ミニカーリペイント

※金属製ミニカーが対象です。ボディがプラスチックやレジン製の場合はご相談ください。

基本メニュー

①おまかせコース
明らかなミスやごく簡単な修正は無料で承りますが、微妙な形状や色合いについてはこちらにお任せいただきますので、事前にできるだけ正確な指示をお願いします。
作業開始後の依頼内容変更は追加料金が発生します。

②こだわりコース
作業内容はおまかせコースと同じですが、工程ごとにチェックしていただき、微妙な形状や色合いなどをお客様が納得いくまで修正します。費用も手間もかなりかかりますが、理想通りの完成品を手に入れたいお客様にオススメします。

①パーツ分解

カシメ部を削り、接着部を溶剤や熱湯で溶かしてパーツを完全に分解します。

②破損部の補修

パーツがガッチリ接着されていて分解時に破損してしまった場合はできるだけ目立たないように修復します。写真の作例では二つに裂けた天井の内張りを繋ぎ直しました。

③塗装剥離

オリジナル塗装に重ね塗りするとシャープさが失われるので、剥離剤を使って塗装を全剥離します。(プラスチックやレジン製ミニカーではボディも溶けてしまうので不可能です)

④塗装剥離

オリジナルの塗装をキレイに剥がします。

⑤下地処理

模型用塗料は金属面には定着しにくいので、メタルプライマーやプライマーサーフェイサーで下地処理をします。

⑥下地塗装

リペイントの赤の発色を良くするためにピンクサーフェイサーで下地塗装をします。

⑦塗装テスト

本塗装の前に塗装テストを行います。塗装テストは3種類まで行いますが、それ以上のテストが必要な場合や調色が必要な場合は「こだわりコース」で注文をお願いします。

⑧本塗装

作例では5種類の塗料をテストした結果、フィニッシャーズの「シルクレッド」を使用しました。

内装のリペイント

①パーツ分解

ボディと同じようにパーツを分解します。

②再塗装

内装をブラックで再塗装。フロアのチェック模様はシールを自作して再現しました。

オプションメニュー

①クリアーフィニッシュ1

ラッカー系のクリア塗料でボディをクリアコートして塗装面やデカールを保護します。さらにクリアー面をコンパウンドやワックスで磨き込んで光沢をだします。

②クリアーフィニッシュ2

作業内容はクリアーフィニッシュ1と同じですが、ウレタン系クリア塗料を使用します。ウレタン塗料は値段が高く扱いも難しいので料金は高めになりますが、塗膜が頑丈で硬質感のあるカチッとした仕上がりになります。

 

No.68 BBR 1/43 マクラーレンMP4/8(1993年ブラジルGP)

2024年3月製作開始

しばらくミニカーリペイントが続きましたが、次のご依頼は1/43のF1メタルキット、マクラーレンMP4/8ブラジルGP仕様(アイルトン・セナ車)です。

MP4/8は当時無敵のホンダエンジンを失い、非力なフォードHBエンジンを搭載するしかなかったため当初は苦戦が予想されましたが、フタを開けてみると優勝5回の好成績を残しました。アイルトン・セナは翌94年にウィリアムズに移籍したため、MP4/8がマクラーレン時代最後のマシンということになります。

1/43のF1キットは昔大量に作りましたが、その時はタメオのルノーRS01、ウィリアムズFW06、タイレル006と足回りやエンジン周りが複雑なものがほとんどでした。BBRのキットは初めてですが、SRCやタメオの初期キットと似た感じのシンプルなキットです。

MP4/8といえばコクピットの左右につけられたバージボードが特徴ですが、ブラジルGPではこれを外していたようです。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

ホワイトメタル製のボディとホイール、エッチング製のウィング、足回りなどが付属します。エンジンレスキットなのでF1キットとしてはパーツ数は少なめです。

エッチングパーツ①

前後ウィングは全て真鍮のエッチングパーツを折り曲げて組み立てます。

エッチングパーツ②

足回りはウィングより厚いエッチングパーツで作られていますが、材質に粘りがなく折れやすいので注意が必要です。

デカール

イタリア製のキットはだいたいデカールの質がいいし2セット付属しているので安心です。この辺は国産のプラモデルでも見習ってもらいたいところです。上の方に「Marlboro」マークがまとめられ折り線がついているところを見ると輸出先の国によってはカットするのかもしれません。

ホイール

メタル製のホイールパーツにエッチングのスポークをはさんで組み立て、さらに真鍮削り出しのリムを接着するという構造です。

タイヤ

「GOODYEAR」ロゴが印刷済み。経年劣化のせいか、少し硬化しています。

ディスプレイケース

ミニカーショップロムの1/43アクリルケースを使用。少し値段がはりますが、タミヤやWAVEのものに比べて高級感があります。

組み立て

脱脂作業

パーツをアセトンに数分漬け込んで、表面の離型剤を除去。表面にシールを剥がしたような跡があったので、さらに歯ブラシで磨きました。

ネジ止め固定

WAVEの黒い瞬間接着剤でシャーシに3mmナットを固定。ディスプレイベースには固定用の穴が最初から空いているので便利です。穴は三つ空いているので適当な位置のものを一つ選びます。

ボディ&シャーシ

ボディのパーティングラインはけっこう大きな段差があったので、パテ埋めをして修正。ヤスリで表面を磨いて表面処理完了。

前後ウィングの組み立て①

エッチングパーツを折り曲げてウイングと翼端板を接着。直角がキチンとでるように真鍮ブロックで固定して一晩硬化させます。

前後ウィングの組み立て②

ウィング完成。フロントウィングのボーテックスジェネレーターの部分にスキマができるのでパテ埋めをしました。

仮組み完了

全体的なプロポーションや接地性は悪くないですが、足回りの組み立てを少し検討する必要があります。

フロントサスペンション

フロントサスは上下一体のままでは塗装後にボディにはめるのが難しいので、アッパーアームとロワーアームに分割します。

リアサスペンション

リアもアッパーアームとロワーアームを分割。ドライブシャフトを通さないとアップライトがしっかり接着できないので、ドライブシャフトを半分にカットして後ハメができるように加工しました。

塗装

下地塗装完了

マルチプライマーで足付けをした後、ファンデーショングレーで下地塗装。この状態で細かいキズを修正したら、次はいよいよ本塗装に入ります。

本塗装

表面処理を完了してからピュアホワイトで本塗装。

シャーシ・足回りの塗装

シャーシや足回りなどはセミグロスブラックで塗装しました。

No.62 大怪獣総進撃 メカゴジラⅡ号

2023年12月完成

メーカー:WAVE 原型製作:酒井智史

次の依頼品はまたしてもWAVEの「大怪獣総進撃」シリーズの「メカゴジラⅡ号」です。

メカゴジラはキングギドラ、ガイガンと並ぶ東宝怪獣映画の悪玉で、初登場は「ゴジラ対メカゴジラ(1974年)」。メカゴジラⅡ号は翌年、昭和ゴジラ最後の(厳密には違うけど)作品、「メカゴジラの逆襲」に登場しました。メカゴジラはこの後、姿や設定を変えつつ平成の「VSシリーズ」「ミレニアムシリーズ」にも登場し続け、「レディ・プレイヤー1」「ゴジラvsコング」といったハリウッド映画にも出演するなどなかなかの人気怪獣です。

WAVEの「大怪獣総進撃」シリーズは3作目になります。全高約50mmとごく小さいサイズのホワイトメタルキットで、今回も無改造ベタ塗り塗装で製作します。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は全9点。秘密基地のドッグをイメージしたディスプレイベースが付属します。

組み立て

軸打ち

1mm真鍮線で両手両足に軸打ちをしました。

ディスプレイベース組み立て

こちらはパーツが薄くて軸打ちが難しいので、接着剤をたっぷりつけてマスキングテープで一晩固定。

組み立て完了

ワイヤーブラシで表面を磨いて組み立て完了。

塗装

下地塗装

プライマーサーフェイサーを吹いて表面処理をしてから、ブラックで下地塗装。

メカゴジラ本塗装

ガイアのEXシルバーで本塗装。目はクリアーオレンジ、耳はクリアーレッドを筆塗り。

ディスプレイベース本塗装

外側はフラットブラックで、内部はタミヤのメタリックグレーで塗装。窓?はエナメルのブラックで、照明?はシルバーで筆塗りをしました。

No.56 大怪獣総進撃 サンダ対ガイラ

2023年10月完成

メーカー:WAVE 原型製作:酒井智史

次の依頼品はWAVEの「大怪獣総進撃」シリーズ「サンダ対ガイラ」です。

「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年)」は東宝が「ラドン」「バラン」「モスラ」など、ゴジラに続く新怪獣を生み出そうと試行錯誤をしていた頃の作品の一つで、東宝・円谷怪獣としては珍しく「人を食う」ことがはっきり描写されていてホラー色が強いのが特徴です。

モスラやラドンはその後ゴジラシリーズのゲストとしてたびたび登場しますが、「フランケンシュタイン」の版権に引っかかるためか、サンダとガイラの再登場はいまだにありません。人間のプロポーションに近い着ぐるみは格闘演技がやりやすく、後の「ウルトラマン」に繋がったという説があります。

WAVEの「大怪獣総進撃」シリーズは全高約50mmとごく小さいサイズで、今回もお手軽コースでの製作依頼でしたが、単色ベタ塗りではあまりにも単調なので、少しシャドーとハイライト入れてみました。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は全5点。シッポやツノのない人型怪獣なので造形は実にシンプルです。

組み立て

パーツの軸打ち

接着するだけでは強度が足りないので、軸打ちをします。腕には0.5mm、足には0.8mmの真鍮線を埋め込みました。

仮組み

とりあえず仮組みをしてポーズや体の向きを確認。ダイナミックなレイアウトで小さいながらもなかなかの迫力です。(^∇^)

表面処理

デザインナイフやヤスリでバリを削り、離型剤を落とすため表面を真鍮ブラシで磨きます。

塗装

下地塗装

塗料がしっかり食いつくようにマルチプライマーで下塗りしてから、暗いブラウン、グリーン、ブラックで下地塗装。

本塗装①

お手軽コースでのご依頼なので、塗装は単色ベタ塗りですが、それではあんまりなので、暗い色から明るい色を塗り重ねてかるくグラデーションをつけます。ベースのサイド部はマスキングをしておきます。

本塗装②

タミヤのウェザリングマスターで軽くハイライトを入れて、フラットクリアーでコーティング。

No.46 大怪獣総進撃 ゴジラと息子

2023年8月完成

メーカー:WAVE 原型製作:酒井智文

仮面ライダーの怪人に続いて、今度は手のひらサイズ(全高約50mm)のホワイトメタル製の怪獣フィギュアです。「大怪獣総進撃 ゴジラと息子」はゴジラシリーズ第8作「怪獣島の決戦 ゴジラの息子(1967年)」をモチーフとしたゴジラとミニラのキットです。

ドライブラシやウォッシングでグラデーションをつけた方が立体感が出るのですが、今回はお手軽コースでのご依頼でしたので、ベタ塗りで完成としました。

ゴジラ

ミニラ

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は7点+デェスプレイベース。ごく小さいキットですが全てホワイトメタル製なのでずっしりと重いです。

組み立て

軸打ち

中性洗剤で煮沸してから、真鍮ブラシで表面を磨いて離型剤落とし。尻尾は1.0mm、両手は0.5mmの真鍮線で軸打ち。

仮組み完了

説明書の完成写真はミニラがゴジラの尻尾にのって遊んでいる様子が再現されていますが、依頼者様のご希望で別々に立たせることにしました。

塗装

下地処理

バリ取りや接着線の処理をしてプライマーサーフェイサーで下地塗装をしました。

基本塗装

ゴジラはジャーマングレイ、ミニラは軍艦色(1)で基本塗装。光の関係で明るく写っていますが、実際にはもっと暗い色です。

ベースの塗装

ベースはサンディブラウン+ブラウンで塗装。

細部塗装

目、背びれ、ツメなど細部を筆塗りで塗装。

カーモデル製作

※プラモデル以外にレジンキットやタメオ等のメタルモデルの製作も承ります。その他、特にご希望があればご相談ください。

基本メニュー

①おまかせコース
明らかなミスやごく簡単な修正は無料で承りますが、微妙な形状や色合いについてはこちらにお任せいただきますので、事前にできるだけ正確な指示をお願いします。
作業開始後の依頼内容変更は追加料金が発生します。

②こだわりコース
作業内容はおまかせコースと同じですが、工程ごとにチェックしていただき、微妙な形状や色合いなどをお客様が納得いくまで修正します。費用も手間もかなりかかりますが、理想通りの完成品を手に入れたいお客様にオススメします。

①仮組み

主要パーツの仮組みをして、パーツのの合いやバランスをチェック。合いの悪い部分を調整します。

②表面処理

捨てサフを吹いて240〜600番のヤスリで磨いて接着線やバリやヒケをなめらかにします。表面状態がいいキットの場合はサーフェイサーの代わりにフィニッシャーズのファンデーショングレイを使用します。

③塗装

塗装色に合わせた下地塗装をしてエアブラシで主要パーツを塗装。作例の場合はファンデーショングレイ→ホワイト→マスキング→ブルーで塗装しました。

④デカールはり

デカールが古い場合はクリアーコートで補強してから使用します。タバコデカールがついていないキットの場合はサードパーティーから発売されているデカールを使用します。

クリアーコート

カーキットの仕上がりはボディ塗装の良し悪しが大半を決めます。お客様のご予算に合わせてご希望のコースをお選びください。

①クリアーフィニッシュ1

ラッカークリアーでボディの塗装面をコーティングしてデカールのハガレ防止をします。この状態でも十分な光沢が出ますが、研ぎ出しを行わないので、表面に若干のうねりが残ります。

②クリアーフィニッシュ2

ラッカークリアーでコートをした上で塗装面を1000番〜3000番のヤスリで研ぎ出し、コンパウンドとモデリングワックスで仕上げます。

オプションメニュー

ドライバーフィギュアの製作

写真はタミヤの1/20ジョディ・シェクターです。スーツ部にドライブラシをかけて立体感を強調。ヘルメットにシールドを追加することもできます。

ディスプレイケースに固定

本体とベースをネジ止めで固定します。同じモデルでもディスプレイケースに入れて飾ると高級感が1〜2割アップします。また、運送中の破損防止にも役立ちます。

オリジナルナンバープレートの製作

写真は某スーパーカー漫画のマシンをコピーしたものです。自分の愛車と同じナンバーのモデルを手にいれることができます。

エアファンネルカバーを追加

プラモデルでは通常省略されるエアファンネルカバーも製作できます。

エンジンにプラグコードを追加

詳細な資料をご提供いただければプラグコード以外の配線やパイプの追加も承ります。

メッキ塗装

メッキパーツのメッキを落とし、パーティングラインや接着線を消した上でメッキ調の塗装をします。

エッチングパーツを使用

プラモデルではF1マシンの翼端版などがどうしても厚ぼったくなります。シャープな雰囲気をを再現するならエッチングパーツの使用が有効です。

カスタムバイクの製作

写真はタミヤの1/12RZ350をベースにアオシマのXJR400の足回りなどを組み込んだものです。適当なキットがあればミキシングビルドも可能です。

※ごく簡単な作業であれば基本メニューの料金内で行います。