2025年9月完成
次の依頼品は『機動戦士Zガンダム』に登場するラーディッシュです。ラーディッシュはアイリッシュ級宇宙戦艦の2番(3番?)艦で、アーガマの設計をベースに特殊機能を廃して武装を強化したものです。主砲の大型連装メガ粒子砲を船体の上下に、副砲の単装メガ粒子砲を両舷上下に4基、ブリッジ後方に1基備えています。艦長はヘンケン・ベッケナーで、エマ・シーンのガンダムMk-IIを救うために艦を盾にしてヤザン・ゲーブルのハンブラビに撃沈されました。
写真は自由にDLしていただいて結構ですが、二次使用目的の場合は必ず事前に連絡をお願いします。
ホワイトベースやアーガマのようなヒロイックさはありませんが、ミリタリーテイストが強化されファーストガンダムのサラミスやマゼランのようなシブさが素晴らしいです。
製作記録
キットレビュー

パーツ一覧
パーツ数は約70点。アマチュアディーラーの製品のようですが、以前製作したメイデックモデルのジュピトリスに比べると気泡は少なく、一つ一つのパーツのエッジがピシッと立っています。

ブリッジ
ブリッジは通常パーツの他に透明レジンのものが付属。特に説明はありませんが、窓の部分をマスキングして塗装するということのようです。

搭載MS
今回は製作しませんが、甲板に並べられるように同スケールのネモ、GMⅡが付属しています。

組み立て説明書
例によってパーツ一覧写真のみで、組み立て方は設定画を見て自分で考えてくださいという仕様です。完成写真もなく、塗装指示ももちろんありません。

パーツ状態①
説明書がいい加減な代わりに、左右パーツには「L」「R」、セットになるパーツには「A〜D」と刻印が入れられ、組み立てに迷わないように配慮されていて、下手なプラモデルよりも親切な設計です。

パーツ状態②
前部甲板の中央部分が曲がっていましたが、レジンキットの場合、熱すれば簡単に修正できるので問題ありません。
組み立て

離型剤落とし
いつものように中性洗剤を混ぜた熱湯で20分ほど煮沸。お湯が冷めてから歯ブラシで奥まった部分を磨きました。

軸打ち
船体前後とエンジンブロックを2mm真鍮線で軸打ち。パーツの精度が高く、しっかりしたダボが入っているので、軸打ちは最小限にしました。

船体後部
全体的にパーティングラインが目立たないように工夫されていますが、このようにモールドをまたいでいる部分は完全に削ってから新規にモールドを追加します。

ディスプレイスタンド①
昔ガンプラ用に購入したものの、未使用になっていたものを流用。パッケージを捨ててしまったのでメーカーなど詳細は不明ですが、サイズ的にはピッタリです。

ディスプレイスタンド②
差し込み部分が細くて短いのでプラ板積層でボリュームアップしました。受け側には長方形のポリキャップを3枚使用します。ジャンクパーツから見つけたもので詳細不明ですが、確かwaveのものだったと思います。

ディスプレイスタンド③
船体下面を四角く削り込み、ポリキャップの形状に合わせてプラ板を接着。

ディスプレイスタンド④
ポリキャップ3枚をセット。ピッタリ収まりました。

ディスプレイスタンド⑤
最後にプラ板で作ったフタを接着してガッチリ固定します。

ディスプレイスタンド⑥
仮組みをした船体を載せてみました。やはりレジンキットは重量があるので少し不安ですが、前後バランスがちょうどいいので普通に飾るだけなら大丈夫でしょう。
塗装

サフ吹き
塗装や組み立ての段取りを考えて、ギリギリまで組み立ててから塗装作業開始。まず下地にプライマーサーフェイサーを吹きます。

赤部分の塗装
ホワイトで下地塗装をしてからクレオスのモンザレッドで塗装。マスキングの都合を考慮して赤部分から始めました。

緑部分の塗装
赤部分をマスキングして本体色を塗装。HGUCネモのカラーチャートを参考にクレオス391ターコイズグリーン+イエロー(8:1:1)で調色しました。

グレー部分の塗装
甲板などグレーの部分はメカサフheavyを砂吹きして少し荒れた感じにしました。

後部甲板
設定画ではよく見えませんが、このキットでは船体後部の突起を甲板と解釈しているので、主甲板同様に塗装。天地が逆になっているのが宇宙戦艦らしくてGOODです👌👌👌

マーキング
MSハンガー左右の部分にスペースがあるのでデカールを貼りました。ラーディッシュはアイリッシュ級戦艦の3番艦という説もありますが、今回は2番艦としました。

エンジン機関部
エンジン後部のロケットノズル部はブラック→スーパージュラルミンで塗装しました。

ディスプレイスタンド
表記はありませんが、おそらくABS製なので、溶剤に侵されないように下地にマルチプライマーを吹いて、濃いめのフラットブラックを砂吹きで塗装しました。

基本塗装完了
ブリッジの窓や甲板の黄色部分など細部を塗装して基本塗装完了。

アンテナ追加
キットのパーツはブリッジ左右のアンテナが省略されているので、0.3mm真鍮線を追加。

スミ入れ
基本塗装のままでオモチャっぽいので軽くスミ入れ。エナメルのレッドブラウンをシャビシャビに薄めてモールドやパネルラインに沿って流し込み。乾燥したらはみ出した部分を綿棒やドライブラシ筆で拭き取ります。