2024年11月製作開始
次のミニカーリペイントは二代目ルーチェの2ドアハードトップGS2。今回はリペイントだけでなく前後スポイラーの追加など、依頼者様のかつての愛車仕様にしたいとのご依頼です。アシェットの1/43ミニカーですが、依頼者様の手でチンスポイラーとハの字シャコタンに改造されています。
「ルーチェ」は大型車というイメージがあったのですが、どうも記憶違いのようです。下の写真はベネトンB186との比較。最初はメーカーのミスかと思ってホイールベースを測ってみましたが、やはり1/43で間違いないようです。トヨタ2000GTなんかもそうですが、昔の日本車はけっこうコンパクトだったようです。
製作記録
ボディの分解と塗装剥離
分解①
シャーシ裏のビスを外してボディとシャーシを分解。フロントのチンスポイラーは接着されていましたが、どうせ使わないのでナイフでカットしました。
分解②
ボディを熱湯につけて接着剤を柔らかくして分解しますが、樹脂パーツが変形しないようにこまめに引き上げて状態を確認する必要があります。
分解③
ボディパーツの分解完了。ダメージはほとんど出ませんでした。以前はエナメル溶剤などで接着剤を溶かしていましたが、温熱法のほうがスムーズでパーツを傷つけずに分解できます。
塗装剥離①
いつものようにナトコスケルトンで塗装剥離。溶剤を塗るとみるみるうちに塗料が浮いてきました。
スポイラー追加
プラ板などを芯にしてパテで前後のスポイラーを製作。このままでは田舎の暴走族みたいなので、少しずつ削って形状を修正していきます。
スポイラーの形状修正
「暴走族ではなく走り屋風に」とのご依頼でしたので、全体的に形状をひかえ目に修正。ルーチェの資料があまりないのでRX-3のカスタム車などを参考にしました。
バックミラー改造
アオシマの1/43スカイラインのミラーを流用してドアミラーを取り付け。ステーが太くてボッテリとしているので、0.5mm真鍮線に交換しました。フェンダーミラーを外した穴はパテ埋めをします。
マフラー改造
「50πくらいのシングルマフラー」とのご希望だったので、オリジナルのマフラーをカットして真鍮パイプに交換しました。
ボディのリペイント
塗装色
シルバーの下地にクレオスのGX101クリアブラック+GX108クリアバイオレット(少量)で塗装。よく見るとブルーが入ったメタリックブラックとのご注文で何度かお客様と相談した結果この色に決めました。
内部塗装
フィニッシャーズのマルチプライマーを吹いて、フロントグリルと内装部をフラットブラックで塗装。
下地塗装①
フラットブラックで塗装した部分をマスキングして、あらためてボディ全体をマルチプライマーで下地塗装。
下地塗装②
メタリックカラーで塗装するためます下地をブラックで塗装。
下地塗装③
さらに下地をシルバーで下地塗装。
本塗装
シルバーの下地の上からクレオスのGX101クリアブラック+GX108クリアバイオレット(少量)で塗装。下地塗装②と変わりないように見えますが、明るい場所で反射させると微妙にメタリックブルーが入っているのが分かります。
デカール作成
塗装剥離の際に溶けてしまったエンブレムやサイドマーカーのデカールを自作。