カーモデルのクリアーコート

レーシングカーなど大きいデカールをはったモデルのクリアーコートにずっと悩んでいました。時間をかけてデカールをしっかり乾燥させたり、砂吹き塗装を試したり、いろいろやってみましたが、デカールが浮いてきたり、ブツブツができたりすることを完全に防ぐことはできませんでした。結局デカールの傷んだ部分をタッチアップしたり、ヒドイ時は完全に塗装をやり直ししなければなりませんでした。

Mr.カラー GX100スーパークリアーⅢ

クレオスの通常のクリアーよりツヤがキレイで長年愛用してきましたが、デカールが溶けやすいので、今では主にデカールを使わないフィギュアなどで使用しています。

フィニッシャーズ オートクリアー

「デカールに優しい」ということで、カーモデル専門メーカー、フィニッシャーズのオートクリアーを試してみました。写真はオートクリアーと専用のピュアシンナーがセットになったものです。

説明書

通常はクリアー1:シンナー2.7で、厚塗りの場合はクリアー1:シンナー0.5〜1で希釈し、重ね塗装は3〜5回程度。簡単なコピー説明書ですが、ずいぶん親切に説明してくれます。

ウィリアムズFW16

FW16にオートクリアーを使用。今まで散々苦労したのがウソのように一発でキレイな光沢がでました。気のせいかもしれませんが、ホコリもつきにくくなったようです。

まとめ

結論としては「カーモデルのクリアーコートにはオートクリアーしかない!」です。デカールに優しいだけでなくツヤもきれいだし、気のせいかもしれませんがホコリもつきにくいようです。欠点としては①少し値段が高い②乾燥に時間がかかる③匂いがきついこと。おそらく専用のピュアシンナーに大量のリターダーが入っているのでしょう。

かえる工房の尊敬するモデラーさんの言葉に「腕は3割程度で、道具が7割」というのがあります。昔は「道具なんかに金をかけるよりも腕を磨くことじゃね?」と思い込んでいました。しかし、道具や塗料を変えることで何度やってもうまくいかなかった作業があっさりできるようになってからは、キットを購入する費用を塗料や道具に回すようになりました。