HGUC 70 1/144 シャア専用ゲルググ

2021年1月完成

10年以上前に購入したこのキット、仮組みをした状態で放置されていましたが積みプラ整理のため製作開始。

製作記録

頭が若干小さいかな?と思いましたが、なかなかカッコいい!ところが、製作を進めるにつれて次々と問題が・・・(´;ω;`)

胸と腹を接続するABS製ボールジョイントがすごく硬くてパーツを外そうとしたら、ポッキリと折れてしまいました。(´;ω;`)またか!仕方ないので手持ちのボールジョイントに交換しました。

幸いサイズがぴったり合うボールジョイントが見つかりました。

わきが閉まらないので肩関節部を加工。定番工作のようですが、関節部のスリットを広げ、ジョイントを短く切り詰めました。

肩と胴体のスキマが広すぎるので、肩関節のフシを一段切り飛ばして2㎜ほど短縮。1㎜真鍮線で補強して再接着しました。

肩関節はポリキャップを差し込むだけになっているのでふたをつけました。

左が加工後、右がノーマル。ノーマル状態のままワキを閉めると肩アーマーがいっしょに下がってしまいます。

肩関節の取り付け部の変な仕切り板をくりぬきました。あきれたことにここまで加工しても肩関節は後ハメできない設計になっています。さらにはさみ込み構造であるにもかかわらずポリキャップの受けは胴体前方にしかありません。

キットのままでは首関節が胴体側にしかなく動きが不自然で可動範囲も制限されるため、ダブルジョイント化。

好みの問題ですが私には頭部が小さすぎるように感じました。左がノーマル、右が加工後。

ヒジ関節は妙に複雑な構造になっていますが、可動範囲も狭いうえ後ハメもできないので、ポリランナーで関節を新造。

ヒザ関節のモモ側は簡単に後ハメ加工できました。取り付けダボの片方を切り取って・・・。

ヒザ関節が差し込めるようモモ側の受けの部分を広げました。

背中のジョイントはいかにもオモチャっぽくパーツの合いもよくないので、モールドをつぶして磁石接続に変更。

上腕が妙に細く、関節部がスカスカなので1㎜プラ板で囲んでボリュームアップ。

可動時に干渉するため関節部がスカスカになっているのかと思いましたが、全然関係ありませんでした。

太ももも若干ボリューム不足だったので、上下左右に1㎜ボリュームアップ。

肩関節の受けパーツが片持ちで強度的に不安でしたが、案の定、ヒビが入っていました!胴体接着前だったので瞬着で補修できましたが・・・(T_T)。

サフ吹き状態。ここまで来るのに2週間近くかかり、何度もくじけそうになりました。

旧ザクと記念撮影。こうしてみるとザク=4号戦車、ゲルググ=キングタイガーというのがよく分かります。

スネは後ハメ加工せずにマスキングで対処。

一旦塗装したパーツを接着し、接着線を消してからタッチアップ。

例によって基本塗装後にシャドー入れ。

ビームライフル、シールドを塗装。

バーニア部は下地にシルバーを塗ってからクリアオレンジを重ね塗り。

モノアイはHアイズの裏にメッキフィルムを貼って使用。ポンチを使うときれいに切り抜けます。

モノアイはHアイズの裏にメッキフィルムを貼って使用。ポンチを使うときれいに切り抜けます。

そろそろ完成!という時に股関節パーツが破損!( ノД`)シクシク…一番力のかかるパーツなのに妙に小さくて心配していたのですが・・・。パーツ請求しましたが品切れ中とのこと・・・。こんなに壊れやすいキットを販売しておいてアフターフォローもできないのか?仕方ないので手持ちの量産型ゲルググからパーツ取り。念のため塗装はしないでそのまま使用しました。

色々ありましたが、何とか完成!

旧ザク、ゲルググと続けて製作してこの時期のHGUCシリーズはポリキャップからABS関節移行のため試行錯誤をしていたのだろうと感じました。さらに発売スケジュールがきつく詰めの時間がなかったのかビックリするほど設計の甘い点が目立ちます。もちろん、ユーザー側はそんな社内事情を忖度する必要はないので、出来の悪いものは「悪い」と言うべきだと思います。

設計思想は完全にパチ組みだけのライトユーザー向けで塗装派にとってはつらい仕様になっています。その選択のおかげで今もガンプラ人気が続いていることを考えるとB社の選択は正しかったのでしょうが、塗装のできないABSはやめてもらいたかったです。現在ABSパーツがやわらかプラに移行しているところをみるとやはりABS関節には問題が多かったのだろうと思います。

プロポーションについては実物のないアニメキャラだし好みの問題もあるので、一概に「悪い」とは言いませんが、ガンプラがアニメ作品から離れて独自進化しているのを実感しました。このキットも一見するとカッコいいと思いましたが、あらためて設定画や劇中の作画と比べるとプロポーションがまったく違います。今回力尽きて手が回りませんでしたが、もし次に作るチャンスがあれば、肩アーマーの小型化、スネのライン変更、足首の甲部分の可動にチャレンジしたいと思います。