2022年10月完成
タイレルP34、ブラバムBT46Bと変態マシンばかり作ってきましたが、F1シリーズ第3弾は王道中の王道、コーリン・チャップマン、ピーター・ライト設計の「ブラックビューティー」ロータス79です。
チーム・ロータスの監督コーリン・チャップマンがF1界に与えた影響は大きく、主なものだけでも、①モノコックシャーシの採用(ロータス25)、②コスワースDFVエンジンの採用(ロータス49)③前後ウィングの採用(ロータス49)、④スポンサーカラーの導入(ロータス49)、⑤ウィングカーの発明(ロータス78)と、その後のライバルマシンのスタイルを一変させてしまうほどでした。
その中でも1978年にマリオ・アンドレッティをチャンピオンに、ロニー・ピーターソンをランキング2位に導いたロータス79は、前年マシンの「78」を改良しグラウンドエフェクト効果を完成の域に高めたマシンです。
ロータス79はタミヤとハセガワの2社から発売されていますが、今回はタミヤのキットを製作。タミヤからはマルティーニカラーの79年版も発売されていますが、ロータスはやはりJPSカラーでしょう。
「79」は「史上もっとも美しかったF1マシン」と言われダントツに人気がありますが、変態F1好きのかえる工房としては同じロータスでも四輪駆動の「63」、ガスタービンエンジンの「56」、やりすぎウィングカーの「80」など失敗マシンのほうが好みです。ツインシャーシの「88」はエブロからキットが発売されているので、いつか手に入れて作ってみたいものです。
カウルは脱着可能
製作記録
キットレビュー
パーツ一覧
パーツ数は約170点ですが、不要パーツが結構あるので実質150点程度でしょうか?組み立て説明書の他に実車解説のパンフレットが付属。最近のカーモデルはフィギュアなしが普通になりましたが、レーシングカーの場合、レーサーも重要なので、ぜひ復活させてもらいたいものです。
デカール
このキットいちばんの問題点はデカール。「JPS」はともかく「good year」がないのは何かの権利問題なのでしょうか?マクラーレンの「Marlboro」といい、メンドくさい時代になったものです。
エンジンパーツ
70年代のF1といえばコスワースDFVエンジン!・・・ですが、ランナーの端に「1977 TAMIYA」の文字が・・・。昔のF1シリーズの流用のようですが、じゅうぶんデキがいいので問題はありません。無意味なメッキなどもされていませんし・・・(^O^)
エッチングの翼端版
studio 27のものより薄く、翼端版など厚みが必要な部分は2枚をはり合わせる仕様になっています。驚いたことに接着時にズレないように接着面に◯の凹凸が付けてあります。タミヤさん流石!(^_^)☆
シャーシ・ボディの製作
エンジン・ミッション・足回りの製作
主要パーツ仮組み
銀色のパーツは古いキットの流用ですが、黒のパーツは新規のもので、案外新しいパーツがたくさん使われています。ロータス78と同じコスワースDFVエンジン+ヒューランドFG400ですが、ギヤボックスやエキゾーストパイプ、足回りなどがかなり違います。
最終組み立て
コクピット完成
本当はドライバーを乗せたかったのですが、適当なものが手に入らなかったので、シートベルトをつけました。キット付属のデカールよりはマシですが、次はもっと本格的な布製のものを試してみたいです。
ヒビ割れの修正
シャーシにボディをのせて完成!・・・と思いましたが、サイドポンツーンの接着線にうっすらとひび割れが・・・Σ(‘◉⌓◉’)。接着が甘かったのか・・・しかたなくヒビ割れにクリアーをかけて研ぎ出しのやり直し・・・・。
完成!(^O^)