エアテックス コンプレッサーAPC-001R2

2022年2月購入

クレオスの「リニアコンプレッサー」は1/144のガンプラやフィギュアのシャドー入れなど、繊細な塗装をするにはピッタリなのですが、最高圧力0.12Mpaでは0.5mmのエアブラシで広い面積を塗装したりウレタン塗装をしたりするには明らかにパワー不足です。

そこで、行きつけの模型店のオッちゃんに相談したところ、エアテックスは信頼できるメーカであり、「APC-001R2」ならパワーも十分と勧められ買い替えることにしました。

サイズ:W270×D145×H225㎜   重量 4.2kg

最高圧力 0.38Mpa   作動音:47dB

圧縮方式:ピストン式   価格:¥24,200

サイズは「リニアコンプレッサー」の1.5倍ほど。スペック上は「リニアコンプレッサー」より静かなはずですが、ピストン式を採用しているせいか体感的には少し大きく聞こえます。集合住宅では厳しいかもしれませんが、田舎の一戸建てで、昼間しか作業をしないなので特に問題ありません

いちばんの欠点はレギュレーターの針が見にくいこと。黒いダイヤルを回して圧力を調整しますが、レギュレーターをタテに設置してダイヤルを手前にしたほうが使いやすいと思うのですが・・・(´・_・`)

水抜きは一般的な形状で、ドレンカップ下のつまみを回すとエア抜きができます。このつまみは少しクセがあって、閉の位置があいまいで少しズレただけでエア漏れが止まらなくなります。購入前にAmazonでチェックしたら「水抜きがすぐに壊れる」というレビューがありましたが・・・さて?

オートスイッチ

電源スイッチは本体についています。初めて見た時は「手元にスイッチがないのか?作業性が悪いな〜!」と思いましたが、これには理由がありました。

実はコンプレッサー内のエア圧が設定レベルに達すると自動的に電源がOFFになり、エアブラシを吹いて圧力が下がるとまたONになるというシステムになっているのです。!(◎_◎;)

最初は少し戸惑いましたが、慣れるとON・OFF操作が不要というのがなかなか快適で、作業中に無音時間があることを考慮するとクレオスより静かと言えるかもしれません。

圧力設定が低めだとON・OFFが繰り返されて少しイライラするので、コンプレッサー本体は高めに設定しておき、クレオス の「ドレン&ダストキャッチャー」で微調整をするようにしています。

念のためメーカーに問い合わせてみましたが、数時間程度なら電源を入れっぱなしでも問題ないということでした。

2023年3月、故障!( ´△`)

結構気に入っていたのですが、新品購入後、1年余りでエア漏れが起き始めました。説明書やHPではドレンカップの掃除をすれば改善するとありましたが・・・。

ドレンカップを分解して掃除をしたりOリングを交換したりしましたが、症状は回復せず・・・。あきらめて新品のドレンカップを購入しましたが・・・。

ドレンカップを交換しても症状はほとんど改善せず・・・よもやと思い石鹸水を塗ってみると・・・なんと、本体のバルブシートからエア漏れをしていました。!(◎_◎;)

自分では手に追えないと判断し、メーカーに連絡して修理しました。エア漏れの原因は細かい粉を吸い込んでバルブシートが目詰まりを起こしていたそうです。本体の近くに「との粉」を置いていたのでそれかもしれません。

エア漏れは作業環境に問題があったことが分かったので対策しましたが、気になるのは修理項目の「クランク・軸損傷」。こちらは単純な経年劣化で「1年間ほぼ毎日使っているならそんなものです」と言われましたが、バイクで言うと1年間ほぼ使ってクランクシャフト交換が必要・・・なんて話は聞いたことがありません・・・(´・_・`)

クレオス Mr.リニアコンプレッサー L5 レギュレーターセット

私が長年愛用していたコンプレッサーは自転車屋さんの空気入れのようにデカくて重くてやかましいし、レギュレーターがついていないためエア圧を調整することもできませんでした。

そこで、思い切って最新のものに買いかえることにしました。しかし、各社から様々なものが発売されどれがいいか分からないので、とりあえず人気No.1のクレオスの「リニアコンプレッサー」を選びました。

これhが非常に軽くてコンパクト!振動も作動音も電動ラジコンカーのモーター音くらいでしょうか?作業をしながらラジオを聞くこともできます。

サイズ:160x120x160㎜   重量 : 2.4kg

最高圧力:0.12MPa   作動音 : 50dB

リニア駆動フリーピストン方式   価格:38,500円(税込)

本体のハンドル部分にホルダーを取り付けてレギュレーターやエアブラシを置くことができます。私はエアブラシ3本を同時に使っているので、これは使わずに別売のホルダーを使っています。

レギュレーターと水抜き。水抜きは塗料ビンの流用で、たまった水を捨てる時はビンの部分を回して外しますが、つくりがいささかチープで、フタの部分もいっしょにクルクル回ってしまいます。

レギュレーターの左にあるネジでエア圧の調整ができます。電源を入れると、レギュレーターの針がいったん0.12Mpaあたりまで上がり、エアブラシを吹き始めると設定した圧力まで下がりますが、少しタイムラグがあるので注意が必要です。

ただ、最高圧力が0.12Mpaというのは繊細な塗装にはぴったりなのですが、0.5mmエアブラシで広い面積の塗装やウレタン塗装をしたりするにはいささかパワー不足なので、1年ほど使用したのちエアテックスのコンプレッサーに買い替えました。

塗装テスト(光沢ホワイト・パールホワイト)

美少女フィギュアの水着やレオタードなどを光沢ホワイトで塗装する場合にどのような表現ができるか、いくつか塗装テストをしてみました。

①クレオスのC-1ホワイトにガイアカラーの風群青でシャドーを入れたもの。白のブラウスやワンピースなどを塗装するときの定番ですが、光沢のある水着の質感とは少し違うようです。

②タミヤの缶スプレーのTS-26ピュアホワイトを塗料が垂れ出す寸前まで吹いたものです。黒や赤だとテロテロした面白い光沢になるのですが白ではイマイチのようです。

③クレオスのC-1ホワイトC-151ホワイトパールを重ね塗りしたもの。淡いパール仕上げで無難な感じです。

④ガイアカラーのex シルバーにクレオスのC-151ホワイトパールを重ね塗りしたもの。下地が銀なので白というより青みがかったシルバーグレーに近い仕上げになります。

⑤クレオスのC-1ホワイトGX110クリアシルバーを重ね塗りしたもの。やや青みがかった銀に近い色になります。

⑥ファンデーションホワイト→XC01ダイアモンドシルバー

⑦ファンデーションホワイト→XC08ムーンストーンパール

塗装テスト(ゴールド)

メッキ塗装と並んで悩ましいのが金塗装です。各社から発売されているゴールド塗料の比較を行い、それぞれがどのような発色をするか簡単なテストをしました。テストしたのは次の4種ですが、他にもさまざまな塗料が発売されているので少しずつ更新していくつもりです。

1.クレオス Mr.カラー(8) ゴールド

このテストの中では最も歴史のある塗料でこれといった特徴はありませんが、何に使っても無難に合いそうな色調です。ただし金メッキのようにキラキラした金属感を再現するには少し物足りません。

2.クレオス Mr.カラー(SM207) スーパーリッチゴールド

その名の通り、「リッチ」な金色です。通常のゴールドとガイアのスターブライトゴールドの中間程度と言ったら分かりやすいでしょうか?金塗装でも少しキラキラ感を出したい時によさそうです。

3.ガイアノーツ(Ex-08) Ex-ゴールド

クレオスのゴールドに比べてかなり渋くて落ち着いた感じです。メッキや金属パーツではなく金塗装された部分を再現するのに向いています。

ランボルギーニミウラのホイールとボディ下部に使用。変に主張しすぎない落ち着いた感じに仕上がりました。

4.ガイアノーツ(122) スターブライトゴールド

通常の金にクリアーオレンジが混ぜられているようです。すごく派手な色合いで美少女フィギュアのアクセサリーなどのキラキラした感じにぴったりです。

星の部分はガイアノーツのスターブライトゴールド、杖の基部はクレオスのゴールドで塗装。部品によって塗料を変えることで質感の違いを出してみました。

5.タミヤエナメル X-12 ゴールドリーフ

タミヤのゴールドリーフは古くなると顔料が変質して輝きが失われます。また、一旦乾燥した塗料を溶剤で薄めても顔料が分離したままになってもとに戻すことはできません。タミヤのHPによるとXF-6コッパーも同じような性質の顔料を使っているそうです。

かえる工房では主に細部を筆塗りする時にタミヤのゴールドリーフを使っていますが、古くなったものは黄土色になっていました。こうなったらあきらめて新品に買いかえるしかありません。右の写真は新品の塗料でコスチュームのモールを筆塗りしたものです。

6.シルバー→クリヤーカラー

金表現をするのにシルバーの下地にクリヤーイエローやクリヤーオレンジを重ね吹きする方法もあります。左はその方法でHGUCゲルググのバーニア部を塗装したもの。

RZ350のチャンバーの溶接部分に軽くクリヤーイエローをかけてみました。

クレオス ウェザリングカラー(スティンブラウン)

スミ入れやウェザリングは長年エナメルカラーを使っていましたが、エナメル系塗料はプラを侵してしまうことがあるので、クレオスから発売されているウェザリングカラーを試してみました。

いすゞフォワードの荷台部分に使用。まずラッカー系塗料のタンを塗装。

ウェザリングカラーのステインブラウンを全面に筆塗り。

20〜30分ほどおいてから専用薄め液で拭き取るとモールドにウェザリングカラーが残ってきれいな木目になりました。

画像をクリックすると拡大します。

ターナー アクリルガッシュ

フィギュアのアイペイントにアクリルガッシュが使えると聞いて試してみました。アイペイントのみに使うつもりなので基本色のみを近所の画材屋で購入。

エナメル塗料でフチどりを入れてから、アクリルガッシュで瞳の緑を塗装。隠ぺい力が高く乾燥が早いので濁った下地の上からでも鮮やかな発色です。

ガイアノーツ メカサフ

ガンプラなどの関節部を塗装していてサーフェイサー⇒本塗装と重ね塗りをするうちに塗膜が厚くなって可動部に干渉して塗装がはげることがあるので、メカサフを試してみました。

隠ぺい力が高くサーフェイサーの機能を持ちながら、発色もなかなかきれいです。

特に色にこだわりがなければこのシリーズは重宝しそうです。

タミヤ LP-48 スパークリングシルバー

ラッカー系塗料はクレオスをメインに使っていますが、タミヤの「スパークリングシルバー」が発色が良いと聞いて使ってみました。

メタリック系の塗装には発色を良くするため、下地をブラックで塗装します。

なかなかいい感じに仕上がりました( ´∀` )。

エアブラシについて

大昔に購入したオリンポスのPC101がだいぶガタが目立ってきたので、プロに転向したのをきっかけにエアブラシやコンプレッサーを買い替えました。かなりの期間エアブラシを封印して筆塗りにこだわっていたため、エアブラシやコンプレッサーがいつの間にか進化して驚いた感想などについて書いていきます。

エアブラシを買い替えて一番助かったことは今はどれもボタンが垂直についていることです。気を利かせたつもりでしょうが、PC101はボタンが右に傾いていたのです。しかし、左利きの私にはただ単にボタン操作が苦痛でした・・・( ´△`)。

クレオス プロコンBOY WA プラチナ0.3 Ver.2

現在のところこれをメインとして使用しています。一番人気のあるモデルなので間違いないだろうと単純に選びました。口径は0.3mm。ボタンやダイヤル操作が非常に滑らかで使い心地がいいです。風量調節機構が内蔵されていますが、私にはあまり必要性がなく、本体下からネジが飛び出しているため取り回しが悪く、あまり好みではありません。

全体的なクオリティは高いのですが、なぜか塗料カップのフタが鋳造の安っぽい作りで他のメーカーのようにピッタリとおさまらず、勝手に外れてどこかに転がっていくことがたびたびあります。

〔追記〕カップの不具合をメーカーに相談したところ、無料で代品のフタを送ってくれました。こちらは前のものより合いがよく実用上の問題はなさそうです。

エアテックス ビューティ4+(0.2mm仕様)

フィギュアのシャドー入れなど細吹き専用として購入。細吹き用のエアブラシとしてはクレオスのMr.エアブラシ カスタム 0.18mmが最高峰ですが、あまりにも高価なので、とりあえずのつなぎとしてこちらを購入。ボディがアルミ製で非常に軽く、最初は少し戸惑いましたが慣れると実に使いやすい。ボタン操作もクレオスと違ってカチッとした感触です。

エアテックス ビューティ4 ナイト(0.5mm仕様)

0.3mmのエアブラシでメタリック塗装やサフ吹きをすると詰まることがあるため口径の大きいものを購入。カップと口径以外、ビューティ4+と全く同じものに見えますが、こちらはなぜか新品購入時から不調が目立ち、ちゃんとクリーニングをしているのにニードルが下がったままになり塗料を噴き出したりしました。おそらく製品管理上の問題だと思うのでメーカーに問い合わせてみるつもりです。0.2mm仕様が気に入っていただけに残念です。

タミヤ スパーマックス エアーブラシ SX0.5D

ビューティ4ナイトの不調がどうしても改善しないので、思い切って新調しました。値段も手頃だしタミヤのエアブラシは初めてなので、試してみるつもりで購入しました。ちょっと使ってみた感じではボタンのスプリングが強めですが、操作は滑らかでいい感じです。余計な機構もついておらず塗料カップのフタも気持ちよく閉まります。(^_^)

クレオス Mr.リニアコンプレッサー L5/圧力計付レギュレーターセット

長年愛用していたコンプレッサーは模型用ではないためやたらとでかくて重くてやかましく、レギュレーターもついていないのでエア圧を調整して繊細な塗装をすることができませんでした。そこで、思い切って模型専用のものを新調。非常にコンパクトで騒音も振動も少なく夜間や早朝の作業も問題なくできるようになりました。

クレオス ドレン&ダストキャッチャーⅡ

エアブラシを3本同時に使えるようになったのはいいですが、使用するエアブラシを変えるたびにエア圧を調整し直すのが面倒なので購入してみました。

タミヤ エアブラシ用三連ジョイント

エアブラシの使い分けをするたびにホースの差し替えをして、そのたびにカップに入った塗料をこぼしたり・・・ということを繰り返していたので、三本のエアブラシを同時に使えるように三連ジョイントで接続しました。おかげで非常に作業効率が上がりました。

クレオス Mr.エアブラシスタンド

クレオスのスタンドと組み合わせてセットすると、ちょっとした要塞のようなルックになりました(^_^)。

ヤマゼン YDA-500W 食器乾燥機

塗装スペースが屋外にあるためドライブース導入を検討しましたが、クレオスのものはすでに絶版になっていました。ネットで調べると食器乾燥機が流用できることを知って購入しました。中の食器を支えるための突起を切り取り「Mr.ネコの手ステーション」を敷き詰めました。おかげで雨の日でもカブることがなくなり、ホコリ除けとしても重宝しています。