2024年2月製作開始
オートバイモデル第8弾はレーシングライダーの依頼品。このキットはもともとケニー・ロバーツ用でヘルメットの形状がか平忠彦のものとはかなり違うので、ここを中心に改造します。
かえる工房はバイク大好き人間なのでヤマハYZR500(OW70)もかなり前に購入しましたが、ストリートマシンばかり作っていて、押入れのスミに積みっぱなしになっていました。
製作記録
キットレビュー
パーツ一覧
パーツ数は13点。20年ほど前の古いキットなので、デカールがちゃんと使えるかどうかがいちばんのキモです。
ヤマハYZR500(OW70)
今回のご依頼はライダーのみの製作ですが、フィッティングの必要があるので手持ちのキットを仮組みして治具にします。
仮組み
ライダーを仮組みしてとりあえずYZR500に乗せてみましたが、専用設計とあってピッタリと合いましたが、ピッタリすぎて組み立ててからライダーを乗せるのは難しそうです。
ボディ組み立て
各部の接着
頭部、ボディ、手足を接着。キットが古いせいか接着部に隙間ができるので、黒い接着剤を流し込んで整形。
ネオジム磁石埋め込み①
ライダーをバイクにスムーズに乗せられるようにネオジム磁石を埋め込んで両足、腰、肩が自由に脱着できるように加工しました。
ネオジム磁石埋め込み②
このように接着剤なしで無理なくバイクに乗せることができます。
ヘルメット組み立て
ヘルメット改造①
キットのヘルメットはアゴの部分がかなり飛び出していてまるでガンダムのMSザクのようです。ケニーロバーツagvヘルメットならこんな感じなのですが、平忠彦のアライヘルメットとはかなり形状が違います。白人の頭蓋骨は日本人に比べて前後に長いと聞いたことがありますが、そのためかもしれません。
ヘルメット改造②
左右パーツを接着してからアゴの部分をカット。前後長を2mmほどツメて、さらに額にポリパテを盛って丸みを出します。顔の出る部分も違うので角張った形状に修正しました。
ヘルメット改造③
顔の出る部分のフチに黒い接着剤を盛ってモールドを掘り直しました。
ヘルメット改造④
帽体の形状改造が完了したので、今度はヘルメットを前後にカットして首にポリパーツの受けを接着。これで完成後も左右に首を振ることができます。
ヘルメット改造⑤
顔をはめてみましたが、内装の部分にスキマができるのでパテで埋めました。造形は白人顔でどう見ても平忠彦には見えませんが、今回はこのままでいきます。(⌒-⌒; )
バイザーの製作①
ヘルメットの形状が変わってキット付属のバイザーが使えなくなったので、プラ板で自作します。まず、ヘルメットにマスキングシートを貼って大まかにアタリをつけます。
バイザーの製作②
マスキングシートをはがして0.2mm透明プラ板に貼り付け。アタリをつけた線を基準に少し大きめに切り抜きます。何度か試作した結果この形に決めました。
バイザーの製作③
ヘルメットにつけてみて形状をチェック。歪んだ部分やはみ出した部分にヤスリをかけて形を整えていきます。
耳カバーの製作①
バイザーの耳の部分にエポキシパテを盛り付け。パテが硬化してから外せるように表面にメンソレータムを塗っておきます。
耳カバーの製作②
パテが半乾きになった時点で大まかな形に削り出します。
ヘルメット完成
バイザー耳部分の形を整形。細かいキズを消してヘルメットの改造は完了です。
塗装
平忠彦
今回の製作で一番の難関は塗装とマーキング。塗り分け部にモールドなどが入っていないので、自分で位置を決めなければなりません。
下地塗装
とりあえず、ヘルメットをブラック、スーツはガイアカラーのサーフェイサーEVOブラックとピンクサーフェーサーで塗装。
デカールのコピー
ラインの幅や位置を確認するために、デカールをコピーします。
基本塗装①
コピーした紙を切り抜いて、腕や足に糊付けしてラインの位置や幅を調整します。
基本塗装②
お客様から「腕の赤部分をもっと太く」というご希望がありましたので、少し修正。
基本塗装③
さらに「腰の白部分をもっと太く」というご希望にそってさらに修正。
デカールはり①
スーツ部分にデカールを貼り付け。だいぶ完成状態に近づいてきました。
デカールはり②
表面にクリアを吹いて補強しておきましたが、やはり20年もののデカールとあって部分的にちぎれたりヒビが入ったりしました。
デカールはり③
デカールが乾燥したらクリアをかけてエナメル塗装で割れの部分をタッチアップしました。
細ライン
筆塗りで赤、白、黒の細いラインを追加。キットの塗装図は青ラインになっていましたが、実物写真に従って黒ラインにしました。