2024年11月完成
メーカー:MERSA 原型製作:MERSA
『超音戦士ボーグマン』のヒロイン、アニス・ファームです。80年代には「アニメは子供のもの」という常識から脱却しようと意欲的な設定やデザインのものがたくさん制作されましたが、そのほとんどが「意余って力足らず」という感じで、この『ボーグマン』も残念ながら物語も作画も非常に微妙で、脳内補完しながら鑑賞する必要があります。
しかしながら、菊池通隆氏のキャラクターデザインはなかなかに魅力的で、いつかアニスも作りたいと思って古いガレージキットを探していましたが、まさか21世紀になって新製品が発売されるとは思ってもみませんでした。以前「模型サークルEBO」のキットに手をつけましたが、あまりにも酷いデキだったので、MERSAのキットに変更しました。MERSAさんのフィギュアはデフォルメのキツいものが多くてあまり好みではないのですが、この製品はバランスがよく、キッチリ服を着ているのに非常にエロチックな造形が気に入っています。、
製作記録
キットレビュー
パーツ一覧
パーツ数は本体24点+椅子(?)5点。材質は一般的なレジンキャストで成形は非常にキレイです。スケール表記はありませんが、頭部やボディのサイズからするとおおむね1/5〜1/6ぐらいになります。
仮組み
パーツの精度が非常に高くてバリや段差ズレが少なく、ほとんど調整しなくてもパチピタで組み上がります。
つま先の湯口
唯一気になったのが、湯口がつま先にあること。このキットのチャームポイントで造形的に微妙な部分なので、ここはなんとかしてもらいたかったところです。
ディスプレイベース
パーツ一覧
パーツ数は5点。シンプルな構成ですがメカ部分に細かいモールドが入っていてなかなか凝っています。
湯口の成形
湯口は後ろの目立たないところにありますが、モールドがなくて寂しいので、ディティールパーツを適当に接着しました。
塗装
クレオスのレッド、クレオス316ホワイトFS17875で塗装。メカ部分はブラック→ライトガンメタル→アルミシルバーで立ち上げ塗装をしました。
完成
パーツを組み立て、細部塗装をして完成。今回はフィギュアの形状が特殊なので、ディスプレイベースを先に完成させました。
組み立て
磁石接続
今回、磁石接続は腰と両肩のみとしました。頭部と髪にもネオジム磁石を埋め込みましたが、こちらは作業の利便性のためで最終的には接着してしまうつもりです。
表面処理①
捨てサフを吹いて120番〜600番のヤスリで磨いて表面処理。肌部分はサフレス塗装をするので特に念入りに磨きました。
表面処理②
パーツ成形は概ね良好ですが。背中のセンター線に若干スキマができるのと縫代の部分のモールドが甘いので瞬着パテで修正して掘り直しました。
塗装
肌の塗装
肌部分はサフレス塗装。塗装面を念入りに磨いてからマルチプライマー→サフレスピンク+サフレスオレンジで塗装。今回はサフレスピンクを強めにしてみました。
スカートと上着の塗装
スカートはブラック+グレー(少量)で塗装してクリアパープルでコーティング。上着は蛍光ピンク+ホワイトを基本色として、基本色+クリアレッドでシャドーを入れました。
ソックスの塗装
ソックスはノーツフレッシュで下地塗装をしてから。クリアオレンジでシャドー入れ。仕上げに雲母堂本舗CCパール(イエロー)+クリアイエローカラーでコーティングしました。
ジャケットの塗装
アニメ本編ではジャケットはもっと白っぽい色ですが、メリハリがなくなるように感じたので、完成見本を参考に紫を強めにしました。
エリの塗装
エリはスカイブルーで塗装。ほとんどのパーツが色ごとに分割されているので、塗装作業は実にスムーズに進みました。
ソニックレシーバー
クレオス SM208 スーパージュラルミンで塗装。メッキ感がよく出て最近お気に入りの塗料です。銀一色では少し寂しいのでセンサー部?にクリアレッドで差し色を入れました。
髪の塗装
レッドブラウン+オレンジ+ホワイト(少量)で基本塗装をして、基本色+レッドブラウンでシャドー入れをしました。
アイペイント①
レッドブラウンでまゆとまつ毛を、オレンジ+ブラウンでアイラインと黒目の輪郭を描き込み。
アイペイント完成
瞳孔、虹彩、ハイライトを入れてアイペイント完成。肌はフラットクリアーでコートし、瞳はUVジェルクリアで仕上げました。今回、他の依頼品の作成で忙しかったので、過程写真は省略しました。
後頭部
後頭部の小さなポニーテール?とリボンは別パーツ。髪を上下脱着できるようにリボンは上パーツ。ポニーテールは下パーツに接着しました。
完成