塗装テスト(ホワイト系)

美少女フィギュアの水着やレオタードなどを光沢ホワイトで塗装する場合にどのような表現ができるか、いくつか塗装テストをしてみました。

①ホワイト+シャドー

クレオスのホワイトにガイアカラーの風群青でシャドーを入れたもの。白のブラウスやワンピースなどを塗装するときの定番です。

さくらちゃんのワンピースは風群青で、翼はピンクでシャドー入れをしました。

②缶スプレー

タミヤの缶スプレーTS-26ピュアホワイトを塗料が垂れる寸前まで吹いたものです。黒や赤だとテロテロした面白い光沢がでるのですが白ではイマイチのようです。

③C-151ホワイトパール(白下地)

ホワイトの下地にクレオスのC-151ホワイトパールを重ね塗り。淡いパールホワイトでこれといった特徴はなく無難な感じに仕上がります。

④ C-151ホワイトパール(銀下地)

シルバーの下地にクレオスのC-151ホワイトパールを重ね塗り。ホワイトというより青みがかったシルバーグレーに近くなりました。

⑤GX110クリアシルバー

ホワイトの下地にクレオスのGX110クリアシルバーを重ね塗り。やや青みがかった銀に近い色になります。

⑥XC01ダイアモンドシルバー

ホワイトの下地にXC01ダイアモンドシルバーを重ね塗り。テラテラした感じがキレイなので、「アスカゴスロリver.」のストッキングに使用しました。

⑦XC08ムーンストーンパール

ホワイトの下地にXC08ムーンストーンパールを重ね塗り。ダイアモンドシルバーより輝きが柔らかい感じがします。「セーラーサターンミュージカルver.」に使用しました。

塗装テスト(ゴールド系)

メッキ塗装と並んで悩ましいのが金塗装です。各社から発売されているゴールド塗料の比較を行い、それぞれがどのような発色をするか簡単なテストをしました。テストしたのは次の4種ですが、他にもさまざまな塗料が発売されているので少しずつ更新していくつもりです。

1.クレオス Mr.カラー(8) ゴールド

このテストの中では最も歴史のある塗料でこれといった特徴はありませんが、何に使っても無難に合いそうな色調です。ただし金メッキのようにキラキラした金属感を再現するには少し物足りません。

2.クレオス Mr.カラー(SM207) スーパーリッチゴールド

その名の通り、「リッチ」な金色です。通常のゴールドとガイアのスターブライトゴールドの中間程度と言ったら分かりやすいでしょうか?金塗装でも少しキラキラ感を出したい時によさそうです。

3.ガイアノーツ(Ex-08) Ex-ゴールド

クレオスのゴールドに比べてかなり渋くて落ち着いた感じです。メッキや金属パーツではなく金塗装された部分を再現するのに向いています。

ランボルギーニミウラのホイールとボディ下部に使用。変に主張しすぎない落ち着いた感じに仕上がりました。

4.ガイアノーツ(122) スターブライトゴールド

通常の金にクリアーオレンジが混ぜられているようです。すごく派手な色合いで美少女フィギュアのアクセサリーなどのキラキラした感じにぴったりです。

星の部分はガイアノーツのスターブライトゴールド、杖の基部はクレオスのゴールドで塗装。部品によって塗料を変えることで質感の違いを出してみました。

5.タミヤエナメル X-12 ゴールドリーフ

タミヤのゴールドリーフは古くなると顔料が変質して輝きが失われます。また、一旦乾燥した塗料を溶剤で薄めても顔料が分離したままになってもとに戻すことはできません。タミヤのHPによるとXF-6コッパーも同じような性質の顔料を使っているそうです。

かえる工房では主に細部を筆塗りする時にタミヤのゴールドリーフを使っていますが、古くなったものは黄土色になっていました。こうなったらあきらめて新品に買いかえるしかありません。右の写真は新品の塗料でコスチュームのモールを筆塗りしたものです。

6.シルバー→クリヤーカラー

金表現をするのにシルバーの下地にクリヤーイエローやクリヤーオレンジを重ね吹きする方法もあります。左はその方法でHGUCゲルググのバーニア部を塗装したもの。

RZ350のチャンバーの溶接部分に軽くクリヤーイエローをかけてみました。

クレオス ウェザリングカラー(スティンブラウン)

スミ入れやウェザリングは長年エナメルカラーを使っていましたが、エナメル系塗料はプラを侵してしまうことがあるので、クレオスから発売されているウェザリングカラーを試してみました。

いすゞフォワードの荷台部分に使用。まずラッカー系塗料のタンを塗装。

ウェザリングカラーのステインブラウンを全面に筆塗り。

20〜30分ほどおいてから専用薄め液で拭き取るとモールドにウェザリングカラーが残ってきれいな木目になりました。

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ターナー アクリルガッシュ

フィギュアのアイペイントにアクリルガッシュが使えると聞いて試してみました。アイペイントのみに使うつもりなので基本色のみを近所の画材屋で購入。

エナメル塗料でフチどりを入れてから、アクリルガッシュで瞳の緑を塗装。隠ぺい力が高く乾燥が早いので濁った下地の上からでも鮮やかな発色です。

ガイアノーツ メカサフ

ガンプラなどの関節部を塗装していてサーフェイサー⇒本塗装と重ね塗りをするうちに塗膜が厚くなって可動部に干渉して塗装がはげることがあるので、メカサフを試してみました。

隠ぺい力が高くサーフェイサーの機能を持ちながら、発色もなかなかきれいです。

特に色にこだわりがなければこのシリーズは重宝しそうです。

各種エアブラシ紹介

大昔に購入したオリンポスのPC101がだいぶガタが目立ってきたので、プロに転向したのをきっかけにエアブラシやコンプレッサーを買い替えました。かなりの期間エアブラシを封印して筆塗りにこだわっていたため、エアブラシやコンプレッサーがいつの間にか進化して驚いた感想などについて書いていきます。

エアブラシを買い替えて一番助かったことは今はどれもボタンが垂直についていることです。気を利かせたつもりでしょうが、PC101はボタンが右に傾いていたのです。しかし、左利きの私にはただ単にボタン操作が苦痛でした・・・( ´△`)。

クレオス プロコンBOY WA プラチナ0.3 Ver.2

ノズル:0.3mm カップ容量:10cc  価格:14,630円(税込)

現在のところこれをメインに使用しています。選んだ理由は単純に「一番人気のあるモデルだから」というもの。「エアアジャストシステム」「エアアップ機構」「セミイージーソフトボタン」と豪華スペックで、ボタン操作が滑らかで気に入っていますが、個人的には4つほど不満点があります。

不満点①エアアジャストシステム

全開にしても全閉にしても風量にほとんど変化がなく、「回しすぎると破損する」という代物です。かえる工房は別売の「ドレン&ダストキャッチャーⅡ」を使っているためそもそも無用の長物でハンガーに引っかかって取り回しが悪いだけです。

不満点②塗料カップのフタ

塗料カップのフタが梨地の安っぽいもの(左)で、ピッタリとおさまらずすぐに外れてしまいます。結局、クレオスのオンラインショップで鏡面のフタ(右)を購入。見た目もキレイだし梨地のものよりキチンと収まります。

不満点③ニードルアジャスター

お尻についたアジャスターでニードルの後退量を調整できますが、これが緩くてすぐに狂ってしまいます。

不満点④エアバルブの角度

「手に馴染みやすく」ということでエアバルブに角度がつけてあります。欠点というわけではありませんが、普通のエアブラシと並行して使っていると少し違和感を感じます。

WAVE スーパーエアブラシ アドバンス

ノズル:0.3mm カップ容量:10cc  価格:15,180(税込)

0.3mm口径はもっとも使用頻度が高いので、サブにWAVEのスーパーエアブラシ アドバンスを購入。今の所非常に調子が良くプロコンBOYのような欠点がないので、いずfれこちらがメインになるかも・・・。

ニードルキャップ

ニードルキャップはクラウンタイプとフラットタイプの2種が付属していて、ユーザーが好みによって選べるようになっています。

エアマチックシステム

プロコンBOY の「エアアジャストシステム」と似たようなものですが、こちらはダイヤルが回しやすく効果もはっきりと分かります。

Mr.エアブラシカスタム018 ダブルアクション

ノズル:0.18mm カップ容量:10cc  価格:33,000円(税込)

口径0.18mmでかえる工房の知る限り世界でもっとも細吹きができるエアブラシです。ずっと欲しかったのですが、かなり高価なのでずっとエアテックスの0.2mmで代用していました。

塗料カップのフタ

プロコンBOYと同じサイズですが、なぜかこちらは鏡面仕上げの美しいフタが付属。コストの問題かと思いましたが、アフターパーツの価格は梨地のものと同額でした。(´・ω・)

エアテックス ビューティ4+(0.2mm)

ノズル:0.2mm カップ容量:2cc  価格:11,550円

フィギュアのシャドー入れなど細吹き専用として購入。細吹き用のエアブラシとしてはクレオスのMr.エアブラシ カスタム 0.18mmが最高峰ですが、あまりにも高価なので、とりあえずのつなぎとしてこちらを購入。ボディがアルミ製で非常に軽く、最初は少し戸惑いましたが慣れると実に使いやすい。ボタン操作もクレオスと違ってカチッとした感触です。

ビューティ4+シリーズには0.2mm、0.3mm、0.5mmの3種類があり、アフターパーツを交換することで口径を変えることも可能です。ボディのカラーは赤・黒・青・白・紫の5種類があり、用途によって色を変えて購入すると便利です。

エアテックス ビューティ4 ナイト(0.5mm)

ノズル:0.5mm カップ容量:15cc  価格:11,550円

0.3mmのエアブラシでメタリック塗装やサフ吹きをすると詰まることがあるため口径の大きいものを購入。カップと口径以外、ビューティ4+と全く同じものに見えますが、こちらはなぜか新品購入時から不調が目立ち、ちゃんとクリーニングをしているのにニードルが下がったままになり塗料を噴き出したりしました。おそらく製品管理上の問題だと思うのでメーカーに問い合わせてみるつもりです。0.2mm仕様が気に入っていただけに残念です。

タミヤ スパーマックス エアーブラシ SX0.5D

ノズル:0.5mm カップ容量:15cc  価格:11,560円

ビューティ4ナイトの不調がどうしても改善しないので、思い切って新調しました。値段も手頃だしタミヤのエアブラシは初めてなので、試してみるつもりで購入しました。ちょっと使ってみた感じではボタンのスプリングが強めですが、操作は滑らかでいい感じです。余計な機構もついておらず塗料カップのフタも気持ちよく閉まります。(^_^)