No.98 ウェーブ 1/24 スコープドッグ

2025年製作予定

久しぶりにロボットものの製作依頼。1/24スコープドッグはタカラの旧キットが超名作で、発売先をウェーブに移してからも長年愛されてきましたが、2023年になってついに完全新規のスコープドッグが発売されました。

タカラ旧キットのゴツいプロポーションもたまらないのですが、WAVEの新キットはそれよりスマートでありながらやりすぎない絶妙のポイントをおさえています。一年ほど前にWAVEの1/35キットを作りましたが、1/24キットは1/35をスケールアップするだけでなくアームパンチ可動、メンテハッチ開閉、ターンピック可動とプラモデルとして最上級を狙ったキットです。

写真は自由にDLしていただいて結構ですが、二次使用目的の場合は必ず事前に連絡をお願いします。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

本体

パイロットフィギュア

No.96 んどぱら屋 1/1200 ラーディッシュ

2025年製作予定

次の依頼品は『機動戦士Zガンダム』に登場するラーディッシュです。ラーディッシュはアイリッシュ級宇宙戦艦・2番艦(3番艦?)で、アーガマの特殊な機能を廃してコストを下げながらも攻撃力を高めたものです。艦長はヘンケン・ベッケナーで、エマ・シーンのガンダムMk-IIを救うために艦を盾にしてヤザン・ゲーブルのハンブラビに撃沈されました。

写真は自由にDLしていただいて結構ですが、二次使用目的の場合は必ず事前に連絡をお願いします。

 

 

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約70点。

組み立て

塗装

ディスプレイベース

細部塗装、スミ入れをしてから、仕上げにフラットクリアーを吹いて完成!

No.95 TRAJECTOIRE 1/43 フェラーリ512F

2025年製作予定

次のご依頼品は1/43のレジンキット、フェラーリ製プロトタイプレーシングカーの512Fです。1970年にフェラーリ512 Sは70年のル・マンやデイトナに出場しましたが、ライバルのポルシェ917にはかなわず、翌年には改良型の512Mを発表しました。この512Mがスイスのプライベートチーム、スクーデリア・フィリピネッティの手で独自にモディファイされたのがこの512Fだということです。512Sは知っていましたが、512Fの存在は今回のご依頼を受けるまで全く知りませんでした。

TRAJECTOIREはフランスのガレージキットメーカーのようです。フランス製キットはマニアックな車種を発売していて魅力的なのですが、タメオのキットなどと比べると10倍くらい大変なものが多くて悪い予感がします・・・😅😅😅

写真は自由にDLしていただいて結構ですが、二次使用目的の場合は必ず事前に連絡をお願いします。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

仮組み

塗装

最終組み立て

No.94 アオシマ 1/24 ジャンクション・15マジェスタ

2025年製作予定

次のご依頼品はアオシマの「1/24 スーパービップカー シリーズ」のマジェスタです。ノーマルのマジェスタにローダウンパーツ、ホイール、エアロパーツなどを追加したものです。

アオシマは箱変えやパーツ追加をして繰り返し再販するため、キットの素性が調べにくいのですが、おそらく2代目クラウンマジェスタ(S150)がデビューした90年代の製品のようで、以前依頼品として作ったセドリックより若干現代的な構成になっています。

写真は自由にDLしていただいて結構ですが、二次使用目的の場合は必ず事前に連絡をお願いします。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約100点とエンジンレスのカーモデルとしては標準的なものです。古いキットなので、成形の荒れや歪みがけっこう目立ちます。

ボディパーツ

追加パーツとして前後フェンダーとサイドパネルが付属します。

ローダウンパーツ

シャコタンにするための専用足回りが付属。上段がノーマルのブレーキディスクで、このキットでは中段のBremboの大型ディスクを使用します。

ディスプレイケース

ケースに固定のご依頼ですので、今回はタミヤのディスプレイケースCを使用します。

組み立て

リアフェンダー

パーツが歪んでいるのか、右のリアフェンダーがキチンと合わなかったので、テープで固定して強引に接着しました。

塗装

最終組み立て

No.93 AUTOBARN 1/43 マクラーレン F1-GTR

2025年5月製作開始

次のご依頼品は1/43のレジンキット、マクラーレンF1-GTR(WEST BPR 1996 SPA仕様)です。ブラバムやマクラーレンで数多くのF1マシンを生み出した鬼才ゴードン・マレーが、マクラーレンのロードカー部門に移籍して最初にデザインしたのがこのマクラーレンF1です。さすが「俺たちのゴードン・マレー様」だけあって中央にドライバーシートが、左右後方に助手席が配置された3人乗りという変態的(褒め言葉)レイアウトです。

AUTOBARNというメーカーは初めてですが、海外製レジンキットとしては平均的な水準で成形も割とキレイです。パーツ数は少なめですが、窓枠をエッチングパーツで再現するなど凝った作りになっています。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は30点程度。レジン、ホワイトメタル、エッチングパーツで構成される典型的なガレージキットです。後期タメオ製品のように偏執狂的な部分はありませんが、ウィンドウの組み立ては一工夫が必要です。

組み立て

離型剤落とし①

レジンパーツを中性洗剤を混ぜた熱湯につけて20分ほど弱火でゆでます。

離型剤落とし②

一般的なレジンキットなら煮沸だけでも十分なのですが、細かいモールドが多いので念のため奥まった部分を歯ブラシで磨いておきます。

ディスプレイベース固定

3mmビスで固定できるように、ベースとシャーシとコクピットに2mmと3mmの穴あけ、コクピットの3mm穴は6mmまで拡大してナットを埋め込み。ベースに2mm真鍮線を埋め込み、回転防止のダボとします。

車高調整

キットのままでも特に問題ありませんが、依頼者様のご希望で0.5mmほど車高を落としました。

ウィンドウパーツ

このキット1番の難所。ウィンドウパーツは切り取り線もなく「自分で勝手に切り抜いてね」という仕様でサイズもギリギリの透明プラ板が1枚付属するだけ。ううむ・・・どう処理したものか・・・😖😖😖

ウィンドウのテンプレート

いろいろ考えた結果、エッチングの窓枠パーツをコピーしてテンプレートを作りました。

捨てサフ吹き

組み立て説明書がいい加減で間違いや漏れがあってかなり時間がかかりましたが、仮組みができたので主要パーツにサフ吹き。

ボディ

塗装①

ガイアカラーのアルティメットホワイトでボディ、ウィング、ミラーを塗装。

マスキング

赤部分を塗装するためにマスキング。塗り分け部にしっかりモールドが入っていますが、ボディサイドにはルーバーが入っていて少し面倒でした。

基本塗装完了

赤部分はフィニッシャーズのシルクレッドで塗装。

塗装ミス修正

デカール貼りの準備中にフロント部の赤ラインの塗装ミスを発見。泣きながら塗装を落として修正しました。

デカール貼り

デカールの質は標準的で特に苦労しませんでしたが、細かいデカールの位置の指示が全くないので、完成写真と照らし合わせて確認するのにかなり時間がかかりました。

シャーシ・コクピット・足回り

基本塗装

シャーシや内装をセミグロスブラックで塗装。

コクピット完成

コクピットにシート、ロールバーなどを接着。シートベルトはキット付属のシールを使用しました。

最終組み立て

No.91 PLAMAX バイファム&ネオファム&トゥランファム

2025年6月完成

次の依頼品はPLAMAXの「銀河漂流バイファム」のラウンドバーニアンシリーズ。ウグ、 ディゾ 、ジェイナスと単品では売れそうもないアイテムがセットになっていますが、今回は主役ラウンドバーニアン3機のみを製作します。

製作記録

バイファム

パーツ一覧

パーツ数は20点。固定モデルなのでパーツ構成はバンダイのキットなどとは全く構成が異なり、接着剤が必要ですし、バーニアとスネは一体成形になっています。

組み立て

ガンプラのように関節部で脱着はできないので、塗装に不都合のないギリギリの段階まで組み立て。

仮組み

軽くサフを吹いて仮組み。かなり大きなヒケやパーティングラインが目立つのでパテ埋めが必要です。

塗装①

ホワイト+フィールドグレー(少量)で白部分をエアブラシ塗装。

塗装②

紺部分はミディアムブルー+ネイビーブルーで、赤部分:シャインレッドで塗装。どちらもラッカー系塗料で筆塗りをしました。

ネオファム

パーツ一覧

パーツ数は26点。バイファムよりパーツ数が増え、バーニアなどが別パーツになり少し精密度が上がっています。

組み立て

バイファム同様、塗装の段取りを考えて可能なかぎりパーツを接着。

仮組み

サフを吹いて仮組み。バイファムに比べてヒケも少なくパーティングラインも目立たなくなっています。

下地塗装

赤塗装をきれいに発色させるためガイアカラーのサーフェイサーエヴォ パステルピンクで下地塗装。

塗装①

レッド+あずき色+明灰白色で赤部分をエアブラシ塗装しました。

塗装②

白部分を明灰白色で筆塗り。ネオファムは機体番号もなく塗り分けもシンプルなのでサクサク進みました。

トゥランファム

パーツ一覧

パーツ数は27点。構成はネオファムとほぼ同じです。シリーズものでは主役機が最初に発売されるため、いちばんデキが悪くなる現象がここにも・・・。😅

組み立て

構成はネオファムと同じような感じでバーニアは別パーツになっています。

仮組み

ガンプラなどの可動キットでは絶対無理なポーズが自然にとれるのが魅力。左右の足の接着位置が曖昧なので仮組み段階で接着しておきました。

塗装①

どういう順に塗装しようか迷いましたが、けっきょくセオリー通りに薄い青部分をホワイト+ミディアムブルーでエアブラシ塗装。

塗装②

紺部分はパープル+インディブルー+レッドで、暗い紺部分はミッドナイトブルー+ブルー+紫で筆塗り塗装。塗り分けが多く形状も複雑なので、3機中で一番手間がかかりました。

仕上げ

クリアーコート

各機の基本塗装が完了したので、セミグロスクリアーでツヤを整えました。

完成

スタンドをセミグロスブラックで塗装、カメラアイをシルバー→クリアーグリーンで塗装して完成です。

No.89リューノス1/7 セーラーサターン ミュージカルver.

2025年4月製作開始

メーカー:リューノス 原型製作:竜人

次の依頼品は「セーラーサターン ミュージカルver.」。ありがたいことにこのHPの作品を見てご注文いただきました。基本的にはかえる工房作品と同仕様ですが、リボンやヒジの部分をオリジナル通りにブラックで塗装し視線を微調整します。

 

 

 

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

ベースや武器を含めてパーツ数は26点。無意味なパーツ分割はなく成形もキレイで軸打ち用のダボがしっかり入っています。造形の絶妙さも含めてで歴史に残る傑作キットだと思います!

組み立て

左モモの接続

中性洗剤で煮沸して離型剤落としをして、大まかにバリを取ってから組み立て作業開始。モモと腰の接続は2mm真鍮線で軸打ちをしてから3mmネオジム磁石を2か所に埋め込みました。

ベースの接続

前回の製作では軸打ちが1か所、磁石が2か所でしたが、イマイチ安定が悪かったので、今回は1.5mm真鍮線2本、3mmネオジム磁石1か所に変更しました。ベースは厚みがあまりないので真鍮線はベース側に接着します。

腰の接続

左モモ同様2mm真鍮線で軸打ち、3mmネオジム磁石を2か所に埋め込み。この辺は定番工作なので悩むことはありません。

スカートの接続

以前の製作では「どこまで細かく磁石接続ができるか」がテーマだったので、スカートのフリル(赤丸の部分)のフチに極小の磁石を埋め込みましたが、そもそもはさみ込むだけでもしっかり固定できるので、今回は省略。

髪の接続

最終的には接着する予定ですが、作業上の利便を考えて軸打ち以外に磁石も埋め込んでおきます。

首の接続

1.5mm真鍮線で軸打ち+3mmネオジム磁石を埋め込み。

腕の接続

肩とヒジにも1.5mm真鍮線で軸打ち+3mmネオジム磁石を埋め込みました。

エリの接続

両肩とエリに3mmネオジム磁石を埋め込み。エリのパーツは厚みがないので、厚さ1mmのものを使用しました。

胸リボンの接続

エリと同じように3mmネオジム磁石を埋め込み。

腰リボンの接続

胸リボン同様、3mmネオジム磁石を埋め込み。ピッタリ位置が合うようにリボン側の穴は貫通させて後からパテで修正します。

イヤリング組み立て

イヤリングはパーツを薄く削ぎ取って張り合わせ、2mm真鍮線で丸パーツに接続と、超細かい作業作業になります。

サイレンスグレイブの組み立て

柄の部分は歪みを修正するより早いので、WAVE3.5mmプラパイプに置き換えて1.5mm真鍮線で軸打ち。刃先は08mm真鍮線で軸打ちして塗装後に接着します。

手首との接続

右手と柄に2mmのネオジム磁石を埋め込んで脱着可能としました。

仮組み完了

久しぶりにこのキットを組んで竜人氏造形の凄さを再認識。首の傾げ方、背筋の反らし方、腰のひねり、脚の組み方など、ただの立ちポーズなのにセーラーサターンの性格や位置付けなど微妙なニュアンスが表現されていることに驚かされます。

塗装

仮塗装

「こだわりコース」でのご注文ですので仮塗装を行い、イメージに合わない部分をお客様にチェックしてもらいます。

下地塗装

お客様のご希望をチェックしたら、シンナー風呂にドボンして塗装剥離。改めて表面処理をしてプライマーサーフェイサーで下地塗装しました。

肌塗装

サフレス塗装の予定でしたが、パテが必要なキズが見つかったので、通常塗装に変更。下地にノールフレッシュホワイトをベタ塗りし、サフレスピンク+オレンジでシャドー入れをしました。

髪塗装①

下地にクレオスのパープルをベタ塗り。

髪塗装②

パープル+クリアブラックでシャドーを入れました。

アイペイント①

シアン+マゼンタでまゆとアイラインを描き込み。

アイペイント②

シアン+マゼンタ+ホワイトで虹彩部分を塗りつぶし。

アイペイント③

シアン+マゼンタで黒目のフチと瞳孔を描き込み。二重のアイラインを細く修正しました。

アイペイント④

上まつ毛と下のアイラインを追加。

アイペイント⑤

下まつ毛と瞳のハイライトを入れて完成!

白部分の塗装

レオタード、手袋は下地ホワイト→クレオスのXC08ムーンストーンパールで塗装。セーラースーツの超常的な雰囲気を出すために表面がテラテラになるように薄めた塗料を何回も吹き重ねました。

紫部分の塗装

エリ、スカート、ブーツはシルバーの下地にクレオスのクリアーパープルを重ね吹き。ブーツが少し柚子肌になってしまったので、1000番のヤスリで磨いて再塗装。

黒部分の塗装

リボン、ヒジの部分は完成見本通りブラックで塗装。スカートやブーツ同様、シルバーの下地にクリアーブラックでキャンディ塗装をしました。

サイレンスグレイブ①

刃の部分はSHOW UPのリアルクロームライトで塗装。柄の部分は下地に黒鉄色をベタ塗りをしてから、クリアーパープルを軽く重ね吹きしました。

サイレンスグレイブ②

柄の部分に虫ピンの頭を埋め込んで金具を再現しました。

ディスプレイベース

以前の製作と同様にラップ塗装。ブラック→シルバー→クリアーバイオレットで塗装して、ウレタンクリアーでコーティング。表面をヤスリで研ぎ出してコンパウンドをかけてツヤ出しをしました。

No.88 1/7 ミツネシリーズ 女性ガンナー

2025年6月完成

メーカー:フリュー 原型製作:きむ+まつを(モワノー) 彩色製作:La Plastique

次の依頼品はフィギュアの顔のリペイント。誤って汚してしまった顔をリペイントします。「MONSTER HUNTER XX」というゲームのキャラクターらしいですが、かえる工房はほとんどゲームをしないので全く知りませんでした。😅😅😅デザイン的にはキツネの精霊で弓矢を武器にするキャラクターのようです。

製作記録

分解

現在の状態

除光液をこぼしてにじんだ塗装を依頼車様が自分で修復されたそうですが、瞳を中心にほおの刺青や口まで崩れています。ここまで汚れていると分解して全塗装をするしかありません。

分解①

頭部パーツを分解。いつものように熱湯に浸けましたが。後ろ髪を支えるために巨大なダボがあってがっちりと接着されていたので、キレイにはがすのにかなり時間がかかりました。

分解②

修復には水性塗料を使っていたようで、熱湯で簡単に流れてしまいました。

顔のリペイント

塗装剥離①

リペイント前にできるだけ汚れを落とすために、30分ほどシンナー風呂につけます。

塗装剥離②

オリジナルの塗装も含めて塗料がスッキリ落ちました。

表面処理①

分解時に首の表面がガタガタになったのでポリパテを盛って修正。額に成形不良の溝があったので、こちらもついでにパテ盛り(前髪に隠れてほとんど見えませんが・・・)

表面処理②

表面の荒れた部分をヤスリで磨いてからプライマーサーフェイサーで下地塗装。

本塗装

サフ表面を軽く磨いてから本塗装。ガイアカラーのノーツフレッシュホワイトでベタ塗りをしました。

シャドー入れ

フレッシュホワイトがしっかり乾燥したら、サフレスオレンジ+ピンクでシャドーを入れました。

色合いのチェック

部分塗装でいちばん難しいのはオリジナル塗装と色合いに合わせること。段階的に塗装してはチェックを何度か繰り返してボディ側の色に合わせます。

アイペイント①

髪と同じ色でまゆ毛とアイラインを書き込み。正面からの見本写真がないので、前髪をつけて完成写真と同じ角度で形状を確認します。

アイペイント②

二重のラインを追加してマゼンタ+シアン+ホワイトで虹彩を塗りつぶし。だいぶ表情が出てきました。

アイペイント③

ピンクのアイシャドウとほおの刺青を描き込み。

アイペイント④

まつ毛とハイライトを入れてアイペイント完了。あとは細かい汚れやはみ出しを修正すれば完成です。

髪のリペイント

下地塗装

依頼者様が汚した部分の他に分解時に色がはげた部分があるので、髪も部分的に再塗装をします。まず、塗料がしっかり食いつくように全体にマルチプライマーを吹きました。

タッチアップ

エナメル塗料のシアン+マゼンタ+レッドブラウン+ブラック(少量)で調色。色のはげた部分を筆塗りでタッチアップしました。

最終組み立て

各パーツ組み立て

髪、首、アクセサリーなどを接着して完成です!

No.86 1/240 エレメントドーター・アイ スタチューVer.

2025年4月完成

メーカー:RCベルグ  原型製作:蘭穂

次の依頼品は「怒首領蜂大復活」というゲームに登場するエレメントドーター・アイ。かえる工房はこのゲームについて全く知らなかったので、最初「美少女フィギュアなのに1/240スケールって?」とビックリしましたが、実は、ビグ・ザムやサイコガンダムと戦えるほどの身長48mの巨大メカ少女でした。

写真は自由にDLしていただいて結構ですが、二次使用目的の場合は必ず事前に連絡をお願いします。

 

上着とスカートは磁石接続でキャストオフできます。服のパーツは非常に薄くどこに磁石を埋め込むかだいぶ悩みました。

 

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は全60点。カラーレジンで色分けがされているため、固定フィギュアにしてはかなりパーツが多いです。人間の女子高生として換算するとスケールは概ね1/10〜1/8程度になります。

ボディパーツ

上着とスカートは極薄レジンで成形されていて、前後にキャストオフできるようになっています。

頭部パーツ

髪、前髪、顔と一般的なパーツ分割ですが、瞳が別パーツになっていて、まつ毛が立体的に造形されています。

瞳デカール

まゆ、アイライン、瞳のデカール。右目線と左目線の2種類が選べます。失敗した時のためにデカールが2セット付属するという嬉しいサービスです。

口内パーツ

R6パーツは耳の横につくのかと思いましたが、完成写真では見当たらないので、だいぶ悩みましたが、実は口内パーツで顔の裏から接着するものでした😅😅😅。無塗装で完成できるようにと色違いのパーツはとことん分割されています。

上着

上着は成形不良でかなりズレが出ているので、修正する必要があります。

ツインテール

超長いツインテールですが、左の前パーツは長いものと短いものが選択式になっています。説明書には「キャストオフ状態時に使用します」と書いてあるところから、18禁になることを避けるための処置のようです。

ディスプレイベース

ディスプレイベースは裏側に長方形のパーツを接着し、少し浮いた状態で飾るようになっています。

組み立て

ヒザ関節

説明書にも注意が書いてありますが、成形時にレジンが収縮してアクリル棒が入らないので、パーツの穴部分を少し広げます。

仮組み

関節部に真鍮線で軸打ちをして仮組み。パーツの合いは平均的なもので特に問題ありませんでした。

キャストオフ加工①

今回はキャストオフ可能にする、というご依頼ですが、上着パーツが派手に変形していたので、熱湯につけて修正。最初は接続面に磁石を埋め込むことを考えましたが、パーツが薄くて無理そうなので別の方法を検討します。

キャストオフ加工②

結局、ボディに直接磁石を埋め込んで接続することに決定。エリとスカート裏の厚みのある部分の2か所に3mmのネオジム磁石を埋め込みました。

キャストオフ加工③

胸のリボン取り付け部分に少し厚みがあるので、この部分と胸の谷間に2mmのネオジム磁石を埋め込みました。

キャストオフ加工④

仮組み状態。磁石を埋め込むスペースがなかったので、スカート前部はのせてあるだけですが、上着と太ももにはさまれているので普通に飾るだけなら外れることはありません。

キャストオフ加工⑤

塗料の厚みを考慮すると少しゆとりがあったほうがいいので、接合面に0.3mmのプラ板を貼り付けて前後幅を広げました。

スキマの修正

ボディとパンツの間にスキマが目立つので、瞬着パテでスキマ埋め。ここは見せ場になるところなので丁寧に修正します。

エリの組み立て

色分けのため、エリ、白ライン、エリのフチの3パーツ構成になっていますが、バリや歪みがひどいので、パーツを接着してから形状を整えました。

首の磁石接続

キャストオフをさせるためには首を外す必要があるので、ネオジム磁石(3mm×3mm)を埋め込み。面積が狭いので磁石で軸打ちをかねる方式にしました。

右肩の磁石接続

指先でツインテールをつまむポーズがとれるように右肩も磁石接続に。首と同じようにネオジム磁石(3mm×3mm)を埋め込みました。

塗装

肌塗装

いつものように肌塗装から開始。下地にガイアカラーのフレッシュホワイトをベタ塗りして、サフレスピンク+サフレスオレンジでシャドーを入れながら、理想の肌色に近づけていきます。

アイペイント①

瞳と口内は別パーツになっていますが、塗装後にきれいに接着するのは難しいので、塗装前に全て接着。まつ毛は立体的に造形されています。

アイペイント②

マユ、アイライン、瞳の部分にデカールを貼りこみ。瞳デカールは右目線のものを使用しました。

アイペイント③

ブラウンでまつ毛を描き込み、目の周りにかるくアイシャドウを入れました。さらに瞳デカールのデキがイマイチなので少し修正を入れました。

髪の塗装

ブラウン+オレンジ+ホワイト(少量)でベタ塗りをしてから、ブラウンでシャドー入れ。基本色にさらにイエローを足した塗料を薄くふわっとかけてハイライトを入れました。

頭部完成

前後の髪とイヤリングを接着して完成。イヤリングは下地にシルバーを塗ってからクリアーレッドを重ね吹きしました。

メカ部分の塗装

黒部分はタミヤのガンメタルで、シルバー部分はクレオスのスーパージュラルミンで塗装しました。

ブーツの塗装

ブラウンで下地塗装をしてから、レッドブラウンでシャドー入れ。仕上げにセミグロスクリアーを吹きました。

上着の塗装

ホワイトで塗装してから、ガイアカラーの風群青で軽くシャドーを入れました。

紺色の塗装

スカート、エリ、ソデの紺色の部分を塗装。ブルーで下地塗装をしてから、ブルー+パープル+クリアブラックでシャドーを入れました。

赤部分の塗装

腕のリボン、エリのスカーフなどをシャインレッドで塗装。胸のカラータイマー(?)は全体をスーパージェラルミンで塗装して、ランプ部にクリアーブルー+クリアーレッドで重ね塗りしました。

各パーツ完成

塗装ができたパーツを接着。最終チェックをしたところ、キャストオフをするためには左腕も外した方がいいと判断し、ここも磁石接続に変更しました。

ディスプレイベース

組み立て

組み立て完了。裏側に斜めになった台がつくので、少し傾いて浮いた状態になります。せっかくのカラーレジンでなかなかいい色をしているので、ベースの塗装はこの成形色を生かすことにします。

塗装

下地にマルチプライマーを吹いて、ブラウン系のエナメル塗料でウォッシング。グレー、ブラウン系のウェザリングマスターでフチを強調し、仕上げにフラットクリアーをかけました。

完成(制服ver.)

本体を組み立ててベースのせて完成!上着とスカートのキャストオフ加工が思ったより大変でした・・・😅

完成(キャストオフver.)

このように上着とスカートをキャストオフすることができます。ソデが制服のままなのがどうかと思いますが、まあ、ロボ子なので・・・。

タミヤ 1/24 ホンダ・シティターボ+モトコンポ

2022年10月完成

次の依頼品は80年代の名車、懐かしのホンダ・シティターボです。

かえる工房の好みはほとんどが60〜70年代車ですが、初代シティも結構好きで、背の高い独特のボディデザイン当時のシビックと比べてすごくオシャレでアカ抜けたデザインでした。、折りたたみ式の小型バイクが搭載でき、1.2Lターボエンジンは100馬力を叩き出すと夢がある車でした。(^∇^)

タミヤのカーモデルやバイクモデルは一般にメジャー志向で、リアルタイムで人気のあるモデルをキット化する傾向があります。このキットも1981年に初代シティが発売されヒットしたことを受けてすぐにモデル化されたものです。

タミヤの1/24スポーツカーシリーズ初期の製品はプラモデルと玩具の中間的なコンセプトで、パーツ数はできるだけおさえ、ヘッドライト点灯、モーターで走行可となっています。個人的にハコ車はボディのフォルムが全てだと思っているので、こういうキットは結構好きだったりします。

製作記録

キットレビュー

パーツ一覧

パーツ数は約45点。インテリアや足回りも最低限のパーツ構成になっていて、フロントグリルやウィンカーも一体成形されています。逆に最近では全く見かけなくなったドライバーフィギュアが付属しています。

タイヤ、デカールなど

年代物のキットなので、デカールの劣化が心配なので、黄ばみ取りをしてからクリアーコートをした方がよさそうです。今回はモーターライズ用のパーツは使用しません。

モトコンポ

シティのウリの一つ、モトコンポが付属。ハンドルを折りたたむとシティのトランクにすっぽり収まる超小型バイクです。パーツ数7点のシンプルなキットですがけっこう精密にできています。

仮組み

中性洗剤でパーツ洗浄をおこなってからとりあえず仮組み。う〜む、なかなかカワイイ❤️❤️❤️。目的地に着いたらトランクから下ろした折り畳みバイクで周囲を散策・・・なかなかグッとくるコンセプトです。

ボディの製作

パテ盛り①

全体のプロポーションはいいのですが、パーティングラインの段差が目立つのでパテ盛りをしました。

パテ盛り②

シートのヘッドレストやフェンダーミラーなど、厚みのあるパーツには派手なヒケがあるので、ここもパテ盛りをします。

表面処理

パテ盛りをした部分を中心に240番→400番→600番とヤスリがけ。ヤスリがけでモールドが消えないようにウィンカーとフォグランプにマスキングをしておきます。

下地塗装

モールドがツブレるのを避けるため、サーフェイサーのかわりにフィニッシャーズのファンデーショングレイを吹き付け。800番のヤスリで細かいキズを消したら、次はいよいよ塗装です!😁😁😁😁

本塗装

クレオスのブラックで塗装。砂吹き→セミウェット→ウェットと塗料を徐々に薄くしていってツヤを出します。

デカール

さほど変色は見られませんが、年代ものですので、念のためワレ防止のクリアコーティングをしました。経年のせいかデカールが浮いてくるのに半日ほどかかりましたが、なんとか使えました。

デカールはりとエンブレム塗装

エンブレムのモールドは筆の腹をこすりつけるという伝統的な方法で塗装。デカールが古いせいか「turbo」の文字は発色がイマイチ。

赤モールの塗装

前後左右のモール部分にエナメル塗料を流し込むようにして塗装。下地にホワイトを塗ったので発色もバッチリです。

マスキング

ボディに光沢クリアーをかけて十分乾燥させてからマスキング。

コクピット・シャーシの製作

インテリアの塗装

まず下地にホワイトを吹いてからシャンレッドで塗装。赤部分をマスキングして黒部分を塗装。カラフルでなかなかオシャレです。

シートの塗装修正

塗装後に中央のクッションは上から2段目だけ黒だったことに気がついて修正。デカールをはる前に気がついてよかったです。

コクピット完成

シートとフロアにつや消しクリアをかけてコクピット完成。

シャーシ完成

セミグロスブラックとシルバーで塗り分けてシャーシーが完成。パーツ数が少ないので、この辺はあっという間に完成しました。

ウィンドウのフチ塗装

リアウィンドウは黒いふちどりが入っていますが、ここは説明書の通りにエナメル塗料を裏から筆塗りをしました。

小物の塗装

ルームミラーはフラットホワイトでその他はセミグロスブラックで塗装。ミラーの鏡面にはミラーフィニッシュをはりこみ。

モトコンポの製作

ボディの接着

ボディ左右を接着してパテ盛り。Fタイヤが後ハメできるように、フォークのピンを短くカットしました。

ボディの塗装

ホワイトで下地塗りをしてから本塗装。発色を良くするために通常のイエローに蛍光イエローを混ぜています。

デカールはり

「HONDA」と「MOTOCOMPO」のデカールをはってクリアーコート。

黒部分の塗装

セミグロスブラックで黒部分を塗装。だいぶ精密感が出てきました。

ホイールの塗装

ホイールを塗装して接着。ようやく地上に立ちました。

最終仕上げ

基本塗装完了

ボディ、シャーシの基本塗装完了!主要パーツを組み立てて灯火類や小物を取り付ければ完成です。