1/6 木之本桜アリスver.(二人目)

メーカー:クレイズ 原型製作:宮川武

2021年10月完成

製作記録

最近、色々あって落ち込んでいたので、癒しをもらうため次の作品はさくらちゃんアリスver,に決定。ちょうど1年前に同じキットを製作しましたが、その時は経験不足で時間をかけた割に悔いの残る出来になってしまったので今回はそのリベンジです(`・ω・´)

キットレビュー

ガレージキットとしてはずいぶん立派なパッケージで塗装ガイドもついています。以前はこれにしたがって混色したところへんな色になってしまいましたが、今回改めて見るとこれは混色の指示ではなく「ハイライト」「基本色」「シャドー」を表しているらしいことに気がつきました。

1年前に初めてこのキットを作った時はフリルの多さにビビった記憶がありましたが、「ホシノルリ16才メイドver.」や「木之本桜3rd OP ver.」などのフリフリ衣装を作った今ではいたってシンプルに見えます。個体差があるのか、前回作ったものよりバリや気泡が少ないようです。

軸打ち・表面処理

いつものように中性洗剤を混ぜたお湯で20分ほど煮沸。念の為、髪やフリルなど奥まった部分はハブラシでゴシゴシ。

頭部は組み立て方が複雑なので、組み立て順をよく考えて軸打ち。前髪と顔、後ろ髪とリボンをそれぞれ接続してから前後を合体させます。後ろ髪には組み立て用とは別に塗装用の持ち手を差し込むための穴を空けます。

2mm真鍮線で手首を接続。肩は2mm真鍮線と3mm磁石を埋め込んで脱着可能に。

2mm真鍮線で太ももと足首を接続。太もも部は接着して接合線を消した上で塗装します。

腰の部分は軸打ちがずれてしまったのでシアノンを使って修正。磁石接続にしてスカートを脱着可能にしましたが、3mm磁石2カ所では少し磁力が弱いようで、うっかり持ち上げるとすぐに下半身が抜けてしまいます。

腰の部分を接着しないとスカートが下にずれて後ろに少し隙間ができます。そこで胴体とスカートに磁石を仕込んで接続しました。おかげで腰の磁力不足も解消しました。

フリルは少し合いが悪かったので、改めてお湯で茹でてゆがみを修正。スカートとフリルに2mm真鍮線と3mm磁石をそれぞれ2か所ずつ埋め込んで接続。

腰のリボンは1.5mm真鍮線で接続。

仮組み完了!2回目なのでここまではスラスラいきました。作業用の仮のベースに立たせましたが、このくらいのサイズもコンパクトで意外といい感じです。

前回作った時は巨大なスカートを保持するのに苦労したので、専用の塗装台を作製しました。

フリルの方は大型の洗濯バサミで保持。

捨てサフを吹いて表面処理完了!

ノーマル状態では頭が体に埋もれていかり肩に見えるので、2mmほど首を延長しました。

塗装

下地にガイアカラーのフレッシュホワイトを吹き、クリアオレンジ+クリアレッドでシャドー入れ。エリのしまった長袖ドレスにドロワースというコスチュームなので肌塗装はこれだけです。

今回はアイペイントから開始。ピンクで下書きをしてから、まゆはオレンジ+ブラウンで、アイラインはブラック+ブルーで塗装。二重のラインと黒目の輪郭を追加。口の中はピンクの下地に赤でシャドーを入れました。黒目のグリーンはいつものようにアクリルガッシュのエメラルドグリーンを使用。

左の黒目が少し大きかったので輪郭を修正し、黒で瞳孔を描き込み。髪のハイライトを強調。だいぶらしくなってきました。

瞳にシャドーとハイライトを入れ、艶消しクリアーで仕上げ。頭部はほぼ完成です。

エリ、ソデ、ソックスをイエローホワイトで塗装。ソックスは素材の違いを表現するためホワイトパールで光沢仕上げにします。

エプロンの白の部分をマスキングして青部分を塗装。まず、シャドー部にコバルトブルーを細吹き。

インディブルーを薄めて全体に吹き付けて色を慣らします。

ドレスの塗装完了!塗装のはみ出しを筆塗りでタッチアップしました。

ドレスの白部分に軽くシャドーを入れました。表面のツヤを整えてUVジェルクリアで瞳をコーティングすればいよいよ完成です。

封印の杖

手のひらと封印の杖、羽の部分はそれぞれ1.5mm真鍮線で接続。封印の杖はインジェクションのプラ製なのでレジンキットでありがちなゆがみもありません。

杖の本体をピンクで塗装してからマスキング。杖の頭とお尻はガイアカラーのスターブライトゴールドで、羽根の中心の目玉(?)はクリアーピンクで塗装。

マスキングをはがして、エナメルのクリアーレッドでクチバシを塗装して完成!

ディスプレイベース

いつもは150サイズの木製ベースを使っていますが、今回は100サイズのものを使用。これはこれでコンパクトでいい感じです。

霧吹きで湿らせて陰干し。乾燥した頃にケバダチを240番のペーパーで慣らしてとの粉を塗って目止め処理。

スプレーのウレタンニスで着色。薄めに吹いて乾燥後にヤスリで表面を研ぎ出しを3回ほど繰り返します。

公園の芝生をイメージして作製。今回は光栄堂のグランドマットを貼り付け。以前はジオラマ用のシーナリーパウダーを使いましたが、それよりはるかに簡単で清潔感のある仕上がりになりました。

完成!(^O^)

製作中には首が短いように感じて延長工作をしましたが、あらためて見るとやはり長すぎるように思えてきたので、結局元に戻しました(´・ω・`)。