2023年3月完成
1/43ホンダS660のミニカーをオリジナルのブラックからブリティッシュグリーンバールにリペイントするという依頼が入りました。今回のポイントはパーツをできるだけ細かく分解することとエンブレムやナンバープレートのデカールを自作することです。
かえる工房は少年時代にはホンダS600を、大人になってからはビートをいつかは手に入れたいと思っていましたが、2輪にばかりかまけているうちにビートは1996年に販売終了。S660はそのビートの生産終了後19年目に登場したミッドシップ2座席オープンスポーツカーです。
ギャラリー
ホロは脱着可能
製作記録
ベースとなるのはエブロ製の1/43ミニカー。エブロらしく手堅い作りですが、ブラック塗装はイマイチ地味でパッとしません。模型映えしないだけで実車はカッチョいいのかもしれませんが・・・。
ボディの分解
パーツ一覧
シャーシ裏の2本のビスを外して、ボディ、内装、シャーシ、タイヤに分解。ここまでは実に簡単ですが・・・。
内装の分解
内装は全てプラスチック(ABS?)製。接着部をエナメル溶剤で少しずつ溶かしながらシート、ドア内張を分解しました。
ボディの分解①
フロントウィンドウとリアバルクヘッドはカシメでそれぞれ二カ所が固定されています。この部分が外れれば分解できるはずですが・・・。
ボディの分解②
2mmのドリルでカシメを削って、フロントガラスとリアバルクヘッドを分解。残るはナンバープレートとヘッドライトです。
塗装の剥離①
ナンバープレートは分解できませんでしたが、これ以上イジると壊してしまいそうなので諦めて塗装の剥離作業を開始。剥離が必要ない部分をマスキングして、アサヒペンの「強力塗料はがし液」を塗布。
塗装の剥離②
1時間ほど放置して柔らかくなった塗装膜が浮いてきたら、スクレーパー代わりのマイナスドライバーでコリコリ削って塗装をはがします。
塗装の剥離③
塗装剥離完了。フロントグリルやピラーなどは元の塗装を生かすのでそのまま残しました。
ボディのリペイント
塗装テスト
ボディ色は「ブリティッシュグリーンバール」ですが、そんな塗料は発売されていないので、いろいろ考えた結果、下地にゴールドを塗って、その上からクリアグリーン+クリアレッドを重ね塗り。明るさの違うテストピースをいくつか試作して、依頼人様のイメージに合うものを選んでもらいました。
塗装準備
塗装しない部分をマスキングして、マルチプライマーで下地塗装。前後グリルは細かい凸凹や曲面だらけなので、マスキングゾルを使用しました。
下地塗装
今回はクリアー塗料を重ね塗りするキャンディ塗装にしましたので、まず下地にゴールドで塗装します。
本塗装
ゴールドの上からクリアグリーン+クリアレッド(少量)を吹き付け。重ね塗りの回数によって濃さが変わるのでテスト時と同じように12回に分けて吹きつけました。
デカール製作
オリジネルのインレットシールは塗装剥離に伴って消えてしまったので、「自分で作る!デカールシール」で「H」と「S660」のエンブレムを製作。
組み立て
クリアーコートが乾燥したので、エポキシ接着剤で透明パーツやリヤバルクヘッドを接着。接着剤が硬化するまでマスキングテープで固定。
内装のリペイント
オリジナルでは黒一色だった内装をダークグレーとベージュで塗り分け。幌はレッドブラウンで塗装。
塗装済みのパーツを再接着してセミグロスクリアーを吹いてツヤを調整。オリジナルの黒一色と違ってツートンカラーは模型映えします。
最終組み立て
ボディ、内装の塗装完了。それぞれのパーツを組み立てればいよいよ完成です!😁😁😁