No.84 メイデックモデル1/5000 ジュピトリス

2024年11月製作(予定)

次の依頼品は『機動戦士Zガンダム』に登場する資源採掘艦ジュピトリスです。

ジュピトリスの本来の目的はヘリウム3採取で武装もほとんどありませんが、内部工場で生産されたメッサーラ、ジ・OなどのMSを搭載していてシロッコの移動基地としてグリプス戦役に参加しました。

富野監督は『2001年宇宙の旅』の大ファンで、こちらに登場する木星往還船ディスカバリー号がイメージソースではないかと思います。ファーストガンダムには未登場ですが、木星帰りの「ニュータイプ、シャリア・ブル」が乗っていたのもこの艦ではないかと勝手に想像しています。

全長2000mという巨大艦とあって、1/5000でありながら完成後の全長は50cmにもなります。メーカーのメイディックモデルはZガンダムを中心にアレンジが強めのMSや小林誠氏のメカなどのレジンキャストキットを発売しているようです。

製作記録

キットレビュー

脚部

組み立て

塗装

No.83 ミニチャンプス 1/18 マクラーレンM23(1977年イギリスGP)

2024年11月製作(予定)

次はマクラーレンM23、それもチャンピオンのエマーソン・フィッティパルディやジェームス・ハントでもなく、ジル・ヴィルヌーヴ車とマニアックなご依頼です。ヴィルヌーヴはこのM23のサードドライバーとしてF1にデビューし、フェラーリ以外でドライブした唯一のF1マシンです。

M23は2度もチャンピオンを獲得し、映画『ラッシュ/プライドと友情』では主役のマシンですが、サイドラジエーター、ウェッジシェイブボディ、コスワースDFV搭載と70年代キットカーの典型で技術的な特徴がないせいか、ネットで検索してもプラモデルやミニカーの情報しかないのに驚いてしまいました。(@_@)

ご依頼品は中古品ながら比較的程度はいいのですが、ドライバーフュギュアを外してボディをクリアーコートして欲しいというご依頼です。かえる工房はレーシングマシンはドライバーとワンセットで捉えているので、ヴィルヌーヴがなくなってしまうのは寂しいのですが、ドライバーを乗せないのが最近の流行のようです・・・(´・ω・)

製作記録

レビュー

パーツ一覧

表面処理

ボディ製作

シャーシ製作

コクピット製作

タミヤ1/24 NISSAN フェアレディ240Z(ストリートカスタム)

2024年製作予定

スカイラインと並んでニッサンのスポーツカーを代表する「フェアレディZ」。その初代S30です。日本のスポーツカーを北米に認知させた名車として「プロジェクトX」でも詳しく取り上げられました。日本では70年代の走り屋(暴走族?)御用達の車で漫画の「シャコタンブギ」「湾岸ミッドナイト」などに登場しました。

プラモデルのほうは昔フジミの「湾岸ミッドナイト・悪魔のZ」を購入しましたが、あまりのデキの悪さにイヤになって製作途中で放り出してしまいました。後年ハセガワからS30シリーズがライナップされたので検討していたところ、タミヤから「240ZG」が発売されました。なぜかタミヤはGノーズが好きなのですが、GT=Rもストリートカスタムが出ていたので、様子を伺っていましたが、思ったとおり「ストリートカスタム」の発売が発表されたので速攻でポチってしまいました。d(^_^o)

L24型 2,393cc SOHC直列6気筒   最高出力150HP 最大トルク21 kg·m       全長4305mm  全幅1690mm  全高1285mm  1971年発売

ちなみに「悪魔のZ」はS30Zをベースに3.1 LにボアアップしたL28エンジンに換装しTD06ツインターボを装備して、最高出力600馬力、最大トルク80kg·mを絞り出すというモンスターマシンです。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

表面処理

ボディ製作

シャーシ製作

コクピット製作

アニス・ファーム(私服ver.)

2024年10月製作開始

メーカー:MERSA  原型製作:MERSA

『超音戦士ボーグマン』のヒロイン、アニス・ファームです。80年代には「アニメは子供のもの」という常識から脱却しようと意欲的な設定やデザインのものがたくさん制作されましたが、そのほとんどが「意余って力足らず」という感じで、この『ボーグマン』も残念ながら物語も作画も非常に微妙で、脳内補完しながら鑑賞する必要があります。

しかしながら、菊池通隆氏のキャラクターデザインはなかなかに魅力的で、アニスのフィギュアもいつか作りたいと思って古いガレージキットを探していましたが、まさか21世紀になって新製品が発売されるとは思ってもみませんでした。以前「模型サークルEBO」のキットに手をつけましたが、あまりにも酷いデキだったので、MERSAのキットに変更しました。MERSAさんのフィギュアはデフォルメのキツいものが多くてあまり好みではないのですが、この製品はバランスがよく、キッチリ服を着ているのに非常にエロチックな造形が気に入っています。、

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は本体24点+椅子(?)5点。材質は一般的なレジンキャストで成形は非常にキレイです。スケール表記はありませんが、頭部やボディのサイズからするとおおむね1/5ぐらいになります。

仮組み

パーツの精度が非常に高くてバリや段差ズレが少なく、ほとんど調整しなくてもピタパチで組み上がります。

つま先の湯口

唯一気になったのが、湯口がつま先にあること。このキットのチャームポイントで造形的にも微妙な部分なので、なんとかしてもらいたかったところです。

ディスプレイベース

パーツ一覧

パーツ数は5点。シンプルな構成ですがメカ部分に細かいモールドが入っていてなかなか凝っています。

湯口の成形

湯口は後ろの目立たないところにありますが、モールドがなくて寂しいので、ディティールパーツを適当に接着しました。

塗装

クレオスのレッド、クレオス316ホワイトFS17875で塗装。メカ部分はブラック→ライトガンメタル→アルミシルバーで立ち上げ塗装をしました。

組み立て

塗装

No.82 アシェット 1/43 マツダ ルーチェ GS2

2024年10月製作開始(予定

今回のミニカーリペイントは二代目ルーチェの2ドアハードトップGS2。リペイントだけでなく前後スポイラーの追加など、依頼者様のかつての愛車に近づけたいとのご依頼です。

製作記録

ボディの分解と塗装剥離

分解①

ボディのリペイント

最終組み立て

No.81 Otto Mobile 1/18 アウディRS2アバント

2024年10月製作(予定

今回も1/18ミニカーのリペイントですが、「Otto Mobile」はフランスのミニカーブランドですが、マイナーなアイテムを数多く発売しています。そのためボディは亜鉛合金ではなくレジンを使用していてミニカーというよりガレージキットの完成品という感じです。

製作記録

ボディの分解と塗装剥離

分解①

ボディのリペイント

最終組み立て

No.80 アオシマ 1/150 粉粒体運搬トレーラー(太平洋セメント)

2024年10月完成

この仕事を始めてから、それまであまり興味のなかったアイテムの製作をすることが増えました。今回のご依頼は粉粒体運搬車(ふんりゅうたいうんぱんしゃ)!(@_@)!!要するにセメントなどを運搬するトラックのことです。これを「太平洋セメント」専用車にリペイントしました。

製作記録

ご依頼品はアオシマ製の1/150 リアルディティール トレーラートラックシリーズのもので、ミニカーといってもほとんどのパーツはプラスチックと軟質樹脂製です。

ボディの分解と塗装剥離

パーツ一覧

食玩のような簡素な箱に本体と軟質樹脂製のバックミラー+サイドガードのパーツが付属します。

トラクター部分解

ネジ止めはなしですが、接着部はごく部分的だったので、割と簡単に分解できました。

トレーラー部分解

ネジを外せばシャーシは簡単に分解できましたが、細かいパイプ類は無理にイジると折れそうなので、分解は最小限にとどめました。

タンクパーツ接着

タンク部分は上下2パーツ構成ですがかなり段差やスキマがあるので、きちんと接着して接着線を消しました。

リペイント

デカール作成

ネットで拾った画像を加工して版下にします。とりあえず普通紙に印刷してバランスをチェックしてからデカールを作成します。

塗装剥離

プラスチック製なので、クレオスの薄め液とIPAを使って塗装剥離。時間は少しかかりましたが、なんとか剥がれてくれました。

キャブ塗装

キャブは少しクリーム色がかった白なので、クレオスの316ホワイトFS17875で塗装しました。

トレーラー塗装

トレーラー部分ははクレオス315グレーFS16440塗装。

デカールはり

A-oneの「自分で作るデカールシール」で作成したデカールを貼り付け。通常の水転写デカールに比べて位置調整が難しいのですが、なんとかうまく行きました。

最終組み立て

トラクター部完成

フロントグリル、灯火類など細部を塗装してから組み立て。

トレーラー部完成

全体にセミグロスクリアーを吹いてデカールを馴染ませてから、パーツを組み立て。

完成!

1/6 セーラーサターン(HOBBY BASE 烈風)

2024年9月完成

メーカー:HOBBY BASE 烈風 原型製作:藤縄和彦

セーラー戦士5作目で、セーラーサターン3作目になります。

セーラーサターンこと土萠ほたるちゃんはテレビアニメ第3作『美少女戦士セーラームーンS』の後半から登場。活躍場面はそれほど多くありませんが、物語のキーになるキャラで陰のある設定が大きいお友達にウケたのか亜美ちゃんを抜いて一番人気になりました。実際かえる工房でもほたるちゃんは圧倒的な稼ぎ頭だったりします。

右太ももを交換してポーズ変更ができます。

 4種類の表情パーツを交換可能!

スカートは脱着可能

製作記録

HOBBY BASE 烈風のフィギュアは微妙に感じるものが多くてなかなか手が出せなかったのですが、このキットは完成写真に惚れ込んでプレ値も気にせずポチってしまいました(^◇^;)・・・。原型製作の藤縄和彦氏は聞いたことがありませんでしたが、竜人氏や智恵理氏に匹敵する素晴らしい造形力だと思います。

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は全26点。ヒザやヒジ、イヤリングやティアラなどのアクセサリーは一体成形されていますが、なんと表情パーツが4種類、右太ももが2種類付属しています。

顔パーツ

通常顔、妖しい笑み、明るい笑顔、ウィンクと表情違いの頭部が4種類も付属します。今回はこれを全部製作し、交換可能にします。

太ももパーツ

右太ももパーツは2種類付属していて通常の立ちポーズと右足を跳ね上げたポーズが取れます。こちらも完成後に交換できるようにします。

サイレンスグレイブ

2パーツ構成。レジンキットのお約束で、杖の部分に歪みがあり真円がきちんと出ていません。柄のお尻の三角錐の部分の造形が大雑把ですが、改造しても大変なだけで大して見栄えは変わらないので、今回はこのまま製作します。

組み立て

仮組み①

主要パーツを仮組み。全体のサイズやプロポーションは竜人氏の「ミュージカルver.」に近いものです。

仮組み②

右の太ももを交換することでこのようにジャンプしているようなポーズにもできます。太もも以外は同じパーツなのですが、全く違うフィギュアに見えます。

スキマの処理

接続部のスキマが結構目立つので、ポリパテを詰めてすり合わせ。特に前髪は脱着可能にするので念入りに行います。

軸うち①

太ももと腰に真鍮線(1.5mm)+ネオジム磁石(5mm×2mm)を埋め込み。

軸うち②

肩には真鍮線(1mm)+ネオジム磁石(3mm×3mm)を埋め込み。

軸うち③

首は面積が狭いので、軸うちを兼ねてネオジム磁石(3mm×3mm)のみで接続。

軸うち④

後ろ髪→顔→前髪の順に磁石接続できるように加工。

軸うち⑤

胸と腰のリボンはネオジム磁石のみで接続。メタルパーツの星のパーツはリボン中央に穴を開けて塗装後に接着する予定です。

アイペイント

アイペイント①

前回は瞳デカールを使ったのでアイペイントは久々。まず白目、まゆ、アイラインなどを書き込みます。4種類もあるので大変です。

アイペイント②

シアン+マゼンタで黒目の輪郭を描き込み。自然な視線になるかどうかここで決まるので、納得できるまでじっくりやります。

アイペイント③

黒目の輪郭を少し修正。蛍光ブルー+蛍光ピンク+白(少量)で虹彩を塗りつぶしました。

アイペイント④

二重のラインと瞳孔を描き込み。アイペインは久々なので、少し手間取ってしまいました。

アイペイント⑤

まつ毛、ハイライトを入れてアイペイントは完了!

頭部完成

セクグロスクリアーでツヤを整えUVジェルクリアで瞳の光沢出し。ティアラの細部を塗装して頭部は完成です。

塗装

表面処理

捨てサフを吹いて400番〜600番のヤスリで表面の細かいキズを消します。

肌塗装

ガイアカラーのノーツフレッシュホワイトで基本塗装をして、サフレスオレンジ+サフレスピンクでシャドーを入れました。

白部分塗装

セーラースーツと手袋の白部分はホワイトの下地にクレオスのXC08ムーンストーンパールを重ね吹き。

紫部分塗装

スカート、ブーツなどはシルバー→クリアパープルでキャンディ塗装。エリは一体成形なので、マスキング塗装をしましたが、なかなか面倒でした。

ブーツのヒモ

ブーツのヒモはイラストによって黒と白の2種類がありますが、今回は白で塗装。悪目立ちしないように少量の紫を混ぜたエナメル塗料ホワイトで、金具の部分はゴールブリーフで筆塗りしました。

胸と腰のリボン

リボンはシルバー+ブラックで下地塗装をしてから、クリアレッドを重ね吹き。胸の星はシルバー一色では単調になるので、シルバーとゴールドで塗り分けました。

サイレンスグレイブ

組み立て

柄の部分をプラ棒で新造。細い部分は強度的に心配なので真鍮線に置き換えました。

塗装①

基本塗装としてメタルブラックをベタ塗りした上から、クリアーバイオレットを薄吹きして光沢感を出しました。

塗装②

いつもはメッキ塗料を使うのですが、今回はクレオスのSM208スーパージュラルミンを使ってみました。

ディスプレイベース

キットパーツ

キットにはガレキになった石畳のベースが付属。ブラック、レッドブラウン、ブラウンの3色でグラデーションを入れて塗装しました。

木製プラーク

キットのパーツは小さくて少しバランスが悪いので、木製プラークと組み合わせます。砥の粉で目止めをしてから水性ニスで色付けとツヤ出しをします。

ベース完成

キットのパーツを両面テープでプラークに固定。左足を固定するために2mm真鍮線とネオジム磁石を埋め込みました。

完成!

頭部、腰、右太もも、前後リボンは磁石接続で自由に脱着が可能です。

No.79 ハセガワ1/12 スズキ GSX-R750(逮捕しちゃうぞ白バイ仕様)

2024年9月製作開始

次のご依頼品は藤島康介の漫画「逮捕しちゃうぞ」に登場するGSX~R750白バイ仕様。パッケージイラストでは夏美と美幸が乗っていますが、実際は美幸が恋人(?)の白バイ警官、中島くんのために改造したものです。カウル左右の赤色灯とヘッドライト部に埋め込まれたスピーカーが特徴で、ヨシムラ製のマフラーとキャブレター、ブレンボ製のブレーキキャリパーに換装しています。

このキットにはヨシムラのステッカーは付属せず、キャブレターもブレーキもノーマルのようです。カウルなどもノーマルと形状が違ってしてあちこち加工が必要な部分があります。

かえる工房はカウル付きのバイクはあまり好きではないのですが、油冷エンジンに惚れこみ、本気で購入を検討しました。その頃、油冷エンジンの初代は中古しかなかったため、あちこちの中古屋を回りましたが、どの個体もカカトが当たる部分の塗装が剥げえていたのが印象的でした。

油冷4ストロークDOHC直列4気筒    最高出力 77ps/9,500rpm            乾燥重量 179kg   1985年発売   販売価格78万円

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は180点強。この前作ったマッハ同様、完成後には全く見えなくなる部分まで細かくパーツ分割されています。ハセガワのバイク・カーキットらしくやたらとゲートが多いです。

デカール

黒のストライプは全てデカールで再現。ナンバープレートは劇中通りに「墨東 た・110」のデカールが付属します。

仮組み

主要パーツの仮組み完了。ステーが繊細すぎてカウルの仮組みが難しいので、まずフレームを完成させてから仮組みをすることにしました。

エンジン・フレーム

エンジン完成

キットの指定ではキャブ以外はセミグロスブラックの指定ですが、あまりに単調なので、エアクリーナーボックスは少量のグレーを混ぜて色調を変えました。

フレーム塗装

左右のフレームを繋ぐ横桁は全て別パーツ。タミヤのキットに慣れているのでつい接着してしまいましたが、先にヘッドパイプのみ接着してエンジンを乗せるときに横桁を接着した方が良かったかも・・・。

リアフェンダー加工

リアフェンダーの左右をカットしてフェンダーレス仕様に改造します。

エンジン・フレーム完成

ここまでは説明書通りのストレート組みで塗り分けも少ないので、割とサクサク進みました。

カウルの仮組み

完成したフレームにセンターカウルとアンダーカウルを仮組み。合いは悪くありませんが、ステーが非常に細いので扱いに注意が必要です。

シールドパーツ

ハセガワキットの特徴として、やたらにゲートが多いということがあります。成形不良を減らすためでしょうが、メッキパーツやクリアーパーツの扱いにはもう少し考えてもらいたいものです。(~_~;)

足回り

ホビーデザインのディティールアップパーツ

チェーン、チェーンガード、前後スプロケット、ブレーキディスク、マフラーのヒートガード、ミラー鏡面、ナンバープレートなどが付属します。

エッチングパーツ

ブレーキディスク、チェーンなど足回りパーツのみ使用します。チェーンは極小のコマを一つづつ接着する仕様で思ったより手間がかかりそうです・・・(´・_・`)

フロントブレーキディスク

エッチングパーツを2枚重ねして、キットパーツから切り出したスポーク部に接着します。写真下はフロントスタブライザーです。

リヤブレーキディスク

こちらは3枚重ねにして、ボルト部分に極小のピンを接着します。

チェーン・スプロケット

100本以上の極小ピンで2枚のチェーンパーツを繋いで、さらに外側にリンクを一つづつ接着と、まるで何かの修行のような作業です。チェーンの製作だけで2週間ほどかかってしまいました。(@_@)

リヤ足回り

チェーンが組み上がったので塗装して組み立て。ホイールはフィニッシャーズのピュアホワイト、スイングアームはタミヤのアルミシルバーを使用。ブレーキディスクとスプロケットはエッチングパーツの素材の色を生かしてクリアー仕上げにしました。

フロント足回り

エッチングのブレーキディスクはリア同様にクリアー仕上げ。ブレーキキャリパーの合いが悪いので、かなりすり合わせが必要でした。

マフラー

エキパイ×4パーツ、マフラー部×2パーツとえらくシンプルな構成。見えないところをやたら細かくパーツ割りするくらいなら、こういう大事な部分にもっと凝ってもらいたいものです。

マフラー・オイルクーラー

前後足回り、マフラー、オイルクーラーを塗装して本体に接着。

カウル・タンク

アンダーカウル加工

アンダーカウル左側の形状がノーマルとは違います。複雑な切り欠きが入っていますが、パーツ裏にモールドが入っているのでそれに沿って慎重に切り抜きます。

リヤカウル加工

ヘルメットホルダーとタンデムグリップは使用しないので穴埋め。シングルシートに結構段差ができるので、パテ埋めをして成形。アンテナ部は真鍮線で軸打ちをしました。

シート

シートの縫い目部分のモールドが恐ろしく甘く、少し厚塗りをすれば消えてしまいそうだったので、しっかりと掘り直しました。

表面処理完了

カウル裏側をセミグロスブラックで塗装してからマスキング。サフ代わりにファンデショングレーを吹いて400〜600番のヤスリで表面処理。カウルの接着線がなかなか消えずに苦労しました。

基本塗装

ホワイトの部分をフィニッシャーズのピュアホワイトで塗装。ブラックのラインはタンクやカウル全体につながるので、シャーシに組み込んだ状態でデカール貼りをします。

クリアーコート

デカール乾燥後にクリアーコート。今回はフィニッシャーズのウレタンクリアーGP1を使いました。

シート塗装

レザーの質感を出すため、ブラックにごく少量のグレーを加えて砂吹きで塗装しました。

ヘッドライト塗装

ヘッドライトはメッキされていますが、外装はセミグロスブラックで塗装するため結局メッキ落としをしてリフレクターの部分だけガイアカラーのプレミアムミラークロームで再塗装。

最終組み立て

ハセガワ 1/24 BMW 2002 ターボ

2024年6月製作開始

02シリーズの末弟であるBMW2002ターボは量産車で初めてターボエンジンを積んだマシンとして有名ですが、ドッカンターボで燃費も悪くオイルショックの影響もあってわずか1,672台で生産終了となりました。西風氏の漫画で年代物ターボエンジンのため、停車後すぐにエンジンを切らないでしばらくアイドリングをしておく必要があるというエピソードが印象的でした。

水冷直列4気筒SOHC  最高出力:170hp 最高速度:211km/h
全長:1,410mm 重量:1,060Kg    1973年発表

ハセガワの02シリーズは「ターボ」以外にも「2002ti」「2002tii」「ラリー仕様」「パトカー仕様」など数多くのバリエーションが売されており、このキットもベースキットにエアロパーツを追加する構成になっています。ハセガワの「ヒストリックカーシリーズ」はかえる工房好みのラインナップがそろっていますが、いろいろと細かいツメが甘いのが悩みの種です。(⌒-⌒; )

キットの問題点

①ノーマルの足回りをそのまま流用しているためトレッドが狭くタイヤも細い。

②ボディとシャーシが異常にタイトではめ込みが難しい。

②シートや内張りの造形が実にテキトー。

④他社製品に比べて異常にゲートが多くて処理が大変。

⑤デカールのストライプの色がヘン?

 

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

バリエーション展開のための不要パーツを差し引くとパーツ数は100点程度。モールなどのメッキパーツが細かく分割されているので、エンジンレスキットにしてはパーツ数は多めです。

デカール

赤・紺・青のラインの赤の部分が薄くてオレンジに見えます。こういう仕様のものもあったのでしょうか?

シート

単体ではよくわかりませんが、妙にデカい・・・。形状も変に角張っていて、まるで段ボール箱で作った子供の工作のようです。(−_−;)

コクピット

一体成形のバスタブ型。それはいいのですが、よく見ると内張りは申し訳程度に横にモールドが入っているだけでドアノブもハンドルもありません。うっかり乗り込んだが最期、中からはドアが開けらfれないというステキ仕様です。(−_−;)

タイヤ・ホイール

オーバーフェンダーなしの状態(写真上)ではバランスがいいのですが、オーバーフェンダーをつけると内側に引っ込んで見えます(写真下)。ここは「02ターボ」の特徴なので、多少価格が上がってもいいから専用の足回りをつけてもらいたかったです。

ボディ製作

パーツ不良①

フロントのモールが成形不良でちぎれていました!タミヤのロータス25にも同じ不良がありましたが、細いメッキ部品は成形不良が起きやすいのでしょうか?

パーツ不良②

とりあえずハセガワさんに連絡したところ、無償ですぐに代替パーツを送ってくれました。d(^_^o)

サイドモール

サイドモールはやたらとゲートが多くて表面処理をするとかなりメッキが剥がれたので、結局、メッキ落としをして、メッキシールで再現することにしました。

オーバーフェンダーのリベット

リベットの部分に0.3mmの虫ピンを埋め込み。少し手間はかかりますが、この方がモールドを塗装するよりキレイにできます。

内部塗装

説明書では内部はイエローで塗装するよう指示されていましたが、そのような資料は見当たらないしメンドくさいので、結局、セミグラスブラックで塗装。

表面処理完了

窓枠などモールドが甘い部分を掘り直して、ファンデーショングレーで下地塗装。

本塗装

説明書の指定通りクレオスの316ホワイトFS17875で塗装。クリーム色に近い白で、旧車の塗装にピッタリです。

ボディのストライプ

色合いを調整したデカールがMSMクリエイションから発売されているのですが、ずっと売り切れ状態なので、諦めてキット付属のデカールを使用。ハセガワのデカールは薄くて割れやすいので注意が必要です。

クリアコート

フィニッシャーズのウレタンクリアーGP1を使用。説明書には希釈は10〜30%とありますが、どう考えても濃すぎるので40〜50%程度に薄めました。

研ぎ出し

1500番〜3000番のスポンジヤスリで表面の凸凹を慣らしてから、田宮コンパウンドの粗目→細目→仕上げ目で磨いてツヤ出しをします。

窓枠塗装

ボディをマスキングして前後ウィンドウの窓枠とサイドモールをセミグロスブラックで塗装。ウレタン塗装の上から塗料がのるか心配でしたが、なんとかうまく行きました。

サイドモール

サイドモールと窓枠にハセガワのミラーフィニッシュを貼り込み。この年代の車はメッキパーツが多くて処理が大変です。窓枠はデカールも用意されていますが、メッキ感に欠けるので使用しませんでした。

シャーシ製作

シャーシ仮組み

オーバーフェンダーと一体になるようにノーマルボディのフェンダーを削り込み。はめ込みを容易にするためタイヤハウス部を中心にシャーシを一回り小さく削りました。

塗装

シャーシはボディと同色のクレオスのホワイトFS17875。足回りやエンジン部をブラックとシルバーで細部塗装。仕上げにセミグロスクリアでツヤを整えてウェザリングマスターのマルチブラックで軽くウォッシング。

車軸延長

トレッドを広げるためにホイールの車軸をフロント2mm、リア1mmほど延長しました。

ホイール完成

ホイールをシルバー+グレーで塗装しデカールを貼って完成。タイヤはフジミのスカイライン2000GT-Aから流用。少しバリが目立ちますが、オリジナルよえり若干幅が広いです。

コクピット製作

ダッシュボード

全体をセミグロスブラックで塗装。メーターはデカールを貼ってからエナメルクリアでガラスの感じを表現。ステアリング中央のエンブレムはMSMクリエイションのメタルロゴエンブレムステッカーを使用。

コクピット完成

見えない(目立たない)部分は気にしない主義なので、キットのままストレートに製作。コクピット全体をセミグロスブラックで塗装。この時代の車の塗装はシンプルで実に楽です。

ナンバープレート製作

ナンバープレートメーカー

以前はWAVEやフジミのデカールを使っていましたが、最近はアオシマの「ナンバープレートメーカー」を使っています。

印刷

ハイキューパーツの水転写デカールも試しましたが、インクジェットプリンタ用は滲んでキレイに印刷できないので、最近はA-oneの光沢ラベルを使っています。

貼り付け

完成したシールをキットのパーツに貼り付け。