんはテレビアニメ第3作『美少女戦士セーラームーンS』の後半から登場。活躍場面はそれほど多くありませんが、物語のキーになるキャラで陰のある設定が大きいお友達にウケたのか亜美ちゃんを抜いて一番人気になりました。実際かえる工房でもほたるちゃんは圧倒的な稼ぎ頭だったりします。

右太ももを交換してポーズ変更ができます。

 4種類の表情パーツを交換可能!

スカートは脱着可能

製作記録

HOBBY BASE 烈風のフィギュアは微妙に感じるものが多くてなかなか手が出せなかったのですが、このキットは完成写真に惚れ込んでプレ値も気にせずポチってしまいました(^◇^;)・・・。原型製作の藤縄和彦氏は聞いたことがありませんでしたが、竜人氏や智恵理氏に匹敵する素晴らしい造形力だと思います。

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は全26点。ヒザやヒジ、イヤリングやティアラなどのアクセサリーは一体成形されていますが、なんと表情パーツが4種類、右太ももが2種類付属しています。

顔パーツ

通常顔、妖しい笑み、明るい笑顔、ウィンクと表情違いの頭部が4種類も付属します。今回はこれを全部製作し、交換可能にします。

太ももパーツ

右太ももパーツは2種類付属していて通常の立ちポーズと右足を跳ね上げたポーズが取れます。こちらも完成後に交換できるようにします。

サイレンスグレイブ

2パーツ構成。レジンキットのお約束で、杖の部分に歪みがあり真円がきちんと出ていません。柄のお尻の三角錐の部分の造形が大雑把ですが、改造しても大変なだけで大して見栄えは変わらないので、今回はこのまま製作します。

組み立て

仮組み①

主要パーツを仮組み。全体のサイズやプロポーションは竜人氏の「ミュージカルver.」に近いものです。

仮組み②

右の太ももを交換することでこのようにジャンプしているようなポーズにもできます。太もも以外は同じパーツなのですが、全く違うフィギュアに見えます。

スキマの処理

接続部のスキマが結構目立つので、ポリパテを詰めてすり合わせ。特に前髪は脱着可能にするので念入りに行います。

軸うち①

太ももと腰に真鍮線(1.5mm)+ネオジム磁石(5mm×2mm)を埋め込み。

軸うち②

肩には真鍮線(1mm)+ネオジム磁石(3mm×3mm)を埋め込み。

軸うち③

首は面積が狭いので、軸うちを兼ねてネオジム磁石(3mm×3mm)のみで接続。

軸うち④

後ろ髪→顔→前髪の順に磁石接続できるように加工。

軸うち⑤

胸と腰のリボンはネオジム磁石のみで接続。メタルパーツの星のパーツはリボン中央に穴を開けて塗装後に接着する予定です。

表面処理

捨てサフを吹いて400番〜600番のヤスリで表面の細かいキズを消します。

アイペイント

アイペイント①

前回は瞳デカールを使ったのでアイペイントは久々。まず白目、まゆ、アイラインなどを書き込みます。4種類もあるので大変です。

アイペイント②

シアン+マゼンタで黒目の輪郭を描き込み。自然な視線になるかどうかここで決まるので、納得できるまでじっくりやります。

アイペイント③

黒目の輪郭を少し修正。蛍光ブルー+蛍光ピンク+白(少量)で虹彩を塗りつぶしました。

アイペイント④

二重のラインと瞳孔を描き込み。アイペインは久々なので、少し手間取ってしまいました。

アイペイント⑤

まつ毛、ハイライトを入れてアイペイントは完了!

塗装

肌塗装

ガイアカラーのノーツフレッシュホワイトで基本塗装をして、サフレスオレンジ+サフレスピンクでシャドーを入れました。

白部分塗装

セーラースーツと手袋の白部分はホワイトの下地にクレオスのXC08ムーンストーンパールを重ね吹き。

紫部分塗装

スカート、ブーツなどはシルバー→クリアパープルでキャンディ塗装。エリは一体成形なので、マスキング塗装をしましたが、なかなか面倒でした。

ブーツのヒモ

ブーツのヒモはイラストによって黒と白の2種類がありますが、今回は白で塗装。悪目立ちしないように少量の紫を混ぜたエナメル塗料ホワイトで、金具の部分はゴールブリーフで筆塗りしました。

胸と腰のリボン

リボンはシルバー+ブラックで下地塗装をしてから、クリアレッドを重ね吹き。胸の星はシルバー一色では単調になるので、シルバーとゴールドで塗り分けました。

頭部完成

肌はフラットクリア、髪はセミグロスクリアーでツヤを整え、UVジェルクリアで瞳の光沢出し。エナメル塗料でティアラやイヤリングを塗装して頭部は完成です。

サイレンスグレイブ

組み立て

柄の部分をプラ棒で新造。細い部分は強度的に心配なので真鍮線に置き換えました。

塗装①

基本塗装としてメタルブラックをベタ塗りした上から、クリアーバイオレットを薄吹きして光沢感を出しました。

塗装②

いつもはメッキ塗料を使うのですが、今回はクレオスのSM208スーパージュラルミンを使ってみました。

ディスプレイベース

キットパーツ

キットにはガレキになった石畳のベースが付属。ブラック、レッドブラウン、ブラウンの3色でグラデーションを入れて塗装しました。

木製プラーク

キットのパーツは小さくて少しバランスが悪いので、木製プラークと組み合わせます。砥の粉で目止めをしてから水性ニスで色付けとツヤ出しをします。

ベース完成

キットのパーツを両面テープでプラークに固定。左足を固定するために2mm真鍮線とネオジム磁石を埋め込みました。

完成!

頭部、腰、右太もも、前後リボンは磁石接続で自由に脱着が可能です。

ミニカーリペイント

※金属製ミニカーが対象です。ボディがプラスチックやレジン製の場合はご相談ください。

基本メニュー

①おまかせコース
明らかなミスやごく簡単な修正は無料で承りますが、微妙な形状や色合いについてはこちらにお任せいただきますので、事前にできるだけ正確な指示をお願いします。
作業開始後の依頼内容変更は追加料金が発生します。

②こだわりコース
作業内容はおまかせコースと同じですが、工程ごとにチェックしていただき、微妙な形状や色合いなどをお客様が納得いくまで修正します。費用も手間もかなりかかりますが、理想通りの完成品を手に入れたいお客様にオススメします。

①パーツ分解

カシメ部を削り、接着部を溶剤や熱湯で溶かしてパーツを完全に分解します。

②破損部の補修

パーツがガッチリ接着されていて分解時に破損してしまった場合はできるだけ目立たないように修復します。写真の作例では二つに裂けた天井の内張りを繋ぎ直しました。

③塗装剥離

オリジナル塗装に重ね塗りするとシャープさが失われるので、剥離剤を使って塗装を全剥離します。(プラスチックやレジン製ミニカーではボディも溶けてしまうので不可能です)

④塗装剥離

オリジナルの塗装をキレイに剥がします。

⑤下地処理

模型用塗料は金属面には定着しにくいので、メタルプライマーやプライマーサーフェイサーで下地処理をします。

⑥下地塗装

リペイントの赤の発色を良くするためにピンクサーフェイサーで下地塗装をします。

⑦塗装テスト

本塗装の前に塗装テストを行います。塗装テストは3種類まで行いますが、それ以上のテストが必要な場合や調色が必要な場合は「こだわりコース」で注文をお願いします。

⑧本塗装

作例では5種類の塗料をテストした結果、フィニッシャーズの「シルクレッド」を使用しました。

内装のリペイント

①パーツ分解

ボディと同じようにパーツを分解します。

②再塗装

内装をブラックで再塗装。フロアのチェック模様はシールを自作して再現しました。

オプションメニュー

①クリアーフィニッシュ1

ラッカー系のクリア塗料でボディをクリアコートして塗装面やデカールを保護します。さらにクリアー面をコンパウンドやワックスで磨き込んで光沢をだします。

②クリアーフィニッシュ2

作業内容はクリアーフィニッシュ1と同じですが、ウレタン系クリア塗料を使用します。ウレタン塗料は値段が高く扱いも難しいので料金は高めになりますが、塗膜が頑丈で硬質感のあるカチッとした仕上がりになります。

 

1/8 セーラーサターン(G-PORT)

2024年製作予定

メーカー:G-PORT 原型製作:石田昌也(マックスファクトリー)

セーラー戦士6作目で、セーラーサターンの4作目になります。

G-PORTのガレージキットはシリーズ共通で同じ箱絵を使っていて、ちょっと見ただけではムーンなのかマーキュリーなのか分かりにくく完成写真もついていません。箱絵はよりも完成写真がついているほうが有難いのですが・・・。後期のキットからは箱の横に完成写真がついて少しマシになったのですが・・・。

 

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

サイレンスグレイブやソデなど他のセーラー戦士とデザインが違うため、パーツ数17点とやや多め。リューノスやアミエグランのキットは成人女性の体格で造形されていますが、このキットは設定通り他のセーラー戦士より一回り小柄に造形されています。

組み立て

塗装

ディスプレイベースの作製

1/7 アニス・ファーム(すわりアニス) 

2024年1月製作開始(現在休止中)

メーカー:EBO 原型製作:模型サークルEBO 定価:12,000円

メーカーの模型サークルEBOさんはアニスがお気に入りのようで、「すわりアニスver.」の他に「テニスver.」「スイカわりver.」「レオタードver.」「あいどるver.」「バニーガールver.」「タンキニver.」などが発売されています。外箱は最近のガレージキットとは思えないほどショボイもので、完成写真も組み立て説明書もないという実に男らしい仕様です。(^∇^)

その後、仮組みを進めましたがとんでもなくひどいキットであることが判明。パーツの合いが非常に悪いのですが、3Dレジンはカチカチで削りにくいというシロモノ。かなり手間がかかりそうですが、現在、精神的にキツイ状態なので元気になったらいつか完成させるつもりです。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は11点。髪はクリアーパーツで、巨大なガチャポンのようなディスプレイベースが付属。3Dプリンター出力キットで「スタンダードフォトポリマーレジン」というものを使っています。通常のレジンより硬くベタついた素材です。かえる工房は初体験ですが、うまく料理できますかどうか・・・。

組み立て

塗装

サイレンスグレイブ

ディスプレイベース

1/7 エスカレイヤー〜ダメージver.〜

2024年製作予定

メーカー:グリフォンエンタープライズ 原型製作:石川 智

青い地球を守るため、胸の鼓動が天を衝く!エスカレイヤー、悪の現場に只今参上!

アダルトゲーム「超昂天使エスカレイヤー」のヒロイン、高円寺沙由香が変身するエスカレイヤーです。かえる工房はあまりゲームに興味がないのですが、OVAでこの作品を知りました。アダルトアニメやゲームの中には「美◯女◯士◯ーラー◯ーン」のパロディ的作品は結構ありますが、同人作品的なものばかりで、商業作品としてセンスまとめられたのは本作のみではないでしょうか?

エスカレイヤーのフィギュアはかなり発売されていますが、デザインの可愛らしさからか18禁以外のもののほうがよく見かけるような気がします。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

組み立て

塗装

ディスプレイベース

No.50 1/43 TOYOTA LAND-CRUISER

メーカー:MINI-RACING

2023年10月完成

パリ・ダカシリーズ6作目。以前作ったものと同じキットの別バージョンですが、今回はジャンクキットの不足パーツを補って仕上げるというご依頼です。

製作記録

キットレビュー

タイヤ、不明パーツ

明らかに別のキットのパーツで、タイヤとホイールはなんとか流用できそうですが、大問題はエキゾーストパイプとウィンドウが欠品していることです。

小物パーツ

やはり、他のキットのパーツがたくさん混じっていますが、ランクル用のパーツは一応そろっていました。

離型剤の脱脂

アセトンに漬け込む方法もありますが漬けすぎるとパーツが割れることがあるので、いつもの通り、中性洗剤入りのお湯で煮沸。ついでに変形したパーツの修正も行います。

組み立て

シャーシの組み立て

シャーシはかなり成形不良が目立つので、バリ取り、気泡埋めをしてからトランスミッションと車軸を接着。

ホイールの加工

ホイールは厚みが足りないので、裏側にプラパイプを接着して車軸が深く差し込めるように加工しました。

足回りのチェック

ボディに組み込んでタイヤがきちんと接地するかを確認。タイヤ径が小さくてタイヤハウスがスカスカですが、レース中のトラブルで間に合わせのタイヤに交換したという設定ならなんとか・・・(^_^;)。

主要パーツの仮組み

バンパーガード、ロールバーなどをつけた状態。ラジエータガードはやけに背が高くて面白い形状をしています。

ウィンドウの自作

今回1番の問題点、ウィンドウはハセガワのミラーフィニッシュの外箱を切り抜いて作製。リアウィンドウはコーナーにカーブがあるので、ドライヤーで熱してクセをつけました。

表面処理

表面のバリや気泡をきれいに落としてプライマーサーフェイサーで下地塗装。

塗装

サフ吹き

ボディ色はピンクにするので、下地塗装としてガイアノーツのピンクサーフェイサーを吹き付け。

本塗装

表面がゆず肌になった部分を軽くサンディングしてから、クレオスのピンクで本塗装。

デカールはり

余ったデカールを適当に貼り付け。雰囲気優先で考証的には全くのデタラメです。スポンサーの少ない弱小プライベーターチームという感じになりました(⌒-⌒; )。

シャーシ完成

シャーシ・コクピットはセミグロスブラック、ホイールはシルバーで塗装。ホイールは後から適当なものが見つかれば交換できるように脱着可能としました。

細部塗装

ウィンドウ、ロールバーを接着して窓枠、エンブレム等の細部塗装。あとは灯火類をつければ、いよいよ完成です。

完成

ウィンカー、ミラー、ワイパー等を塗装、接着して完成!積むものが何もなくて荷台がスカスカなので、ウェザリングカラーで軽く汚しを入れました。

1/43 TOYOTA BJ75 Maison du Café Paris Dakar 1988

メーカー:GAFFE

2023年7月完成(No.45)

ランクルシリーズ第5弾はBJ75です。「BJ75」というのはの70系モデルにB型ディーゼルエンジンを積んだロングホイールベースヴァージョンということで、「Maison du Café」というのはフランスのコーヒー屋さんでこの車のメインスポンサーのようです。

前回作ったLJ73 YAMATOと比較。同じ70系ですが、メーカーが違うせいかかなり印象が異なります。GAFFEのキットはDan’s modelやMINI-RACINGに比べるとモールドが細かくて精密感がありますが、カチカチで割れやすいレジンがどうにも馴染めません。(−_−;)

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

デカールは比較的状態がいいですが、組み立て説明書は完成写真のみで、組み立てかたは自分で考えなければなりません。

小パーツ一覧

主要パーツは揃っているようですが、組み立て説明がないので、どこに使うかよく分からないパーツもあります。

欠品パーツ

完成写真と照らし合わせると灯火類など細かいパーツが欠品していることが判明。中古のジャンクキットなのか?もともとこういう仕様なのか?

組み立て

フロントサスの破損

気をつけていたはずなのに早速破損が・・・(−_−;)。ボディとシャーシのすり合わせをしている時に力を入れすぎたのか、フロントサスがポッキリイってしまいました!(◎_◎;)。

シャーシの組み立て

折れてしまったサスを瞬着で補修してからシャーシの組み立て。エンジン、ドライブシャフトなどを接着します。タイプは違いますが以前作ったFJ60とほぼよく似たパーツ構成です。

コクピットの組み立て

ダッシュボードやシートはおそらくFJ60と共用パーツ。コクピット後部にメタル製のロールバーがつきます。

仮組み完了

主要パーツの仮組み完了。パーツの精度が低いので、四輪がきちんと接地するように何度も調整しました。

フロントウィンカーの自作

フロントウィンカーのパーツが欠品していたので、プラ板で作製しました。

ルーフのランプ自作

ルーフ右前につくランプも欠品していたので、ジャンクパーツから似た形のもを加工して接着。

リアバンパー

リアバンパーはなぜか2種類付属していましたが、依頼者様のご希望で下のロールバー風のものを使用。ボディとのスキマが広すぎるのでステーの部分を少しカットします。

塗装

表面処理

ボディ表面の荒れを磨いてプライマーサーフェイサーで下地塗装。

本塗装

完成写真ではダークブルーのようにも見えますが、依頼者様のご希望でブラックで塗装しました。

デカールはり

ボディ後部にはコーヒーを飲むお姉さんのイラストがデカデカと描かれます。デカールの質は比較的しっかりしていてスムーズにいきました。

シャーシ完成

内装はセミグロスブラックで、シートベルトはレッドで塗装。コクピットのロールバーは、完成するとほぼ見えなくなります・・・(⌒-⌒; )

フロントグリル

フロントグリルはセミグロスブラックで塗装。「TOYOTA」マークが入っていないと思ったのですが、デカールが付属していました。

フロントバンパー

例によってナンバープレート?のパーツが付属しないので、0.5mmプラ板を切り出して作製。ロールバー、フォグライトを接着してから塗装、デカールはり。

No.42 1/24 トヨタ GR ヤリス

メーカー:PZY MODEL

2023年8月完成

次の依頼品はレジン製ガレージキットの「GRヤリス」です。最近の車にはとんと疎いので、「GRヤリス」と聞いて「GR?ヤリス?どこの国の車だ?」と思いましたが、車好きの姪っ子に写真を見せたらすぐに教えてくれました。「GR」というのはトヨタのスポーツカーブランドの名前なのですね。(⌒-⌒; ) 3ドアコンパクトカーの「ヤリス」をベースにWRC出場のために作られたホモロゲーションモデルだそうです。国内名のヴィッツなら知っていたのですが・・・。

1,618 cc直列3気筒ターボ  最高出力 272馬力

乾燥重量 1,290 kg  2020年発売

「PZY MODEL」というメーカーについてはネットで調べてもほとんど情報がありませんでした。パーツの成形はなかなかキレイですが、ホイールが繊細すぎて強度的にかなり問題がありました。レジン製の重いボディを支える部分なのですから、もう少し工夫してもらいたかったものです。また、一般的なプラモデルとはパーツ構成がかなり違うのに、説明書がえらく不親切でどう組み立てるかにかなり頭をひねりました。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は30点程度。エンジレスでシャーシ裏など見えない部分はツルツルテンの割り切った造形です。ほとんどがレジン製パーツで非常に重く、その他にクリアーパーツ、エッチングパーツ、デカールなどが付属します。

ウィンドウパーツ

普通ガレージキットではバキュームフォームのウィンドウが付属しますが、このキットのフロントとサイドウィンドウは保護シールのついて透明プラ板に黒部分を印刷し、切れ目に沿って剥がすというものです。ヤリスのウィンドウはほとんど平面なのでできることでしょうが、こんなパーツ構成は初めて見ました。

組み立て説明書

組み立て説明書はパーツ一覧とデカールやエッチングパーツの貼り付け位置の写真があるだけです。全く指示のないパーツもたくさんあるため仮組みにずいぶん時間がかかってしまいました。

組み立て

離型剤落とし

中性洗剤を混ぜた熱湯で煮沸して離型剤落とし。ついでにパーツの変形を修正しておきます。

シャーシの歪み修正

薄い板状のシャーシはかなり変形していました。最終的にネジ止めするので、特に問題はありませんが、離型剤落としのついでに修正しておきました。

ホイールの補強

ホイールは非常に精密に再現されていますが、繊細すぎてレジン製では強度不足で破損の恐れがあるので、黒い接着剤で裏打ちをしました。

ホイールの仮組み

プラモデルのカーキットでは通常、足回りはシャーシにつくのですが、このキットではボディ側に組み込むようになっています。車軸が欠品していたので、2mm真鍮線をカットして使用。

仮組み

主要パーツの仮組み完了。ダッシュボードやドアの内張もボディ側に接着します。シャーシ側はシートのみというシンプルな構成です。

シャーシ下面

シャーシの裏から4ヶ所をビス留めしてボディと接続。シャーシ下面はツルツルテンで「見えない部分は気にしない!」という実に男らしい仕様です。

ボディの塗装

内部色の塗装

とりあえず、ボディ内部をセミグロスブラックで塗装。かなり迷いましたが、足回りパーツは位置決めが難しいので塗装前にボディに接着することにしました。

ブレーキキャリパーの塗装

下地にホワイトを塗ってからレッドで塗装。「GR」のデカールをはってからクリアーコート。ディスク部は仕上げ時にエッチングパーツを接着する予定。

マスキング

ボディ内側、前後グリルなど黒部分を塗装してマスキング。いよいよボディ塗装に入ります。

ボディ塗装

ボディのホワイト部をフィニッシャーズのファンデーションホワイト→ピュアホワイトで塗装。マスキングを剥がして塗り分け部のはみ出しをタッチアップします。

ルーフのデカールはり

GRヤリスの特徴の一つ、カーボン製のルーフを再現するためにタミヤのカーボンデカールを貼りました。

細部塗装

前後左右のウィンドウパーツを接着してウィンドウ枠やパネルラインを塗装。

シャーシ・内装の塗装

内装の塗装

いつもはボディの塗装を先にやってしまうのですが、エクステリアの調整に時間がかかりそうなので、先に内装を塗装。ガイアカラーのセミグロスブラックを使いましたが、レザーシートのようにぬめっとした感じに仕上がりました。

ダッシュボードの塗装

ダッシュボードもセミグロスブラックで塗装。エアコンの送風口はエッチングパーツで再現。メーター、カーナビはデカールを、ステアリング中央のTマークはインレットシールを貼ります。

その他小パーツ

ホイール完成

アクセントをつけるためホイールはメタルブラックで塗装して、ホイール中心にはTマークのシールを貼りました。タイヤとホイールはサイズがゆるゆるなので接着しました。

補助灯のレンズ

フロント左右のエアスクープ?部を作製。キットの補助灯パーツは透明プラ板を切り抜いただけのショボいものなので、ミラーシールを張り込んで、WAVEのHアイズ(3mm)を接着。

フロントグリル

ヘッドライト、フロントグリルパーツを接着。エッチングパーツのメッシュの奥にのぞく銀色のラジエーターがカッチョいいです!

トラブル発生!

ホイールの破損

完成した依頼品をお客様に発送したのですが、ホイールのスポークがバラバラに!モールドが繊細すぎて強度には不安があったのですが、まさかここまで脆いとは・・・。

タミヤ 1/24 GR86

脆いパーツとはいえ、ここまで酷い破損は輸送中の事故の可能性が疑われます。運送会社に相談したところ補償が認められたので、修理を開始。タミヤのキットを購入してホイール等のパーツを流用しました。

サイズの確認①

左がタミヤGR86のパーツで、右がGRヤリスのパーツ。タミヤのものはだいぶ太いですが、デザインや直径がほぼ同じなので、なんとか使えそうです。

サイズの確認②

GRヤリスに取り付けられるようにホイールを加工して仮組み。タイヤが太くなったため、フェンダーから微妙にはみ出すので、取り付け部を削ってギリギリまで内に寄せました。