メッキ塗装と並んで悩ましいのが金塗装です。各社から発売されているゴールド塗料の比較を行い、それぞれがどのような発色をするか簡単なテストをしました。テストしたのは次の4種ですが、他にもさまざまな塗料が発売されているので少しずつ更新していくつもりです。
1.クレオス Mr.カラー(8) ゴールド
このテストの中では最も歴史のある塗料でこれといった特徴はありませんが、何に使っても無難に合いそうな色調です。ただし金メッキのようにキラキラした金属感を再現するには少し物足りません。
2.クレオス Mr.カラー(SM207) スーパーリッチゴールド
その名の通り、「リッチ」な金色です。通常のゴールドとガイアのスターブライトゴールドの中間程度と言ったら分かりやすいでしょうか?金塗装でも少しキラキラ感を出したい時によさそうです。
3.ガイアノーツ(Ex-08) Ex-ゴールド
クレオスのゴールドに比べてかなり渋くて落ち着いた感じです。メッキや金属パーツではなく金塗装された部分を再現するのに向いています。
ランボルギーニミウラのホイールとボディ下部に使用。変に主張しすぎない落ち着いた感じに仕上がりました。
4.ガイアノーツ(122) スターブライトゴールド
通常の金にクリアーオレンジが混ぜられているようです。すごく派手な色合いで美少女フィギュアのアクセサリーなどのキラキラした感じにぴったりです。
星の部分はガイアノーツのスターブライトゴールド、杖の基部はクレオスのゴールドで塗装。部品によって塗料を変えることで質感の違いを出してみました。
5.タミヤエナメル X-12 ゴールドリーフ
タミヤのゴールドリーフは古くなると顔料が変質して輝きが失われます。また、一旦乾燥した塗料を溶剤で薄めても顔料が分離したままになってもとに戻すことはできません。タミヤのHPによるとXF-6コッパーも同じような性質の顔料を使っているそうです。
かえる工房では主に細部を筆塗りする時にタミヤのゴールドリーフを使っていますが、古くなったものは黄土色になっていました。こうなったらあきらめて新品に買いかえるしかありません。右の写真は新品の塗料でコスチュームのモールを筆塗りしたものです。
6.シルバー→クリヤーカラー
金表現をするのにシルバーの下地にクリヤーイエローやクリヤーオレンジを重ね吹きする方法もあります。左はその方法でHGUCゲルググのバーニア部を塗装したもの。
RZ350のチャンバーの溶接部分に軽くクリヤーイエローをかけてみました。