No.86 1/240 エレメントドーター・アイ スタチューVer.

2025年4月完成

メーカー:RCベルグ  原型製作:蘭穂

次の依頼品は「怒首領蜂大復活」というゲームに登場するエレメントドーター・アイ。かえる工房はこのゲームについて全く知らなかったので、最初「美少女フィギュアなのに1/240スケールって?」とビックリしましたが、実は、ビグ・ザムやサイコガンダムと戦えるほどの身長48mの巨大メカ少女でした。

 

上着とスカートは磁石接続でキャストオフできます。服のパーツは非常に薄くどこに磁石を埋め込むかだいぶ悩みました。

 

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は全60点。カラーレジンで色分けがされているため、固定フィギュアにしてはかなりパーツが多いです。人間の女子高生として換算するとスケールは概ね1/10〜1/8程度になります。

ボディパーツ

上着とスカートは極薄レジンで成形されていて、前後にキャストオフできるようになっています。

頭部パーツ

髪、前髪、顔と一般的なパーツ分割ですが、瞳が別パーツになっていて、まつ毛が立体的に造形されています。

瞳デカール

まゆ、アイライン、瞳のデカール。右目線と左目線の2種類が選べます。失敗した時のためにデカールが2セット付属するという嬉しいサービスです。

口内パーツ

R6パーツは耳の横につくのかと思いましたが、完成写真では見当たらないので、だいぶ悩みましたが、実は口内パーツで顔の裏から接着するものでした😅😅😅。無塗装で完成できるようにと色違いのパーツはとことん分割されています。

上着

上着は成形不良でかなりズレが出ているので、修正する必要があります。

ツインテール

超長いツインテールですが、左の前パーツは長いものと短いものが選択式になっています。説明書には「キャストオフ状態時に使用します」と書いてあるところから、18禁になることを避けるための処置のようです。

ディスプレイベース

ディスプレイベースは裏側に長方形のパーツを接着し、少し浮いた状態で飾るようになっています。

組み立て

ヒザ関節

説明書にも注意が書いてありますが、成形時にレジンが収縮してアクリル棒が入らないので、パーツの穴部分を少し広げます。

仮組み

関節部に真鍮線で軸打ちをして仮組み。パーツの合いは平均的なもので特に問題ありませんでした。

キャストオフ加工①

今回はキャストオフ可能にする、というご依頼ですが、上着パーツが派手に変形していたので、熱湯につけて修正。最初は接続面に磁石を埋め込むことを考えましたが、パーツが薄くて無理そうなので別の方法を検討します。

キャストオフ加工②

結局、ボディに直接磁石を埋め込んで接続することに決定。エリとスカート裏の厚みのある部分の2か所に3mmのネオジム磁石を埋め込みました。

キャストオフ加工③

胸のリボン取り付け部分に少し厚みがあるので、この部分と胸の谷間に2mmのネオジム磁石を埋め込みました。

キャストオフ加工④

仮組み状態。磁石を埋め込むスペースがなかったので、スカート前部はのせてあるだけですが、上着と太ももにはさまれているので普通に飾るだけなら外れることはありません。

キャストオフ加工⑤

塗料の厚みを考慮すると少しゆとりがあったほうがいいので、接合面に0.3mmのプラ板を貼り付けて前後幅を広げました。

スキマの修正

ボディとパンツの間にスキマが目立つので、瞬着パテでスキマ埋め。ここは見せ場になるところなので丁寧に修正します。

エリの組み立て

色分けのため、エリ、白ライン、エリのフチの3パーツ構成になっていますが、バリや歪みがひどいので、パーツを接着してから形状を整えました。

首の磁石接続

キャストオフをさせるためには首を外す必要があるので、ネオジム磁石(3mm×3mm)を埋め込み。面積が狭いので磁石で軸打ちをかねる方式にしました。

右肩の磁石接続

指先でツインテールをつまむポーズがとれるように右肩も磁石接続に。首と同じようにネオジム磁石(3mm×3mm)を埋め込みました。

塗装

肌塗装

いつものように肌塗装から開始。下地にガイアカラーのフレッシュホワイトをベタ塗りして、サフレスピンク+サフレスオレンジでシャドーを入れながら、理想の肌色に近づけていきます。

アイペイント①

瞳と口内は別パーツになっていますが、塗装後にきれいに接着するのは難しいので、塗装前に全て接着。まつ毛は立体的に造形されています。

アイペイント②

マユ、アイライン、瞳の部分にデカールを貼りこみ。瞳デカールは右目線のものを使用しました。

アイペイント③

ブラウンでまつ毛を描き込み、目の周りにかるくアイシャドウを入れました。さらに瞳デカールのデキがイマイチなので少し修正を入れました。

髪の塗装

ブラウン+オレンジ+ホワイト(少量)でベタ塗りをしてから、ブラウンでシャドー入れ。基本色にさらにイエローを足した塗料を薄くふわっとかけてハイライトを入れました。

頭部完成

前後の髪とイヤリングを接着して完成。イヤリングは下地にシルバーを塗ってからクリアーレッドを重ね吹きしました。

メカ部分の塗装

黒部分はタミヤのガンメタルで、シルバー部分はクレオスのスーパージュラルミンで塗装しました。

ブーツの塗装

ブラウンで下地塗装をしてから、レッドブラウンでシャドー入れ。仕上げにセミグロスクリアーを吹きました。

上着の塗装

ホワイトで塗装してから、ガイアカラーの風群青で軽くシャドーを入れました。

紺色の塗装

スカート、エリ、ソデの紺色の部分を塗装。ブルーで下地塗装をしてから、ブルー+パープル+クリアブラックでシャドーを入れました。

赤部分の塗装

腕のリボン、エリのスカーフなどをシャインレッドで塗装。胸のカラータイマー(?)は全体をスーパージェラルミンで塗装して、ランプ部にクリアーブルー+クリアーレッドで重ね塗りしました。

各パーツ完成

塗装ができたパーツを接着。最終チェックをしたところ、キャストオフをするためには左腕も外した方がいいと判断し、ここも磁石接続に変更しました。

ディスプレイベース

組み立て

組み立て完了。裏側に斜めになった台がつくので、少し傾いて浮いた状態になります。せっかくのカラーレジンでなかなかいい色をしているので、ベースの塗装はこの成形色を生かすことにします。

塗装

下地にマルチプライマーを吹いて、ブラウン系のエナメル塗料でウォッシング。グレー、ブラウン系のウェザリングマスターでフチを強調し、仕上げにフラットクリアーをかけました。

完成(制服ver.)

本体を組み立ててベースのせて完成!上着とスカートのキャストオフ加工が思ったより大変でした・・・😅

完成(キャストオフver.)

このように上着とスカートをキャストオフすることができます。ソデが制服のままなのがどうかと思いますが、まあ、ロボ子なので・・・。

地下人形の系譜 美奈〜みな〜

2025年1月製作開始

メーカー:岡山フィギュアエンジニアリング 原型製作:Bond

「製作予定」の中で圧倒的に人気があったので、宣伝効果を考えてこれを選びました。けっこう古いキットのようですが、最近、この手のフィギュアは完成品ばかりなので、組み立てキットとして貴重なもののようです。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

主要パーツは10点程度ですが、パーツ成形はイマイチだし、拘束ベルトやら鎖やらがたくさんあってけっこう手間がかかりそうです。

付属パーツ

本体以外に、エサ皿、拘束用の杭や鎖などが付属。説明書に記載がないので少し悩みましたが、左上のパーツはどうやらシッポとして使うようです。レジン製の金具パーツが付属しますが、金属パーツに置き換えた方が良さそうです。

組み立て

仮組み

とりあえず仮組みをして手持ちのディスプレイベースに合わせてみましたが、ベースが少し大きいのでもう少し小さいものを探すつもりです。

パテ埋め

足や胸の接続部にはけっこう大きなスキマができるので、瞬着パテを流し込んでスキマ埋めをしました。

磁石接続①

軸打ちをすると脱着がしづらくなるので、ネオジム磁石の4mmと3mm×2のみで接続。

磁石接続②

両足の接続部分は1.5mmと1mm真鍮線で軸打ちをして、3mmネオジム磁石を埋め込みました。

磁石接続③

頭部は肩上と一体パーツになっていますが、工作や塗装のしやすさを考慮して首の部分でカット。1.5mm真鍮線で軸打ちをして3mmネオジム磁石を埋め込みました。

磁石接続④

前髪には2mmのネオジム磁石を埋め込んで脱着可能に。後ろ髪は一体成形なのでマスキングをしなければなりません。

お団子カバー

髪にはお団子カバーをつけていますが、このままでは少し寂しいので0.3mmプラ板でリボンを作ってみました。

首輪製作

カットした首の部分を隠すために0.5mm鉛板から首輪を作製。アクセサリーパーツを利用して鎖をつけました。

鎖の取り付け①

首輪、手枷、足枷、背中、太ももに鎖を追加。鎖はアクセサリー用のカニカンで接続しているので、自由に脱着できます。

鎖の取り付け②

反対側の状態。鎖の長さや配置はベースが完成してから調整する予定です。

鎖の取り付け③

20mm径のプラスチック球を加工して鎖と鉄球を再現。写真では足枷に繋いでいますが、カニカンを使っているので首輪や手枷に繋ぐことも可能です。

塗装

肌塗装①

プライマーサフを吹いてから、肌塗装。いろいろ試しましたが、最近はガイアカラーのノーツフレッシュホワイトでキチンと下地塗装をしてからクリアー系塗料でシャドーを入れるようにしています。

肌塗装②

下地の上から、ガイアカラーのサフレスオレンジ+サフレスピンクでシャドー入れ。シャドーがキレイに入ったら全体に薄くなじみ吹きをして色合いを整えます。

細部塗装

肌塗装が完成したらクリアーコートをして塗装面を保護。髪、拘束具を筆塗りで塗装します。

アイペイント①

肌塗装が完成したので、次はアイペイント。いつものようにまず瞳のホワイト部分を塗装。

アイペイント②

レッドブラウンで眉を、マゼンタ+ホワイトで口を塗装。目の輪郭はいつもは濃紺で入れるのですが、今回はブラウン+ブラックを使用しました。

アイペイント③

黒目の輪郭を描き込み。ここで目線や表情が決まるので、時間をかけてじっくりやります。

アイペイント④

蛍光レッド+レット+ホワイトで交際を塗装し、レッドブラウン+ブラックで瞳孔を描き込みました。

アイペイント⑤

細かいはみ出しや汚れを修正、ホワイトでハイライトを入れました。

アイペイント⑥

UVジェルクリアで瞳に光沢入れ。今回は新しい試みとして涙を浮かべているのを表現しました。

髪・お団子カバー

エナメル塗料筆塗りで髪やお団子カバーの細部塗装を調整。お団子カバーのリボンはセミグロスブラックで塗装しました。

鎖と鉄球

プラスチック球に薄くセメントを塗りつけて鋳造の鉄球の感じを表現しました。塗装はブラックの下地にライトガンメタルを軽く吹き重ねました。

ディスプレイベース

カワイプラークP-11(200×200八角形)

砥の粉で目止めをしてからニスを筆塗り。ここまではいつも通りですが・・・。

下地塗り

石造りの床を表面するためにセメントで下地塗りをします。フチをマスキングしてから木工用ボンドを薄く塗りつけて茶こしでセメントをふりかけます。

本塗装

グレー系の色を何色か重ね吹きしてあえてムラをつけて塗装。フラットクリアーで仕上げてマスキングを剥がしましたが、なかなかうまくいきました。

犬用皿

エサの部分をブラウン系で塗装。マスキングをしてから、器の部分をSHOW UP リアルクロームライトで塗装。エーワンのラベルシールで名札を自作して貼り付けました。

完成

四方に鎖をつなぐための金具と鉄柱を埋め込み。エサ皿を置いて完成です。

1/6 希(のぞむ)

2024年5月製作開始 

メーカー:半眼工房 原型製作:不明

懲りずにまたまたやばいフィギュアを製作開始。普通に販売されているキットなので問題ないと思いますが、小柄で貧乳ですが今年18歳のAV女優という設定にしました。

以前作ったDF研のものとそっくりですので今回も同じような仕様で製作しようと思います。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は16点。右腕は2種類、ネコミミ、シッポ、手袋ありなしが選択可能。カラーレジンで整形され、無塗装でも髪や肌の色が再現されます。瞳デカールがついていないので、アイペイントは必要ですが・・・。

仮組み

とりあえず主要パーツを仮組み。右手を上げた状態ではバランスが悪いので真鍮線か磁石でベースに固定した方が良さそうです。

肩の接着部

肌部分の接着線はどうしてもキレイに消えずにうっすら線が残ることがあるのですが、このキットでは肩の接着線をうまく髪で隠してくれます。d(^_^o)

組み立て

接続部①

首、両肩、髪などの接続部には四角いダボがありますが、凹側が浅くてこのままでははめることができません。

接続部②

凹部分を平の彫刻刀で掘り直し。柔らかいレジンを使っているので、サクサクと掘ることができました。

磁石接続

ネオジム磁石を埋め込んで右腕を交換できるように加工。

塗装

Love Toys Vol.5 磔台

2024年製作予定

メーカー:スカイチューブ

一時1/12のアクションフィギュアにハマっていたころに購入して、仮組みをしたところで飽きてしまって倉庫の奥にしまってあったものを引っ張り出しました。

同じシリーズの「木馬」が欲しかったのですが、すでに生産終了しているようで、ネット検索をしてもほとんど売り切れかプレ値になっています。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

組み立て

塗装

サイレンスグレイブ

ディスプレイベース

煩悩亭1/12ボディシリーズ

PCのデータを整理していたら、アマチュア時代に製作したものが出てきたので、まとめて紹介します。スマホで撮ったので写真がイマイチですが:::(*´ω`*) DF研のキット同様、figmaなど3mm軸の首がすげ替えできるシリーズです。

①1/12ぽっちゃりボディ

② 1/12女王様ボディ

③ 1/12ブラジル水着ボディ

1/7 エスカレイヤー〜ダメージver.〜

2024年製作予定

メーカー:グリフォンエンタープライズ 原型製作:石川 智

青い地球を守るため、胸の鼓動が天を衝く!エスカレイヤー、悪の現場に只今参上!

アダルトゲーム「超昂天使エスカレイヤー」のヒロイン、高円寺沙由香が変身するエスカレイヤーです。かえる工房はあまりゲームに興味がないのですが、OVAでこの作品を知りました。アダルトアニメやゲームの中には「美◯女◯士◯ーラー◯ーン」のパロディ的作品は結構ありますが、同人作品的なものばかりで、商業作品としてセンスまとめられたのは本作のみではないでしょうか?

エスカレイヤーのフィギュアはかなり発売されていますが、デザインの可愛らしさからか18禁以外のもののほうがよく見かけるような気がします。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

組み立て

塗装

ディスプレイベース

DF研 1/12 フィギュア素体シリーズ①

アマチュア時代に製作したもので、ほとんど筆塗りで塗装しています。エアブラシを使って最近、塗装したものは下からどうぞ

① ESB-03「シナ立位」

② ESB-05「あぐら座」

③ ESB-06「屈み立位」

④ ESB-07「おしゃま立位」

⑤ ESB-08「しゃがみ座位」

⑥ ESB-09「女の子座位」

⑦ESB-10「誘惑側臥位」

⑧ESB-12「はじらい膝立ち位」

⑧ESB-16「はにかみ椅坐位」

DF研 1/12 フィギュア素体シリーズ②

2022年12月完成

購入したものの手付かずのままになっていたDF研1/12シリーズをまとめて製作しました。

アマチュア時代に製作したものは下からどうぞ

① ESB-07「おしゃま立位」

② ESB-09「女の子座位」

③ ESB-10「誘惑側臥位」

④ ESB-15「お砂場座位」

⑤ ESB-17「移動手膝位」

⑥ ESB-18「ドヤ立位」

⑦ESB-16「はにかみ椅座位」

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

ボディのみでパーツ数3〜4点と極めてシンプルなキットですが、骨格を意識した造形で、局部なども精密に再現されています。

ESB-16「はにかみ椅座位」

かなり前に筆塗りで塗装したものですが、改めて見ると仕上げが雑なところが目立つので、まとめて一緒にリペイントすることにしました。

組み立て・表面処理

ESB-07「おしゃま立位」

このキットを作るのは2回目。瞬着パテ(ホワイト)で両肩を接着。接着線をキレイに消せば、このままかざってもじゅうぶん鑑賞に耐えます。

ディスプレイベース

木製角形デコバージュを使用。1mm真鍮線で接続しました。

ESB-09「女の子座位」

このキットも2回目。胴体・両手・両足の5パーツ構成で、まず両足を接着してきちんと表面処理ををしてから、両腕を接着します。

ESB-10「誘惑側臥位」

これはなかなか複雑なポーズで少し悩みましたが、先に右腕、右足を接着して表面処理をしてから左腕、左足を接着しました。

ESB-15「お砂場座位」

これは初めて作ります。「女の子座位」と同じように両足を仕上げてから両腕を接着。

ESB-17「移動手膝位」

これも2回目。前回は手枷、足枷をつける加工をしましたが、今回はストレートに製作します。

ESB-18「ドヤ立位」

「おしゃま立位」と同じ3パーツ構成ですが、腕を開いたポーズなので脇の下などを丁寧に処理しました。

ディスプレイベース

WAVEの「D-BASE」を使用。ミラー張りなので、反射でフィギュアが明るく見えます。

ESB-16「はにかみ椅座位」

シンナー風呂にドボンして塗装を剥離。最近は瞬着パテを使っていますが、このころは「黒い接着剤」でパテ埋めをしていました。

塗装

表面処理をしてプライマーサーフェイサーで下地塗装。

基本色にガイアカラーのノーツフレッシュをベタ塗り。指の間など細かい部分はエアブラシでシャドーを入れるのが難しいのでエナメルのクリアーオレンジでスミ入れをしておきます。

ガイアノーツのフレッシュピンク+フレッシュオレンジでシャドー入れ。figmaの頭部をのせて色合いをチェックしましたが、赤味が強すぎるようなので、薄くハイライトを吹いて少し調整します。

完成!