マイルストーン 1/12 ホンダCB1100R(RD)

2024年1月購入

今回はプラモデル製作ではなくミニカーの完成品を紹介。

CB900Fをベースに限定生産された元祖レーサーレプリカ、というかレースに出場することを前提にしたホモロゲーションモデルです。鍛造ピストン・強化プライマリーチェーン・クリップオンハンドル・FRP製カウリング・アルミ製燃料タンクと、当時としては信じられないような装備をしていました。

かえる工房はかつてGSX1100Sを愛車にしていましたが、そのときもう一つの選択肢にあったのがこのCB1100Rです。当時CB1100Rはすでに中古車しかなく価格も200万円ほどしましたが、GSX1100Sは逆輸入車がギリギリ新車で購入できるとタイミングだったので、結局そちらを選んでしまいました。

空冷DOHC4バルブ並列4気筒 最高出力 120 PS / 9,000 rpm
車両重量 235 kg
  1983年発売(RD) 

いつかタミャのプラモデルを作ろうとキットをストックしていたのですが、デカールが劣化してしまいメーカーにも在庫がないためそのままになっていました。タミヤの他にはミニチャンプスとマイルストーンから完成品ミニカーが発売されていますが、タミヤのキットは「RB」、ミニチャンプスは「RC」がモデル化されていますが、かえる工房はこの「RD」が一番好きです。

保管場所に困るのでミニカーには手を出さないようにしていたのですが、ヤフオクでマイルストーンの程度のいい中古品を見つけたので、つい購入してしまいました。写真ではわりとキレイに写っていますが、塗装の質が低くミニチャンプスのものと比べると、明らかに一段落ちます。(中古品なので経年劣化によるものかもしれませんが・・・)

一番気に入らないのはメンテナンススタンドです。これがなぜか軟質樹脂で作られていてぐにゃぐにゃしていて不安定です。中古品でミラーやサイドスタンドの折れたものをよく見かけますが、このスタンドが原因でこかしてしまったのではないでしょうか?ここはせめて金属製にしてほしかったものです。ちなみにCB1100RのスタンドはL字アームでスイングアームを下から持ち上げるタイプが正解で、レーシングフックはマイルストーンのアレンジのようです。

レビュー

外箱

黒を基調にした渋いデザインですが、中の緩衝材の質が悪いのか色移りをします。運良く色移りは硫酸紙だけだっとので新品に交換しました。

メンテナンススタンド

写真を撮ってから気がつきましたが、左のフックがずれています。スタンドが軟質樹脂なのでなんとなく立っていますが実に不安定です。

タミヤCB1100R(RB)

タミヤのキットは最初期のRBをモデル化しています。インテグラと同じ背の高いカウルのせいでスーパースポーツというよりツアラーっぽい雰囲気です。

No.79 ハセガワ1/12 スズキ GSX-R750(逮捕しちゃうぞ白バイ仕様)

2024年11月完成

次のご依頼品は藤島康介の漫画「逮捕しちゃうぞ」に登場するGSX~R750白バイ仕様。かえる工房はカウル付きのバイクはあまり好きではないのですが、スズキの油冷エンジンに惚れこみ、本気で購入を検討しました。その頃、油冷エンジンの初代は中古しかなかったため、あちこちの中古屋を回りましたが、どの個体もリヤカウルのカカトが当たる部分の塗装が剥げていたのが印象的でした。

油冷4ストロークDOHC直列4気筒    最高出力 77ps/9,500rpm            乾燥重量 179kg   1985年発売   販売価格78万円

 

製作記録

パッケージイラストでは夏美と美幸が乗っていますが、実際は恋人(?)の白バイ警官中島くんのために美幸が改造したものです。カウル左右の赤色灯とヘッドライト部に埋め込まれたスピーカーが特徴で、ヨシムラ製のマフラーとキャブレター、ブレンボ製のブレーキキャリパーに換装していますが、このキットにはヨシムラのステッカーは付属せず、キャブレターもブレーキもノーマルのようです。

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は180点強。この前作ったマッハ同様、完成後には全く見えなくなる部分まで細かくパーツ分割されています。ハセガワのバイクや車のキットはなぜかやたらとゲートが多くて処理に手間がかかります。

デカール

黒のストライプは全てデカールで再現。ナンバープレートは劇中通りに「墨東 た・110」のデカールが付属します。

仮組み

主要パーツの仮組み完了。ステーが繊細すぎてカウルの仮組みが難しいので、まずフレームを完成させてから仮組みをすることにしました。

エンジン・フレーム

エンジン完成

キットの指定ではキャブ以外はセミグロスブラックの指定ですが、あまりに単調なので、エアクリーナーボックスは少量のグレーを混ぜて色調を変えました。

フレーム塗装

左右のフレームを繋ぐ横桁は全て別パーツ。タミヤのキットに慣れているのでつい接着してしまいましたが、先にヘッドパイプのみ接着してエンジンを乗せるときに横桁を接着した方が良かったかも・・・。

リアフェンダー加工

リアフェンダーの左右をカットしてフェンダーレス仕様に改造します。

エンジン・フレーム完成

ここまでは説明書通りのストレート組みで塗り分けも少ないので、割とサクサク進みました。

カウルの仮組み

完成したフレームにセンターカウルとアンダーカウルを仮組み。合いは悪くありませんが、ステーが非常に細いので扱いに注意が必要です。

シールドパーツ

ハセガワキットの特徴として、やたらにゲートが多いということがあります。成形不良を減らすためでしょうが、メッキパーツやクリアーパーツの扱いにはもう少し考えてもらいたいものです。(~_~;)

足回り

ホビーデザインのディティールアップパーツ

チェーン、チェーンガード、前後スプロケット、ブレーキディスク、マフラーのヒートガード、ミラー鏡面、ナンバープレートなどが付属します。

エッチングパーツ

ブレーキディスク、チェーンなど足回りパーツのみ使用します。チェーンは極小のコマを一つづつ接着する仕様で思ったより手間がかかりそうです・・・(´・_・`)

フロントブレーキディスク

エッチングパーツを2枚重ねして、キットパーツから切り出したスポーク部に接着します。写真下はフロントスタブライザーです。

リヤブレーキディスク

こちらは3枚重ねにして、ボルト部分に極小のピンを接着します。

チェーン・スプロケット

100本以上の極小ピンで2枚のチェーンパーツを繋いで、さらに外側にリンクを一つづつ接着と、まるで何かの修行のような作業です。チェーンの製作だけで2週間ほどかかってしまいました。(@_@)

リヤ足回り

チェーンが組み上がったので塗装して組み立て。ホイールはフィニッシャーズのピュアホワイト、スイングアームはタミヤのアルミシルバーを使用。ブレーキディスクとスプロケットはエッチングパーツの素材の色を生かしてクリアー仕上げにしました。

フロント足回り

エッチングのブレーキディスクはリア同様にクリアー仕上げ。ブレーキキャリパーの合いが悪いので、かなりすり合わせが必要でした。

マフラー

エキパイ×4パーツ、マフラー部×2パーツとえらくシンプルな構成。見えないところをやたら細かくパーツ割りするくらいなら、こういう大事な部分にもっと凝ってもらいたいものです。

マフラー・オイルクーラー

前後足回り、マフラー、オイルクーラーを塗装して本体に接着。

ステアリングダンパー

組み立て説明書ではフレーム側のステーを事前に接着するよう指示されていますが、位置決めがかなりシビアなので、フォークを組みながら現物合わせした方がうまく決まります。ステアリングに連動して稼働しますが、例によって完成するとほぼ見えなくなります。(*´ω`*)

カウル・タンク

アンダーカウル加工

アンダーカウル左側の形状がノーマルとは違います。複雑な切り欠きが入っていますが、パーツ裏にモールドが入っているのでそれに沿って慎重に切り抜きます。

リヤカウル加工

ヘルメットホルダーとタンデムグリップは使用しないので穴埋め。シングルシートに結構段差ができるので、パテ埋めをして成形。アンテナ部は真鍮線で軸打ちをしました。

シート

シートの縫い目部分のモールドが恐ろしく甘く、少し厚塗りをすれば消えてしまいそうだったので、しっかりと掘り直しました。

表面処理完了

カウル裏側をセミグロスブラックで塗装してからマスキング。サフ代わりにファンデショングレーを吹いて400〜600番のヤスリで表面処理。カウルの接着線がなかなか消えずに苦労しました。

基本塗装

ホワイトの部分をフィニッシャーズのピュアホワイトで塗装。ブラックのラインはタンクやカウル全体につながるので、シャーシに組み込んだ状態でデカール貼りをします。

クリアーコート

デカール乾燥後にクリアーコート。今回はフィニッシャーズのウレタンクリアーGP1を使いました。

シート塗装

レザーの質感を出すため、ブラックにごく少量のグレーを加えて砂吹きで塗装しました。

ヘッドライト完成

左はヘッドライト、右はスピーカーという特徴的なカスタムがされています。ヘッドライトはメッキ落としをしてリフレクターの部分をガイアカラーのプレミアムミラークロームで再塗装。

最終組み立て

カウル取り付け

おそらく実物通りなのでしょうが、組み立てが繊細で複雑なので、カウルを先に本体に取り付け、シールドの接着とリベット埋め込みは後回しにしました。

灯火類組み立て

かなり手間取ってしまいましたが、カウルの取り付けが完了。ウィンカーや赤色灯を接着。もう少しで完成です。

タミヤ 1/12 ヤマハYZR500(OW70)

2024年4月製作開始

オートバイモデル第9弾はタミヤ 1/12 ヤマハYZR500(OW70)。レースマシンはあまり興味がないのですが、いつかは偉大なる「キングケニー」のマシンを作ろうとかなり前に購入したキットを引っ張り出してきました。

かえる工房はバイク大好き人間なので、かなり前に購入していましたが、倉庫のスミに積みっぱなしになっていたものをレーシングライダーの依頼品のために仮組みをしてその流れで完成させることにしました。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数はライダーを入れても100点弱。ハセガワやアオシマのバイクキットはパーツ数を増やす方向に進化していますが、タミヤは最近のキットでもできるだけパーツ数を抑えるようにしています。ただ、20年ものキットのためデカールはヘロヘロになっていて使い物になりません。

仮組み

古いキットのためかモールドが甘いところやパーツの合いが悪いところが目立ちます。エンジン部は完成後にはほとんど見えなくなるので、今回はカウルのディティールと塗装に集中する予定です。

エンジン・フレーム

フレーム接着

古いキットなのでピタリとは合いませんでしたが、骨格となるパーツなので、接着剤をたっぷりとつけて輪ゴムやクリップで固定します。

足回り

外装

ミニカーリペイント

※金属製ミニカーが対象です。ボディがプラスチックやレジン製の場合はご相談ください。

基本メニュー

①おまかせコース
明らかなミスやごく簡単な修正は無料で承りますが、微妙な形状や色合いについてはこちらにお任せいただきますので、事前にできるだけ正確な指示をお願いします。
作業開始後の依頼内容変更は追加料金が発生します。

②こだわりコース
作業内容はおまかせコースと同じですが、工程ごとにチェックしていただき、微妙な形状や色合いなどをお客様が納得いくまで修正します。費用も手間もかなりかかりますが、理想通りの完成品を手に入れたいお客様にオススメします。

①パーツ分解

カシメ部を削り、接着部を溶剤や熱湯で溶かしてパーツを完全に分解します。

②破損部の補修

パーツがガッチリ接着されていて分解時に破損してしまった場合はできるだけ目立たないように修復します。写真の作例では二つに裂けた天井の内張りを繋ぎ直しました。

③塗装剥離

オリジナル塗装に重ね塗りするとシャープさが失われるので、剥離剤を使って塗装を全剥離します。(プラスチックやレジン製ミニカーではボディも溶けてしまうので不可能です)

④塗装剥離

オリジナルの塗装をキレイに剥がします。

⑤下地処理

模型用塗料は金属面には定着しにくいので、メタルプライマーやプライマーサーフェイサーで下地処理をします。

⑥下地塗装

リペイントの赤の発色を良くするためにピンクサーフェイサーで下地塗装をします。

⑦塗装テスト

本塗装の前に塗装テストを行います。塗装テストは3種類まで行いますが、それ以上のテストが必要な場合や調色が必要な場合は「こだわりコース」で注文をお願いします。

⑧本塗装

作例では5種類の塗料をテストした結果、フィニッシャーズの「シルクレッド」を使用しました。

内装のリペイント

①パーツ分解

ボディと同じようにパーツを分解します。

②再塗装

内装をブラックで再塗装。フロアのチェック模様はシールを自作して再現しました。

オプションメニュー

①クリアーフィニッシュ1

ラッカー系のクリア塗料でボディをクリアコートして塗装面やデカールを保護します。さらにクリアー面をコンパウンドやワックスで磨き込んで光沢をだします。

②クリアーフィニッシュ2

作業内容はクリアーフィニッシュ1と同じですが、ウレタン系クリア塗料を使用します。ウレタン塗料は値段が高く扱いも難しいので料金は高めになりますが、塗膜が頑丈で硬質感のあるカチッとした仕上がりになります。

 

アオシマ 1/12 ホンダ ドリームCB750FOUR

2024年3月完成 定価:4,400円

オートバイシリーズ第7弾はホンダドリームCB750FOURです!(^∇^)

「大型バイク=ナナハン」の名称を浸透させ、量産車で初の最高速200km/hオーバーを達成してホンダの名前を世界に知らしめた名車です。長らく1/12スケールのプラモデルがありませんでしたが、アオシマから発売されると聞いて速攻でポチってしまいました。

空冷4ストローク2バルブSOHC4気筒  最高出力 67ps/8,000rpm
乾燥重量 235 kg  1969年発売  販売価格38万5,000円

かえる工房にとってCBと言えばCB750Fがドンズバ世代で、「ドリームナナハン」は子供時代に漫画や映画で見ただけのまさしく夢のバイクでした。K0は『ワイルド7』の飛葉ちゃんの愛車として有名ですが、将来K2が発売されたら赤に塗装して『750ライダー』の早川光くんのマシンも作るつもりです。

上から見ると幅広のタンクがいかにも「ナナハン」という感じです。ただ、サイドカバーが飛び出していて足つき性に問題があったため後に小型化されたそうです。

製作記録

キットレビュー

アオシマのバイクキットはZⅡを作ったことがありますが、かなり古いキットでいろいろビミョーな点がありました。今回のCB750は新金型の最新キットなのでかなり期待しています。アオシマといえば昔はスーパーカーブームやガンプラブームに便乗してオモチャっぽいキットを乱発するメーカーという印象でしたが、90年代以降はしっかりしたキットを発売するようになり、かえる工房のランキングではハセガワやフジミを抜いて国内模型メーカーNo.2になっています。(^∇^)

パーツ一覧

パーツ数は約240点とタミヤのキットの倍以上(値段も・・・)。意味なくパーツ数が多くて作っていてストレスのたまるだけのキットもありますが、さて、これはどうでしょうか?

外装パーツ

かえる工房はスケールキットでは塗装をするのが当たり前だと考えているので、カラフルな成形色を使うのに否定的ですが、このキットではボディ色に塗装するパーツのみブルーに色分けされていて製作の便宜を図っているようです。

シリンダー①

シリンダーは冷却用フィンを一枚づつ重ね合わせる方式。フィンを薄く再現するためでしょうが、ちょっとメンドくさそうです(´・_・`)。上部は6枚、下部は9枚の計15枚。順番を間違えないように切り出してからきちんと並べます。

シリンダー

シリンダーフィンの取り付けダボは組み立てミスを防ぐために、一枚一枚形状が変えてあります。ここ以外にもホイールやキャブなど位置を間違えやすいパーツには同じような処理がされています。こういうユーザー視点に立った設計がされているとすごく感動します。(^∇^)

シリンダー③

これまた頭のおかしい設計(ほめ言葉)。ピストンこそ入っていませんが、ピストンの穴が再現されカムカバーの裏にはバルブのモールドが入っています。

クランクケース

ミッションやオイルパンにも内部構造がモールドされています。完成すれば100%見えなくなるのに・・・。これは「整備中のジオラマをつくってね♡」というメーカーからのメッセージなのでしょうか?

ホイール

ワイヤーホイールの場合、左右2パーツはり合わせが一般的ですが、このキットでは4パーツ構成。今回もスポークを張り替える予定ですが、前回のマッハとはやり方を変える必要がありそうです。

チェーン

チェーンは前後スプロケットと一体成形。ちゃんとチェーンのたるみが再現されているのがウレシいですが、モールドが少しダルい・・・。

ウィンカーとブレーキランプ

ウィンカーとブレーキランプはクリアーオレンジとクリアーレッドで成形されていて塗装不要。他の色に塗装する可能性はほとんどないのに塗装の必要なクリアーパーツを採用するメーカーが多いのはコスト的な問題なのでしょうか?

組み立て説明書

タミヤのビッグスケールのような冊子形式で見やすい作りになっています。実車についての解説がついていればカンペキだったのですが・・・。

仮組み完了

主要パーツを仮組み。まだハンドルをつけていないのでノーマルとはかなり印象が違います。クリップオンハンドルとシングルシートをつけてカフェレーサー仕様に改造するのもおもしろそうです。

外装パーツの製作

塗装テスト(キャンディゴールド)

取説にはカッパー+クリアオレンジ(1:5)と指示されていますが、キャンディ塗装をすることにしました。写真はカッパーの下地にクリアイエロー+クリアオレンジ(少量)を吹いたもの。

下地塗装

サフ代わりにファンデーショングレーを吹いて表面状態をチェック。さらにカッパーで下地塗装をしました。

本塗装

カッパーの下地にクリアイエロー+クリアオレンジ(少量)を重ね塗りをしてキャンディ塗装にしました。実車でも写真によって色合いが異なるので、調色にだんぶ悩みました。

デカール&クリアコート

タンクにデカールを貼ってからクリアコート。昔のマシンなのでメッキパーツが多くてめんどうですが、グラフィックは至ってシンプルです。

外装パーツ完成

クリアー層を1500〜3000番のヤスリで研ぎ出してから、タミヤコンパウンドの粗目→細目→仕上げ目で磨いて、エンブレムやモールを接着。

スポーク張り替え

メッキ落とし①

ホイールをキッチンハイターにつけてメッキ落とし。メッキを生かした製作もしたいのですが、キズをつけずにスポーク張り替えをする自信がないので、今回もメッキ塗料で再塗装をします。

メッキ落とし②

キッチンハイターに30分ほどつけるとキレイにメッキが落ちました。今回はフロントフォークは通常のシルバー塗装をすることにしたので、ついでにこちらもメッキを落としました。

スポーク張り替え①

リムの部分のみを接着。後で穴を開けるので、接着面がはがれないようにしっかりと固めます。スポークの刺さる角度をマーキングしておきます。

スポーク張り替え②

片面だけスポークを切ってハブを分離させます。

スポーク張り替え③

スポークの取り付け部をキレイに切り取って、ハブ側には0.4mm、リム側には0.6mmの穴を開けます。張り替え時にハブの位置がズレないようにビスで固定します。

スポーク張り替え④

マッハⅢの時は0.35mmの虫ピンを使いましたが、それでも少し太い感じだったので、今回は0.3mmを使用。汚れを避けるため今回は瞬着ではなく流し込みセメントを使用しました。

スポーク張り替え⑤

もう片面も同じように張り替えて完成!

エンジン・フレーム・足回りの製作

エンジン完成

説明書ではシルバー一色の指定ですが、あまりにも単調なのでシルバー、スーパージュラルミン、メタリックグレー、クロームシルバーなどで部分的に色調を変えました。

フレーム完成

エンジン周りのパイピングはかなり複雑なので、フレームに載せる前にやっておきます。

ホイール塗装

下地にプライマーサフを吹いてから、ブラック→ SHOW UPのリアルクロームライトでメッキ塗装。

リア足回り完成

足回りの組み立てはずいぶん変わった方式で少し戸惑いました。スイングアームはネジ止めでなくフレーム裏側のダボにはさみ込む方式になっています。

フロント足回り完成

フォークは上下分割されているので歪まないように注意して接着。メッキパーツのフェンダーは接着がけっこう面倒でした。

フレーム・足回り完成

エンジンと前後足回りを組んで、車体側は概ね完成。

その他小物の製作

バッテリー

中身こそないもののバッテリーケースは透明パーツで再現。「YUASA」のデカールも付属します。問題は完成後にはほとんど見えなくなること・・・(´・ω・)

メーター

デカールの印刷がキレイでガラスカバーのパーツも付いていて、なかなかいい雰囲気です。

ナンバープレート

ナンバープレートのデカールは「HONDA」と「•7 50」の2種が付属。地域は「静岡」「浜松」「品川」「埼」「三」、ひらがなは「ま」「み」「か」「せ」が選択可能。

マフラー①

ヒートガードはマフラーと一体成形になっているので、マスキングをしてシルバーで塗装。完成後に見えなくなるような部分に凝るよりこういう部分を細かく再現してもらいたかったです。

マフラー②

マフラー完成。ヒートガードの黒部分はデカールで再現。リアサスペンションはスプリングを組み込む形式でリアリティマシマシです。

シート

セミグロスブラック+グレー(極少量)で塗装。レザーの質感を出すためにあえて砂吹きで塗装しました。メッキモールの部分はキット付属のシールを貼り付け。

車体側完成

小物類を取り付けて車体側はほぼ完成。あとは外装をつけるだけですが、そうすると内部パーツが見えなくなるのでその前に記念撮影。

ハセガワ 1/12 カワサキ 500-SS MACH III (H1)

2024年1月完成

オートバイモデル第6弾は元祖最速マシンのカワサキマッハⅢです。

マッハⅢは北米市場をメインターゲットにして当時としては珍しい並列3気筒エンジンは強烈なパワーを出しましたが、それにフレームやタイヤがついていかなかったようです。かえる工房にとっては「パワーはあるがとんでもないジャジャ馬だった」とウワサに聞くだけで、まさに「伝説のマシン」です。この頃からバイクのデザインがスタイリッシュになり始め、CBやZもカッチョいいのですが、迷車好きのかえる工房としてはどこかバランスが狂ったようなマッハⅢの歪なスタイルがけっこう好みだったりします。

空冷2ストローク並列3気筒 最高出力 60hp / 7,500rpm
乾燥重量 174 kg
  1969年発売

今まで作ったバイクモデルはほとんどがタミヤ製でハセガワのバイクキットは初めてです。今回のテーマは「スポークの張り替え」。プラ製の太いスポークでは萎え萎えですが、張り替えとなるとハードルが高くて「CB400four」「SR400」などになかなか手が出せなかったのですが、アオシマの「ドリームCB750 FOUR」も予約したので、思い切ってチャレンジしてみました。

yahooオークションに出品中!

上から見ると旧時代のスリムな車体に幅広の並列3気筒エンジンを無理やり積んだのがよく分かります。このいかにもアンバランスなところがマッハの魅力です。

今回の1番のポイントはスポークの張り替え。キットの太いスポークをカットして虫ピンに変更。初めてにしてはうまくいきました。d(^_^o)

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約140点。タンクやシートの裏など完成後にはほとんど見えない部分まで細かく再現しているためパーツ数はかなり多めです。古いバイクなのでメッキパーツが大量にありますが、今回はメッキをできるだけ生かして製作する予定です。

デカール

白マッハ用の紺ラインも入っていますが、説明書にはなぜか黒マッハ用の指示しかありません。メーターも輸出用と国内用の2種が付属します。

仮組み

主要パーツの仮組み完了。いかにも前輪荷重が少なそうなデザインです。「3速までウイリー」という伝説はマッハⅢがパワフルであったという文脈で語られますが、実はただ単に車体バランスが悪かっただけではないでしょうか?

スポーク部

やはりキットのままでは太くてモッサリしています。実車のスポーク径を1/12にすると0.3mmほどですが、キットのパーツを測ってみると0.7mmもありました。プラスチック製ではこのくらいの太さでないと強度的に無理が出るらしいです。

スポークの張り替え

メッキはがし

というわけで、スポーク張り替えにチャレンジ。とりあえずホイールをキッチンハイターに漬けてメッキ落とし。原液に漬けて2〜3分でキレイにメッキが落ちました。

接着

メッキ剥がしをしたホイールのリム部分だけを接着。クリップではさんでガッチリ接着します。

スポーク位置のチェック

いよいよスポークを切り取りますが、その前にハブの位置とスポークを差し込む角度をマーカーでアタリをつけておきます。

スポークの切り取り

スポークとハブの位置をマジックでチェックしてスポークを切り取り。もう後戻りはできません・・・(−_−;)

スポークとニップル

スポークは0.35mm径の虫ピンを19mmほどの長さにカットして端を2mmほど折り曲げ。ニップルは真鍮パイプ(0.6mm径)を長さ2mmにカットしてスポークに通します。

スポークはり完成

ハブは0.4mm、リムは0.6mmの穴を開けて一本ずつスポークを接着。接着部が少し汚れてしまいましたが、初めてにしては思ったよりうまく行きました。d(^_^o)

外装パーツの製作

タンク

初期型マッハの特徴、通称「エグリタンク」。おそらくコストダウンのためでしょうが、H1Aからこのリブがなくなります。実用的には大差ありませんが、デザイン的にはこちらの方が好きです。パーツの成形がイマイチ良くないので接着線にパテ埋めをしました。

下地塗装

サフ代わりにフィニッシャーズの「ファンデーショングレー」で下地塗装。

本塗装

フィニッシャーズの「ファンデーションホワイト」で本塗装。黒マッハはあまり馴染みがないので、やはり白マッハ仕様で製作することにしました。細かい仕様が違うかもしれませんがそこは気にしないことにしました。

デカールはり

白マッハ用の紺色のデカールを使用。タンク前部の曲面部にシワができやすいですが、ハセガワのデカールは繊細なので、少しずつマークセッターを塗って慎重に馴染ませます。

エンジン・フレームの製作

シートの磁石接続①

シートを脱着可能にしたいのですが、取り付けダボが小さくてすぐにポロポロ落ちてしまいます。そこでシートとシートレールに虫ピンと1mmネオジム磁石を埋め込みました。

シートの磁石接続②

このように逆さまにしてもシートが落ちることはありません。これで完成後もシートを外して細部まで鑑賞できるようになりました。

エンジン組み立て

今では見られることのなくなった空冷3気筒エンジン。エンジンカバーは仮組みですが、ここまで組み立ててからでもフレームに搭載可能です。

エンジン・フレーム完成

エンジン、キャブ、エアクリーナーなどを塗装してフレームに組み込み。なかなかこだわりのキットで、プラグコードだけでなくフューエルパイプやアクセルケーブルなども再現されていてパイピングがなかなか大変でした。

シートの塗装

シート裏は光沢ブラックで、シート表面はセミグラスブラックで塗装。シートのレザーの質感を出すためにあえて砂吹きをして梨地に仕上げました。

足まわりの製作

スイングアーム

左右パーツの接着部にはなぜが取り付けダボがありません。ピポット部にネジを通すので強度的な問題はないと思いますが、なんとなく気持ち悪いのでプラ板でガイドを作りました。

フロント足回り完成

足回りを塗装して組み立て。ホイールはガイアノーツのプレミアムミラークロームで塗装。Fフォークのインナーチューブにはハセガワのミラーフィニッシュを張りこみました。

リア足回り完成

同じように完成したリアホイールを組み付けてリア足回り完成。リアフェンダー、チェーンカバー等はキットのメッキパーツをそのまま生かしました。

最終組み立て

マフラー組み立て

マフラーはメッキパーツを生かしてそのまま接着。パーツの精度が高くアンダーゲートになっているおかげで接着線はそれほど目立ちません。左右非対称の三本マフラーがカッチョいいです。

リアサスペンション

リアサスはメッキの一体パーツ。ここはスプリングを組み込む形式にして欲しかったところです。完成後に見えないような部分はやたら細かく再現しているのに・・・(´・_・`)

ハンドル周り組み立て

ハンドルは4種類が選択可能。今回はアップハンドルでミラーが左右につけられるものを選びました。メーターのデカールも複数付属しますが、国内用のレッドゾーンのやたら広いものを使用。

ステアリングダンパー

フロント右にステアリングダンパーがつきます。フレームとトリプルツリーを繋ぐものですが、このサイズで可動を再現するのは難しいので、フレームのみに接着します。

外装パーツ取り付け

タンク、サイドカバーにクリアーコートをして研ぎ出し、コンパウンドで磨いてツヤを出してから本体に取り付け。接着方式なのでせっかく作ったフレーム部分がほとんど見えなくなってしまいました。(´・_・`)

No.44 タミヤ 1/12 スズキ GSX1300R 隼

2023年9月完成

久々のオートバイモデルの依頼製作は20世紀末に登場したアルティメットスポーツ、「GSX1300R 隼」です。当時、二輪の最高速競争は300 km/h時代に入っており、ライバルのホンダの「CBR1100XX」やカワサキの「ZZR1100」などを抑えて世界最高速を達成したマシンです。最近のバイクについては詳しくないのですが、この後、最高速競争に歯止めをかけようという機運が高まったこともありおそらくこのマシンが今でも世界最高速なのではないかと思います。

水冷DOHC4バルブ直列4気筒  最高出力 175馬力

乾燥重量 215 kg  1999年発売

隼はかえる工房のかつての愛車「GSX1100S」に比べるとはるかにパワフルで軽量です。残念ながら隼に乗る機会には恵まれませんでしたが、「GSX-R750」に試乗した時は、タンクの幅の広さや無理のないランディングポジションに驚き、実際に走らせてみて素直なエンジンレスポンスやハンドリングの軽さに感心させられました。30年近くの時代差があるので当然ですが、同じスズキの二輪でも「GSX1100S」とは全く違う乗り物でした。最高速アタックにチャレンジする機会はありませんでしたが、素人でも200km/hオーバーくらいならたやすいのではないかと感じました。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約110点。タミヤらしく効果的にパーツを一体化してパーツ数を抑えています。昔のキットと比べると各部に極小の金属ビスが多用されていて、組み立てやすさと強度アップを図っています。

デカール

キットは2002年型がデフォルトですが、デカールは1999、2000、2001年型に対応できるように数種用意されています。今回は99年仕様のメタリックサターンブラック×メタリックライトチャコールでのご依頼です。

マスキングシート

カウルの塗り分け用のマスキングシートが付属。隼は三次曲面の塗り分けがあるのでこれは嬉しいボーナスです。

仮組み

主要パーツの仮組み完了。無塗装だとまるで仮面ライダーの新サイクロン号のように見えます。センタースタンドがないので、ディスプレイ用のクリアーパーツが付属します。

外装パーツの製作

パーツの接着

接着剤をたっぷりつけてフロントフェンダー、リヤカウルを接着。念のため黒い接着剤で裏打ちをして補強。

カウル固定用のネジ

カウル固定用のネジはモールドで再現されていますが、研ぎ出し塗装を行う関係から事前に削り取って塗装後に虫ピンの頭を接着することにしました。

塗装テスト①

カウルはメタリックサターンブラック×メタリックライトチャコールの塗装とのご依頼なので、クレオスの GX201メタルブラックとGX213 ホワイトシルバーで塗装テストをしてみましたが、どうも明るすぎるようです。

塗装テスト②

GX201メタルブラックにブラックを加え、GX213 ホワイトシルバーにメタルブラックを加えて色合いを暗く調整。依頼者様のOKがいただけましたので、これで本塗装を行います。

塗装①

メタリック色の発色を良くするために下地にブラックを塗装。

マスキング

メタリックグレーを塗装してからマスキング。99年〜00年型とそれ以降では微妙にパターンが違うので要注意!曲面が多くキット付属のマスキングシートだけでは完全にカバーできないので、マスキングゾルを併用。

塗装②

メタリックブラックを吹いて塗装完了!曲線が多くて塗り分けが難しかったですが、まあまあうまく行きました。

デカールはり

「SUZUKI」「隼」などのデカールを貼り付け。ここからクリアーコート→研ぎ出しを何度か繰り返してツヤを出していきます。

エンジン・フレームの製作

エンジン完成

エンジン、キャブレター等をシルバー、ブラックで塗装して組み立て。細部塗装が説明書では省略されているので、実車写真を参考にエナメル塗料で筆塗りしました。

エンジン搭載

いかにも剛性の高そうな角形アルミ製のツインスパーフレームにエンジンを搭載。昔のキットと違って極小ビスが使われているので仮組みがしやすくなっています。

足まわりの製作

リア周り完成

ホイール、リアサス、ブレーキ、チェーンなどを塗装してメッキパーツのスイングアームに組み込み。

フロント周り完成

Fフォークやブレーキ周りをアルミシルバー、チタンシルバー、チタンゴールド、ブラックなどで塗り分け。インナーチューブにはメッキシールを貼り込みました。

マフラーの製作

マフラーの完成

エキゾーストパイプはフラットブラック、サイレンサー部はアルミシルバーで塗装。接続部分のメッキパーツはそのまま使用しましたが、設計が絶妙なのか接着線はほとんど気になりません。

フロントカウルの修正

フロントカウルの塗装

ショック!ここまできて塗装ミスが発覚。99年型のフロントカウルは中央部もメタリックブラックでした!・・・( ´△`)

フロントカウルのすり合わせ①

塗装をやり直すついでにカウルのフィッティングを見直し。フロントカウルのステー部を削って、取り付けユルくして接着時に微調整が

フロントカウルのすり合わせ②

カウルがぴったり合いました。サイドカウルはネジ止めですが、締め込み方を調整してフロントカウルとぴったり合う位置を探します。

再塗装

99年型の資料をよく見て、改めて塗装。こんどこそ間違いないので、デカールをはってクリアコートをします。

完成!

クリア層を研ぎ出してコンパウンドで磨いてツヤ出し。せっかく塗装したカウルや透明パーツを痛めないようにスクリーンや灯火類の接着にはエポキシ接着剤を使用します。

タミヤ 1/12 スズキ RG250Γ

2022年8月完成

VT250、RZ250とともに80年代のクオーターバイクブームを牽引したRG250Γです。市販車で初めて角形アルミフレームを採用、理想的な形状のチャンバーを搭載するためにセンタースタンドを省略、3,000rpm以下は表示されないタコメーターなど当時の常識を覆しレーサーレプリカの先駆けとなった革新的なマシンです。私はフルカウルのバイクはあまり好きではないのですが、Γの場合はアンダーカウルがないと腰高に見えてカッチョ悪いので、フルオプション仕様を選びました。今回の製作のテーマとしてネオジム磁石を使用してカウルの脱着に挑戦してみます。

2ストローク 水冷並列2気筒

最高出力 45馬力 乾燥重量 131 kg

1983年発売

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

リヤサスペンションにコイルスプリングを、スイングアームの取り付けに金属ビスを使用するなど少し進化している点もありますが、全体的にはこの時期のタミヤ製キットの標準的なものです。できるだけパーツを一体成形するといい意味でタミヤらしい構成になっています。

追加パーツ

「フルオプションバージョン」の追加パーツ。アンダーカウル、シングルシート、メンテナンススタンドがつきます。

デカール

RZ350の製作では古いデカールに苦労したので、メーカーに問い合わせて新品のデカールを購入。やはり古いものはかなり変色しています。

仮組み

主要パーツの仮組み。この時代のマシンとしては非常にレーシーなスタイルですが、後のレーサーレプリカに比べるとカウルやハンドルの位置がけっこう高くてツアラーっぽい雰囲気も残しています。

外装パーツの製作

2mmネオジム磁石を埋め込んでアンダーカウルが脱着できるように加工しました・・・が、エンジンを積んでみたら、磁石を埋め込んだ部分がミッションカバーに干渉して脱着できないことが判明・・・(´・ω・`)

タンク、アッパーカウル、アンダーカウルを接着。アンダーカウルの合いが悪かったので、接着線にクサビ状のプラ板をはさんで後部を若干幅増し。サフ代わりのファンデーショングレーを吹いて表面をチェック。ヒケやキズがある部分を修正。

ファンデーションホワイトで白部分を塗装して乾燥後にマスキング。ブルーFS15044+ブラック(少量)で青部分を塗装。箱絵の赤塗装もいいのですが、やはりΓは青塗装でしょう(^○^)。

マスキングをはがしてデカール貼り付け。ストライプの白部分をうまく重ねればマスキングのはみ出しをきれいに隠すことができました。ナックルガード下の白部分もデカールですが三次曲面にきれいになじんでくれました。

フレーム・エンジンの製作

エンジン完成

2ストローク 水冷並列2気筒とこの前作ったRZと同じで外見もよく似ています。4ストローク空冷エンジンに比べて外見的にはいささか面白みに欠けます。(´・ω・`)

足まわりの製作

メッキ落とし

Fフォーク、スイングアームなどのメッキ落とし。この前作ったフジミのブラバムはメッキ落としが大変でしたが、これはサンポールに5分ほど浸けただけできれいに落ちてくれました。

フロント周り完成

Fフォークボトムケースはexシルバーで塗装し、チューブにはメッキシールをはりこみ。

リヤ周り完成

スイングアームはガイアノーツのプレミアムミラークロームで塗装。説明書ではブレーキキャリパーはシルバー+オレンジと指示されていましたが、なんかウンコみたいな色になったので単純にゴールドで塗りました。

チャンバー・マフラーの製作

チャンバーのパーティングライン消し。マスキングテープを貼り込み、すき間に黒い接着剤を流し込んで消えてしまった溶接跡を復活させました。

各パーツの組み立て

フレームにエンジンをのせて、前後の足回りを組み込み。

マフラーを取り付け。マフラーはガイアノーツのプレミアムミラークロームで、チャンバー部はフラットブラックで塗装。

完成!( ̄∇ ̄)

ミラー、灯火類をつけたカウルをのせて完成!今回はデカールが新品だったおかげでずいぶんスムーズにすすみました。アンダーカウルの磁石接続は失敗しましたが、ストレート組みでも脱着可能にできました。

タミヤ 1/12 ヤマハ RZ350改

2020年5月完成

60年代〜70年代は各社からCB750FOUR(69年)、Z2(73年)、GS750(77年)などの大排気量車が競うように発売されていましたが、1975年に実施された中型限定制度の影響で、CBX400F、Z400FX、XJ400、GS400などの400cc車が主流となり、250cc車はその下位車種の位置付けでした。

2ストローク 水冷並列2気筒

最高出力 45馬力 乾燥重量 143 kg

しかし、80年代になるとVT250F、RG250Γなど軽量コンパクトで高性能な250cc車がバイクブームを牽引していきました。「ナナハンキラー」と呼ばれたRZ250/350はその先駆けで、私も愛車にしようと一時期中古車屋を探し回りましたが、その頃にはすでに生産中止になっており、旧車を維持する自信がなくあきらめました。後継車のRZ250Rには試乗する機会がありましたが、初代RZはけっきょくまたがってみたことしかありません。

 

プラモデルの方はだいぶ前に作りかけて、いろいろイジっているうちに泥沼にはまって放り出してしまいましたが、改めて中古キットを手に入れて再チャレンジしてみることにしました。(^O^)

タミヤのキットをベースに前後ホイールや足回りをアオシマのXJR400から流用。クリップオンハンドルとチャンバーは大昔に買ったクリームのガレージキットを芯にしました。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

RZ250との違いはデカールとカウルパーツの有無。ビキニカウルとアンダーカウルは好みではないので使用しません。

デカール①

デカールがやや黄ばんでいます。2017年に再販されたものにはカルトグラフ社のデカールが付属していますが、もったいないので今回はこれを使用します。

デカール②

一応メーカーに問い合わせましたが、欠品中とのことでキット付属のものを使うことに決定。紫外線で黄ばみが消えるという話を聞いたので南側の窓に貼り付けてしばらく様子を見ます。

デカール③

2週間後の状態。だいぶ黄ばみが抜けたのでこのぐらいで良しとします。季節は4月で雨や曇りの日が多かったので、真夏なら数日〜1週間程度で十分でしょう。割れ防止のためタミヤのX=22アクリルクリアーで表面をコーティング。

クリーム社のセパハンとチャンバー

メタル製セパハンとレジン製チャンバーの改造キット。大昔に購入したものですが、ようやく日の目を見ることができました。

主要パーツの仮組み

この前まで1/6のCBを作っていたため、恐ろしく小さく感じます。今の目で見るとまるで自転車のように細いタイヤとFフォークが時代を感じさせます。

アオシマXJR400

というわけで、コイツから足まわりをもらうことにしました。フロント周りはそのままつけられそうですが、スイングアームはそれなりに加工が必要で前回もここでくじけてしまいました。

フレーム・足まわりの製作

足回りパーツの比較

上がノーマル、下がXJRの足回り。マービックの3本ホイール風のデザインがカッチョいい!2本サスをモノサスに、ドラムブレーキからディスクブレーキになるので色々と加工が必要です。

仮組み状態

とりあえずXJRの足まわりをそのまま取り付け。タイヤは太ければいいというモノではありませんが、迫力があってやっぱりカッチョいい!(^O^)。

フロント周りの取り付け

ステアリングヘッドのビス穴を若干広げるだけで取り付けられますが、少し隙間ができるので、トリプルツリーの上にプラパイプで作ったスペーサーをかませました。

スイングアームの加工

プラ板を曲げてサスペンションを取り付けるアームを作成。ノーマルパーツの形状を参考になながら曲線や長さを決めてスイングアームに接着。

本体に取り付けた状態

今さらですが、ホイールベースが長すぎてちょっとバランスが悪いことに気づきました。NSR250のものがピッタリだと聞きましたが、わざわざ新品のキットを購入してツブすのはもったいないし・・・(´・ω・`)。

ジャンクパーツの中からサイズのあいそうなスイングアームを見つけたので、こちらに変更。フレームとホイールの受けをプラパイプで加工して、ショックアームを接着しました。

足まわり完成

ノーマルに近いホイールベースになりました。リヤサスの長さを調整してもう少しオシリを上げようかな?

ハンドルまわり①

セパハンをトップブリッジ下に付けるのはよく見かけますが、明らかに操縦性が悪化するので、実車ならトップブリッジ上に付けたいところですが、フォークを延長する工作がちょっと面倒・・・。(⌒-⌒; )

ハンドルまわり②

トップブリッジとトリプルツリーにノーマルのメーターとホーンステーを取り付け。ヘッドライトステーはXJRのものでは位置が低いのでノーマルのものを移植。ハンドルとスイッチボックスはXJRのものをそのまま使用。

エンジンまわりの製作

エンジンは基本的にストレート組み。キャブと腰下はガイアカラーのEXシルバーで、それ以外はブラックで塗装。仕上げにはガイアの新色、Ex-09 Ex-セミグロスクリアープレミアムを使用しましたが、フッ素入りで塗装面が非常になめらかに仕上がりました。

チャンバー・マフラーの製作

大昔のレジンキットで表面がグニャグニャだったので、一旦モールドを削り落として表面を整えました。エンジンとの接続部にキットのノーマルパーツを移植し、ステーはプラ板と虫ピンで作製。サイレンサー部は5mmプラパイプとメッキパイプで自作。

左右対称になるようにチャンバーの位置決め。ステップまわりはXJRから移植。シフトレバーリンケージの取り回しがRZとは逆になりますが、気がつかなかったことにします・・・(⌒-⌒; )。

チャンバーの溶接跡を再現。伸ばしランナーを張り込む方法もありますが、今回はマスキングテープの隙間に瞬着パテを流し込む方法を採用しました。

サイレンサー部は光沢ブラックで、チャンバーをSHOW UPのリアルクロームライトで塗装し、クリアオレンジとクリアイエローで焼け跡を入れました。

外装パーツの製作

下地塗装

接着したパーツを240〜600番のヤスリで表面を整え、下地塗装。今回はサーフェイサーの代わりにフィニッシャーズのファンデーショングレーを使用しました。

本塗装

フィニッシャーズのファンデーションホワイトの上からクレオスのホワイトパールを吹き付け。ホワイトパールは薄めすぎると乾燥時にヒビ割れができるので要注意。

デカール貼り①

補強のために表面をタミヤのX=22アクリルクリアーでコーティングしたのですが、お湯につける時間が長すぎたようで、ちぎれたりハシが丸まったりしてしまいました。古いデカールはお湯ではなく水につけたほうがいいようです。

デカール貼り②

赤のラインはけっこう退色しているしやはり青ラインの方が好きなので、トラの子のカルトグラフ製デカールを使用。古いデカールの再生はまた次の機会にチャレンジします。

デカール貼り③

当たり前ですが、実にカンタンに貼り付けられてすばらしい発色に仕上がりました。レーシングカーなどグラフィックが重要なものは全てカルトグラフ製にしてもらいたいものです。

シートの塗装

縫い目のモールドがぼんやりしている所を瞬着パテで修正。光沢ブラック+ファンデーショングレー(少量)を砂吹きしてシート表面の質感を表現しました。

各パーツの組み立て

フロントフォーク

メッキをはがし、ボトムケースはシルバーで塗装。インナーチューブはアオシマのトヨタ2000GTについていたメッキシールを張り込み。

スイングアーム

ガイアノーツのプレミアムミラークロームで塗装し、光沢クリアーでコーティング。スプロケットとチェーンはEXゴールドで塗装して社外品に交換したイメージにしました。

シャーシ完成

各部のケーブル、ホース類をパイピングをしてからホイールを取り付け。ブレーキディスクもメッキを落としてEXシルバーで塗装。ステップをXJRから移植し、完成したチャンバーを取り付け。

メーター

UVジェルクリアでメーターのガラスを表現。UVジェルクリアではどうしても歪んだ感じになるので、次は透明プラ板を切り出す方法を試してみます。

ウィンカー・ミラー

ウィンカーやミラーは小型のものに交換したかったのですが、ジャンクパーツに適当なものがなかったのでノーマルパーツをそのまま使用。

タンクとカウルを取り付けて完成!今回、足回りやチャンバーの改造はわりとスムーズにいきましたが、外装の塗装と古いデカールにずいぶん手こずってしまいました。

タミヤ 1/12 ホンダCB750F

2021年12月完成

1979年発売

4ストローク 空冷DOHC4バルブ 並列4気筒

最高出力 68馬力 乾燥重量 228 kg

積みプラ整理シリーズバイク編。数十年前に購入し倉庫の奥でホコリをかぶっていたものを引っ張り出しました。バイクキットは久しぶりなので、今回は無改造、説明書通りに塗装、組み立てでいこうと思います。

マフラーの接着線だけはどうしても気に入らなかったので、メッキ落としをしてSHOW UPのリアルクロームライトで塗装。これがなかなかいい塗料で、思ったよりいい雰囲気を出すことができました。

製作記録

仮組み・下地処理

主要パーツの接着。タンクとフェンダーは補強のため裏打ちをしました。フェンダーやスイングアームにはけっこう大きなヒケがあったのでwaveの「黒い接着剤」でパテ埋めをしました。

主要パーツの仮組み。バイクキットは車と違って完成後のイメージがつかみにくいので、パーツの合いを確認するとともに完成状態のバランスを確認します。足回りはビスで取り付けるので、塗装前に一度ねじ込んでおいてプラスチックパーツにアタリをつけておきます。

主要パーツにサフ吹き。この後、表面処理をして塗装に入ります。

リアカウルの小物入れのフタはなぜか凸モールドになっているので、凹モールドに掘り直し。キーホールは虫ピンに置き換えます。

エンジン・フレーム

フレーム、スイングアームはブラック、リアフェンダー、エアクリーナーボックスはセミグロスブラックで塗装。エンジンとキャブは指定色のフラットアルミで塗りましたが、シルバーというよりライトグレーに見えるので、通常のシルバーで塗り直しました。

エンジンとキャブはほぼ完成。キャブとミッションのカバー部はキットのメッキパーツをそのまま生かしました。プラグコードやフーエルホースが太すぎる気がしますが気にしないことにします。

塗装済みのエンジンをはさんでフレームを接着。説明書をちゃんと読んでいなかったので、フレーム下の部分まで接着してしまいましたが、スイングアームが入らなくなることに気がついてあわてて外しました。(*´ω`*)

リヤタイヤ周り完成!80年代のホンダ車が採用していたコムスターホイールのデザインが独特で、塗り分けにけっこう時間がかかりました。

メッキパーツの塗装がまだですが、とりあえず足回りを組んでみました。

外装

捨てサフを400〜800番まで磨いて下地に黒を塗装。黒の上からシルバー、さらにクリアーレッドを吹き付けてキャンディレッドの塗装完了!デカールはなんとか使えそうですが、念のためクリアでコーティングしておきました。

デカールをぬるま湯につけて5分・・・10分・・・30分・・・1時間経ってもデカールが浮き上がる気配がありません。(´・ω・`)・・・・というわけで新品のデカールを購入。ネットで注文すると3日ほどで届きました。

デカール貼り完了!当たり前ですが実に簡単に綺麗にできました。やはり最初からケチらずにデカールは新品を使うべきだったと反省。(´・ω・`)

メッキパーツの処理

できるだけキットのメッキパーツをそのまま生かして製作するつもりでしたが、やはりFフォークやマフラーはパーティングラインが目立つので、塗装で処理することにしました。まずはサンポールに漬け込んでメッキ落とし。

下地に光沢ブラックを塗装。下地処理でメッキ塗装の輝きが違ってくるのでできるだけ丁寧に。

数種のメッキ塗料をテストした結果、今回はSHOW UPのリアルクロームライトを使用することにしました。

リアルクロームライトでマフラーを塗装!普通の銀塗装とは全く違うメッキ調の輝きがなかなかいい感じです。(^ω^)

本体に組み込み。エンジン周りはメッキパーツのままですが、塗装したパーツとの違和感はほとんどありません。

フロントフォーク周り。残念ながらこちらは少し曇ってしまいました。(´・ω・`)

ミラー、ヘッドライト、ウィンカーの塗装完了!

完成!(^O^)

ン10年積みプラになっていたものをようやく完成!デカールは死んでいたので新品を購入。バイクキットは久しぶりなので、ストレートにお手軽製作です。